ミステリーというのは、全て解明した後は異常に切ない、しかしこういう空気を含め、僕はミステリーハントをこよなく愛しているのだ、恐らくそれは、生きている限りそうなのだろう
……ちなみに、山奥の神魂はそのままのようだ、僕はそのことを、図らずもパンツを何枚も撮ってしまった空飛ぶ彼女に教えるべきか今も悩んでいる……


～あとがき～

出来心でやりました、反省はしてます、快く公開の許可をくださった神無月ひふみＰＬさんと、パンツとスカートのみの出演になってしまった鴇波 羽衣ＰＬさんに感謝！

後切り方が変になってスイマセン、うまくきれるようにはがんばったのですが……

……ちなみにこの話のきっかけはツイッターでのやり取りだったんですけどね、羽衣さんと飛鳥って色々共通点あるよね、仲良くできそう！的な話をして、何となく絡んでる話かいてみようかな、以前フライングヒューマノイドのネタやったからそれに絡めて、まったり交流してるねたを考えてみよう、と、思って話を考えていたのですが、仕事の疲れとか太陽が明るかったとか空が青くて涙が出そうだったのも相まって、何故かこういう話に
ひふみさんの出演は当初予定してなかったのですが、そういえば前に勝負下着の話したことあったなーと思い出し、あと飛鳥だけじゃえんえん追いかけて落ちがつかない可能性があったので、めげずにきっちりツッコミを入れてくれるひふみさんに白羽の矢がたったわけです、下着持って帰ってごめんなさい

こういうギャグネタはあんまりやらないのですが、個人的には結構楽しめました
とりあえず今回シリーズものっぽいタイトルにもしましたが、シリーズ化は未定です、でもまたこっちで何かのＳＳ投稿したいとは思ってます、いずれにしろ未定ですが……

それでは、長くなりましたが今回はこの辺で失礼します

しかし危険を冒してフラッシュを焚いた代償がこれだけとは少し寂しい、待ち伏せされて襲い掛かられるくらいは覚悟してたのにまことに拍子抜けだ
やはりアプローチが不十分か、今日はまだ日も高いが早く家に帰って対策を検討しなければ……

―――と考えていたのだが、家に帰った時点で僕は全てが終わったと悟った

そこには僕が愛用しているノートパソコンと幼馴染の下着入れを覗いたときにうっかり持って帰ってしまった過激な下着を抱えている幼馴染の神無月ひふみ（時々家の掃除に来てくれる）その人であった、もちろん怒ってる、多分下着のことで、この場合の下着とはいざというときに穿く過激な下着、つまり勝負下着のことである
僕はひとしきり怒りを受け止めた後言い訳をすることにした、すっかり日も暮れている、やはり思春期の女性の羞恥心を刺激するのは楽しいけどリスクが大きすぎるのだ、一応思春期女性である自分がされればと考えると今の彼女と同じように怒り狂っていただろう、多分、わかんないけど、きっと
勝負下着に関しては言い訳のしようがなかったので、お詫びにばあばの勝負下着もあげるねといい過激な下着を差し出したら言い終る前に投げ返されていた、まぁばあばの勝負下着じゃないしね
ノートパソコンまで抱えていた理由は明白だ、画像フォルダにあるフライングヒューマノイドおパンティー、つまりＵＦＯパンツに関することだろう、というかせっかくだからと並べてデスクトップの壁紙にしておいたのが災いしたようだ、本気で正気を疑われ、その上泣かれた、まさか泣かれるとは思わなかった、幼馴染が変態だったというのはダメージが大きいのだろう、いや変態じゃないけど僕
変態のレッテルをはがすために僕はこれまでの行動を包み隠さず話した、凄いため息が出てた、多分安堵のため息ではないのだろう、心底あきれたときのため息だ、まぁ泣かれるよりかはましだね
結局その後の一時間以上に及ぶ熱の入った説得という名の怒濤のツッコミによって、僕は今まで追いかけていたおパンティーがＵＦＯではなく寝子高のもれいび女子高生のものであるという現実を認めざるをえなくなった、認めてしまうと、何をやっていたんだろう自分はという気分になった……こうして出来心で痴漢をした男性達は己の罪を悔い改めるのだろう……本当に何やってたんだろ僕

