空が、夕暮れと宵闇の狭間で揺れる短い時間。
朱色と、紺から黒に変わる色の中
全ての景色が切り取られたかのように不思議な色を湛えている。
ある少女は静かに語る。
「この時間には時々
妖精でも女神でもない、人ならざる存在も現れるのよ」
*夕方の雑談トピックです
*独り言や探索にもどうぞ
*トピ主様に作成許可済み
そうだね。良い事だってたくさんある。
一人でいると悪い事ばっかり目についちゃうけど、みんなといるとそうでもないよ。
みんなが色んないいところを教えてくれる。
(驚いたように)
そうなんだ?見た事ないから分かんなかったよ……
ちゃんと泣ける場所や相手はいるの?いるならいいんだけど
(「強くて立派な人だ」と冴来さんに言われて、へっっと振り向いて、むず痒そうな顔をする)
……?
マジ?
そ、そうかな、、、、
うん、でも。ありがとう。
冴来ちゃんにそう言われるなんて思ってみなかったから……
でも、嬉しいよ、ありがとう。
冴来ちゃんも、少し前まではオレと同じように思ってたって言ってたけど、今は、どう思うの?
…世の中は悪いことばかりではないわ。
いい事だって沢山ある。
それは嘘でも何でもない。本当のことよ。
あら。私は泣きたい時は泣いているわよ。
我慢しても疲れるだけだもの。
…そう。
私も少し前まで貴方と同じように思っていたわね。
でも、それは違うのよ。
説男さん、貴方は貴方が思っているよりも
ずっと強くて立派な人だわ。
うん、人生は苦しいことや辛いこともたくさんあるけど、それ以上にいいこともある
……と、願いたい。そう願って生き続けてたら、嘘もホントにならかないかなって思う
だからオレは自分の大切な人たちの苦しみや悲しみも知っておきたい
何の力にも成れないかもだけど、知っておきたい
冴来ちゃんも……。
そっか。
慰めるの?でも泣き止んでくれないんだ。
ずっと泣くの我慢してたんじゃない?その子。その分いっぱい泣いてるんだよ
ずっと誰かに抱きしめてほしかったのかな?
泣きたいときは泣いちゃえばいいよ
冴来ちゃんは、誰にも心配かけたくないから、我慢してるんでしょ?
でもいーじゃん。心配かけても。
知らないより知ってる方がいいし
たしかに、頼られると強くならなきゃ、って思ってたけどさ
なんか、オレはどうでもよくなっちゃったのさ
そこまで強くないし、オレひとりでは何もかもどーにもならない
オレはこの程度のヤツです、だから期待しないでくださーい。って
それでもいいなら、一緒にいさせてくださいって、思うよ
そうね。その方がきっと気楽だわ。
だけれど貴方が言う通り
何れだけ見て見ぬ振りをしてもそこにある事実は変わらない。
私も貴方と同じ。
知ることでその先どれだけ苦しむとしても
知っておきたいし、見ておきたい。
見て見ぬ振りだなんて、悲しいことだわ。
…そう。
大丈夫よ。怖いものが沢山あるのは貴方だけではないから。
私の中の子供もよく泣くの。
どれだけ慰めても中々泣き止んでくれなくてね。
本当に我儘で、困った子だわ。
うん……
何も知らない方がきっと楽に生きていけるんだろうね……
でも、オレが知らなくても、事実そうであるコトは変わりないなら、やっぱり、知っておきたいな……
汚れたり苦しんだりする人は、少ない方がいいから
そう、なのかな。そう言ってもらえたら、少し、ほっとする
こわいの、なんだろ……
そだね、いろいろ……
大人の男の人とか、いやオレも大人の男の人だけど
大人の女の人とか、ちっちゃい子とか
よくない考えをしてしまう事とか
夢がこわいから寝るのも嫌だし
洗っても洗っても落ちない汚れとか
将来の事とか
昔の事とか
今とか
あの子は真面目だから。
知識を持たずにいることは危険ではあるけれど
知識は心を汚して苦しみを生むものね…。
そう。良かったじゃない。
自分の心から逃げずに
ちゃんと向き合えるようになった証拠よ。
貴方は一体何が怖いの?
