夜歩く人たちのある日の記録。どんな事が起きたのやら。
……あれ? これひょっとして、みえてる? みえちゃってる?
キャーッ恥ずかしいっ超恥ずかしいっ!こんなことなら髪の毛整えるべきだったーっ!
っていつのまにか可愛い女の子と一緒じゃねーか俺! きゃーっ!どーしよーっ!
【と一人でテンション上がりつつ】
【マスクを脱ぎたい、ということについて】
…マスク脱いだ方がいいんじゃない?
何モンだが知らんが、すっごく重たそうなマスクつけてたら余計辛く見えるっしょ!
他の二人(斗南くん、クロウディアくん)もその仮面取ったらどーよ?
て、え、もしかして、なにか仮装大会か?仮面舞踏会か?パーティーか?
【目をキラキラ輝かせながら】
骨はなんとか大丈夫、打ち身はしてそうだけどもね・・
心配してくれてありがとう
痛み止めを頂けたら助かるよ。ただあまり効果の強いヤクは怖いかな
効果の強い薬ほど重大な副作用は付き物だからねぇ
さてと、そろそろマスクを脱いで話したいどころだけど
ギャラリーが増えてきたみたいだし・・どうしたものか
(おもむろに立ち上がり、壁の方に視線を向けながら)
傷薬に鎮痛剤はいかが?
状況によっては、普通じゃないレベルで効くブツも用意できるよ。
うーわ、何あの怪しー特撮集団…。
斗南の知り合いなのかなー…。
(蓮太郎さんと同じく、壁から様子を伺う
(……ひょっとして僕、とんでもない所に迷いこんじゃったかな?)
【ひょっこりと壁から様子を伺う】
骨、折れていないか?(ぬっと、人狼のようなロボットが現れて
(背後から)…ずいぶんやられたようだねぇ。大丈夫かい?
はぁ・・なんとか倒せたけど、こっちも結構やられちゃったなぁ
まだまだ鍛え方が足りないって事だねぇ。
(片足を引きずりながら歩いたあと、そっと地面に腰掛け)
………。
(従夢さんの話を黙って聞き、胸を軽く押さえて
深い溜息を一つ吐く)
…成る程、よくわかったわ。
話してくれて有難う。
そうね…。
ずっと座っているのも腰を痛めそうだし
少し散歩でもしながらお話の続きをしましょうか。
さあ、立って。
(従夢さんの手を取り、立ち上がらせてその場から立ち去る。
二人が立ち去った後には再び
夜の闇を纏った静寂が辺りを満たした…。)
(冴来さんの言葉にとてもとても戸惑ってしまいます。返事はしませんが、拒絶する気はないようです)
(冴来さんに背を叩かれて、少し落ち着いたようです。うんうんと頷き)
すまない……。(涙を拭いて)
花風冴来、僕の話を聞いてほしい……。
君の重荷になるようだったら、聞かなかったことにしてもらって構わない。
(そう言って、深呼吸して、話し始めます)
今日はどうしようもなく機嫌が悪くて、朝から兄さんにあたってた。
兄さんの帰りが遅かったから僕は凄く怒って。これぐらいならたまにあるから兄さんも普段通りで、それが僕を余計に怒らせた。
その時の僕は平静を失っていたんだと思う。
兄さんを怒らせたくて躍起になっていた。言ってはいけない事を言ってやろうって……。
(ここからは冷淡に語ります)
兄さんには好きな人がいた。僕はそれを知っててわざと彼女と付き合った。今はもうこの世にはいないけど。兄さんはあれは事故だと思ってる。それ以上は察してくれ。
兄さんに教えてやった。あの女がどんなつまらない女だったかって。振り子時計みたいに、刺激を与えれば人は簡単に堕ちていく。言ってしまった。兄さんもそうしたければ、いつでも貸してやったのに……って。
それなのに、兄さんは僕が彼女を忘れられなくて、傷付いているんだと思って慰められた。それは兄さんの方じゃないか、それに気付いたら堪らなく、なった。
(震えぎみに)
僕がどんな人間がか分からせてやろうって、思って、僕は兄さんに……乱暴しようとした。縛り付けて無理矢理……そ、それでも兄さんはいつものようにふざけて、笑ってたから、僕は、ぼくは……逆上して、ぶってしまった。
それで、それからは何をしたかよく覚えて無くて、ぼくは兄さんの声ではっとした。
「ごめんなさい」って、言ったのが聞こえた。あれは……あれは、兄さんが、父に折檻されてるときの言い方だった。
兄さんの背中の傷を見て、僕は昔の事を思い出させてしまったって、……冗談を言っていたのは、恐怖を隠すためだったんだって、僕を傷付けないように、馬鹿のふりをしてたんだって。
けれど……その声はふるえてた……。
ぼくはおこらせようとしただけなのに……。
兄ちゃんが、こわがってた。ぼくをこわがってた……?
