this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
<< もどる
1
2
3
4
5
…
34
つぎへ >>
●捕虜たち(2)●
【寝子電スタジアム】
気が付けば、地面に倒れていた。
頭が痛い、体は? 動く、目は?
目蓋を開ければ目の前には、固く握りしめた拳。
そう、思い出した。
「俺は握るんだ」
世界の全てを、覇権をこの手に──
「俺は世界を、覇握(はあく)する」
握 利平
、すっかり洗脳完了。
「Σ ちょっとなに言ってるのよん、このコ!?」
何やら中二病っぽい妄言を吐きながら立ち上がった握に、とりあえず
ミッシェル・ナイスゲイ
がそう律儀につっこんでくれる。さらに
雨寺 凛
の方も、ハイライトの消えた目でゆっくり立ち上がった。その2人の首筋にクローネが追加の羽根を撃ち込むと、さっそく命令を下す。
「さ、それじゃ早速あんた達ぃ。その男を、
お望み通り力尽くで、跪かせてあげちゃいなさ〜い♪」
「解りました。排除します」
いつもの元気娘とは打って変わった感情の無い声でそう答え、凛は
アダム・スメルディン
に向かって暴走ろっこんを発動させようとする。けれども、その凛を後ろから押しのけ、
「俺の獲物だ。邪魔すんなっ」
と握の方がダッと走り出した。体勢を立て直してこれを迎え撃とうとした、アダムの目が次の瞬間、驚きに見開かれる。すでに自分の懐深くまで潜り込んでいる、ツンツン髪の少年の頭──相手に瞬時に間合いを詰められたのだ。握が暴走【にぎりっぺ】を後方に放ち、その推進力を使って加速したのである。
「喰らえっ! そしてにぎりっぺバーストからの、にぎりっぺゼロッ!」
パアンッ! 掌打と共に開放された圧縮弾の爆発が、ゼロ距離でアダムの腹を穿つ。突き上げられるように浮いた身体が、空中でくの字に折れる。そのまま声も無くドウ、と地面に倒れ伏した相手を見下ろし、どうだと言わんばかりに握が、観客席の方を振り向いてみせた。
「やっるぅ〜、あんたなかなか使える奴隷ね。褒めたげるわ」
ちょっぴり中二気味とはいえ、その握も一応クローネの言うことには従う様子で、
「俺の覇握までの仮とは言え、主は主だ。
今は従ってやろうじゃねえか」
そして握に倒されたそのアダムも、やはり同様にコウモリのバッツに奴隷化されて、己の意志を奪われた。
「主に反する者皆殺し……」
これでクローネの部下が4名、奴隷が4名。打つ手の無い状況に、
御剣 刀
が歯噛みする。それでも、抵抗の意志を示さずにはいられなかった。
「さ、次の順番は誰かしら〜。私優しいからその絵さえ踏めば、
あんた達の今までの愚かな振る舞いの数々も、水に流してあげるわよ〜」
「ふざけんな、自分の守りたい物を足蹴になんてできるわけがない。
クローネ、いつまでも笑ってられると思うなよ!」
そう叫んで睨み付ける御剣の隣りに、
小山内 海
も並んだ。そしてクローネに向かって決然と、スケッチブックの走り書きを掲げてみせる。
『刀くんとおなじ そんなこと できるわけない
クローネのことは 好きでも嫌いでもないけど
テオとか ののこちゃんのことは 好きだもん
クローネの側には ついてあげないんだから!』
「……ふ〜ん、あっそ。それじゃ、あんた達も仲良く奴隷堕ちね」
クローネがぱちんと指を鳴らすのと同時に、肩のバッツが洗脳ろっこんを発動し、御剣が絶叫してその場でもがき苦しみ始める。
「がああああああああああああああッ!」
同様に海も声にならない悲鳴を上げ、薄れてゆく意識の中で最後に、熱を持ったように疼く首の後ろの傷に気が付く。
(咬み傷……? そっか……私たち、
倒れている間に、あの蝙蝠に……噛まれて……)
そこで意識を奪われてしまい、目を見開いて棒立ちになる海。その彼女の様子を横目で見ながら、それでも御剣は最後まで、決死の抵抗を諦めない。
(ぐぅっ……そう簡単に操られて、たまるかあっ!)
口の中を噛み切り、全力で手のひらを握り締める。爪が食い込むその痛みで、何とか正気を保とうとする。けれどその抵抗も、時間にすれば1分とは保たず……
ゆがむ視界の向こうであざ笑うクローネに向かって、最後に手を伸ばした所で、御剣の意識もまた途切れた。
残るメンバーは、
恵御納 久隆
、
獅子島 市子
、
呉井 陽太
、
桜庭 円
、
セルゲイ・ボスコフ
の5名。
その1人、
恵御納 久隆
の心は、葛藤で大きく揺れ動いていた。
(娘から聞いている、野々嬢やテオは神様だと。
その野々嬢とテオを否定させる『踏み絵』……
これは、普通を守る者達への弾圧か……?)