そうかもね。冴来ちゃんがそう思ってるのは事実みたいだし……
うん、でも実際人に何かしてあげるって難しいよね
思いやりと媚びは違うしねぇ
納得してないかー。うーん、彼女、すごく広い目で考えてるね。自分の人生が上手くいってないとかそーゆーのじゃなくて。世界のあり方とか、仕組みがどうあればいいのかとか。そやって考えれるのは尊敬しちゃうけど、大変そう。知恵や認知は良いコトばかりじゃないね
世の中知らない方が良いコトの方が多いかも
好きでいるコトが人を苦しめるだなんて、思ってもみなかった。オレはばかだったよ、冴来ちゃん。誰も望んで無いコトをやり続ける道化だったよ。一人でくるくる踊って糸が絡まってどうしようもなくなった。これからはもっと頭よくならなきゃ
そう、だね……。さじ加減が、分からないけど、まあ試し試し……
月のある夜空はきれいだね。オレも好き
夜の道はこわいけど……月がぼんやり照らしてくれたら歩ける気がするー
ありがと、冴来ちゃん……
ちょっと休んでく
んー、じゃあちょっとだけ付き合ってくれる?
ごめんね?あんまり話せる相手がいないだ
軽い気持ちで聞いてくれるだけでいいから
寝ちゃってもいいよ
最近、いろんなものが怖くてさ
どうしたらいいか分かんないんだよ
別に誰かを恨んだりどうこうしたいってワケじゃなくて、だからどうしていいか分かんないのかな
ちょっと前に見つけちゃって
ずっと無視してたものを
そしたら今まで平気だったものが、だめになっちゃって
なんだか、うるさくて
ちっちゃいオレが泣くんだよ
ん、まあ、そんだけ
あんま大した話じゃないから、テキトーに聞き流してっ
私は謙虚なのではないわ。
ただ事実を述べているだけよ。
そうみたいね…。
今の世界に納得していない様に思えるわ。
何かしてあげられる事があるといいのだけれど。
想われる事は重荷になるものね。
まあ、その優しさを押し付けなければ問題ないと思うわ。
見守る事も大切だけれど
そればかりだときっと後悔することになるわよ。
私、昼よりも夜が好きなの。
知っているでしょう?
月の出ていない夜は余り好きではないけれどね。
…休みたいだけ休んでお行き。
話し相手が欲しいというなら付き合うし
そうでないならそっとしておいてあげるから。
そうでもないと思うけどなぁ……
それは彼女が決めるコトだから
冴来ちゃんも謙虚だよねえ……
そっかー、そりゃあいい占い師さんだ
そんなに当たる占いを自分にも使えたらいいのにね
まあでも占いなんか気休めで、その人の話を聞いてあげるってコトなんだろーけど
彼女が一番実感してるか
良い子だよね、苦しんでるみたいだけど、大丈夫かな?
満足は出来ないけどー見返りを期待してなくても想いが相手を苦しめるコトがあるんだなーって最近思ったから。あでも、そういう意味では思うのもNGか。たはは、困った(困ったように笑い)
よく来るんだー?夜とかめっちゃ怖そうじゃん!?
ああ、雑音……(と聞いてなんとなく黙る)
……そーだね……
居心地はいいね
夕焼けもキレイだし、何もしなくてもだいじょぶな気がするねえ……
まあ実際は時間は止まってくれないし、早まってもくれないけど、どっちでもないようなゆるーいカンジがして、いいなあ
本当にね。
私の方こそ、何もしてあげられていないのに。
その両方よ。
私も救われている一人だわ。
あの子はいい子よ。
人の悩みや不安に真っ直ぐ向き合える
強い心をもった優しくて健気なとたてもいい子。
支えたいと思っているだけでいいの?
貴方はそれで満足できるのかしら。
私は大丈夫よ。
私はここによく来るの。
ここは静かだし…。
雑音を拾わずに済むから居心地がいいの。
そうか、友達かー
冴来ちゃんの周りには素敵な人が集まるね
そうなの?その割にはあの子、凄く冴来ちゃんラブだったけど……一方的にお世話になったのにあんなにソンケーされちゃうなんて、逆にすごくない……?
