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- 00月00日生 00歳
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＜三羽烏の襲撃２の２＞ループ世界に囚われ、無限ループ中です
●エピローグ（２）●
【九夜山：頂上展望台跡地】
──気の遠くなるような凄まじい爆音と爆風がやがて収まり、ミッシェル・ナイスゲイが目を開いた時には、展望台広場は跡形もなく消滅していた。
ミッシェルやクローネたちのいる結界の接地面だけを冗談のように残して、後はすり鉢状のクレーターと化した周辺一帯。木々の森も全てが消え失せ、ここより高い場所はもはやどこにも存在しない。
九夜山山頂──竜巻圧縮弾の爆発により、消失。
「ウッフフ、まあまあの威力だったわねぇ〜。
この結界の中に避難してなかったら、私もちょっと危ない所だったわ〜」
とクローネは、結界の外のクレーターと、そのあちこちに倒れているテオ救出班の姿を満足げに見て、それから後ろを振り返った。
「へっ……？」
そのクローネが、ぽかんとその場で棒立ちになる。
さっきまではいなかった、そしてここにいる筈のない人物が、そこに立っていたからだ。
「な……あ、あんた？ いつの間に？ どっから来たのよぅ！？」
外の荒涼とした風景を見て呆然としているのは、その人物──宮祀 智瑜も同じだった。けれどもハッとすぐに気を取り直して、周囲を見回す。
「テオは？ テオの想いを見てここまで飛んできたんです、
だから近くにいるはず……！」
その通り、テオはすぐ近くにいた。同じ結界内に避難していたテオ救出班の１人に、ぐったり衰弱しきった様子で抱かれていた。一方で、智瑜の能力を理解したクローネが驚愕して叫ぶ。
「まさか？ あんた？ ろっこんで、このループに割り込んで来たって言うの！？」
そう、智瑜のろっこん【想い見る】の進化能力。
ビジョンを見た対象の、求める物がある場所に、そのまま瞬間移動できる能力。円と共にテオの願いを見たあの後、智瑜はただちに進化能力を併用して、寝子高からここ九夜山へと飛んできたのだ。
「でも、あんたの能力じゃ、場所の移動はできても、時間までは超えられない筈。
いったいどうやって、この過去に来たって言うのよぅ！」
それは智瑜自身にも分からなかった。時空が乱れているこのループ世界に限っての現象か、あるいは……もしかしたらと、智瑜はテオを見る。
（テオが召喚能力で、私に力を貸してくれた？）
そのテオは微かに薄目を開けて、何ごとかを智瑜に伝えようとしていた。智瑜はもういちど、目の前のテオにろっこんを使ってみる。
智瑜の脳裏に、今度ははっきりと浮かぶビジョン──そうして智瑜は、全てを理解したのだった。
この世界のループ現象を起こしていたのが、いったい誰だったのかを。
「テオ……あなただったんですね。この世界をループさせていたのは」
一方、ミッシェルもまた別の理由で、その場に呆然と立ち尽くしていた。
「アタシ……？ 今回は、爆発の巻き添えにならずに、助かってるわん！？」
運命が、変わったのだ。
このループではミッシェルはクローネの不興を買うようなことをせず、ひたすら彼女の機嫌を取り続けた。その結果、クローネは爆発にミッシェルを巻き込まず、こうしてミッシェルは命拾いをしている。
「ってことは」
ミッシェルは急いで化粧ポーチからハンカチを取り出し、口紅でそこにメモを残しておく。もし次のループに突入しても、このハンカチを見れば、何をすればよいのか分かるように。
ハンカチに大きく書いた、自分宛てのその伝言とは、
《ループで過去へと戻れば、過去は改変できるんだわん！》
『＜三羽烏の襲撃２の２＞ループ世界に囚われ、無限ループ中です』 つづく
【九夜山：頂上展望台跡地】
──気の遠くなるような凄まじい爆音と爆風がやがて収まり、ミッシェル・ナイスゲイが目を開いた時には、展望台広場は跡形もなく消滅していた。
ミッシェルやクローネたちのいる結界の接地面だけを冗談のように残して、後はすり鉢状のクレーターと化した周辺一帯。木々の森も全てが消え失せ、ここより高い場所はもはやどこにも存在しない。
九夜山山頂──竜巻圧縮弾の爆発により、消失。
「ウッフフ、まあまあの威力だったわねぇ〜。
この結界の中に避難してなかったら、私もちょっと危ない所だったわ〜」
とクローネは、結界の外のクレーターと、そのあちこちに倒れているテオ救出班の姿を満足げに見て、それから後ろを振り返った。
「へっ……？」
そのクローネが、ぽかんとその場で棒立ちになる。
さっきまではいなかった、そしてここにいる筈のない人物が、そこに立っていたからだ。
「な……あ、あんた？ いつの間に？ どっから来たのよぅ！？」
外の荒涼とした風景を見て呆然としているのは、その人物──宮祀 智瑜も同じだった。けれどもハッとすぐに気を取り直して、周囲を見回す。
