前回のあらすじ:
クローネ親衛隊、三羽烏の狩りの標的になったもれいび達だったが、各地で反撃に転じ3匹に勝利。
けれどもテオ救出のため、九夜山に向かった者達は、逆にクローネに敗北。テオのろっこん暴走で出現した、新たな世界の中に取り込まれてしまう。
クローネは、彼ら捕虜全員と三羽烏との人質交換を、残された者達に持ち掛ける。
一方、囚われの身となった捕虜達は、クローネに忠誠を誓って彼女の部下となるか、それとも奴隷になるかの選択を迫られるのだった──。
【ループ世界:寝子電スタジアム】
あちこちの設備が朽ちて壊れ果て、廃墟となったスタジアム。
そのグラウンドにいる
あなた達を、にやにや観客席から見下ろしながら、クローネが口を開いた。
「さっ、そろそろ答えを聞かせて貰いましょうか、皆さぁ〜ん。
私の忠実な部下になる決心は、付いたかしらぁ〜?」
美しい生脚を再び高々と組み換え、妖艶な美女が、容赦のない2択を迫る。
「ま、べつに拒否してくれても良いのよぉ〜、奴隷になる道を選んだコは、
洗脳されて、私を愉しませる見世物にされちゃうだけだから。
そう……例えば、こんなふうにね!」
するとクローネの背後に控えていた
黒い人影が、ゆらり……と立ち上がった。その人影は禍々しく光る片目を押さえながら、無駄にカッコいいポーズを取ると、不敵な笑みを浮かべてあなた達を順繰りに見渡す。
「クックックッ……成る程、円環の理に導かれし者が、またこの世界に彷徨い込んだか」
「ほう? 我の右眼に浮かぶこの紋章が視えるとは、どうやら貴様らも只者ではないようだな……
我が名はツェツィーリエ・ヴィクトリア・フォン・インゼル=カッツェ。
各国政府を裏で操る謎の秘密結社、あの《ウロボロスの卵》に深く関係のある者とだけ言っておこう」
「こらこらこら」
グラウンドにいた者達が、観客席に向かっていっせいにつっこむ。
「ののこじゃねーか!」
「こんな所で何やってるの、ののこちゃんっ!」
「偽りの名で我を呼ぶな。我が名はツェツェリーナ……ちぇちぇ……」
「名前を覚えろよ」
使い魔っぽくその肩に止まっている
コウモリから、長ったらしい名前をゴニョゴニョと耳打ちされて、その場で名乗りの練習を始めるツェツィ何ちゃらさん。奴隷化されたその彼女を面白半分、呆れ半分で眺めてから、クローネがあなた達の方を振り返る。
「てことで、お分かり? 洗脳されてこんなふうにされちゃうのが嫌だったら、
大人しく忠誠を誓って、この私の部下になることね〜」
そう言いながらクローネは優雅に手を伸ばし、下の地面を指し示してみせる。そのグラウンドの上には、長方形のプレートのような物が2枚、並んで置かれていた。
あなたはその表面に、何かの絵が描かれていることに気付く。ちょうどレリーフのように浮き彫りになった、アホ毛の女の子と、仏頂面の猫の絵……あれは、
「ののこと……テオの、絵?」
「ウフ、そ〜ぉ。私に忠誠を示す儀式はカンタンよ。
その踏み絵を2つとも、私の目の前で踏んでみせなさぁ〜い。
そしたら、私の部下だって認めてあげるから」
「なっ……!?」
絶句して言葉を失うあなた達を見下ろし、心の底から楽しそうに、けらけらとクローネが笑う。
「洗脳されて見世物にされるくらいなら、絵ぐらいカンタンに踏めるでしょ?
こんなあほの子や、その子の安全しか考えてない猫なんかに、
忠義立てする必要なんか、全然無いわよねぇ〜?