占いかー、へえー。得意ってよく当たるってコト?それともアドバイスが上手なのかな?
救われてるって、冴来ちゃんもそのひとり?
人を元気にしてる人って、案外自分では気づいてないのかも……いつも誰かを助けたいって、必死だから……
そういう人を少しでも支えたいって思うけど、思うだけにしとこうかな
冴来ちゃんはもう遅いけど大丈夫なの?
結構よく来るの?
スゴイ居慣れてそうだったから、そうなんだろーけど……
何もしていないだなんて、そんなことは無いのに。
貴女は謙虚ね。
ストーキングだなんて、貴女のお父様は心配性ね。(苦笑
もう暗いし、どうか気をつけて。
お疲れさま。また会いましょう。
(去り行く茉菜さんへ小さく手を振り姿を見送る)
まあね。
でも、悪い事ばかりでもないわ。
心配ではあるけれど、まああの子だし。大丈夫よ。
私とあの子は…うん、友達ね。
といっても、私が一方的に
お世話になっているだけなのだけれど。
あの子ね、占いがとても得意なの。
あの子の存在に救われている人は
きっと沢山いると思うわ。
あの子自身はそんなことは思いもしないのでしょうけれど。
そだね、おしまいにしよ
冴来ちゃんは、感受性が高そうだから、しんどそうだよね……
(「辛い事があったでしょう」と言われ)
……え
あ
(何か言おうとするが固まってしまい。「よくできました」と言われて)
あ、あの……
(上擦った声で)どういたしまして……
(思わず顔をそらして)
……だめ、泣きそう、不意打ち……
(維都月さんにすごいと言われて、驚いて)
そ、そう!?
そんなにスゴイんだ……
きみ、冴来ちゃんのコト大好きなんだね
陰鬱になるのが良いコトだとは思わないよ。手抜きで突っ走るって面白い言い方だねー
走ってる方向が前だったら、それはすごいと思うよ
嫌いだけど愛してない。ありがとう。苦手なのは、オレもそうだから……(困ったように頭を掻いて)
そっか。オレも好きだよ
冴来ちゃんもきみも
(穏やかな笑顔)
帰るの?
そか。きみとお話できたのは楽しかったよ
ストーキング……それだけ心配してくれてるってコトだよね
ファンシーな怪獣さんに遭遇できたらテンションあがりそうだよね!
じゃあね、夜道に気を付けてね
またいつか
(手を振り返し)
……あの子ひとりで大丈夫かなあ
すごくしっかりしてるんだけど、やっぱ女の子は心配だなあ
てか、冴来ちゃんはあの子のオトモダチ?
『愛の反対は無関心』……言ったのは誰だったかな?
辛いこと、かぁ。
どうやらこの中で、特に陰鬱も考えられない状態で手抜き人生突っ走っているのは自分だけのようだねぇ(情けなさそうに脂汗)
おおっ、冴来さんに褒めてもらえるだなんて相当の事だよっ。凄いっ!!
私も、冴来さんにそう言って貰えるだなんて、何もしていないのに相当の事だよっ!むしろ、本当に何もして無い!(確信的にそう叫びつつ)
さて、今日はここに「人ならざる何か」が出てくる前に、退散しようかな。
ごく稀に位早く帰ってみないと、お父様にストーキングされかねないし……。
もし出てくるならキメラ辺りでも「羽付きの猫」とかだったら可愛いのにねっ。
それじゃあ、お疲れ様だよ~っ!(片手をぶんぶん振って)
…うん。そうね。
宗教のお話はここまでにしましょう。
私も憂鬱だわ。
昔ほど辛くはないけれど、生きることは疲れるわ。
…説男さん。
貴方最近、とても辛いことがあったでしょう?
