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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●捕虜たち(1)●
【ループ世界:寝子電スタジアム】
「──説明は以上よ。さっ、それじゃ早速、忠誠の儀式を始めましょっか〜。
いちばん最初にこの踏み絵を踏むのは、いったい誰かっしら〜♪」
すり鉢状の観客席も設備も、あちこちが崩れて壊れ果て、廃墟と化したスタジアム。
その観客席の一画に腰掛けていたクローネが、ウキウキ楽しげな声でグラウンドの捕虜たちに選択を迫った。テオとののこの踏み絵を踏んでクローネへの忠誠を示せば、彼女の部下だと認めて貰える。逆に踏み絵を拒否した者は、洗脳されて奴隷になり、助けに来た仲間と戦わされると言うのだ。
人の心を試して弄ぶ、卑劣で邪悪な選択──。
「分かりました、クローネ様」
けれども、クローネを盲信する少女・
大天使 天吏
に、迷いなど最初からある筈もなかった。天吏は誰よりも先に立ち上がると、瓦礫が散乱するピッチの上を横切り、並んだ2枚のレリーフを無造作に見下ろす。
「ちょっとちょっと! クローネちゃんの信頼を得るのは、アタシが先だわん!」
その天吏を押しのけるように、どこーんと後ろから割って入って、最初にテオの絵を踏み付けたのは、
ミッシェル・ナイスゲイ
だった。ミッシェルは続いてののこの絵もせわしなく踏むと、
「あはん、こんなの別に、どうってことないわん!
ののこもテオも、アタシにはどーでもイイしねん♪」
とクローネに向かってグラウンドからぴょんぴょん手を振り、忠誠アピール。前回余計なことを言って彼女の機嫌を損ねてしまったので、その信頼を取り戻そうと、ちょっぴり必死気味な様子だ。
一方、邪魔された天吏の方も特に声高に騒ぐことなく、そのまま仏頂面の猫の絵を、続いてアホ毛の神様の絵を、その場で踏んでみせる。普段からそれを行っているかのような淡々とした動作で、天吏が足を離すと、デザートブーツの泥と土埃が溝に残って、レリーフが無残に汚れた。
「これでよろしいでしょうかクローネ様」
くるりと観客席の方を見上げて、そう問う眼帯の少女に、クローネはキャッキャと拍手喝采で大喜び。
「あっは、そうそう、その調子よぉ〜♪
さ、ミッシェルちゃんと天吏ちゃんの次に続くのは、誰かしら〜」
さらに
片倉 恵理
と
柳小路 薙射人
の2人が前に進み出て、踏み絵を踏んだ者は早くもこれで4名となった。あっという間に増えたクローネの部下と、汚されていく2枚の踏み絵に、残りのメンバーのある者はぎり……と歯を食いしばり、ある者は見ていられないと顔をそむける。
その1人、
呉井 陽太
は周囲を見回し、残るメンバーの顔触れを素早く確かめてみた。まだ絵を踏んでいない者は、この呉井を含めて11名。
雨寺 凛
、
握 利平
、
十文字 若菜
、
アダム・スメルディン
、
桜庭 円
、
御剣 刀
、
小山内 海
、
獅子島 市子
、
恵御納 久隆
、
セルゲイ・ボスコフ
らだ。
恵理や柳小路のように、先のテオ救出戦にはいなかった者も、ちらほら見える。きっと前回テオに召喚され、訳も分からず九夜山を彷徨っていた所を、あの黒い球体に呑み込まれてしまったのだろう。だとすれば自分達と同じ、クローネに攫われた被害者だ。
そうは思ったが、何か不穏な気配を自分の直感が訴えている。さらに良くないことが起こりそうな、そんな嫌な予感が。
(……一応、注意しておこうかねぃ)
呉井はそれとなく周囲の動向に気を配る。一方、観客席の前では
雨寺 凛
と
握 利平
の2人が立ち上がり、踏み絵を踏むこの儀式を断固として拒否していた。
「クローネなんかに忠誠を誓うなんてまっぴらごめんだよ!
ののこちゃんたちの絵を踏むなんて私にはできない!」
そうきっぱり言い切る凛に続いて、
「そうとも!」
と握も、ニヤニヤ笑いのクローネを忌々しげに振り仰ぐ。
「部下になるのも奴隷にされるのもどっちでも同じ、
つってもエロガラスの言う事なんか聞けねーな。
操られた方がまだマシだ」
「あら、そ〜ぉ? ウフフ、ホントにその結論でいいの?
あんた達宛てに、誰かさんからメッセージも届いてるみたいだけどぉ〜」
そう言ってクローネが、握の足許を指し示す。よく見ると何故かそこに、1冊の生徒手帳が落ちていた。訝しげに握が手帳を拾い、その1ページを開くと、そこには女の子の文字で、こんな走り書きが記されている。
《クローネさんには、逆らわないで。少なくとも、今は。》
??と顔を見合わせる握と凛だったけど、それでも2人の答えは変わることはなかった。
「くどい! 男に二言はねーぜ!」
握の隣りで、凛もぎゅっと両手を握り締め、
(どの道従わされるなら……ごめん、みんな、
迷惑かけちゃうけど、助けてくれるって信じてる……!)
