天井まである本棚がぎっしりと空間を仕切り、多種多様な古本たちが所狭しと並んでいる。
静かな店内は、本独特の懐かしい匂いとほんのり甘く酸っぱい果実の香りが入り交じる。
「あら、いらっしゃい。ゆっくりご覧になってくださいまし。」
女店主は長い黒髪を揺らして振り返ると、ゆるやかに笑みを浮かべた。
――
雑談用トピックです。
古書店内での交流や、本を読むなどのロールプレイにご利用ください。
コミュニティの利用
http://rakkami.com/manual/community-usage
――そうか? お前がそこまで言うなら何か買ってみるか。
空間か……なんだ、相変わらず哲学系だな、皆口は。
俺は本詠むとき、雑魚寝とかこたつで見るとか……コンビニで立ち読みぐらいだなあ……
(腕を組みながら相変わらず独自の雰囲気を持っている皆口に感心したように笑みを浮かべると周りの大量の本に視線を向けると、自分と彼女の関係性の方が驚いているという彼の言葉に応えた)
……ああ、俺進路が、医療系大学だから。理系項目でたま~に教えてもらってんだよ。
ほれ、薬学の知識あるからさ、教えて貰いに行ったつもりが、気付けば雑談で全く違う話してたなんてザラってやつでよ。
(自らの腰に手を軽く付きながら思い出すかのように話、笑みを浮かべながら皆口に話)
――庵さん、俺の進学希望は医療系なんだぜ? ほれ、だからこの前、薬学系に強いからって庵さんという大先輩にお願いしたってのに……それなのに、とんでもない事に……って、ひ、人の答案見るなってのッ!!!
(慌てて答案を奪い返すとマイペースな庵の姿に驚きつつも、オススメされた本に視線を向けながら手に取り)
……お~きゅう……萌える応急処置……前、うちのラグビー部のマネージャーが似たようなのお勧めしてくれたなあ……なになに、寝坊した主人公が朝パンを加えて学校に向けて走っているとヒロインにぶつかって……まあ、御馴染みの展開だな……で、主人公が、左肩関節脱臼になる……って、どんだけ強くぶつかったんだ、ヒロインは……で、ヒロインは「こういう時はRICE処置よ」っと言いその場で用意していた三角巾で固定……どんだけ冷静なんだよヒロインは……、す、すげえ漫画だな……
(本を読みながらあまりの斬新な展開に目を細め本と庵を見比べながら訪ね、どこか面白そうな内容で買ってしまうかもしれないという気持ちが芽生えてしまった事に都築自身、モヤモヤしながら庵に視線を向けていた)