だけれど貴方は頑張ったみたいね。
だから褒めてあげるわ。
よく出来ました。
色恋のそれとはまた違うけれど
説男さんが私に向けるものも愛でしょうね。
私、説男さんのことは嫌いだけれど
愛していないわけではないわ。
いや、嫌いというより苦手と言った方が正しいわね。
…私は好きよ。
茉菜の事は勿論、説男さんの事もね。
……言えてる
その思想の話はやっちゃダメだって
もしものコトが言えるってのは、そーとーヒマなんだろーね、オレ
オレも言い過ぎた。あーヤダヤダ
夕焼けが落ちる頃に宵闇と一緒に消しちゃおう
(ばつが悪そうに手をバタバタ)
今ある現実大事
実際はそれしかないんだから
起きてる事に地道に対応するしかないってのがまあ今できる精一杯で、自分の身の周りの事にもっと真剣になったほーがいいよね
無心と無知は似てるよーで違う
バカになれ!とも言うけどさ
今ある手札でゲームするしかないってコトかな
イカサマをしないのであれば
(顔を赤くして慌てふためく)
そんなに、駄々漏れてた!?そんなにぃ!?
……愛って……そーゆー意味じゃないからっ
そーゆー意味じゃないからっ
(大事な事なので2回言いました)
あ~、(納得)
それはそれで良いんじゃないかな。むしろ個人的にはIFの話はどうでもいいかも知れないかな。広い視野は大事だけれども、可能性の海に溺れている訳にもいかないんだよ。
『イマアルゲンジツ』これ大事。(切り取るようにさっくりと)
そして遅ればせながらに思い出したよ。人としてはならない2大話題に『宗教』と『政治』があった事を……
(言いながら、どこからともなく取り出したミッ○ィーの口マークをつけたマスクを装着)
冴来さん…皆口さんから、駄々漏れの愛を受けているね……!流石は冴来さんなんだよ……!(感銘)
生まれつきの難病の責任は、その子にだって取れないよ
神の代わりに別のなにかを呪うだけかも
祈りは奇蹟を起こすためじゃない。オレにとっては
今この島に理不尽をもたらしているもの。それは神なのか
対するものに悪魔ってのがいる
本来はどちらも人の心の中にしか存在しないのだけど
心の外に出てしまったものは、オレは神とは思えないな
え、言わないんだー?キョーミあったんだけどなあ
そういうのって言っちゃうとかなわなくなるって言うし、言わないのがいいのかもね!
(慌てる維都月さんににこやかに笑い)
あー大丈夫だよ。へーき
傷付くのはナイーブな人限定だからっ
(腕を組んで冴来さんを真っ直ぐ見つめ、うーんと唸り)
嫌われてるのは慣れてるし、平気だけどさ
そんなに真っ直ぐ嫌われたのはじめてだよ。そんなの、どう対応していいか分かんないよ
(溜息をついて)
(上を向いて)
困った。けど、冴来ちゃんのコトは好きだ
(真顔で顔で冴来さんに向き直り)
くらだないプライド、すてる
(うなだれてとてもへこんだ様子)
あ~、最近ユウウツだよ、マジ……
なんでテオはののこさんのフツウを守らなくちゃいけないの?
難しそう。でも不可能でもなさそう。会わなくても伝える方法とか手段はいくらでもある。考えて試して、また考えて、やるしかないだろうね。でも、面白そうでもある。もれいびならその間は特別な力がある
一人や数人で試していたから上手くいかなかっただけかもしれないし
人間の世界なら、人間が成し遂げられるはずだよ
そうでないなら神の干渉を受け入れるしかない
それが嫌なら足掻くしかない
ただの精神論だけど
捨てていい感情なんてないか。もらった感情はぜんぶ受け止めたいし。なら自分のもないがしろにしちゃ、いけなかった
そっかー。そういう自分勝手なら、オレは大歓迎かな。冴来ちゃんの言葉や行為は好きだしね
彼女が何を望むのか、彼女は何も知らないから、望みのかたちも正しく言い表せないのだろうね
普通の高校生活なら、オレも送りたかったなあ
オレがそう望むのはヘン?彼女がそう望むのは間違ってる?
存在に理由と役目があるのが神で、それが無いのが人間?
だとしたら、役目や理由があるものは、それを全うしなくちゃいけない?
この島が普通に戻れば彼女の時間も終了?