さ、それじゃ儀式を始めましょうか……いちばん最初にこの踏み絵を踏むのは、いったい誰かっしら〜♪」
【黒い球体の外:九夜山の麓】
「あれが、テオのろっこんが暴走して出来た世界……」
全ての光を呑み込むブラックホールのような黒い球体を地上から見上げ、
優木 遥斗は呟いた。
「九夜山に向かった仲間がまだ、あの中に囚われているのか」
片手に握っていた竹刀を、みし……と堅く握り締める。九夜山をすっぽり覆い尽くした、その巨大な半球は、優木たちが見守るうちにも着実にその直径を広げ、周囲の街を侵食し始めていた。島の全土が、あの半球の中に取り込まれてしまうのも、もはや時間の問題だろう。
『そうなる前に、帰りたいやつは帰れ。
今ならまだ、切り分ける前の世界に、俺が戻してやる』
優木同様、九夜山の異変を目撃して駆け付けた者たちを見回し、そう
テオが言った。テオ救出班の甚大な犠牲の末、辛うじて助け出されたテオは、見るからに衰弱して憔悴しきった様子だったが、それぐらいの力はどうにか戻ってきたらしい。
「テオ、それより教えてくれ。あの世界は一体、何なんだ?」
捕らわれた仲間の安否を口々に心配する、皆に代わって優木が訊ねる。街を呑み込みながら迫る暗黒の闇を見つめながら、その質問にぽつりとテオが答えた。
『……あれは、
ループ世界だ』
「ループ世界?」
『そう。時空の歪みで
同じ出来事が何度も繰り返され、
なのに渦中の本人は永遠にそのことに気付けない……最悪にヤバい世界さ。
言わば、時の牢獄──
それにどうせ人質を餌に、今度もまたクローネは何かの罠を仕掛けてるに違いない。
悪いことは言わねえ。あの世界に関わるのはやめておけ』
テオの説明に、ざわつき始める一同。「テオ、お前はどうするんだ?」と、そう訊ねる誰かの声にテオは、
『どうやらあの世界に、ののこの馬鹿も取り込まれちまったらしい。
俺はこれからアイツを助けに行く。あとの連中のことは知らん』
「な……そんな」
テオのそっけない答えに周囲が騒然となり、優木もその冷淡な態度に絶句する。
「テオを助けるために、みんな捕まったんだぞ!? なのに」
『……別に助けてくれと、俺が頼んだワケじゃねえ。
あいつらが勝手にやったことさ……もう、いいか?』
やれやれと肩をすくめて優木たちから顔をそむけ、テオがのろのろと歩き出す。
『とにかく、俺はののこを連れ戻しに行く。
残りの連中を助けに行きたいやつがいれば……好きにしろ。
あの黒い球体に触れれば、お前らもあのループ世界に入ることが出来る。
だが、いいな? ちゃんと忠告はしたからな……』
こんにちは。本シナリオのマスターを務めます、鈴木二文字です。
お待たせいたしました。三羽烏シリーズ2話の続き(2の2話)をお届けします。
今回はいわゆる、ループものです。
繰り返されるループを止め、皆さんはこの時の牢獄から脱出することができるのか。
全ては皆さんのアクション次第です。それでは説明に参りましょう。
かんたん状況まとめ
(1)クローネの捕虜となったPCさんが、現在囚われているのはループ世界です。
(2)この世界にいる者はループ現象に囚われ、一定の期間内に起きた出来事を無限に繰り返すことになります。
(3)4匹目の三羽烏・コウモリの洗脳ろっこんにより、捕虜PCさんの一部は心を操られてしまいます。
ループ世界について
・クローネが前回、テオのろっこんを暴走させて生まれた世界です。ベースは基本世界の寝子島と同じですが、時空が歪んでいるため、時間の流れは各地でバラバラです。一部建物が壊れたり廃墟になっている場所もあります。
・クローネに囚われたPCさん、救出に入ったPCさんは共に、このループ世界で、過去に起こった出来事を繰り返し体験することになります。
・ループが起こるきっかけは様々ですが、主にPCさんの死亡や気絶、眠りや錯乱などの行動不能状態をきっかけに時間が巻き戻ることが多いようです。
・ループ内での経験の記憶は、起点に戻るたびに全て失われ、また同じ出来事が始まります。ループ期間中に負った怪我や身体の変化などもリセットされ、無かったことになります。
