天井まである本棚がぎっしりと空間を仕切り、多種多様な古本たちが所狭しと並んでいる。
静かな店内は、本独特の懐かしい匂いとほんのり甘く酸っぱい果実の香りが入り交じる。
「あら、いらっしゃい。ゆっくりご覧になってくださいまし。」
女店主は長い黒髪を揺らして振り返ると、ゆるやかに笑みを浮かべた。
――
雑談用トピックです。
古書店内での交流や、本を読むなどのロールプレイにご利用ください。
コミュニティの利用
http://rakkami.com/manual/community-usage
(手を振る都築さんに微笑しつつも少し恥ずかしそうに)
……はは。先輩。
僕は読書好きですから。ここには初めてきたばかりですが、いいですね。もう気に行ってしまいましたよ。
本ですか?まあ、先輩が貸せと言うのならお貸ししますけれども、折角ですからここで一冊買ってみてはどうですか?買った本というのはいいですよ。
なんせ汚してもいいのですから。お気に入りの本を何冊も買って、風呂場でくたくたになるまで読んでいる人もいると聞きますし。まあ、貴重な本では憚られますが。ちなみに、僕じゃないですよ。僕は本を読みたい場所はもっと違う空間なので。
なるほど、天神平さんの知り合いだったのか。
都築先輩がどうしてここに来ているのか、合点がいきましたよ。
僕と都築さんに接点がなさそうかもしれませんが、高校の先輩と後輩ですからね、同じ普通科ですから会う事もありますよ。先輩は交友範囲も広いから、おのずと縁があるのです。
それよりも、僕は天神平さんと都築先輩の方が接点が薄い気がしますよ。
風邪も引かなさそうだし……アイシング用品でもお求めにならのなら納得がいきますが……。