柔らかな陽射しが差し込む穏やかな昼。
清んだ空気が周辺を満たしており
野生動物が時折、喉を潤しにやってくる。
ある少女は静かに語る。
「この泉には妖精達がすんでいるの。
貴方に姿が見えないだけで
ちゃんとここに存在しているのよ。」
*昼の雑談トピックです。
*独り言や探索にもどうぞ
それが人の生死にかかわる物、と言っても聞くかのう?
好奇心旺盛なのは構わぬが、わらわは「本当に話したくない」から「聞くと気分が悪くなる」と最初に言っておる
なのでわらわは話さぬがのう。わらわの中の汚点の一つでもある故な
怒っている訳ではないぞ
本当に話したくないからこう言っているだけじゃ
深い意味や裏などあらぬ。そのままの意味で取れば良い
言ってしまえば、ここが爆心地じゃからな
例えが悪いが、放射能の様に爆心地に近ければ近いほど、神魂の影響が濃いのじゃろう
遠くなればなるほどそこまで濃くはならぬ
で、あるからこそ、一番濃い寝子島とらっかみがいると言う事で様々な異常が起こるのじゃろうな
そう言われると逆に「聞いて欲しい」と言われているように
聞こえなくもないわね。
(少々苦笑しつつ)
別に私は気にしないわよ。
無理に聞き出すつもりはないというだけで
好奇心と知識欲は旺盛な方だし
聞かせてもらえるというのなら
どんな話だって聞きたいわ。
神魂は寝子島だけでなく
世界中に飛び散っているという話だけれど
この島以外だと早々神魂事件は起こらないでしょうしね。
普通の中の非日常なら全国何処にでもあるものだけど。
聞くと気分が悪くなる代物じゃ
聞かぬ方が良い
まぁ、その辺りはそなた次第じゃな
わらわはこのまま忙しくも普通……と言えば良いかのう?
そんな生活を過ごすと思うのう
不可思議が続く生活はお休みじゃろうな
ま、色々あるわよね。
善悪なんて人それぞれ、状況によっても変わるものだし。
話したくないことまで話す必要ないわ。
貴女に無理をさせてまで聞きたい話でもないしね。
そう。
私には特定の職業につきたいだとか
そういった具体的な夢は特にないのよね…。
今迄変に生き急いで来た気がしなくもないし
これからは暫くのんびり過ごして
頑張らないことを頑張ることに全力を注ぎたいかな…。
…頑張らない事を頑張るって、口に出してみると変な感じね。
(その様に言ってくすくすと笑う
劣悪な、のう
どちらかと言えば環境が劣悪では無く、わらわ自身が精神的に未熟だったのじゃろう
まぁ、他の者も背心的に未熟であったからな
その中で知識だけが先行しているわらわは他の者とは違うベクトルにこじらせてしまったのじゃよ
誰が悪いか、何が悪いかと言うのはあらぬ
……まぁ、ただひとつの例外を除いてじゃが
話すつもりは無いが
わらわは、か
人並みかそれ以上と言った所かのう
ある意味で夢でもあった事が叶った訳じゃしのう
今は、そちらの方に力を注ぎたいとて
何もかも完璧な人間なんていないし
誰しも不完全なものだからね…。
考え様によっては「人間は誰もが皆ろくでなし」とも言える。
周囲に影響を受けない人なんて早々いないし
貴女の場合中々劣悪な環境にいたようだから
そうなってしまったのも無理はない、と私は思うわ。
(そっと手を伸ばし彼女の頭を撫でようと)
あれだけ一緒にいた私がわからないんだもの。
貴女に分かると言われたら、それはそれでショックだわ。
(そう言って苦笑し)
…幸せになれるといいわね。
貴女も、私も、あの人も。
私の方は最近、漸く幸せになれそうな
本当の希望の光が見えたような、そんな気が少ししているの。
貴女の方は、どうかしら。
人と言うのは業が深いゆえな
……まぁ、わらわはそれに関しては完全に手を引いておる
ただ、それを聞くと人間と言うのはどうしようもなく哀れな生き物にしか感じぬよ
中学一年の頃、わらわがこじらせたのもそれが原因じゃしな
「周りの人間がとても哀れで、とても小さく、そしてゴミの様な存在にしか見えない」
わらわも、こじらせた物じゃなぁ……
さぁのう
わらわには解らぬ
(ただ一言、それだけ)
なら大丈夫かな…。
「人を呪わば穴二つ」と言うし
この島に来てからも色々と見てきているから
時々心の底から恐ろしくなったりするわ。
…知ってる?