彼女自身が自分に希望を与えてそれを奪っちゃう、そんなコトになるね
そもそも普通の女の子ってなんなんだろう
その事について考えてしまったら、気が狂いそうだ
……人間の世界は、神なんかの影響を受けず、人間が作るべきだと思うんだよ。
結果、どんなカオスになってもいい──少なくともそうすれば、人は不幸が起きても無駄に神を呪わずに済む。
『生まれてきた時点から、全てが全て皆人間のせい』それならば、例え生まれつきの難病だって、生まれてきたその子供が責任を取れば良い。……中途半端に神なんているから、人はそれに奇跡を頼って祈ってしまうんだ。
ののこさんの例は、それをありありと見せ付けてくれた。落ちてくる前から神はいたんだ、と。
……いたけれども、私がどんなに周囲が恐ろしくて天に祈っても、今まで何もしてはくれなかったんだ、と。
ろっこんが時計の寿命を延ばしたのは必然ではない偶然だから、これはもう感謝はしようがないというより、ノーカウントだよね。
ののこさんは、もうどうしようもないんだったら神魂集めるのに集中して、テオ連れて早々に天上人に戻って頂きたいところだよ。
……あ、これ半年近く(記憶が曖昧)発生したセブンの事件そっくり。(汗)
──はいっ、怒られるから言わない。言わない。
(恥ずかしそうに笑いながら)
冴来さんっ、言いすぎだよっ。ナイーブな人は傷つくよっ!(あせあせ)
フツウの人には教えられない──か……もれいびでも、どんなに非道なことしても、それでもテオに一言二言言葉を交わせれば良い方ですからね……。
ののこさんには、まず自分がカミサマだったという自覚が無い。テオは可能な限り、そんなののこさんのフツウを守ろうとしている。
思えば……ひとには障害が多すぎて、会うことすらままならないかも。能力があっても、何にも出来ないってもだえている自分がいるのだから間違いないですね(残念なことを堂々と)
……障害を乗り越える幸運値判定、そして知識と技能と話術その他の心理戦に持ち込める人がいれば話は別ですけれども──
(難しいですよね。と付け足して再び草むらに仰向けに転がって)
そうね。
世界が正しく機能する為には秩序が必要不可欠だわ。
ではその秩序とはなにか。
神様が落ちて来る前の世界は
本当に秩序ある世界と言えるのかしら。
本当は今の無秩序の様に思える世界が
本来の秩序ある世界ではないのかしら。
そもそも、神様は一体どういう存在なのかしら。
ずっと考えているのだけれど、答えがまだ見つからないの。
神様がもっと頑張ってくれたら、とは私も思うのだけど
もしかしたら神様は現状で
精一杯なのではと思ったりもするわ。
余裕そうに見えても、ただ強がっているだけなのかも。
確かに貴方の事は嫌いよ。
でも私は本当にどうだっていい人間の事は嫌いだとも思わない。
そんな人間は知らない。それで終わり。
本当に入りたくないというのなら
今後一切私の目の前に姿を現さないことね。
私の周囲をうろつかないで。
別にいいじゃない。
貴方がいう顔がどんな顔か知らないけれど
下らないプライドは捨ててしまいなさい。
その方が楽になれるわよ。
そうね。愛情だけというのもおかしな話だわ。
憎しみは持たない方が良いけれど
全く不要という訳でもないのではないかしら。
制御したりする必要はあるけれど
塵の様に捨てていい感情だなんて
この世に一つも有りはしない。
少なくとも、私はそう思っているわ。
私は優しいわけじゃない。
ただ我儘で自分勝手なだけ。
だけれど貴方がそう感じるのなら
貴方にとっての私は優しい人間なのでしょうね。
そうね。あの子は矛盾している。
あの子の望みは普通の人間の女の子として
普通の高校生活を送ることらしいけれど…。
でも、それであの子は満足できるのかしら。
普通に生きていれば大抵の人は未来を夢見る。
あんな事がしたい、こんな風になりたい。
欲望は増える一方で果てがない。
そういった望み総てを諦めて
あの子は天に帰れるのかしら。
あの子はどうしても、天に帰らなくてはいけないのかしら…。