夜歩く人たちのある日の記録。どんな事が起きたのやら。
(人の気配に気づき振り返ると市子の姿が目に入る)
「ん?…あ、し獅子島さん?こ、こんばんわ…」
どうもこの人の前に立つと落ち着かない。いかに事件を解決するための演技とはいえ、仮にもデートをした相手である。(参照 http://rakkami.com/scenario/guide/461)
そして年上の、それも普段は無頓着な格好だが、ある程度身だしなみに気を使えばなかなかの美人である。一応は年頃の男子高校生である斗南からすればやはりどうしても意識せざるをえない。
(バイトから帰宅途中。
観月がてら、あまり人前で見せない上機嫌な顔でちんたら歩いている)
……………あ。
(向かう先に灯の姿を見かけて。
途端にむすっとした表情に変わって、立ち止まってだんまり見ている…)
8月下旬のとある夜
今日も僕はいつものように家で寝ている祖父を起こさないよう外出。街の見回りを始める。
空を見上げると月が綺麗だ。こんな日くらい面倒な事が起きないでくれると助かるんだが…。