天井まである本棚がぎっしりと空間を仕切り、多種多様な古本たちが所狭しと並んでいる。
静かな店内は、本独特の懐かしい匂いとほんのり甘く酸っぱい果実の香りが入り交じる。
「あら、いらっしゃい。ゆっくりご覧になってくださいまし。」
女店主は長い黒髪を揺らして振り返ると、ゆるやかに笑みを浮かべた。
――
雑談用トピックです。
古書店内での交流や、本を読むなどのロールプレイにご利用ください。
コミュニティの利用
http://rakkami.com/manual/community-usage
ぺたり!!
アリシアのスタンプが完成なのです!!
>天神平さん
読書会、リア出ましたね。
楽しかったー!
バラエティに富んでいて、皆さんの発表、とても参考になりました。
自分の中で、読みたい本の世界が広がった感じがしますね。
そうですね、欲を言えば、感想のやり取りは、もうちょっとやりたかったですね。
ところで、ドクダミ茶を出していましたよね?
店のテラスでお茶会でもしません?
ちょうどMOEGIから頂いた紅茶がありますよ。
アールグレイとか、イギリスのGOODなお茶があったかな?
クッキーもアリシア自作のがありますしね。
>アリシア
読書会お疲れ様。リア来たね。けっこう真面目な本が多かった気がする。
方向性もバラバラでほんのりカオス。もうちょい感想戦を楽しみたかったかなー。
采華樹は本物なら試してみてもいいけど、かなりの確率で幻覚系の成分が入ってると思う。
玉紅草は300年経たないと効果が確認できないからいいや。SF的な発想で言うとコールドスリープみたいに使えるかも。
あ、本届いた? ありがと。
>弦一郎
読書会では雑用だけさせてゴメン。
何か紹介すると思って誘ったんだよ。
(ふう、このコミュもややお久しぶりになってしまいました・・・)
倉庫の整理に行っていたアリシアが帰ってきます。
>天神平さん
先日は、読書発表会でおつかれさまです。
まだリアクション出てないみたいですが、楽しみですね。
アリシアがひとりだけハズレたことしてないといいですが・・・。(汗)
ところで、ご報告があります。
『フロレシアの伝承』の原典(ドイツ語版)
がFrozen.com経由で我が書店に届きました。
ぜひお受け取りにきてくださいね。
>店長さん
ええと・・・。
いらっしゃらないようですので、留守の間は、私が店番しておきますね。
>他の皆さん
そーいえば・・・。
クッキーを焼きました。
フロレシアン・クッキーといって、祖国の味です。
アイテム譲渡の申請くれたら、お配りしますよ。
(天神平さんには既にお分けしました)
ええと・・・。
私がいない間にコミュニティの話題がだいぶ進んでいますけれど・・・。
よかったらお気軽に話しかけてくださいね。
>弦一郎
萌え系は守備範囲が広いよね。絵が可愛ければ内容はなんでもいいのかもしれない。
はい、正解。「臭素」で合ってるよ。仕事で実物を扱った事があるけど、名前通りの効きそうな臭いだった。あとは、今はすっかり廃れちゃったけど写真の感光剤に臭化銀(シルバーブロマイド)が使われてるね。写真を「ブロマイド」って呼ぶのはこれが語源。
じゃあもう一問くらい行ってみるか。
現在使われている元素周期表の提唱者にちなんで名付けられたアクチノイドに属する元素と言えば、な~んだ?
ハハハ、頼りにしてるみたいだね。使えるモンなら使っておけ。
親戚、ねえ。会ったのは最近だけど、ま、そういうとこもあるかな。
>従夢
ハハハ、大人らしいアドバイスしてほしかった?
だって、ねえ。あたしは好きな事やってきて今に至るわけだから、わざわざ嫌いな事やる理由なんて知らないんだよ。
マタ大? いいんじゃないの? 学部はどこが一番チョロそう?
