(おもむろにスケッチブックに文字を書き出す)
『あ、こ、こんにちは。ここは学校の屋上みたいですね…教室は凄く賑やかですし、ここなら少し落ち着けるかなと思いまして…。
まだ昼休みですし、街の景色を眺めながらゆっくり時間を過ごしながら交流出来たらいいなって思ってます。』
(会話の腰を折ってすいません。最初から出てこなかった事にしてください)
(空気を読まずに独り言をつぶやきながら屋上に出てきます)
…結局僕のやってる事に意味なんて無かった。僕に生きてる理由なんてもう無かった。
…こんな所にも人がいるのか、…楽しそうにしている。邪魔にしかならないだろうからどこかよそに行こうかな…?
わらわは姓は斉田、名は珠喪と言う、宜しく頼むぞよ(そう言いながらフェンス付近に近寄りながら)
わらわはあんまり先輩後輩とかは考えたくはないのう
とは言え、先輩であるならばそれなりの敬意を払うが
敬意を払える相手であればの話じゃが、のう
(その後はスケッチブックを広げ、ペンを持ちながら)
わらわはここからの眺めが一番好きじゃぞよ
(何て言って風景のスケッチをはじめながら。さて、源一か出したシュークリームには一度顎に手を当てて考えながら)
いただくぞよ
(笑顔でこの様に言う)
……ああ。……ウマイぞ……ここのは。
甘さは控えめだが……バニラビーンズが良く効いていてな。
味と香りが互いに引き立て合い、高水準で上手く纏まっているというか……
……その、まあ……食ってみればわかる。
(ゆったりした動作でシュークリームを手渡し、どこか満足気に言葉を漏らす)
(新たな訪問者の『主』や『許可』という言葉に反応し)
む……!?
……あ……冗談だったか……。
……いや
それでも……ここ(屋上)での先輩には……当たるのだろう。
(顎に手を当て少し考え込んだのち、改めて斉田さんに向き直り、頭を下げる)
……伊織だ。……宜しく頼む。
…………あんたも食うか?
(真面目な顔で良く分からない筋を通すと、先程と同様にビニールからシュークリームを一つ取り出し、訊ねる)
お……ありがと…………(ゆっくり起き上がり、シュークリームを受け取りながら、屋上に新たに現れた人物に気付いてそちらに顔を向ける)
……お……天狐様……。
ほうほう、屋上の主の許可を得ずに談笑とな?(ゆっくりと屋上の扉を開けながら入ってきて)
なーんてのう、わらわはただ単に体験入学の頃から屋上に入り浸っているだけじゃぞよ。屋上の主でも何でもないとて...
ま、この場はのんべんだらりとする場所じゃ、のーんびりと、のう
ム……熊……。
……確かに、昼寝には……良い陽気だな。
(突然の名づけに一瞬戸惑いの色を見せるが、改めて空を見上げると、微かに笑みつつ、うんうんと軽く頷き肯定を示す。)
……俺は……昼飯ついでの日光浴……って所だ。
……一つ食うか?
(視線を戻し問いに答えると、傍らのビニールからデザートのシュークリームを一つ取り出す)
ん……昼寝。……暖かいから(マイペースに返事を返す少女の声は淡々としているが、冷たいというより、気怠けな印象を受ける)
……熊やんは……昼寝?(いきなり熊やんと言う謎の呼び名をつけると、寝転がったまま視線を向け)
……ム……いや……違う。
……此方こそ、邪魔になるかと思って……な。
(表情は崩さないまま、しかしどこか申し訳なさそうに頬を掻く)
……昼寝か?
(上げた腰を再び下ろし、問いかける)
……ん……邪魔だった?(それを見て誤解したのか、寝転がったまま目を薄く開き、気怠けな声でその巨漢に声をかける)
!