・ただし、ループ期間中に周囲の物品に加えられた破損や変化は、ループ後もそのまま継続して残ります。ループを繰り返していると、あなたは何らかの違和感に気付くかもしれません。
・ループは全員一斉に起こるのではなく、そのタイミングはPCさん毎に異なります。例えば、死亡してループしていったPCさんも、後に残された別PCさんの視点から見れば、魂の抜け殻となった死体がずっと、その場に残り続けることになります。姿が消えたりする訳ではありません。
・どうやらこの世界のループ現象は特定のあるキャラクターの強い思いに影響されて、引き起こされているようです。
シナリオ目的
(1)ループ現象を引き起こしている者を推理し、その原因を特定しよう。
(2)コウモリのろっこんで洗脳されてしまった、捕虜PCやNPCを助け出そう。
(3)ループの繰り返しを止め、この世界から全員揃って脱出しよう。
※シナリオ目的を全て達成できなかった場合はループが繰り返され、解決できるまでシリーズが続きます。
アクションについて
・下記の行動選択肢の中からあなたが行動する場所を1つ選び、その番号をアクションにご明記下さい。
【1】寝子暦1370年・現在の寝子電スタジアム……(☆エネミー:らっかみクローネ他)
【2】寝子暦1369年・4月上旬のシーサイドタウン駅……(☆エネミー:コウモリのバッツ)
【3】寝子暦1369年・4月下旬の寝子島高校……(☆エネミー:ツェツィーリエ中略カッツェさん)
【4】その他の時間と場所
・PCさんはこの世界で何度もループを繰り返すことになりますが、アクションではそのうちの1周、多くても2周程度の内容をお書き下さい。
・皆さんが戻されるループの起点は原則、選んだ各行動選択肢の冒頭部分になります。捕虜PCさんの場合は、踏み絵イベント(※後述)の時点まで戻って、行動をやり直しても構いません。
・救出側PCさんがループ世界に入る前の準備アクションなどは描写されませんので、ご了解下さい。
※前回クローネの捕虜となったPCさん(こちらの最終ステータスが「消息不明」になっているPCさん)は、各選択肢に行く前に、寝子電スタジアムでの踏み絵イベントがシナリオ冒頭に入ります。
・捕虜PCさんは以下の4つの【境遇】ABCDの中から1つを選び、行動選択肢の番号の後には【1/奴隷】【2/部下】【4/死亡】などとお書き添え下さい。捕虜PCさんの場合は、選んだ境遇によって行ける行動選択肢が異なりますので、説明をよく読んでお選びになって下さい。
・部下か奴隷になったもれいびPCさんは、クローネに羽根を刺されてろっこん暴走状態になるアクションを書くこともできます。能力の暴走内容も希望を書けますが、内容によってはマスターの調整が入ったり、うまく暴走しないこともあります。クローネに都合の悪いような暴走内容にはなりませんので、ご了解下さい。
★【境遇A:部下】……クローネに忠誠を誓い、部下として活動する
・テオとののこ、2つの踏み絵を両方踏んだPCさんは、クローネから部下として認められます。
・PCの意識を保ったまま、彼女の部下として活動できます。
・行動は比較的自由で、4つの行動選択肢【1】【2】【3】【4】どれを選んでもOKです。
★【境遇B:奴隷】……クローネへの忠誠を拒否して、奴隷にされる
・2つの踏み絵を踏むことを拒否すると、コウモリの洗脳ろっこんで即座に奴隷化され、
以後PC本来の意識を失います。(皆さんは倒れて目覚めるまでの間に、既にコウモリに血を吸われています)
以降のアクションにはいわゆる悪堕ち、闇堕ちロールをお書き下さい。
(ガイドのサンプルはあんなですが、シリアスに悪堕ちして下さってOKです)
・踏み絵イベントの際に、クローネに言ってやりたいことがありましたら、皆さんひと言どうぞ。
・選べる行動選択肢は【1】の1択のみです。【1/奴隷】とアクションにご明記下さい。