そんなに心苦しいならバイトすればいいし、そこまでする気がないなら開き直ってスネかじってればいい。
薬に興味を持ったのは、さっき弦一郎にも話したけど『仙薬収集録』って本がきっかけ。
実在の漢方薬も伝説の仙薬も同列に紹介してる変テコな本なんだけどね。
ドクダミだのミカンの皮だのその辺にあるような物質と、丹砂だの采華樹だのいうレア物質が並んでるのを見て、こんなに奥深い世界があるのか、と思ったのを今でも憶えてるよ。
そのためには理系の勉強だけじゃない。各国語も勉強したし歴史や地理の知識も身につけた。
逃げたのはピアノ教室くらいかな。あまりにも興味がなさすぎたから。
『ドグラ・マグラ』読んだなら『黒死館殺人事件』と『虚無への供物』も押さえとけ。いわゆる日本三大奇書だね。
からかわれてない? 何言ってんだ。さっきから普通じゃない薬の話したり縁無さそうな中二病の本奨めたり、アプローチはしてるよ? あんたがいちいち真面目に対応してるだけ。
まあ、それもあんた流に言えば「美点」かもね。
(天神平さんのアドバイスにを聞いて、顎に手を当て考える)
ふむ。やりたくない事はやらなければいい、ですか。まさかそんな言葉を返されると思ってもみませんでした。大人の人ならもっとそれらしい事を言うんじゃないかなって思ってましたから……いえ、失望はしていません、むしろ、驚嘆です。
進路ですか……(むぅと、難しい顔をして)
そうですね。全く……。(自嘲気味な苦笑いを浮かべ、片手を上げる)
モラトリアムですか……自分で言うのもなんですが、それなりの大学に進学できる自信はあります。木天蓼大学なら確実だと思います。まあ、逃げ切るにしても、大学の費用は僕が稼いでいる訳ではないので、少々心苦しくはありますが…
(と上を向いて苦々しい顔を見せる。と、ちらりと振り向いて)
ずっと、と言うのは、いつごろからだったのです?
天神平さんのような方は、逃げたりなんてしないのでしょうね……
(都築さんを腕を組みながら見上げて)
ご理解いただけて満足です。僕が汗を流す所なんて、都築先輩が編み物をするようなものですよ。あ、もしかして、手芸されます……?
僕は親切では無いですよ。分かってもらえるまで教えないと、先輩が帰ってくれないからでしょう。相場って……僕はどんな評価なんですか……。僕にだって解読できない本はありますよ。フィネガンス・ウェイクとかドグラ・マグラは何とか読めた……ヴォイニッチ手稿に至っては手に取る事すら出来ないんだから……
しかし先輩が甘えているだなんて、努力家が何をおっしゃいますか。甘えているならそもそも自分が読めない本なんかとっくに匙を投げています。後輩に恥を忍んで教えを乞うなんて、謙虚な姿勢。都築先輩の才能であり美点です。ご本人は気付かれていないようですが。全く、だから僕も無下には出来ないのですよ……
(さま困ったように顔を逸らして)
(「先輩だからそういうもの」だと言う都築さんに、聞いた方が馬鹿だったと溜息をついて)
……そうですね。後輩と云う理由だけで熱心に関わってくる都築先輩ですものね。理由も他意もないか。
親戚の……ねーちゃん……(ちらりと天神平さんを見て)
ふむ、からかわれると云う事は、やはり、親密なのかな……
僕はからかわれませんからね
>庵
――もうなんでもありだな……。でも、ああいう難しいのが漫画になると助かるもんな。
今は色々な本出してんだな……え、ちょ、いきなり問題か!
常温で液体になる元素……? またそんな授業で出ないような問題出しやがって……んー……水銀と同じ……毒物……?
あ、そうか、答えは「臭素」だ! 死海とかで有名だよな。予備校の講師が言ってた記憶があるぜ。
臭素も水銀と同じく猛毒物質で有名だけれどな、まあ毒物も自然界には必要ってわけだ……あってる……?
(一応勢いで答えてはみたものの、よくよく考えると正解なのか不正解なのか不安になり、汗を滲ませながら尋ね)
>皆口
――まあ、流石に皆口はラグビーのユニフォームを着て走らせるわけにはいかないからなあ……。
諦めが悪いって? そりゃあお前、なんだかんだ言っても何度も親切に教えてくれるから、そりゃあまた頼っちまうわけでよォ……甘えすぎもイカンのだが、難解の本は皆口みたいな奴に聞いたほうが良いって相場が決まってるわけよ。
……ン? まあ、先輩だからそういうもんじゃねーの? ん? そういう意味じゃないって? 庵さんは、基本的にからかってくるもんだから、親戚のねーちゃんみてぇなもんだな。これは。
(庵と親密に見えると聴こえ、片手を左右に振りながら笑い案に視線を向け笑みを浮かべ)
>弦一郎
漢方に興味があるなら、漢方薬をキャラ化した萌え4コマ『カンポーガールず』がオススメ。
マンガだから誇張はあるけど、正確な知識に基づいて描いてあるよ。
ちなみに『薬禍の歴史』と『仙薬収集録』に共通して出てくるのが水銀ね。
水銀中毒は公害病で有名だけど、古代中国でも水銀は丹砂って呼ばれて薬として使われていたんだ。
じゃあここでクイズ。水銀は常温で液体になる元素として有名だけど、もう一つ常温で液体になる元素は何? 医療系志望なら、こんな化学の基本くらい余裕よね?
