夜歩く人たちのある日の記録。どんな事が起きたのやら。
【PL:お気になさらずに〜】
成る程…。
…他人を支配することは簡単な事じゃないわ。
人というのは縛ろうとすればするほどに
手からすり抜けて行ってしまうものよ。
…他人の全てを自分の思い通りにすることは不可能。
それならば、自分を相手に合わせて変えて行く方が
余程得策だとは思わない?
まあ、私って見た目はいいからね。
ちやほやしてもらいたいわけでもないし
貴方に軽蔑されていたって、私は気にしないわ。
そういえば私の友達に
男の子が大嫌いっていう女の子がいたっけ…。
(羽織ったニットカーディガンを脱いで従夢さんの肩に掛け
再び従夢さんの手に自身の手を重ねる)
人の優しいと感じられるのは
貴方自身も本当は優しいからなのよ。
…貴方の大嫌いな人、一度あってみたいわ。
とはいえ、もう既に会っている気がしないでもないけれど。
家族ね…。ええ、いるわ。
血は繋がっていないけれどね。