★【境遇C:死亡】……部下になることも奴隷になることも拒否して、死亡する
・踏み絵イベントの際に抵抗を試みても構いませんが、クローネはあなたか、別の誰かのろっこんを暴走させて、
対処することでしょう。その暴走に巻き込まれて死んでしまう、という選択です。
・死亡したPCさんは時間を遡り、あなたの過去の人生のどこかにループします。
・選べる行動選択肢は3つ、【2】【3】【4】のいずれかです。【1】は選べませんのでご注意下さい。
★【境遇D:幸運】……実は捕まっていなかった
・前回個別コメントでもお伝えしましたように、クローネには捕まらなかったというご希望も可です。
・テオのろっこん暴走に運良く巻き込まれず、ループ世界には取り込まれなかった、という扱いになります。
(前回シナリオ内で暴走させられていた、桜庭 円さんのろっこんの驚くべき豪運効果です)
・黒い球体(ループ世界)の外にいますので、救出側PCさんと同じ立場で、アクションをお掛け下さい。
・今回から新規ご参加の方も大歓迎です。救出側PC、捕虜側PC、どちらのポジションからでもスタートできます。実は前回からテオに召喚されていたけど、描写されるのは今回から、という扱いになります。
・前回は参加していたけど今回は不参加、という方は、ループ世界に呑み込まれる前にテオが基本世界に帰してくれた、という扱いになりますのでご安心下さい。
【1】寝子暦1370年・現在の寝子電スタジアム
★イベント概要:PC対PCのバトル、クローネとの対決
・クローネが交渉を持ちかけてきた、人質交換の取引場所です。基本世界の寝子電スタジアムとは異なり、こちらの球場はあちこちが朽ちて壊れ果て、廃墟のようになっています。
・三羽烏の身柄と引き換えに捕虜を解放する、とクローネは言っていますが、見え透いた罠です。交渉が成立しても決裂しても、クローネは洗脳した奴隷PCさんや、部下PCさんに命じて、助けに来たPCさんを襲わせます。
・戦闘中に、死亡や気絶、眠りや錯乱などの行動不能状態に陥ると、そのPCさんはループし、負傷や記憶が全てリセットされた状態で、【1】のイベント冒頭(起点)へと戻ります。
・この状況を脱する手が打てなければ、また同じ戦いが始まることでしょう。クローネは観客席に陣取り、永遠に続く皆さんの終わりのない戦いを観戦して、愉しんでいます。
▼エネミー情報1a・らっかみクローネ:
・ののこやテオと敵対する、カラスのらっかみ。シナリオ開始時点では、妖艶な美女の姿になっています。
・もれいびのろっこんを暴走させる能力が、過去数度にわたって確認されています。
・クローネもループしますが、彼女の記憶はリセットされず、全てのループの記憶を保っているようです。
▼エネミー情報1b・孔雀のヒルズ:
▼エネミー情報1c・ペンギンのニヒル:
▼エネミー情報1d・ハチドリのハッチ:
・三羽烏の3匹。前回PCさんに完敗したため、全員が負傷し戦意を喪失しています。
・孔雀のヒルズは特に負傷が酷く、ステータスは瀕死の状態です。
治療を受けず、ループ世界の外にそのまま放置された場合は死亡し、以後のシナリオには登場しません。
・三羽烏の各キャラの設定、ろっこんなどは前回ガイドのデータをご参照下さい。
・ループ世界に連れていくアクションを誰も掛けなかった場合、その三羽烏は本シナリオには登場しません。
・アクション内容や状況によっては、各三羽烏がスタジアム以外の場所(別選択肢)に行く可能性もあります。
【2】寝子暦1369年・4月上旬のシーサイドタウン駅
★イベント概要:ホワイトシナリオ1話の再プレイ
・シーサイドタウン駅周辺では、昨年の4月上旬に起こった事件がループで繰り返されています。
・頭の中に強制的に音楽が聴こえ、全員がその音楽に行動を支配されてしまう、という事件でした。
・この選択肢を選んだPCさんは、ホワイトシナリオ1話「さよなら、普通の日」の再プレイが出来ます。聴こえてくる5つの音楽とその影響など、ベースとなる初期条件は今回も変わりませんので、詳細はオリジナルのガイドをご参照下さい。