>(従夢)
じゃあ差し当たり、やりたくない事はやらなければいいんじゃない?
向き合えとか克服しろなんてつまらない説教はしない。
逃げ切れるならそれでいいじゃないか。
卒業後の進路も特に決めてないの?
やりたい事は適当な大学に入ってモラトリアム満喫しながら探したって良いと思うよ。
あたしはずっと薬に関わる仕事がしたかったけど。
すみません、都築先輩。先輩に馬鹿と言った訳では……。気になりますか?
都築先輩が仰る通り、僕が良く本を読んでいるので、興味を持った先輩が本を貸して欲しいと声をかけてくださいましてね。
(都築さんに腕をのせられ、少したじろぎながら都築さんの方を一瞥し、話を続けます)
そうですね、ラグビーはちょっと……。僕の友達がやっているので話は聞きますけど。
先輩は分からんと言いながら、僕に何度でも質問してくれますね。なんというか、諦めが悪いです。
僕は……恥ずかしながら、将来の展望というものがまだありません。やりたい事が見つからなくて……。やりたくない事ならはっきりしているのですが……。
そうですね、医学関係は僕も知識が浅いし、情報の更新についていけない部分が多いですね。専門家に直接教えて貰うのが一番なのでしょうけれど、人には聞き辛い内容もありますしね……。
痛覚の本ですか……。なる程。僕も読んでみようかな……。
中二病、ですか……。それはちょっと……。(苦笑)
(二人の様子を見て)
……僕から見れば、お二人の方が親密そうに見えますが。
――み、皆口、馬鹿馬鹿言うなっての!
おう、庵さん。皆口とは知り合いでな。たまに図書室とか中庭とかで逢ってたんだよ。
ン? 何でって? ほれ、見ての通りの哲学者だからなあ……本読んでるの多いから部活帰りにちょっとした縁で見せてくれってな。
まあ、ラグビーはやりそうにない感じだったから勧誘はしなかったけれどよ。
んだけど、内容が難しい本が多くてな解説して貰いながら理解深めての繰り返しだ。人の意見を貰った方が人一倍解り易いからな。けど、未だに難解すぎてわからん本もあるぞ。
(隣に居る皆口の肩に大きな腕を乗せながら馴染みである事を庵に説明をしていると、専門的な本を差し出す庵に視線を向け)
って、だーれーが、枕にするって言ったんだ? そうそう、専門書見せてくださいよ庵さん。20歳ならもう充分大先輩ですよ。
(先輩という単語になると、淡い敬語になりながら、差し出された2冊の本を笑みを浮かべ受け取ると興味津々に2,3回開くと言葉に受け答えていき)
……『薬禍の歴史』と『仙薬収集録」か。漢方だな。東洋医学も興味はあるから、見てみようかな。漢方は、
冬虫夏草ぐらいしか知らなくて……あ、そうそう、たまたまラグビー部マネージャーの1年の男子に見せてもらいまして。なかなか細かい知識持っててね。今はサポートでラグビー部で活躍してくれてるんで助かってるわけよ。
>弦一郎
ああ、医療系志望って言ってたっけね。なかなか詳しいじゃない。
ならもう少し専門的な本の方がいいか。
『薬禍の歴史』は錬金術の時代から現代の公害まで、薬物の引き起こした薬禍事件がみっちり載ってる。症例の記述も図版もエグくてオススメ。
『仙薬収集録』は中国の伝説に登場する不思議な薬が紹介されている。この本で薬に興味を持った思い出の本だね。すべての薬草を食べて効果を自分の体で調べた神農っていう神様が特に気に入っちゃった。
どっちも今は絶版だから、古本屋じゃないと手に入らないよ。
大先輩って。あたしまだハタチなんだけどな。
ラグビー部のマネージャー、面白い趣味してるじゃない。
>(従夢)
ハハハ、そっちの意味で良かったのか。それは失礼。
弦一郎に本貸したりなんてするんだ。けっこう仲良いのね。
あんたも医療系志望なの?
