空の上は風が凪いでいる。 高層圏の空気は冷たく澄み、星の輝きは凛冽と冴え、ネオンを絞った下界を淡く照らしている。 神秘的な乳白色に光り流れる天の川、星々の照り返しによって濃紺に明るむ原始の闇。 そ…
今回登場するPCの方にはちゃんと許可を取っておりますので安心してご覧ください ―――― フライング・ヒューマノイド(Flying humanoid)は、UMA(未確認動物)、未確認飛行物体の一…
お題SS第2弾
「ヒラメ捕ったぁぁー!」 寝子島の北西、地元の住民もあまり訪れない磯に、声が響いた。 少年は肩で息をしながら波上の岩へとよじ登り、掴んだ獲物を睨みつける。 ジリジリと照りつける日差しに負けぬ、鋭い…
目の前で親父が眠っている。 呼吸器を口元にあてがわれ苦しそうに息を吐く面差しからは血の気が失せ、憔悴の色が濃い。 殺しても死なない位しぶといのだけがとりえのくせに、パイプ椅子に所在なく座った私の目…
彼方には人の女に手をだす悪癖があった。 恋人を寝取られたのも一度や二度じゃない。 それをカタチだけでも反省するのなら少しは可愛げもあるだろうに、なじられても泰然自若とした態度を崩さず、それがどうし…
蜘蛛の糸はだれも救えない。 燻る穂先から立ち上る紫煙は蜘蛛が紡ぐ糸にも似て、しかしその先端が一縷の希望を乞う人の手に届く事はきっとない。 その理屈を経験則として知っている程度には彼は大人だった。…
(前書き) 【時期】らっかみタイム六月ごろ 【要約】五十嵐さんところで懐中時計買いました
トピックの使い方を間違えてたんで、トピック立てることにしたらしい。 まあ、言うことは変わらないんだけどな。 私の背後がなんか考え付いたらしいんで、場所を借りて募集するってことで。 ジャンルは戦争モ…
(前書き) 【時期】らっかみタイム6月頃 【要約】廃墟探索したら迷子になった。出れない。
初夏の薫風に乗り清涼感に満ちた新緑の匂いが爽やかに広がる五月。 白く清浄な光が注ぐ中、伸び盛りの葉桜の色を眺めながら、綺麗に整備された遊歩道を白衣のポケットに手を突っ込み独り歩く。 向こうからや…
プライベートシナリオの参加者を募るトピです。 プライベートシナリオに他PCさんを出したいという方、他PLさんが書くプライベートシナリオに出たい!自キャラを書いてもらいたい!という方はご利用ください…
目を開けると真っ黒い空間だった。 全てが黒で埋め尽くされている、他の色が一切見当たらないくらいだ。その場に佇んでいても何もおきないと思うから、おもむろに足を動かした。 自分が何処歩いているの…
夜のしじまを引き裂く慟哭、暗いみなもを揺する警告。 そんなアイロニカルなハルモニア。 「オフィーリアの花装だな」 「えっ?」 ポツリと呟けば、並んで歩く洋美が小動物めいてのんびりした仕草で小…
俺はケータイだ。名前はまだない。おそらくこれからもない。 が、ケータイに名前を付ける人間は余程の無機物フェチをおいて他にいないと思うのだがいかがだろうか。待ち受けに好きなアニメキャラを設定してその…
人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった。 吾輩は携帯である。名前はルール―。嘘である。お茶目である。だから許してほしい。 吾輩のご主人様は女王様である。名前は最上るるか。イケメン大好きミーハー肉…
俺は当事者が語る幸せと不幸を信用しない。 当事者の口から語られる幸せと不幸はこの上なく胡散臭い。それが俺の持論だ。 誤解しないでもらいたいが、これは偏見ではなく単純な経験則だ。 俺は29年のけして…
とある休日。 蔦薔薇の館に、金色のプレートにワルキューレと書かれている部屋があった。 その部屋で一人の女性が掃除をしていた。薄い水色の首元まで伸びた髪に、釣り目がちなアイアンブルーの瞳。服装…
どうもこんにちわこんばんわ、ミリタリースキーな鈴野海斗くんの背後です。 なにか書いてみたいなーと想って、勢いでプラシナを立ち上げました。 詳細はこちらになります。 (http://rakkami…
大切なことはいつもシンプルだ。 恋愛、仕事、勉強に趣味に社会常識その他諸々だってそうだが、シンプル過ぎるから人間は後付で無駄な要素をごてごてと付けたがる。 自分らしく自分がしたいように生きていると…