しかし僕が知りたいのはＵＦＯの年齢ではなく姿である、行動パターンよりも実際の姿の方がテンションが上がると言うものだ、あわよくば触りたい、流石にパンティーみるだけなのもあきた……恐らく痴漢行為というのもこういう欲求から始まっていくのだろう、何故か男心まで把握してしまった

そこで今度は少しアプローチを変え、可能な限り存在を消して写真を収めるのではなく、デジカメのフラッシュ機能で存在をアピールすることにした
気づかれることで何か変化が起きるかもしれない、それが原因で逃げられてしまえば悲しいが、こうも執拗に現れると言うことは住処があるのだろう、恐らくルートを変えるだけで、山からはいなくならないだろう、希望的観測もいいところな都合のいい予想でしかないが、流石に女子高生なのに女性の臀部に似たもののことばかり考える今の状況よりは多分ましになる
そして僕はこの１週間写真を撮ったときと同じように通り過ぎる影に向かってシャッターを切った！
気のせいだったかもしれないが、一瞬、その影がビクッと身を竦めたのが見えた気がした、確かな手ごたえを感じて見た写真にはいつか見た猫の絵が入ったパンティーと、画面の半分を占める肌色の何か……いや、これ肌だ…恐らく黄色人種、すなわち日本人の…フライングヒューマノイドの体色は黒または焦げ茶……これは要検討材料である、家に帰ってよーく確認しておかねば、まだまだ負けを認めるつもりはないぞ
ここまでくれば意地である、意地でも空を飛ぶ以外のフライングヒューマノイド的成分を見つけなければ、何と戦っているかは分からないが大事なことなのだ

そして翌日の同時刻、あまり期待はせずに、これまでと同じように穴に向かってカメラを構えると、これまた見計らったように通り過ぎる影が、写真に収められていたのは画面いっぱいの黒い何か、少女の臀部に似ている気もしたが、何か手ごたえを感じ、思わずガッツポーズをしてしまった
しかしその喜びもぬか喜びに終わった、何のことはない、ただパンティーの上からブルマをはき始めただけだったのだ、パンツじゃないから恥ずかしくない……予想通り人に近しい文化を持つならばなるほど、羞恥心も人間レベルということか

しかし今回は２，３枚取れた、どうやらパンティーの上に何か布状の……いや、これはスカートか、スカートもはいてるようだ、ますます人間めいている、ヒトガタなだけではないのか、クリーム色にチェック柄のプリーツスカートに見える、寝子高の制服のスカートに実によく似ている気がしたがきっと気のせいだ、まだまだ証拠が不十分、これは長丁場になりそうだが、２日連続で遭遇できたことから、行動パターンは概ね把握できたといっても過言ではないだろう

そして僕は１週間、一応学校には通い、放課後の責任は全て放棄し続け、最初の目撃現場で穴に向かってカメラのシャッターを押す日々を過ごした
別のアングルからもとりたかったが、現場の空は穴の開いている箇所以外は木々に覆われており、結局撮れるのは穴から見える真下からのアングルの写真のみである
そうして撮って１週間で溜まった写真のほとんどが画面いっぱいのパンティーである、数学が苦手な僕でも流石に天文学的な確立であることは分かった、多分現場の辺りにそういう写真を撮りやすくなる現象が発生してしまっているのだろう、山奥なのが幸いか
しかしＵＦＯの写真は確実に増えている、もはやパンツとスカートはいた人間の下半身だけが飛んでいるのか、と言うトンデモ仮説までうかんだがきっと疲れているからだろう、よく考えたら写真とにらめっこしてばっかりでろくに寝てない、何が悲しくてパンティーを眺めて睡眠時間を削らなければならないのか……
とりあえずこのパンティーの写真をみて分かったことは、多分このフライングヒューマノイドは、人間でいう１５，６くらいの年齢なんじゃないかということだ、スカートの下にまでかわいさを求めるのは大体少女か、ぶりっ子程度である、１７も過ぎれば過激なパンツもはきたくなるだろう、実際僕の幼馴染の下着入れの中にもそういう過激なのが混ざっていた、見たことがばれると頭の形が変わるまで叩かれそうだから知らない振りをしているがそろそろ限界な気もしている