・1話をプレイ済みのPCさんは、あの時とは違った行動を試してみるのも良いでしょう。1話には未参加のPCさんでも、実は事件当時あの中にいたという前提でアクションを書いて下さって構いません。
・奇怪な植物が生い茂り、荒れ果てたシーサイドタウン駅内の電車の中には、三羽烏の1匹、コウモリのバッツが潜んでいます。このコウモリを倒せば、寝子電スタジアムにいる【1】の奴隷PCさん全員の洗脳を解くことが出来ます。
・逆に咬まれて血を吸われると、あなたもバッツに精神を支配されてしまうことでしょう。またバッツは、駅周辺のモブ島民もろっこんで操って、あなた達PCさんを襲わせます。
・1話の騒動の原因だったもれいび 野菜原 ユウは、本シナリオの解決とは直接関係はありませんので、今回は登場しません。ご了解下さい。
▼エネミー情報2・コウモリのバッツ:
・4匹目の三羽烏で、コウモリのもれいび。オス。クローネにより、ろっこん暴走中の状態です。
・性格:繊細チンピラ。被害者ぶって、弱者の立場から相手を徹底的に攻撃する、歪んでひねくれた性格。
・台詞例1「三羽烏なのにカラスどころか鳥ですらねーじゃねーか、ってオマエもどうせそう言いたいんだろ!」
・台詞例2「ハイハイ、〈俺には頼りになる仲間がいるぜ〉アピールね。ぼっちのボクに対する当て付けだな!」
◇ろっこん名:土曜日のコウモリ
・発動条件タイプ:X型(x-特殊型)
・発動条件:操りたい生物の血を吸い、念じる。
・能力タイプ:精神タイプ
・能力の内容:対象の心を洗脳し操る。洗脳された者の目は赤く光り、影がコウモリのような形になる。
【3】寝子暦1369年・4月下旬の寝子島高校
★イベント概要:ホワイトシナリオ2話の再プレイ
・寝子島高校の敷地内では、昨年の4月下旬に起こった事件がループで繰り返されています。
・全員が3~5歳児の姿になり、頭の中身も幼児化してしまう、という事件でした。
・この選択肢を選んだPCさんは、ホワイトシナリオ2話「ちゃよなら、フツウのひ」の再プレイが出来ます。幼児化やろっこんの弱体化など、ベースとなる初期条件は今回も変わりませんので、詳細はオリジナルのガイドをご参照下さい。
・2話をプレイ済みのPCさんは、あの時とは違った行動を試してみるのも良いでしょう。2話には未参加のPCさんでも、実は事件当時あの中にいたという前提でアクションを書いて下さって構いません。
・寝子高の校庭では幼児ののこが、周辺にいるモブ生徒を巻き込んで世界征服ごっこをしています。まずは学校を改造して、悪の組織の秘密基地作りをするつもりのよう。
・ヒーローを捕まえる卑劣な罠作りに特に熱心ですが、全てありあわせの物で作った手作りです。カッコいい秘密基地のデザインやトラップのアイデアを一緒に考えてあげると、とっても喜んでくれるでしょう。
・2話の騒動の原因だったもれいび 白沢先生は、本シナリオの解決とは直接関係はありませんので、今回は登場しません。ご了解下さい。
▼エネミー情報3・ツェツィーリエ・ヴィクトリア・フォン・インゼル=カッツェ:
・平凡な女子高生とは偽りの姿。その正体は、世界征服を目論む悪の秘密結社《ウロボロスの卵》の女幹部……
・という設定で、ガイド本文ではノリノリに悪堕ち?していましたが、
さらに幼児化してしまったため、そのへんの設定も何だかあやふやです。「だじょ~」とか言います。
【4】その他の時間と場所
★イベント概要:フリーに過去をループ
・この選択肢では、あなたがかつて経験した幸福な出来事や、やり直したい過去などを、PCさんごとにループで繰り返し体験することができます。寝子島の中でも島外でも、場所はどこでも指定可です。
・ループできるのは、実際にPCさんが体験したことのある過去に限ります。(夢などは不可)
・既出シナリオのリアクションの1場面を、ループでやり直すのもOKです(本シリーズの前話、前々話も含む)。参照してほしいリアクションがある場合は、該当ページのURLをお書き添え下さい(文字数を節約したい場合は、URL末尾の数字部分だけでも大丈夫です)。