「怪人セブンはなるものじゃなくてなっていくもの」
なのですって。
ん、そっか…。有難う。
………あの人は、どうなのかしらね………。
(彼女の言葉を聞き礼を口にしては
視線を遠くに向け、悲しげに眼を細める)
いつもの一過性のアレじゃよ
拾った当初はそれこそ呑まれそうになったが今は何もあらぬ
ただ、わらわに何らかの危害を与えようとした物ほすべからく堕ちていくな
わらわが自ら手を下すとも下さずとものう
ある意味、わらわの潜在的なモノを代弁するかの如くな
(罪を犯した人間は幸せになっていけないかと言う問いには少し考えた後)
そうじゃな
「自らの犯した罪から逃げず、真摯に向き合い、そして二度と同じ過ちを繰り返さないと心に誓い、しっかりと精算した者」は幸せになる権利がある
それが出来なければ、幸せになる権利はない
罪から逃げればそれはまるでストーカーの様に付きまとい、必ず自らの身を滅ぼす
二度と同じ過ちを繰り返さない事を誓わなければ、再び罪を犯して堕ちていく
逃げず、繰り返さず、そして自らの意思で精算した者は自ずと幸せの過程を得る事が出来る
極々、当たり前の事じゃ
「幸せになってはいけない」ではなく「幸せになれない」じゃよ
これらが出来なければな
成る程。
まあこの島だし、道端にそういった石が落ちていても
少しもおかしくはないわよね。
ずっとそれを傍に置くのは正直
余りいい予感はしないのだけど…。
…呑まれないよう、気をつけてね。
確かに、死ぬ前に心の底から後悔して
反省するのが一番ではあるわね…。
……少し聞きたいのだけれど。
罪を犯した人間は、幸せになってはいけないと思う?
いつ拾った、か……
ある雨の日じゃな
道で拾った石がのう
「わらわも人間である」と再認識させられた物じゃ
まぁ、恐らくは神魂の仕業じゃがな
(http://rakkami.com/scenario/reaction/1325?p=2)
確かにのう
わらわは狐であろうな
……犯罪者は死ぬ前に自分の行いを後悔して貰わねばな
どう言う形でかは解らぬが……
「わらわにそうしようとした物は例外なくそうなる」かのう?
いや、「そうさせる」と言うべきか
そんな所じゃ
それはまた…。
どこで九尾狐なんて拾ってきたの…。
直接的でなくても貴女に呪いでもかけようものなら
九尾狐の呪詛返しで大変なことになりそうね…。
…例え犯罪でなくても、悪さをすれば罰が当たるわ。
生きている間はなにもなくとも、死後必ずね。
貴女のそういうところ、素直に尊敬するわ。
私は自分ではどうにもできないことでも
無理に無理を重ねることでどうにかしようとしてしまう。
悪い癖だとわかってはいるのだけどね。
諦めが悪くて執念深い。
貴女に憑いているのが狐なら、私に憑いているのは蛇かしら。
(そう言って少し笑う)
お稲荷様と言うよりも九尾狐かのう?
災厄しか招かぬという感じの
まぁ、わらわに危害を加えようとしなければよい
危害を加えようとした場合、無事に済むかどうか解らぬがな
……犯罪を公でする、と言うのはそう言う事じゃ
「いずれ、罰が当たる」
わらわは……まぁ、いつも通りじゃな
自分のやれる事はやり、やれぬ事はやらぬ
その分、やれる事はしっかりと行うがのう
わらわはそんな感じじゃ
「何かわからない力」ねぇ…。
お稲荷様でもついてるのかしら。
…他人に危害を加えようとした存在が痛い目にあうのは
自業自得と言ってしまえばそれまでの事なのだけどね。
(ふぅ、と小さくため息をつき)
それこそ今更な話ね。
自分の小ささを嘆かない日なんて無いし
それが私の日常で、これからだってきっとそう。
もう慣れたわ。
貴女の言う通りねー…。
ただ考えるだけ、祈るだけ、願うだけで上手くいくなんて
そんな都合の良い話、どこにも無いもの。
動こうとしなければ、きっと何も変わりはしないわ。
先ほども言ったはずじゃ
「何か解らぬ力」とのう
ろっこんではあらぬがな
そう、単純に「何か解らぬ力」と言う事じゃよ
……変にわらわに危害を加えようとする輩はそうなるだけじゃよ
だから、わらわは何も知らぬし何も解らぬのじゃよ
余りに考えすぎると逆に自らの小ささに嘆いてしまうぞよ
出来ない物は出来ないし解らない物は解らない
しかし、出来る様に、解る様に努力する事は出来る
考えるだけならば誰でも出来るからのう
それで「出来ない、解らない」と結論付けては元も子もあらぬ
で、あるならば考えるだけよりも何かやった方が良い
わらわはそう思って動いておるのう
端から見ればね。
でも程々にしておいた方がいいわよ?
