(おもむろにスケッチブックに文字を書き出す)
『あ、こ、こんにちは。ここは学校の屋上みたいですね…教室は凄く賑やかですし、ここなら少し落ち着けるかなと思いまして…。
まだ昼休みですし、街の景色を眺めながらゆっくり時間を過ごしながら交流出来たらいいなって思ってます。』
んじゃ失礼して・・・うわ、こりゃなかなかのもんだ
(後ろに回って肩に手を置き、軽く揉んでみると筋肉のせいなのか凝りなのかわからないがそれなりの固さに驚く)
人の肩揉むなんて久しぶりだな・・・先輩ほどじゃないにしても昔は上手いって言われたもんですが
(先輩の手つきを参考にしながらも丁寧でそれなりの力を込めて肩を揉みほぐす)
――ま、まあ、言われてみれば……うん、確かにそうなんだよなァ……ん~いかんいかん、考えすぎだったか。どっちかというと……暴力の化身ぽいもんな、昴……。うし……終り。どうだ、だいぶ頭痛和らいだだろう?
(仕上げに皇昴の両肩を軽く叩きながら都築は考えていた。確かに皇の雰囲気と鋭い眼光と強面の顔では、被害者というよりも加害者になってしまってもおかしくないのだろう、と。とても失礼な事を思いながら考えていたが『気のせいか』と無理矢理納得をしようとしていた。すると、起き上がり交代を促した皇昴に視線を向けた)
ん……お、おお。そうかじゃあ、頼むわ。
(起き上がった皇昴を横目にベンチに座ると自分の肩を軽く2,3度指差すと「硬いぞ~」と呟きながら笑って見せた)
まさか、ですよ弦一郎先輩。俺が虐待でもされてるわけないし、いじめられてるって面でもないでしょ
(隠し事が在るだろと言われるとハハ、と小さく笑いそんなわけないと言う)
ん・・・どうも先輩の腕は確かみたいですね。だいぶ楽になったんで・・・今度は俺の番ってことで
(話してる内に受けた施術によりいつのまにか頭痛がだいぶ和らいだらしく、起き上がろうとする)
――世界中の高いところ好きな奴に謝れよな……。あー、昴は案外力強そうだぞ? いけるいける。
(口元に笑みを浮かべて緩んできた、皇昴の首周りを確認しながら施術は終了が近づいていた。可動範囲が広がった肩関節の動きを確認していると、”こう見えてドジなんでね”という彼の言葉に動かしていた指先が軽くスピードが落ちた。)
……ど、ドジだからって……女子じゃねーんだから。なんちゅうー理由だそれ。言う奴初めて見たぞ……。あれだ、昴。お前なーんか、隠してるだろ?
(直感的に誤魔化しているかの様な口調のニュアンスに違和感を抱き、おっちょこちょいな雰囲気ではなかったので少し首を傾げた。あまり触れて欲しくない内容だったら避けようとも考えたが、慣れた様子で受け答えをする彼の様子を見て思わず都築は、尋ねてしまったのだった)
・・・いいじゃないですかどっちも馬鹿で。高いとこ好きなんてみんなそんなもんですよ
肩は・・・俺の力で足りるのやら・・・
(少しぽかんとした後くつくつと笑いながらどっちも同じでいいと言い、自分の手のひらをちらりと見遣る)
あぁ、こう見えてドジなんでね。転んだり失敗したりで年中怪我だらけで
(もう何度もそうやって誤魔化してきたので怪我について指摘されても淀みなく答える)
………Σ一言余計なんだよッ! 上級生をからかうなって……ん、馬鹿は俺か? ちょっと待て! 誰が馬鹿だ!? 煙の方がどう考えてもかっこいいじゃねーかッ!? これ終わったら俺の肩揉めよな! この煙!