パンティーをはくフライングヒューマノイドの噂は、流そうと思えば流せたが、最近の寝子高生はこういう話を聞くとすぐに「どうせもれいびだろ」と言い出してしまう、まったく嘆かわしい
怪奇現象が身近になったのは僕としては嬉しい所なんだけど、原因が全てもれいびとされてしまうのは何だか逆に寂しい、正体が不明だから面白いし、夢がある、由来の分かりきった超能力や怪現象などには既にロマンがない
だから僕は、このＵＦＯの正体を完全に明かし、大々的に発表してこういう連中の鼻を明かしてやろうと最初にパンティーの写真をとった時点で心に決めたのだ、だから負けるわけには行かないのだ、パンティーのために、いや、ロマンのために

最初の写真をとったのは大体放課後、大抵のクラスが下校の準備を始め帰宅部は家に帰り始めているころだ、ちなみに最初の写真をった日も学校をサボっていたので、後で先生と幼馴染と幼馴染のお父さんに怒られた……こういう時、肉親は何もしてくれないのだ、僕の場合
いつもなら得意げにそこで撮った写真でも見せておくところだが、パンティーの写真など見せたところでビンタかチョークかげんこつが飛んでくるところなので、我慢して怒られておいた
と言うことでその日はあらゆる誘いや日直、掃除当番を振り切り（ついでに後ろから飛んできたチョークの嵐も）歩きなれた山道を駆け抜け、現場に到着した、しかし特に変化はない、何かが降りてきた気配もなかった、実は何か降りてきてるのではと少し期待していたのだが、彼、あるいは彼女、いや、彼女であってほしい何かからすると恐らくあの穴の上も通り道に過ぎず、写真を撮られているなどとは夢にも思っていないのだろう、そういう思考回路があるのかは分からないけど
そして僕が当時のようにカメラを穴の方に向けていると、そこを通り過ぎる何かの影が！僕は反射的にシャッターを押す！そこに写っていたのは熊！いや、フライング熊！いや、フライングヒューマノイドパンティー（かわいい熊さんの絵入り）だった、今日もパンティーしか撮れなかった、しかし絵いりも持っているとなるともしや人間と同レベルの文化でもあるのだろうか、これまた新発見である、最初で気づけよ、と言うツッコミは野暮である

それは夏のある日のことだ
僕はその日も日課である九夜山でのミステリーハントに興じていた、そこは鬱蒼とした山奥、昼間だと言うのにちょっぴり薄暗く、いつどこから奇妙なものが現れるか分からない、と言うスリルが手軽に味わえる所だった（実際に何かが現れたことなんて両手で数えられる程度しかないけど）
そこの一番の光源は、木々に覆われた山奥において何故かそこだけ大きくぽっかりとあいている穴、下からだから分からないけど、丁度人一人が通り過ぎれば綺麗に覆われるくらいの大きさだろうか、まぁその隙間のおかげで太陽の光がそこにも届き、昼間に来たときは比較的歩きやすくもある、山奥を歩き回るときはそこを拠点にして帰る時間を計算したりしているものだ
その時僕は、適当に取った山の写真の中に、何か移りこんでいないかなと、何の気なしにカメラをその穴のほうに向けていたのだ、するとそれを見計らったかのように大体人間が走るくらいの速さで通り過ぎる何かの影！常日頃ＵＦＯの襲来を警戒していた僕は、反射的にシャッターを切った！そしたらそこに写りこんでいたのが、そう、パンティーである
しまった、パンティーで終わってしまった、まぁそれはいいとして

先ほども言ったが場所は山奥、そしてカメラを向けていたのは真上、普通の人間がそんなところに普通に歩いているわけがない
僕は確信した

これは以前から噂になっている空とぶ人影、フライングヒューマノイドのものに違いない！

そしてこのフライングヒューマノイドは、パンティーをはく！つまり女性用の下着を身につけている！これは新発見だ！

興奮冷めやらぬ僕は、第２波第３波を期待してカメラを構える！しかし、１時間立っても２時間立ってもおパンティー……いや、フライングヒューマノイドは現れなかった
そのまま山篭りをしてもよかったが、流石に出席日数がまずいので、泣く泣くその日は家に帰ることにした、そして家に帰って戦利品のパンティー……いや、フライングヒューマノイドの写真を眺めていた