「そうよ。私も、貴方には屈しない」
その2人の背に勇気付けるように手を添え、
十文字 若菜
も前に進み出た。ちらりと2枚のプレートに視線を走らせ、素早く思考を巡らせながら、
(あの踏み絵にはきっと何かある。
ただの絵を踏んだぐらいで、クローネは早々簡単に私達を信用しない)
そこで大切な恋人の笑顔が脳裏に浮かび、胸が引き裂かれるように痛んだけど。でも、自分たちが最後に希望を託した、あの
飛吹 蓮太郎
が。きっと彼や仲間を連れて戻ってきてくれるに違いないから。
若菜はキッと口を引き結び、顔を上げてこう宣言する。
「クローネ、私は皆を信じる。
だから私は貴方の部下になる事を拒否する」
『ハイハイ、〈私は彼氏も友達もいるリア充です〉アピールね。
ぼっちのボクに対する当て付けだな! 分かってるんだぞ、ちゃんと!』
キキッ!と耳障りな声を撒き散らしながら、そこに1匹のコウモリが飛んできた。さっきツェツィーリエもとい ののこの肩に止まっていた、あの卑しい顔のコウモリだ。
『うわぁ〜ん、クローネ様ぁ〜! 繊細なボクの心が超傷付いたよ!』
「おーよちよち、こ〜んなにデリケートで傷付きやすいバッツちゃんの心に
土足で踏み込むなんて、全くデリカシーの無い人間たちでちゅね〜」
バッツと呼んだそのコウモリを、クローネは自分の肩に止まらせてくりくりその頭を撫でると、
「そんな傲慢で無神経な連中には、何をしても許されるのよぉ〜。
さっ、可哀想なバッツちゃんを2度と傷付けられないように、
あなたのろっこんでこの3人を、洗脳しちゃいなさ〜い!」
『うんっ! そ〜ら、キシシシシシシッ!』
そのコウモリが下品な笑い声と共に念じ始めると、凛と握と若菜の3人が膝を折り、頭を抑えてその場で苦しみ出す。
「きゃああああああああっ!?」
「ウフフ! さぁ〜どんどん行きましょ。次に絵を踏むのは誰ぇ〜?」
「 fmm、そこの雌鶏の指図は受けられないね」
罵りの声と共に、今度は痩せた男が立ち上がった。もつれた長髪にぼろぼろの革ジャケットを着た、国籍不明の男。
アダム・スメルディン
だ。言葉はアラビア語で、その場にいる者には何を言っているのか分からなかったが、クローネには通じているようで、彼女も興味深げにその男を見下ろす。
「偶像を踏んだ所で何がどうなる。
何が報われ、何が変わるというのだ」
とアダムは踏み絵を顎で示し、
「俺達を弄び、しかもその小手先の力を借りるというなら、
最初からお前の計画は破綻していまいか」
「計画ぅ? あら、何のことかしら〜?」
裸の美女は頬杖をつきながらニヤニヤ笑っているだけだったけど、アダムは構わず1歩前に出る。
「もはや地上に主などおるまい。
お前まで主を名乗るなら、力尽くで俺を跪かせてみせろ」
そう言ってバッと革ジャケットを翻すと、突如観客席に向かって走り始めた! 同時に刀剣の切っ先のように頭上に掲げる右手、その周囲の空間が熱で揺らめく。あれは不可視の炎。爆発するような怒りで自らの心拍数を跳ね上げ、ろっこん【ÆDUST】を発動させているのだ。
彼女に立ち上がる余裕すら与えず、クローネに向かって振り下ろされる右手。透明な炎がその指先から放たれ、観客席のクローネに命中する──その遥か数メートルも手前で、パッとはかなく火花が散り、あっけなくアダムの炎が防がれた。
「ム……!?」
「誰の攻撃もクローネ様には通さない」
ゆらり……と背後に感じる異質な気配に、アダムが即座に振り向く。そこに、先ほどクローネに楯突いていた、あの少女が立っていた。
十文字 若菜
だ。けれども、どんな絶望にも屈しなかったあの強固な意志はもはや微塵も見られず、その両の瞳は妖しい光で煌々と輝いている。
何者も側に寄せ付けない、氷の女王の如き冷徹さで若菜が言う。
「クローネ様を守る、それが私の役目……」
洗脳された若菜が、【Bai sema】の進化能力でクローネを守ったのだ。仲間が危機的な状況に陥った時にしか発動しない、鏡要らずの防御結界が、今はクローネの周囲を取り囲んでいる。つまり、クローネを味方だと認識している。
そして同様に、
雨寺 凛
と
握 利平
の2人もまた、赤く光る目で次々とその場に立ち上がった。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
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シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
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2017年02月07日 11時00分
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