僕は恐くなって途中で逃げてきた。
そして今ここにいる。
(虚ろな目で虚空を見て)
そう。私が貴方を。
貴方は貴方が思っているほど悪い人間ではないわ。
少なくとも貴方は私にとって身を呈して守る価値がある人。
どうか私に貴方を守らせて。
成る程…。
それはとても辛かったでしょう…。
…お兄さんに何をしてしまったか、話せる?
これからどうすればいいか、私と一緒に考えましょう。
(あやすように従夢の背をぽんぽんと叩く
(「今よりも醜く」というくだりに、とっさに反論しようとした自分に気付いて、やめます。変わりに、フン、と鼻で笑って)
そうだろうね。今の君は僕が嫌うに値する人間だ。
それは君は護る価値のある人間だと言う事だよ。
価値という言葉を君は不快に思うかもしれないが、気にやむ必要もない。
君の言い方を借りれば、それこそかれらの我が儘で、他人の庇護を受容出来る君が立派なのだよ。
(くすくす笑う冴来さんにつられて、困ったように笑います。素で笑いそうになって、困っているようです)
(冴来さんの話に、少し不服そうな顔で聞いていましたが、「守る」と言われて、驚いて、ひどく困った顔をします)
守る……?
僕を……?君が……?
(周りが見えないくらいぼろぼろ泣いてます。冴来さんに抱き締められると、縋るように、嗚咽を漏らして告白します)
う……ぼっ……ぼくは……きょう……兄さんにとんでもないことを……えぐ……してしまった……。
いままでも……ひどいこと……したけど……。
あんな……あんな……兄ちゃんは……。
あう……ぼくは……どうしたら……。
ええ。
私は昔、今の私ではなかった。
今よりも醜く矮小な人間だった。
もし貴方が今宵出会ったのが昔の私であったなら
貴方は私の事を蔑みの目で見たことでしょう。
そう…。とても嬉しいわ。有難う。
(柔らかな声で礼を言い微笑む)
貴方の言う通り、私は沢山の人に護られている。
心配と面倒を掛け続けているのに
それでも見捨てずにいてくれている…。
感謝してもしきれないわ。
そうでしょう?
私もこれで結構苦労をしているんだから。
人に好かれるというのも楽じゃないわ。
(戯けた口調で返し、くすくすと楽しげに笑う)
「自分一人が真実を知っている」という夢は
甘美な優越感を齎すでしょうけれど
それは結局の所、独りぼっちだということよ。
…自分を理解して貰いたいのであれば
自分自身も他人を理解しようと努力しなければならないわ。
傷つけられるのが恐ろしいと言うのならば
私が貴方を守ってあげる。
…そう…。
だから貴方は、そんなにも苦しそうなのね…。
(切なげに目を細めて従夢さんを見つめ)
…よしよし。大丈夫。大丈夫よ。
(従夢さんをそっと抱きしめようとする)
(「戻らなければならない」と言われ、ああ、そうかというような表情をします。)
………君は、昔は今の君ではなかった……?