……(目を瞑るのを見止め、傍らのビニール袋を手に取り、休憩の邪魔にならないよう少し距離を取ろうと腰を上げる)
…………(休み時間中に姿を現すと、空を見上げて仰向けに転がり、眼を瞑る)
……。
(菓子パンを齧りながらぼんやり空を見上げている)
って、質問に答えろって……お、お? お? おお!? 軽い……荷物降ろした感じみてえだ……昴、お前なにをし……居ねえでやんの。
(皇が英語を話した、そう言うか早いか彼は笑いながら屋上から出て行った。尋ねた会話ん回避され、やらかしたと感じた都築ではあったが、瞬間、肩の軽さに暫く思考が止まってしまい気付いた時には皇は、屋上の入口から出て行く後ろ姿を見た)
あいつろっこん持ちだったのか……能力名は分からんが……そうか、そうか……だからあいつ身体中に傷ばっかりなのか。
(皇がろっこん持ちに驚いたのではなかった。詳しい能力の効果は分からないが、治療する能力と彼の身体にあった無数の生傷や古傷を診てそれらがろっこんの何らかの代償だと感じ、それに驚いた。古傷の数が今まで彼が能力を使ったという証拠と思った時に都築は、大きく息を吐き、両目を閉じ暫く口を開く)
お前の方が明らかに禿げるぞ、お人好し頭痛野郎め、1年の癖に……。仕方ないから、今度ラーメン奢ってやるよ。
(ベンチに崩れる様に項垂れ、呟くと屋上から見える雲は気付けば、来た時よりも小さくなっていた。数分後、携帯の時計を見て都築も大きな身体を動かし屋上から教室に戻った)
はは、まぁ考えときます。それより先輩、そうやってあんまり気を遣ってばかりいると禿げますよ?若いうちから
(頬を軽く掻くとくつくつと笑って冗談まじりにそう言い、ベンチの前に移動する)
じゃ、俺はそろそろ行きます。っと最後に・・・「Heart of Gold」。それじゃ、また
(再び先輩の肩にぽんと触れて何事かを呟いたかと思うと不思議と肩の凝りや疲れがなくなり、最後ににっと笑って手をひらひらさせながら屋上を立ち去る)
(両肩から皇の手の圧が抜けたのを感じた後、ふと背後にいる皇に視線を向けた。彼の少ない口数から彼が何を言わんとしたいのかを無意識に都築自身理解していたが、彼の口調を訊いたら心配心が生まれてしまったからだ。自らの眉を軽く動かしつつ、皇に行事の話題を尋ねた)
ん? そうなのか? ……そうか。まあ、色々あるんだろうが、一年なんだから、色々気軽に参加してみれば良いんじゃねーのか? みんな仲良くしてくれると思うぞ? 想い出も作れるぜ?
(都築は考えていた。なんだかんだで彼には彼なりの考えや価値観があるだろうし、あまり無理強いは良くないと感じていたが、せっかく出来事が多い島だ。しかも1年。まだまだ愉しめる事も多い時期だ。彼の反応に気をつけながら都築は尋ねた)
ん、そうですね・・・じゃあこんなもんにしときますか
(まだまだ余裕はあるのだが相手にそう言われると妙にあっさりやめてしまう)
イベント、行事かぁ・・・俺はまぁ、なんというか・・・あんまり参加しないんですよね
(思いつく内容はいくらでもあるが今までなんにもしてないし、これからもあんまり参加する気はないので気まずそうに苦笑いを浮かべる)
―――ったく、工事現場じゃあるまいし……コンクリート削るよりマシってもんだぜ……なるほど、小学生からなかなか孝行者じゃねーか。あんま無理はしなくて良いからな~指痛めるからよ。
(唸る皇に冗談交じりに応えた。小学生の姿を想像しながら笑みを浮かべ)
……そういえば、もう10月か~ まだまだイベント盛り沢山だしやる事多いよなァ……?
(ふと空を軽く視線を仰ぐと気候から10月と判断する。冬に向けて色々な行事を思い起こしながらたずねた)
そこそこの力仕事ですよこりゃ・・・
(ぐっぐっと自分よりも大きな肩をマッサージしつつ、うーんと考える)
昔っていうと語弊がありますけどガキの頃、って今もガキか・・・
まぁ小学生とかの時に爺さんや婆さんの肩揉んでただけですよ
(先輩みたいに立派なもんじゃない、と照れ隠しに付け足して肩を竦める)
Σカーッ! なかなか……効くな……ッッ……そこ半端ないな場所! ぐわ~我ながら硬すぎる。
(丁寧で十分な力が入った状態に声をあげながら、両目を閉じ施術を受ける「なかなか上手いな」と言いながら固まった筋肉が緩んでいくのを感じていた。)
……あのな、昔は~って言う年齢か? まだ1年なんだから……もっと1年らしい振る舞いをだな……イテテッ……こんなに凝ってたか――でもなかなか上手いぜ。なんだ、昔ってか前はよく施術してたのか?
(時折眉を軽く顰めながら自分の肩周りの凝り具合に驚きながらも「久しぶりに肩を揉む」という彼の言葉に質問した)