柔らかな陽射しが差し込む穏やかな昼。
清んだ空気が周辺を満たしており
野生動物が時折、喉を潤しにやってくる。
ある少女は静かに語る。
「この泉には妖精達がすんでいるの。
貴方に姿が見えないだけで
ちゃんとここに存在しているのよ。」
*昼の雑談トピックです。
*独り言や探索にもどうぞ
解りやすいがのう
女の子につける物ではあらぬな……
その得体の知れない中で更に得体の知れないと言った所じゃよ
解らなくもないが
他愛のない雑談じゃな
本当に
そう。ゆっくり休めたなら良かったわ。
(寝ぼけ眼の彼女に微笑み、髪を撫でようと手を伸ばす)
いいえ。ただの雑談。
なんてことのない世間話よ。
だから気にしなくていいわ。
……。(まだ眠いのかゆっくり頷く)
気持ちよく寝られた……ありがと(ほわほわと微笑む)
……? (首を傾げ)
大事なお話し中…?
誰がというと…。
まあ、ちょっとした知り合いね。
色々危ないことをしている人。
共通の知り合いでは多分ないかな…。
本当、拳銃だなんて失礼しちゃうわ。
どうしようもなく嫌かと言われるとそうでもないけど
例えるならもう少し可愛いものに…。
得体がしれないねぇ…。
私からすれば多かれ少なかれ誰も彼もが
得体の知れない生き物に感じるのだけど。
何と言うか、誰が考えたんじゃ、その例え
解らなくはないが、色々とおかしい
わらわはもっぱら狐に例えられるがのう。名前の所為でもあるが
「得体の知れない」と言うのもあるかも知れぬがな
……と、卑弥呼殿は起きたか
…と、おはよう卑弥呼。
気分は如何?良い夢は見れたかしら。
私もそうする様に意識してはいるつもりだけど、どうにもね…。
いつだったか拳銃みたいだって言われた事があるのよ、私。
取扱いに注意が必要で、殺傷能力が高くて
手入れを怠れば機嫌を損ねて、一度引金を引けば止まらない…。
…うん。女の子を拳銃に例えるなんて
デリカシーが足りないと思うけど言い得て妙だわ…。
……んぅ… (目が覚めると座ったままむくりと起き上がり目をこする)
………。(ぼぉーっと)
時には慎重に、時には大胆に
要所要所で攻めるか退くか考えねばならぬ
攻めすぎると退路を失い、退きすぎるとチャンスを逃す
何事も時期や状態が大事じゃとて……
少なくともわらわはそうしておる
確かに。
「変わる事は難しい」と言うけど
実際のところ、少しも変わらずにいることは良くも悪くも
変わることよりもずっと難しいからね。
人の気持ちは、自分が思っているよりも
ずっとずっと脆いから。
貴女の慎重さを私も少し見習うべきかしら。
知らない方が良い真実と言うのはそう言う物じゃ
知ると自分達が今まで培ってきた物全てが否定される
自分の存在そのものすら否定されてしまう事柄じゃよ
それを知った時に自分が自分でいられるか
いられないのならば、知らない方が良い事の方が多い
わらわは、そう言う物は取捨択一しながら調べていくがのう
その方が良い場合も多い
知った後からじゃ知らなかった頃には戻れないものね。
いぬねこの国の歴史も国民達にとっては
「知らない方が良かった」と思う事柄だったでしょうし…。
まさか話を聞くだけで次々失神していくとはね…。
場合によっては「知らない方が良かった」と言う真実もあるでな
確かに知らない事を知るのは良いが、その所為で心身のバランスが崩れると言う事もある
まぁ、わらわの場合は「知りたい」と思わない限り調べぬがな
例のいぬねこの国も「必要だから」調べた訳じゃしのう
知っておいた方が交渉が上手く進むと思った故、な
その後にどうするかは知った後じゃないと決められないわ。
何か目的があって知りたいわけじゃないもの。
私はただ、知らないことを知りたいだけだから。
嫌いではない
個人でそう言う事を知ろうとする事は悪くないからのう
わらわが知るつもりがないだけじゃ
ま、知ったとして、その後にどうするかが問題じゃがな
歴史だけじゃなくて、なんでもそうよね。
深く知ろうとしなければ真実は見えない。
…確かに知らない方がいいことかもしれないけれど
それでも私は知りたいわ。
後で後悔することになったとしても
知らないことはなんでも知りたい。
そういう冒険、貴女は嫌い?
さぁ、話さぬじゃろうな、あの猫は
知らぬ方が良いのかも知れぬが……
……わらわは知るつもりはない
こういうのは適当な話を作って後世に伝えた方が良い
歴史とはそんな物じゃ
「深く知ろうとしなければ真実は見えぬ」じゃ
別に気にしないわ。
私にだって話せないことはある。
その辺りはお互い様でしょ。
まあね。
あの子の神魂が彼方此方に影響を与えているあたり
元は重要な立場の神様なのだろうし
そんな子が長い間職務放棄しているって
結構問題な気はするのだけど、そうでもないのかしら…。
そもそもの話、神魂って…。
テオに聞けば…いや、はぐらかされるだけか。
茉菜も聞き出そうとして失敗していたし…。
(暫く前に本土へと去った友人を思い出し
小さく溜息をついては空を仰ぐ)
わらわでも話せる事と話せない事があるでな
すまぬな
その辺りは解らぬよ。どうなるか等な
天に戻るかも知れぬしl、もしかしたらここに「フツウの人間」として戻るやも知れぬ
……ま、本当に「フツウの人間」になるのは散らばった神魂をどうにかせねばならぬがな
そういった内容なら尚のことね。
けれど話したくないことならば
話さず済ませてもらって構わない。
変に勘ぐってしまうのは私の悪い癖だわ。
ごめんなさい。
のの子という名前の爆弾
若しくはパンドラの箱とでもいうべきか…。
私はいつかあの子は天に帰ると思っているけど
もしそうでなかったら、どうなるのかしらね。
あの子としても出来うることなら
ずっとここにいたいでしょうし…。