(おもむろにスケッチブックに文字を書き出す)
『あ、こ、こんにちは。ここは学校の屋上みたいですね…教室は凄く賑やかですし、ここなら少し落ち着けるかなと思いまして…。
まだ昼休みですし、街の景色を眺めながらゆっくり時間を過ごしながら交流出来たらいいなって思ってます。』
なるほど…… 寝不足からくる頭痛か。それと枕だ、枕の高さは首に合ってンのか? 枕の高さが合っていないと首に負担がかかって偏頭痛にーー
(若干怯えた様子の皇に視線を向ける。いきなり巨漢の上級生に真顔でブツブツと筋肉の話を聞かされているのだから、怯えない筈がない。都築もこういう反応に慣れた様子で左右から皇の顔を覗き込む様に観察し再びブツブツと呟く。すると近くにあったベンチに気付き立ち上がるとベンチを指差しながら皇にこう言い放った)
ーーよし、施術して治してやるからあのベンチにうつ伏せになれ、一年!
(左手で屋上にあるベンチに指差しながら、皇に向って言葉を発する)