「テオは？ テオの想いを見てここまで飛んできたんです、
だから近くにいるはず……！」
その通り、テオはすぐ近くにいた。同じ結界内に避難していたテオ救出班の１人に、ぐったり衰弱しきった様子で抱かれていた。一方で、智瑜の能力を理解したクローネが驚愕して叫ぶ。
「まさか？ あんた？ ろっこんで、このループに割り込んで来たって言うの！？」
そう、智瑜のろっこん【想い見る】の進化能力。
ビジョンを見た対象の、求める物がある場所に、そのまま瞬間移動できる能力。円と共にテオの願いを見たあの後、智瑜はただちに進化能力を併用して、寝子高からここ九夜山へと飛んできたのだ。
「でも、あんたの能力じゃ、場所の移動はできても、時間までは超えられない筈。
いったいどうやって、この過去に来たって言うのよぅ！」
それは智瑜自身にも分からなかった。時空が乱れているこのループ世界に限っての現象か、あるいは……もしかしたらと、智瑜はテオを見る。
（テオが召喚能力で、私に力を貸してくれた？）
そのテオは微かに薄目を開けて、何ごとかを智瑜に伝えようとしていた。智瑜はもういちど、目の前のテオにろっこんを使ってみる。
智瑜の脳裏に、今度ははっきりと浮かぶビジョン──そうして智瑜は、全てを理解したのだった。
この世界のループ現象を起こしていたのが、いったい誰だったのかを。
一方、ミッシェルもまた別の理由で、その場に呆然と立ち尽くしていた。
「アタシ……？ 今回は、爆発の巻き添えにならずに、助かってるわん！？」
運命が、変わったのだ。
このループではミッシェルはクローネの不興を買うようなことをせず、ひたすら彼女の機嫌を取り続けた。その結果、クローネは爆発にミッシェルを巻き込まず、こうしてミッシェルは命拾いをしている。
「ってことは」
ミッシェルは急いで化粧ポーチからハンカチを取り出し、口紅でそこにメモを残しておく。もし次のループに突入しても、このハンカチを見れば、何をすればよいのか分かるように。
ハンカチに大きく書いた、自分宛てのその伝言とは、
《ループで過去へと戻れば、過去は改変できるんだわん！》
『＜三羽烏の襲撃２の２＞ループ世界に囚われ、無限ループ中です』 つづく
あとがき
担当マスター：
鈴木二文字
ファンレターはマスターページから！
ややこしいリアクションを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
という訳で、今回はループ世界からの脱出は成らず。シナリオはこのまま次回２の３話へと続きますが、
最後に九夜山に来たミッシェルさん、智瑜さんのお２人の行動の結果、
解決まであと１歩半というところまでは、来れたんじゃないかなと思います。
（きっと誰かがこの時間軸に来るって、信じてたぜ……！）
まだ未解決の謎は、「ループ現象を解除し、この世界から脱出する方法とは何か」。
勘の良いプレイヤーさんならもう、ここまでの情報で、その方法もお分かりになったのでは……？
次回は推理は無しで、ガイド本文にて、その回答を提示の予定です。
今回、状況まとめページはありません（ループの周回によって結果が色々と変動しているため）。
それから、前回に引き続いての遅刻、期日までにリアクションを公開することができず、
本当に申し訳ありませんでした。
原因はひとえに鈴木の能力不足と、自分の処理能力を上回るシナリオを
リリースしてしまった、見込みの甘さにあります。
また、シナリオの内容についても些かハードになり過ぎている気がしますので、
この２話が完結したら、３話以降は内容・定員ともに方向修正を掛ける予定です。
ですがとりあえず皆さんが、このループ世界から無事に脱出できるまでは、
このままのハードな内容が続くと思いますので、ご了解下さい。
解決までは鈴木も腹を括って、皆さんと共にお付き合いいたします。
次回２の３話は１ヶ月後か、最大で２ヶ月ほどリリースまでお時間を頂ければと思います。
またお待たせしてしまい心苦しいですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
シナリオ
シナリオデータ
- 担当ゲームマスター
- 前回シナリオ
- シナリオタイプ（らっポ）
-
- シルバーシナリオ（150）
- グループ参加
-
- 3人まで
- シナリオジャンル
-
- 推理・サスペンス
- バトル
- 動物・自然
- 定員
-
- 50人
- 参加キャラクター数
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年01月31日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年02月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年02月07日 11時00分