……。
僕もそんな事を人に言ったのは初めてだ……。
容姿や能力なら、いくらでも賛称する事は容易い。けれど……(自分で言ったことを再確認して、ちょっと悔しそうにしてます)
まあ、君を自由に出来ると思う者も少ないだろうし、その友人のように君を理解する者が、君を守ってくれるだろうが。
君はきっと多くの者に守られているのだろうな。
(肩を竦める冴来さんに、思わず眉をしかめて苦笑を返してしまいます。皮肉とかうわべだけのものではなく、ちょっと笑った感じです。)
そ、そうか……君も大変だな。
絶望は僕にとっては安寧だ。愚かしい世界で僕だけが真実を知っているという夢を見られるからね……。他の下らない連中に僕は関わる必要もなければ、そんなものたちが僕を傷付けられる筈もない。
(ぼんやりと、嘘をつく事を忘れて心中を呟きます。)
(「誰しも愛を求めている」という言葉に黙って、俯いてズボンの太股辺りをぎゅっと掴んでます)
僕は……君とは違う……だって僕は……。
(言いかけて、冴来さんの言うことに何か返そうと、したいけど、震えて、それでも、何か強がって見せたくて)
……ひつよう……ない。同情……される……なんて……みじめだ……。
(なんて言って振り払って、吐き出すように、喋ります)
ごめん……きみは、かんけい……ないのに……。
ぼくは……にいさんが……。
…………すきだ……。
たぶん……きょうだいと……してじゃ……なく……。
(そう言ってしまったら、涙が止まらなくって、ぼろぼろと、泣きじゃくってしまいます)
そうね…。
貴方は、元の自分に戻りたいの?
それとも、戻らなければならないと思っているの?
(気高い魂との言葉に呆気にとられたように
目を二、三度瞬かせ、くすぐったそうに微笑む)
気高い魂だなんて、そんな言葉を貰うのは初めての経験だわ。
不用意に好意を振りまくのは感心しない…。
…他の友人にも似たような事を言われたわ。
悪女になりたいのでもなければ気をつけろって。
一応気をつけてはいるつもりなのだけどね…。
ええ、それはもう。
気に入られ過ぎていて、貞操の危機さえ感じるわ。
(苦笑し、軽く肩を竦める)
…希望をもつことは、時に苦痛を伴うものね。
だけれど、絶望に染まり切ってしまえば
きっと今以上の悲しみと苦しみを
味わうことになるのではないかしら。
…ええ。そうでしょうとも。
人は誰しも、心の底では愛を求めているものだもの。
………。
(純粋だ、との言葉に静かに首を横に振り)
違うわ。私が妹に向ける愛情も決して純粋なものではない。
私があの子に向けているのは愛憎。
…私の妹は、貴方の兄に少し似ているわね…。
(ハンカチを取り出し、従夢さんの涙を拭おうとする)
自分で埋める努力か……。
僕は何者にも壊されず、触れられてもけして淀む事は無く、確かに僕であったのに、いつか僕の心に大きな穴が空いてしまった……。
穴を開けた者が、責任を取らせようと僕は思った。いや、僕は嫌いになってほしかった。僕を失望させて欲しかった。そうすれば、僕はまた、僕に戻れると。
(冴来さんの冗談に冗談っぽく返します)男をたらしこむには便利だろうね。
まあでも気を付けた方がいい。不用意に好意を振り撒くのは剣呑だ。要らぬ誤解を招いて、君や回りの者を危険に晒し兼ねないよ。君はか弱い少女なのだから。
その気高い魂を失う事になる。
僕のきらいな花風冴来でいておくれ。
可愛らしい女の子が好きなのなら、君はさぞかし気に入られているのだろうね。
僕は優しさはきらいだ。この世で最も残酷なものだ。
災厄が詰まったパンドラの箱に、何故希望が入っていたと思う?
人を絶望は絶望する事もできず、永遠に苦痛の中をさ迷い続ける。
(「悪い人間である事を受け止めてもらいたいのでは?」と言われ、しばらく、沈黙して……心から吐き出すように呟きます)
言って欲しい……それでも、好きだと……。
(冴来さんの「明るくて素敵な人だ」と言う言葉に、少し嬉しそうに目を閉じて聞いています)
一緒にいるとつかれるよ……。(と言うが、穏やかな口調)
いつも笑ってて、明るくて、幸せで、この世界のすべてが好きだって顔。
僕はあれを見ていると苦しい。
僕が穢れてるって、思い知らされるし。
何よりも……誰の前でも辛いとか悲しいとは、言わない……僕の前でも。
最初はそれが気に入らなくて、泣かせてやろうと思って……。醜い本性を暴いてやろうと……思ったのに……。
(俯いて、泣きそうな声で言います)
君の姉妹愛はおぞましいほどに純粋だね。
僕もそんなふうに思えたら……こんなに苦しくは……なかったのに。
(そう言って冴来さんを見る目には涙を溜めて、弱々しい不安げな表情です)
そういうことよ。
それに、何もかも自分の思い通りになる人間と一緒にいたって
そんなのはきっとつまらないわ。
そうすることで貴方の心の空洞が埋まるかどうかは
試してみなくては分からないけれど…。
…心の空洞というものは
誰かにそれを埋めてもらおうとしているうちは
埋まらないものだと私は思うわ。
自分で埋める努力をしないうちは
心の空洞は決して埋まらないの。
利用していないわけではないわ。
特に男の人をからかうときに
この容姿はとても重宝するのよ。
なんてね。
(冗談めかしてクスクスと笑う)
うーん…。
あの子の場合、男性恐怖症とはまた違う様な気もするけれど…。
とにかく可愛らしい女の子が
何よりも好きみたいだわ。
…優しいということは、確かに愚かなことね。
だけれど、それは同時に美徳でもあるの。
貴方が自分を悪い人間だと思い
私にもそう思わせようとすることは貴方の自由。
だけれど、そんな貴方を見て
私が何を思うかもまた自由なのよ。
貴方、本当はそんな悪い人間である自分のことを
誰かに受け止めて貰いたいのではなくて?
