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\ オーバータイム!/
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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
Фимбулвинтер
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●捕虜たち(4)●
【???:ある北国の戦場】
吹きすさぶ吹雪の音に混じって銃声が轟き、無慈悲な鉛の弾がまた1人、味方の頭を撃ち抜いてその命を奪った。
セルゲイ・ボスコフ
と同じ、まだ年端もいかない少年兵だ。
セルゲイは雪壕からわずかに顔を出し、周囲の様子を窺う。ここは小さな丘の上に築かれた、急拵えの陣地。周囲の森は敵兵の影で埋め尽くされ、セルゲイたちは完全に包囲されていた。
この吹雪が止めば、敵は進撃を再開し、セルゲイたちの部隊はひとたまりもなく殲滅されるだろう。雪壕の中は負傷した兵の怨嗟の呻き声で埋まり、ここに留まるよう命じた将校の姿も今は無い。
セルゲイは雪壕に背を付け、膝の間に抱えた銃剣を堅く握り締める。弾は先ほどの応射で尽きた。出来るのはもう白兵戦だけだ。彼らは降伏すら許されていない。
先ほど頭を撃ち抜かれた仲間の姿が視界に入り、セルゲイはその死体を無感情な目で見下ろす。
(ボクも、こんなふうに死ぬのか……)
ハッと突然その瞳が見開かれ、セルゲイは強烈な違和感に襲われた。
いや違う。自分が死んだのはこの場所ではない。
そう、寝子電スタジアムで神殺しを試み、あの異形の人形と戦って深手を負ったのだ。スタジアムからは逃亡したものの、臓腑から流れ落ちる血は止まらず、ついに力尽きて……
セルゲイは呆然と自分の身体を確かめる。生きている。けれどその姿はもはや、熊でも高校生でもない。煤けて袖や裾がボロボロになった服に身を包んだ、少年兵だ。
「ナンダ……
これはボクの子供時代カ
!?」
何が起こっているのか分からない。ただ次々に思い出す。忘れたかった、自らの子供時代を。
(そうだ、いつも矢面に立たされた)
冷たいこの大地に繋がれ、木霊するのは北風の音と、大人達が命じた「死守せい」の声だけ。
やるか、やられるか。
やらなければ自分も仲間も傷付き、散っていく……。セルゲイが雪壕から立ち上がって絶叫する。
「どの場も同じだ、ここもあそこも!
嗚呼、お願いだ! 止めてくれ……」
吹きすさぶ吹雪の音に混じってまた1発、銃声が鳴り響いた。
セルゲイ、寝子電スタジアムで深手を負い死亡──自らの子供時代を無限ループ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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