・同じ場面のアクションを書いているPCさんが他にもいた場合、そのPCさんと一緒に描写されることもあります。確実に絡みたい場合は、【GA】を組んで下さい。本シナリオに参加していないPCさん、同じ場面のアクションを書いていないPCさんは描写されません。
・登録NPCもループに登場可ですが、特定のマスターさんが作成しメインで動かしているNPCは、すみませんが今回はご遠慮下さい。
PC情報や記憶、ろっこんについて
・以下の内容については、各プレイヤーさんがやりやすいと思う設定で、自由に決めて下さって構いません。
(a)ここがループ世界であること、自分がループを繰り返していることを知っているか。
・ループ世界のルールで、ループ期間中の記憶はリセットされますが、ループ世界に入る前の知識なら維持されます。救出に向かうPCさんは、事前にテオの話で、ここがループ世界だと知っている前提で行動して構いません。
・クローネの部下になったPCさんなら、彼女に聞けばその事実を教えて貰えるかもしれませんし、あえて知らない前提でアクションを書くのも良いでしょう。各々のPLさんが自然だと思う範囲で、自由に決めて下さい。
(b)【2】~【4】の過去にループした場合、そのPCさんの記憶はどうなるか。
・現在(ループに入る前まで)の記憶をそのまま保持していても構いませんし、当時の記憶しかない状態で行動するのもOKです。
・例えば、行動選択肢【2】を選んで、約1年前の4月上旬にループしたPCさんは、当時の記憶のままなら、テオの能力やクローネの存在すらまだ知りません。
・今は仲の良い親友や恋人関係にあるPCさん同士でも、その過去の時点では面識がある程度だったり、まだ出会ってすらいなかった、ということも考えられますね。記憶の有る無しは、各々のPLさんがアクションを書き易い方で、自由に決めて下さい。
(c)【2】~【4】の過去にループした場合、ろっこんの性能はどうなるか。
・過去に行っても、ろっこんは現在のレベルや能力内容のまま、お使いになれます。
・お好みで、当時のろっこんレベルや能力内容を元に、アクションを書いて下さっても構いませんが、その場合マスターは過去のろっこんデータを運営様に照会して、発動の成否や効果などの判定を行いますので、発動条件などプレイヤーさん側で記憶違いのないよう、お願いいたします。
・行動選択肢【3】を選んだPCさんは、今の性能にかかわらず、ろっこんは弱体化しますので、その点はご承知置き下さいませ。
NPC情報
▼NPC情報・らっかみテオ:
・前回クローネに捕らわれていましたが、テオ救出班の多くの犠牲と、唯一の生還者・飛吹 蓮太郎さんの尽力により、九夜山から救出されました。
・敵の奇襲で溺れて捕まり、さらに自らのろっこんを暴走させられるという失態まで犯したテオは、かなり体力を消耗しているようです。
・現状ではののこを助けに行くようですが、皆さんの説得やアクション次第では、別の選択肢に行くかもしれません。
その他
・クローネにろっこんを暴走させられない「クローネからは逃げる」ルールは、今回はありません。
・前回PCさんが助けて下さったNPCや動物たちは、テオが基本世界に帰しましたので、ケアは不要です。
・シナリオ内へのアイテム類の持ち込みにはマスタリングが入りますので、持ち込んだ物や道具を利用した作戦は基本的にお勧めしません(マスターが持ち込み不可と判断した場合、作戦そのものが瓦解するリスクがあります)。
特にシナリオ内への武器の持ち込みは、今回も一律で不可とさせて頂きますのでご了解下さい。
最後に優木 遥斗さん、ガイドへのご出演どうもありがとうございました。
もしもご参加いただける場合はガイドの内容にとらわれず、自由にアクションをお掛け下さいね。
それでは皆さんのアクションを、楽しみにお待ちしています。
長いガイドをここまでお読み頂き、有難うございました!