this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
<< もどる
1
2
3
4
5
…
34
つぎへ >>
●捕虜たち(3)●
【寝子電スタジアム】
「時は来た、1年も待った。今こそ神殺しの宿願を果たす刻」
「「な……っ!?」」
踏み絵と奴隷化の繰り返しでこの場に蔓延していた、絶望の匂いを嗅ぎ取り、
セルゲイ・ボスコフ
がろっこん【テディ・メア】を発動させる。半身のシャツとベストが内側から膨れるように弾け飛び、出現する巨大な獣の右手。セルゲイが熊への部分変身を遂げたのだ。
(やっぱり……狙いはののこちゃんか!)
混乱した状況を利用しての、ののこ殺害。この動きに咄嗟に対応できたのは、唯一警戒していた
呉井 陽太
だけだった。セルゲイの後を追ってすぐさま自分も走り出し、さらにろっこん【CCC】の粘土細工を投げて自身に先行させる。前回壊された兎のウー君以外の4匹だ。
「ニャッタ君! ドリー氏! パド君! カスミさん!
ののこちゃんを守るんだよぅ!」
鉤爪を立てて容易く観客席に登り、セルゲイは地響きと共に通路に降り立つと、一気にののこを目指す。けれども呉井がろっこんで操る粘土細工が、その身軽さを活かしてセルゲイに追い付いた。
獣人の巨体に果敢に飛び付き、何とかこれを足止めしようとするニャッタ君たち。その4匹をセルゲイが煩わしげに鋭利な爪で薙ぎ払う。やはり所詮は樹脂粘土……呉井の動物たち、敵の猛進を1歩も止められず、ついにセルゲイがののこの許に到達。
「!? ダメ、ののこちゃん!」
「逃げるんだ、野々嬢!」
地上の
桜庭 円
と
恵御納 久隆
の悲鳴もむなしく、突然の事態にぽかんと棒立ちの ののこ。アホ毛の揺れるそのキョトン顔に向かって、セルゲイが一瞬の躊躇もなく右手を振り下ろす──!
「わきゃんっ!!」
ドンガラガッチャーンと派手に吹き飛び、壊れた座席の間に埋もれて、ののこ失神。けれども、気絶したののこの顔に付いているのは、しこたま殴られた打撃痕だけで、鉤爪の裂傷が見当たらない。
「ム……!?」
はっとセルゲイが熊の右手を見下ろせば、団子状の塊になってそこに突き刺さっている数匹の粘土細工──あのニャッタ君たちは、ただ闇雲にセルゲイにやられていた訳ではなかった。粘土の特性を活かして、その身と引き換えに敵の武器を無力化していたのだ。
「こんな状況で突然何を……先輩、あのコウモリに操られてるのん?」
そしてこの間に、呉井本人がセルゲイに追い付いた。気絶しているののことの間にすぐさま割って入り、相手の精神状態を確認する。しかしセルゲイは不敵な笑みを浮かべて、
「洗脳だと? まさか、正気だよ。
どけ、私は悪い枝の剪定に来ただけだ。
卒送会でお前達に読んだ歌を覚えているか?」
「……?」
卒業生を送る会。この呉井も実行委員を務めていた、寝子高の学校行事だ。
「
散ればこそいとど桜はめでたけれ
……
神という散らない造花がどんなに欺瞞で、
華のように散る人の子がどれだけ尊く美しいか。
偏った天秤は釣り合うはずがない」
そう言いながらセルゲイは、爪の間に詰まった粘土の塊をまとめて引き抜くと、無造作にグラウンドの方へと投げ捨てる。同時に全ての衣服が爆発するように四散し、湿った獣毛がみるみるその表皮を覆い尽くす。完全体の熊へと変貌を遂げながら、ついに本性を現したセルゲイが、最後に呉井にこう尋ねる。
「して、今こそ問おう。
お前達の守る、フツウとは何だ?
教えてみ……」
次の瞬間、ヌッと逞しい腕が伸び、後ろから熊の巨体が羽交い締めにされた。対峙していた呉井が叫ぶ。
「恵御納さん!」
久隆だ。呉井が時間を稼いでいる間に、久隆も救援に駆け付けたのだ。同時に桜庭円も、気を失ったののこに駆け寄り、その身体を抱き起こしている。邪魔者の出現に、もはや完全な熊となったセルゲイが咆哮する。
「野々嬢……先程の踏み絵の事、本当にすまない」
久隆はののこに意識が無いとは分かっていたが、謝らずにはいられなかった。そして暴れる熊の首を必死に柔道技で絞めながら、クローネの方を振り返る。踏み絵で否定したののこを助けた形にはなったが、野々……ツェツィーリエは今は自分と同じクローネ側。彼女を助けることは、この場合、咎められる行為ではないはず……
「アッハハハ! 神殺しですって、何ソレぇ〜?」
続くクローネの言葉に、久隆は愕然とした。
「最っ高に素敵! ちょっとあんた達ぃ、
せっかく面白い見世物が始まった所なのに、余計な邪魔しないでよ〜!」
(なっ……野々嬢が死んでも良いと言うのか!?)
羽根マフラーをはだけて立ち上がり、そこから引き抜いた2本をクローネが続けざまに放つ。トストスッとその羽根手裏剣が、呉井の眉間と熊の毛皮に突き刺さり、
呉井陽太のろっこん、【CCC】──暴走。
セルゲイ・ ボスコフのろっこん、【テディ・メア】──暴走。
「ガッフアアアアアアアアアアアアアアアッッ!」
獣人の身体能力を強化されたセルゲイが、通常の熊ではあり得ない膂力で、背中の久隆を吹き飛ばす。「恵御納さん!」思わずそちらに駆け寄ろうとした呉井が、しかし呆然と立ち止まった。
「なっ、何なのん、コレ……?」
眼下のグラウンドが、どくどくと脈打っている。嵐の海面のように芝生がのたうち、ヒビ割れ、あちこちで露出した土が、次第に1箇所に集まっていく。見えない手で捏ね上げられてでもいるように、みるみる生き物のカタチを成していく、その巨大な土人形は……
「ニャッタ君……ドリー氏? いや、これって」
それは猫とも鶏とも犬ともつかない、異形のキメラだった。先ほどセルゲイが投げ捨てた、あの呉井の粘土細工。あの動物たちがろっこん暴走で融合し、さらにグラウンドの土をも取り込んで、十数メートルはあろうかという、巨大な人形に成長したのである。
「うわっ、わああああああああああああ!」
キメラ人形の牙だらけの尻尾のひと振りで、観客席が横殴りに破壊される。その攻撃に巻き込まれた円が、向こうの壁に叩き付けられ、その場で動かなくなる。狂乱のセルゲイが咆哮し、キメラの背中に飛び掛かって、その羽根を喰い千切りだす。2体の獣が格闘している隙に、ののこを拾い上げた久隆が、彼女を背負って必死に逃げていくのが見える。
それが、呉井陽太が生前に見た、最後の光景。
(恵御納さん。ののこちゃんを、どうか無事に……)
ぐらり……とその頭上に差す、黒い影。次の瞬間、倒れてきたキメラの巨体が観客席を押し潰し、そこで呉井の意識はブラックアウトした。
踏み絵の儀式の最中に円&呉井の2名、ろっこん暴走に巻き込まれて死亡──別の時間軸へループ開始。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
34
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!