天井まである本棚がぎっしりと空間を仕切り、多種多様な古本たちが所狭しと並んでいる。
静かな店内は、本独特の懐かしい匂いとほんのり甘く酸っぱい果実の香りが入り交じる。
「あら、いらっしゃい。ゆっくりご覧になってくださいまし。」
女店主は長い黒髪を揺らして振り返ると、ゆるやかに笑みを浮かべた。
――
雑談用トピックです。
古書店内での交流や、本を読むなどのロールプレイにご利用ください。
コミュニティの利用
http://rakkami.com/manual/community-usage
――み、皆口、馬鹿馬鹿言うなっての!
おう、庵さん。皆口とは知り合いでな。たまに図書室とか中庭とかで逢ってたんだよ。
ン? 何でって? ほれ、見ての通りの哲学者だからなあ……本読んでるの多いから部活帰りにちょっとした縁で見せてくれってな。
まあ、ラグビーはやりそうにない感じだったから勧誘はしなかったけれどよ。
んだけど、内容が難しい本が多くてな解説して貰いながら理解深めての繰り返しだ。人の意見を貰った方が人一倍解り易いからな。けど、未だに難解すぎてわからん本もあるぞ。
(隣に居る皆口の肩に大きな腕を乗せながら馴染みである事を庵に説明をしていると、専門的な本を差し出す庵に視線を向け)
って、だーれーが、枕にするって言ったんだ? そうそう、専門書見せてくださいよ庵さん。20歳ならもう充分大先輩ですよ。
(先輩という単語になると、淡い敬語になりながら、差し出された2冊の本を笑みを浮かべ受け取ると興味津々に2,3回開くと言葉に受け答えていき)
……『薬禍の歴史』と『仙薬収集録」か。漢方だな。東洋医学も興味はあるから、見てみようかな。漢方は、
冬虫夏草ぐらいしか知らなくて……あ、そうそう、たまたまラグビー部マネージャーの1年の男子に見せてもらいまして。なかなか細かい知識持っててね。今はサポートでラグビー部で活躍してくれてるんで助かってるわけよ。