(馬鹿と煙は高いところが好き。そんな言葉が脳裏を過る。この状況なら間違いなく、煙は皇の方だろうと無意識に感じていた都築は、言い得て妙と言いたかったのだが、下級生の手前認めるのが悔しかったのか抵抗した。それで何も変わるわけではなかったのだが)
ん……? 昴、お前やけに生傷多いな。あれか、髭剃り負け……ってワケでもないな。
(ふと、首周りや手に視線を向ければ、小さな生傷がある事に気付く。そういえば、座っていた時、顔にも軽傷がチラホラとあったのを思い出しながら尋ねた)
都築 弦一郎、先輩もいい響き・・・ですね
(いかにも慣れない敬語、といった様子だが言葉は本心で小さく笑う)
へぇ、やっぱ三年にもなると先のことちゃんと考えてるん・・・ですね。医療の道なんて考えたこともなかったな・・・
でも確かに言うだけあ・・・りますね。いてて・・・効くわこりゃ
(ぼやいたもののイヤイヤされているわけではないので抵抗は無く、不快感もないのでたまの痛みを除けばリラックスした様子で言葉を返す)
なんとなく、かな。たまにふらっと立ち寄ってぼーっとしたりして、まぁなんとかと煙は・・・・ん?失礼だなこれは
(そういえばこれじゃ先輩も含んでしまうなと苦笑いを浮かべる)
ーー皇昴か。良い名前だな。
おう、学年ピンバッジしか見えなかったから、一年呼ばわりしちまったよ。まあ、いきなりお前呼ばわりも変だったから、一年って呼んだってワケで……あ、お前呼ばわりとそんなに変わらないか。
(ベンチに向かい歩を進め、後ろから歩く皇に向け言葉を発し、自分の発言に苦笑いを浮かべる。丁度屋上にいる人影はそこまで多くはなかった。制服のジャケットを脱ぎ腕捲りをした後に気付いたようにうつ伏せになった皇に向けて声だけが聞こえた。)
どうしても何もこうなっちまったんだから、流れに任せろって……おお、忘れていた。俺は3年4組の都築 弦一郎。……俺の父親が接骨院経営しててな、俺は進路に医療系希望してるから、将来こういう仕事したいなって思ってるワケよ。小さい頃から接骨院で見てきたから、プロには敵わないが多少は自信あるんだぜ? で、暇さえあれば施術してるんだ。
(気付けばうつ伏せになった皇に向けて言葉を発する。首周りを大きな手で揉み解すが、不快感は無い。(あ、やっぱりこの筋肉が)っと話の折りに都築は話ながら言葉を続けた。側から見れば異様な光景だったが都築の気持ちは本心らしく施術に適当な感覚はなかった)
ん? そういえば、昴は、何で屋上に居たんだ? 俺はよく来るんだけどよ。
・・・うす。あと、俺の名前、一年じゃなくて皇昴なんで
(こりゃ断れそうにないなと観念し、立ち上がってのろのろとベンチに向かいながら名乗る)
どうしてこうなった・・・
(頭痛のせいで気分までダウンなのでぼそりとぼやきながらもベンチにうつ伏せになる)
なるほど…… 寝不足からくる頭痛か。それと枕だ、枕の高さは首に合ってンのか? 枕の高さが合っていないと首に負担がかかって偏頭痛にーー
(若干怯えた様子の皇に視線を向ける。いきなり巨漢の上級生に真顔でブツブツと筋肉の話を聞かされているのだから、怯えない筈がない。都築もこういう反応に慣れた様子で左右から皇の顔を覗き込む様に観察し再びブツブツと呟く。すると近くにあったベンチに気付き立ち上がるとベンチを指差しながら皇にこう言い放った)
ーーよし、施術して治してやるからあのベンチにうつ伏せになれ、一年!
(左手で屋上にあるベンチに指差しながら、皇に向って言葉を発する)
う・・・ん?っと!?
(頭痛に耐えながら考え事をしていたがふと顔を上げると目の前に巨漢の男がいたのでのけぞりそうになる)
あー・・・いや、ただの寝過ぎで気分が悪いだけで・・・
(何事かと思うが自分を心配してくれているようなので頬を掻きながら苦笑いを浮かべて説明する)
–−ん……ここらへんにするか。
(3年4組の都築 弦一郎は、辺りを見渡しながら、呟く。どうやら屋上に居るのは、自分だけと勘違いしていた彼は徐に皇が座っている横を通り過ぎると彼の存在に気付いた。)
一年……か? おう、体調でも悪いのか? ……頭痛か? いや、緊張型頭痛……神経性はまずないだろうから、僧帽筋の血行不良……いや、腰椎もーー
(頭を軽く触る皇に気付き声をかけると、その大きな身体をしゃがみこませると皇に尋ねる。医療従事者を目指していた彼は皇の答えを待つまでもなく、右手を手に置きながらブツブツと話をする。)
考えてみりゃもう10月か・・・行事なんにも出てねぇなぁ
まぁ、それはそれでいいか
(これも必要とされないならそのほうがいいだろと手のひらを眺める)
しかし・・・いてぇ
ここ使われてんだっけか・・・?まぁいいか
(ふらりと現れて日陰に座り込む)
頭いてぇ・・・重い・・・
(ズキズキする頭を片手で軽く押さえて俯く)
知らない
誰もいないんだよー。
割とゆっくり雑談がゆっくりしすぎてるよ!
まぁ、ある意味でノリノリではあるが
…ツッコミとなると、のう。根っからのツッコミ性分じゃ
…ふぅむ、わらわの声真似を見習いたい、か…
正直言えば、かなりの練習が必要になるがのう
普段から発声等の自己訓練を行わなければ本当に難しいとて…(オリーブの声真似を見習いたいと言う言葉には数度頷きを入れて)
夏の暑さにもピコハンにも負けぬ
不屈の心の恋々ちゃんを
崇めたて奉り見習うのだよ!!
さすれば新たな世界が広がり
世界に輝きが満ち満るのだよ!!
珠ちゃんの変幻自在の声帯を
恋々ちゃんも見習うのだよ!!
崇め奉りあえばこそ、この世に七色の虹がかかるのだよ!!
我等が世界の神となるのだよ!!
あぁ、ココちゃんがやられた!
(ココに気を取られてる隙にピコン、と軽く叩かれます)
はふぅ(ぽてん、とそこまで大げさでもなく倒れます)
なんだかんだ言って、一番珠喪ちゃんがノリノリだなぁ(小萩を叩こうとする珠喪を見て)
(カッと目を開きながら更にカバンの中からもう一つピコハンを取り出して)
ふ○えるぞ○ート!燃えつ○るほど○ート!おおおおおっ
刻む○血液の○ート!
山 ○ 色 の 波 ○ 疾 走 !!
(と、男声の声真似をしながら台詞を言っているがただ単に小萩をポカポカと両手のピコハンで叩こうとするだけだったりする)