医薬系の情報は更新されるのが早いから、古本屋で買う時は気をつけて。
人体の構造は変わらなくても、アプローチの方法は日々進化してるんだよ。
さっき弦一郎に紹介した本は、昔の事がテーマだから特に問題はないんだけど。
痛覚をテーマにした『「体が痛い!」の本』はベストセラーになったね。
便乗本で『「中二病がイタイ!」の本』なんても出た。
ええ、先輩。是非お願いします。昨今はネット通販や電子書籍の利用する人が多く、実質店舗の経営は厳しいですからね。こういう古書店が活きているのはありがたい。先輩も一冊買って古書店の存続に貢献してください。(と少し冗談めかして微笑)
(哲学系と言われ)僕の発言は少し分かりにくい所があるのかも知れません。
先輩、読書姿勢は大切ですよ。スポーツをされているんだし、肩や背骨に影響しますよ。個人の自由ですがね。
そうですよ、天神平さん。寝子高です。僕は2年で彼は3年。先輩が気さくな方なので、学年が離れている割に接する機会は多いですね。本を貸したりします。まめに感想を聞かせてもらえますし、僕とは視点が違うので、興味深いですね。細かい所まで見ていますし。
ああ、『バカは風邪を引かない』と云う慣用句ですよね。いえいえ、違いますよ。都築先輩は馬鹿ではありませんよ。『馬鹿は風邪を引かない』と云うのは、自分が風邪を引いた事にすら気付かないから馬鹿なのだ、と云う意味だと僕は思います。
先輩は健康そうだし、自己管理もきちんとされていそうなので、風邪には縁が無さそうだなと思いまして。
(天神平さんと都築さんの話を聞いて)
ああなる程。そういう事情か。
先輩は医療関係の道を目指しているんですか。天神平さんならいい相談相手だ。
しかし騙されただなんて人聞きが悪いですね先輩。
都築先輩、詳しいですね。ラグビー部のマネージャー……応急処置を勉強してもらおうと勧められたのかな?
天神平さん、医学書で良いものがあれば紹介してくれませんか。僕は枕にはしませんので。(にこり)
――そうか? お前がそこまで言うなら何か買ってみるか。
空間か……なんだ、相変わらず哲学系だな、皆口は。
俺は本詠むとき、雑魚寝とかこたつで見るとか……コンビニで立ち読みぐらいだなあ……
(腕を組みながら相変わらず独自の雰囲気を持っている皆口に感心したように笑みを浮かべると周りの大量の本に視線を向けると、自分と彼女の関係性の方が驚いているという彼の言葉に応えた)
……ああ、俺進路が、医療系大学だから。理系項目でたま~に教えてもらってんだよ。
ほれ、薬学の知識あるからさ、教えて貰いに行ったつもりが、気付けば雑談で全く違う話してたなんてザラってやつでよ。
(自らの腰に手を軽く付きながら思い出すかのように話、笑みを浮かべながら皆口に話)
――庵さん、俺の進学希望は医療系なんだぜ? ほれ、だからこの前、薬学系に強いからって庵さんという大先輩にお願いしたってのに……それなのに、とんでもない事に……って、ひ、人の答案見るなってのッ!!!
(慌てて答案を奪い返すとマイペースな庵の姿に驚きつつも、オススメされた本に視線を向けながら手に取り)
……お~きゅう……萌える応急処置……前、うちのラグビー部のマネージャーが似たようなのお勧めしてくれたなあ……なになに、寝坊した主人公が朝パンを加えて学校に向けて走っているとヒロインにぶつかって……まあ、御馴染みの展開だな……で、主人公が、左肩関節脱臼になる……って、どんだけ強くぶつかったんだ、ヒロインは……で、ヒロインは「こういう時はRICE処置よ」っと言いその場で用意していた三角巾で固定……どんだけ冷静なんだよヒロインは……、す、すげえ漫画だな……
(本を読みながらあまりの斬新な展開に目を細め本と庵を見比べながら訪ね、どこか面白そうな内容で買ってしまうかもしれないという気持ちが芽生えてしまった事に都築自身、モヤモヤしながら庵に視線を向けていた)
>弦一郎
へえ、そんなにひどかったの。ハハハ、あたしそんな点数見た事ないよ。
オススメの本ねえ。
『お~きゅう! 萌える応急処置』は? 萌え美少女と一緒に応急手当が勉強できる。
スポーツやってるなら応急手当くらいは身に付けておかないとね。
興味があるなら医薬系の専門書も紹介できるけど、どうせ枕になるだけでしょ?