嫌な男だなんてとんでもない。
優しくて明るい、素敵な人じゃない。
でも、そうね…。
たまに一緒に過ごすのならいいだろうけど
毎日一緒だと疲れてしまいそうではあるかな。
(申し訳なさそうに苦笑して)
…足枷だと思うこともあるかな…。
頼られたり、真っ直ぐな好意を向けられるのが
重くて面倒で、逃げ出したくなって…。
それでも、大切で守りたくて
あの子が立派な大人になりますようにって
神様に祈るぐらいには私は妹が好きよ。
例え足枷だとしても、妹は私にとって無くてはならない存在よ。
君の言う通りだろうね……。分かっては、いるさ。
人のすべてを支配する事など不可能だ。心も肉体も支配出来たとしても、魂までは縛れない。仮に支配してしまったとしても……それはもう僕の望むあのひとではないのだからね……。
(少し悲しげに微笑って、冴来さんに方を見ます)
相手に合わせる、か……。成る程君はそうやって折り合いをつけたのか。
そうすれば、心の空洞は埋められるだろうか……?
自分がどう見られているか理解している人間は嫌いじゃない。だけどその利点を利用しない点は不満だな。
男性恐怖症か……。そう思うのには何か理由があるのだろうな。
(カーディガンを掛けられそうになって反射的にびくつきます。でも抵抗はしません。また手を重ねられると、顔が紅潮してるのが分かります。照れている、というより緊張の方が近いようです。)
(「本当は優しいと」と言われ、驚いたような顔が隠せません。わざと怒ったように喋ります)
僕が優しいだって……?僕こそが、悪い生き物だ。優しさなんて愚かな人間の……くだらない……。
(だんだんと声が震えてしまって、自分でそれに気付き、はっとなって俯きがちに、目を反らします)
……。
……取り乱した。
君にはいつか僕が悪人だと言うことを分からせる必要があるようだ。
(「もう会っているかも」のを聞いて、溜め息混じりに)
……嫌な男だろう……?
妹がいるのか、義理の妹というわけか。君にとって、彼女は足枷かい?姉としての意見を聞きたいね。
【PL:お気になさらずに〜】
成る程…。
…他人を支配することは簡単な事じゃないわ。
人というのは縛ろうとすればするほどに
手からすり抜けて行ってしまうものよ。
…他人の全てを自分の思い通りにすることは不可能。
それならば、自分を相手に合わせて変えて行く方が
余程得策だとは思わない?
まあ、私って見た目はいいからね。
ちやほやしてもらいたいわけでもないし
貴方に軽蔑されていたって、私は気にしないわ。
そういえば私の友達に
男の子が大嫌いっていう女の子がいたっけ…。
(羽織ったニットカーディガンを脱いで従夢さんの肩に掛け
再び従夢さんの手に自身の手を重ねる)
人の優しいと感じられるのは
貴方自身も本当は優しいからなのよ。
…貴方の大嫌いな人、一度あってみたいわ。
とはいえ、もう既に会っている気がしないでもないけれど。
家族ね…。ええ、いるわ。
血は繋がっていないけれどね。
【PLより:ごめんなさい。めっちゃ間違えました。下のは従夢の発言と思ってください。
大変失礼しました。】