変にバレて過剰防衛だとか言われたら後々面倒臭そう。
といっても、貴女はバレるようなヘマはしないか。
まあ、現実的に出来る範囲だとそうなるのだけど
例え何も出来ないとしても、考えるぐらいのことはしたいのよ。
自分には何も出来ない、だから知らない。
知りたくも無い。考えたくも無い。
そういうのは寂しいわ。
楽しい事、楽な事だけあれば良い。
そうでない事は要らない。なんて、そんなのは。
もしかしたら私でも、何かできる事があるかもしれないしね…。
ある意味、それも幸せの形じゃ
わらわは口出しせぬよ。自己責任じゃ
急ぐ物で無ければゆっくりと消化すると良い
わらわはそうしておるからな
神様と言うのはそう言う物じゃ
有難い存在であり迷惑な存在である
どの宗教でもそう言う風に位置付けておるでな
傍から見れば小柄でか弱い少女であろう
そんな少女がまさか身の丈以上ある男を倒したり、はたまた骨を折った、なんて考えられぬじゃろう
……ま、そう言う犯人は何か解らぬ力で怪我するのじゃよ
それこそ「災難に遭った」と言うしかあらぬな
わらわと言う「災難」に
わらわ達が出来る事は「自分が見渡せる範囲」で人を笑顔にさせられれば良い
紛争、災害等で苦しんでいる人々の姿はニュース等で見るじゃろう?
「可哀相だ」「何とかしたい」と思えども、わらわ達が「直接」何かをする事は難しい
しかし、そんな人々の事を日々考えてばかりだと逆に自身が病んでしまう
で、あるならば「自分が見渡せる範囲」で人を笑顔にすれば良い
自分が出来る事で、のう
ギャンブルに嵌って借金地獄は笑えないわねー…。
本人がそれでも幸せなら…と思わなくもないけれど
健全とはとても言い難いし。
急を要するものでもないし
いつでも出来るって考えがあると
色々と溜め込んでしまいがちよね。
その内少しづつ消化したいところではあるわ。
言われてみればそうね。
神魂って、有難いような傍迷惑なような。
神様は元々荒ぶるものだっていうし
そういうものだから仕方がないわよね…。
…か弱いって自分で言っちゃうの?
確かに無茶せず大人しくしている分には
貴女も私も「か弱い女性」であることに違いはないけど。
(小さく苦笑しつつ)
理想論であることは理解しているけど
誰かが悲しんでいたり寂しがっているの見るのって
やっぱり気分良くないからね…。心が痛む。
…幸せの形なんて人それぞれで、真逆の場合もあって。
「誰かを幸せにするということは
誰かを不幸にするということ」だって
そんな事は分かっているの。…分かっているのよ。
(そういって少し寂しげに微笑む)
わらわもそう言う認識じゃ
その人物が何にお金を使おうが構わぬ
まぁ、ギャンブルに走って借金を作る様な馬鹿にはならぬ様にな
世の中そう言う人間がいるとて
家ゲーであっても本であっても積んでしまうのは変わらぬ
どうにかして消化せねばな
もれいびと一般人は違うであろう
まぁ、ここは平和ではあるがのう
ただ、神魂が原因の事件はもれいびが解決せねばならぬ
一般人の警官が解決出来る様な代物ではあらぬな
凶悪犯罪がわらわに降りかかったとして
犯人が偶然腕の骨が折れてたり
偶然鼻が潰れてたり
わらわの傍でのびていたとしても
わらわは知らぬし、何が起ったのかも解らぬ
こんなか弱い女性が「そんな事出来るはず」ないからのう
……みんなが幸せになれる世界、か……
理想ではあるが難しいのう
幸せと言うのは人によって形が違うとて……
「万人が幸せになる方法」と言うのは無いからのう
ああわかるわ…。
ソーシャルゲームもあれはあれで良いものだけど
時間に縛られるというか、追われるというか。
楽しんでいるつもりでもいつの間にか疲労が溜まっているのよね。
課金に関してはその人の自由だし、私も特には。
ソーシャルゲーム界隈に蔓延る
異常なまでに射幸性を煽って
プレイヤーの金銭感覚を麻痺させる仕組みには
少し思うところがあるけれど、そのぐらい。
日常生活に支障が出ない範囲で
反社会的なことでないのなら
何にどれだけお金を使うかなんて個人の自由よ。
ま、家庭用ゲームは買っておけばいつでも遊べるのだけど
俗に言う「積みゲー」化しやすいのが…。
私の場合ゲームは余り買わないけれど
代わりに本にお金を使って積み本の山が出来ているわね…。
凶悪犯罪が多いだけあって
警官さんもピリピリしていそうね。
寝子島の警官さんは何方かと言えばのんびり、というか
もれいびの学生組に仕事を取られている様な気が
する様なしない様な。(小さく苦笑
ええ。貴女がどういった子かは知ってるわ。
(声色の変化に動じる事なく緩やかに瞼を閉じ)
私は…。
私自身に何かするだけなら、まあある程度はいいかなと。
ただ、私の大切な人達や他の人達には
出来うる限り酷いことをしないで欲しいと、そう思うわね。
過ちを犯した人のことも、反省して改める意思があるのなら
出来うる限り許してあげたい。
私はそう、「みんな幸せになれる世界」がいいわ。