>従夢
ああ、あんたたちのその制服、寝子高か。
弦一郎との接点? ウチの店に何か買いに来たんだよ。プロテインだったっけな。
風邪を引かなそうってのは俗信的なアレ?
(手を振る都築さんに微笑しつつも少し恥ずかしそうに)
……はは。先輩。
僕は読書好きですから。ここには初めてきたばかりですが、いいですね。もう気に行ってしまいましたよ。
本ですか?まあ、先輩が貸せと言うのならお貸ししますけれども、折角ですからここで一冊買ってみてはどうですか?買った本というのはいいですよ。
なんせ汚してもいいのですから。お気に入りの本を何冊も買って、風呂場でくたくたになるまで読んでいる人もいると聞きますし。まあ、貴重な本では憚られますが。ちなみに、僕じゃないですよ。僕は本を読みたい場所はもっと違う空間なので。
なるほど、天神平さんの知り合いだったのか。
都築先輩がどうしてここに来ているのか、合点がいきましたよ。
僕と都築さんに接点がなさそうかもしれませんが、高校の先輩と後輩ですからね、同じ普通科ですから会う事もありますよ。先輩は交友範囲も広いから、おのずと縁があるのです。
それよりも、僕は天神平さんと都築先輩の方が接点が薄い気がしますよ。
風邪も引かなさそうだし……アイシング用品でもお求めにならのなら納得がいきますが……。
プライバシー以前の問題だったぜ。 ほら、 庵さんこの間のテスト散々だったんだぜ? も、もう騙されねえからな!
(2人に何かあったのか、騙されたと文句を 庵に視線を向けながら伝えた、すると再び返ってきた言葉に応えた。)
い……“以上”は余計だっての。
本……? そうさなあ。こんな秋の夜長に読書で過ごすもの一つだな。庵さん、何かオススメあるのか?
(庵の言葉を聴くと、周辺の本棚に視線を向けながら腕を組み視線を泳がせ尋ねた)>庵
看板が完成したね。おめでとう。
>(小淋)
謎解きか。最近は人が死なないミステリーも多いよね。
ヴァン・ダインの二十則では「長編ミステリーでは死体が必須」って提唱されてるけど、そうでもないと思う。
>弦一郎
こないだはまいど。ウチの店は客のプライバシーを大切にするから安心するといい。
あんた必要以上に健康そうだから薬局なんて縁なさそう。
何か読む?
>従夢
あれ、あんたら知り合いなの? あんまり接点なさそうだけど。
ん? おお、皆口じゃねーか! 元気か~?
(大きな身体を心なしか小さくさせながらぶつからない様に歩くと、後輩の皆口の姿を見れば周りの人物に軽く会釈をしながらも手を挙げ挨拶をし)
――ン……なんだ、本買いに来たのか皆口。相変わらず本の虫だなあ……おう、何か面白い本あったら貸してくれよ。その“買えよ”って顔はするなよな。
(腕を組みながら本を数冊持った姿を見下ろしながら笑みを浮かべながら応え)
(天神平さんに)
ええ、まあ利用することがあれば。風邪薬や栄養剤なんかは、お願いするかもしれませんね。(そっと微笑)
なるほど、興味のある題材で、普段親しみのない媒体にもふれてみるのもいい機会ですね。僕もそういう繋がりで漫画を読んでみようかな。
(浅山さんのスケッチブックを見て)
ほんとに?じゃあ今度学校で会った時にでも貸してもらえないかな?
もちろん、浅山さんが読み終わった後で構わないよ。
(騒がしい声の方に振り向くと、そこには都築さんがいて、知り合いの顔に騒がしさの理由に合点がいき、小声で謝る都築さんに、らしいな、とくすりと微笑し、会釈を返す)
ああ、都築先輩。こんな所で会うなんて珍しい。
なるほど、天神平さんとお知り合いですか。
多少は話していても大丈夫だと思いますよ。僕たちも話していたところですし。
――……おお、今日は混んでるなあ……
って、いたいた!! あー庵さんメールありがとうっ……そうじゃないッ! この前はまたやってくれたな…………ゴホン……本屋では静かにだな。
(入り口から本屋に入ると、スマートフォンを右手に持ちつつ、人の多さに少し驚きながらも連絡をくれた人物が視線に入ると慌てた様子で問い詰めるが、本屋という事に気付き、周りの人に会釈をしながら「すまん」と小声で謝り)