その日はこの地域では珍しく、朝から小さな白い贈り物が空から降ってきた。 子供達はそれを珍しそうに手にとっては、はしゃいでいる。 でもその声は、まもなくして悲鳴染みた声に変わっていた。 横たわる少…
※初めて書いたためにかなり駄文ですが、それでも良いという方はどうぞ 「やっぱりここに居たんだね。」 夢を見た。 それはどこか最近のようで、でも遠いような光景。 目の前に映るのは、ぼんやりと…
不思議な経験だった。 戦争映画みたいな世界の中に迷い込んだあの出来事。 けれど、不思議と怖いと思ったことはなかった。 だって、隣りには好きな人がいるのだから。 不敵な笑みを浮かべて、難しそうなこと…
悪い夢を見た。 今回の一件は自分からしてみればそういうことだ。 現実の体には何の影響も及ぼさない、仮想世界の話。 そして夢の中で死んだ俺は無事元の世界、現実へと戻ってきた。 ちゃんと生きている…
唐突だが、俺がこの寝子島にやってきた経緯を話そうか。 望月財閥――日本では有名な財閥の一つ。 様々なジャンルに手を出している由緒正しい会社だ。昔は小さな会社だったらしいが、先代の発明が受け…
始まりはサークルの集まりだったと、神無月ひふみは記憶している。 同じサークル仲間の家であるうどん屋で行われた集会の際、ふと壁側を見てみるとそこにいたのだ。 まるで空気となって溶け込んでいるかのよ…
(1) ひらひらと小さな柊の葉が舞い落ちた園庭は 秋からの甘い香が残っていた。 幼稚園は、お迎え時のピークを過ぎると静かになっていく。 さようなら先生、またね、と手をつないだ親子たちが去っていく…
タイトルは適当です。特に意味はないです。あと駄文です。 意味があると思って読んでると、多分頭の上に「?」が出ると思います。 そんなだったらタイトルつけるなとツッコミが入りそうですが、元ネタの「モー…
プライベートシナリオ 【赤薔薇と小旅行──少女との夏】の募集と参加表明を書き込むためのスレッドです。 詳しくは下記アドレスを参照 http://rakkami.wiki.fc2.com/wiki…
身体が軽い これがどうして生まれたときでなかったのか 悔やんでも悔やみきれないから、私はあの時と同じようにそっと静かにその目を閉じた わたしは、喜び勇んでひとつのおもちゃのお城を建てた 計画…
~前書き~ 今回の主人公っぽい神無月文貴さんのPLさんにはちゃんと書いた後に許可を取っておりますのでご安心を、ご安心って誰に対する言葉だ(何 ◆ ~方違え~ 不吉とされたり悪いとされる方角を…
前書き:エレノアさんの許可とかもらって書かせてもらいました。もしもこんなの私じゃねぇ、というツッコミがありましたら引っ込めます(ぁ ── 薄暗い店内にそれはあった。 閉じられた目は眠っているよ…
夜が好きだった。白昼賑わう時間は口喧しく、雑音にしか思えなかったから。 夜が好きだった。貴方が唯一私に縋り付ける免罪符の闇をくれるから。 夜が好きだった。…私でも、貴方を朝へ連れて行けると、信じら…
祈りが、愚者の行為であると私に言ったのは誰であっただろう。 今日も聞こえる。歌劇のような鮮やかな声。 観客はベッドから身を起こしている私だけ。 舞い踊るように身を振り切って、 相手に立ち向かい…
知らない場所。 ううん、知っている場所。 僕が一人で目を覚ましたお家。 早くここから逃げなくちゃ。 また「あの子」がやってくる。 目の前には赤い水溜り。 見てはいけない気がするの。 ねぇこれは一体…
真っ赤な薔薇。 触れる度に赤が零れる、紅く、赫く。 誰の事を考えても赤く赤く赤く。 赤い薔薇は『深い愛情』。 真っ黒な薔薇。 あの時流れ出ていたあの色の様な赤黒い。 あの人の事を考えた途端にじわ…
サイコロを使ってお題SSを書くトピです 左のサイコロ(お題・テーマ) 白 1.空を見上げて 2.涙の理由 3.眠れない夜は 4.あの人の隣で 5.あの頃の写真 6.かけがえのないもの 黄 1.夢…
薔薇園なんて来るんじゃなかった。 嫌な事思い出しただけだ、胸糞悪ィ。 足早に去りゆく胸中に澱の如くどす黒い思いが蟠る。 沸々と滾り立つ憎悪。アドレナリンが全身の血管を駆け巡る感覚。ささくれだった…
1/2 お気に入りのぬいぐるみを抱きしめ、深く溜息をつく。 苦しさを少しでも外へと願った行為の音は 静かな家の中に思っていた以上に大きく響き 今自分は一人なのだと、より強く自覚する結果に終わった。…
(以下、PL発言) ということでプライベートシナリオの発表です。 概要・ルールなど http://rakkami.wiki.fc2.com/wiki/%E8%A1%8C%E3%81%8D%E9%8…