しかもあの女は、これを『儀式』だと言った。
(恐らく……踏む事自体で何か悪影響が……
だが洗脳されれば皆を……!)
「ハーイお優しいクローネ様に質問」
久隆と同じことを考えていたのか、
獅子島 市子
が代わりにその場で挙手をして、
「ソレ踏んだらやっぱナニカ起こったりすんの?」
あっけらかんとその場で聞いちゃう市子に、クローネもひらひら手を振って、鷹揚に答える。
「ウン? 無い無い、こんなのただの絵よ〜。
なあに、また何か私が、罠でも仕掛けてると思ってるの?
疑り深いわね、あんた達ぃ〜」
「へーあっそ、全然シンヨーならねんだけども(耳ほじ)」
「む、ムカツクわねあんた、相変わらず……(ぷるぷる)」
すっかり顔を覚えられてしまったようで、いい迷惑。そして結局の所、罠かどうかは踏んでみないと分からない。表面上は不遜な態度を取りながらも、市子は内心で覚悟を決める。
(まー……ね。根っから忠誠なんざゴメンだがモノは試しだ。
部下になって隣で側近ぶってりゃ、いずれチャンスもある)
そして隣りの久隆もまた、決断をしたようだった。2枚の踏み絵を踏む決断を。
久隆は重い足を引き摺りながら進み出て、まずののこのプレートの前に立つ。出来ることなら素早く済ませたい。けれども軽く踏んだ程度では、クローネが難癖を付けて、またやり直しをさせるだろう。
だから久隆は歯を食い縛りながら、ゆっくり革靴をののこの顔の上に乗せる。靴の裏に感じる確かな感触。強く握った手のひらに、両手の爪が喰い込む。彼女を否定してしまった罪悪感で、心が押し潰されそうになる。
(頼む、皆……あの邪鴉に打ち勝ってくれ)
苦渋の思いで久隆は、もう1枚のテオのプレートも踏み、脱力したようにグラウンドに崩折れる。その久隆に倣って市子も、全てのリスク覚悟で部下になることを決意。
ただ1つ、きっと自分を助けに来るだろう恋人には、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど。
(圭花……ゴメン)
市子もまた2枚の踏み絵を踏み、これでクローネの部下が6名、奴隷が6名になった。
残るは3名。この間に
セルゲイ・ボスコフ
と
桜庭 円
の2人は、観客席に向かって声を掛けていた。クローネにではなく、その後ろにまだ控えていた
野々 ののこ
にだ。
「ののサン! 無事だったカイ?」
「あれー、ののこちゃん何時来たの?」
努めて明るい声でそう聞く円に、洗脳状態の ののこは、
「だから偽りの名で我を呼ぶなと。そう、我が名はちぇちぇ……」
と相変わらずこんな様子。ずっと名乗りの練習に没頭していて、儀式と称して自分の絵が踏まれていたことにも、本人どうやらよく分かっていなかったようで、その面でのケアは必要なさそう。
また、セルゲイの方はと言えば、
「ボク? ののサンを助けにやってきたノサ」
彼の話によれば、前回のもれいび狩りでテオが世界を切り分けた際に、うっかり ののこも紛れ込んでしまっていたらしい。テオはずっと気絶していたため、ののこの存在に気付けなかったのだ。そして無人の九夜山を彷徨っているうちに、ののこもあの黒い球体に呑み込まれ、クローネに捕まってしまったのだった。途中ののこを見掛けたセルゲイも、同じルートで彼女を追って、ここまでやって来たとのこと。
「だってののサンが心配だったカラネ!」
眼鏡の奥の目を細めて、屈託なくそう話すセルゲイを、少し離れた場所から
呉井 陽太
がじっと見ている。そんな最後の3人に向かって、しびれを切らしたようにクローネが上から選択を急かした。
「もう、なぁに? あんた達もさっきのコみたいに、
ののこやテオちゅわんのことが大好き!ってクチ〜?
バッカみたい! テオはののこさえ無事なら、あんた達のコトなんて
どうでもいいと思ってるし、そんな猫に忠義立てするなんて、ますます滑稽!」
先ほど部下になってから、そのクローネの最寄りに仕えていた
大天使 天吏
も、これに全面同意する。
「確かに……テオドロス・ バルツァは野々ののこを守るため、理不尽な状況を解決しろと
根本的に何故そうしないといけないのか説明のないまま、もれいびに働きかけていました。
彼らの中にはテオに対する反抗心を持つ者はいない……とは言えないのが現状です」
すると円がやおら立ち上がり、2枚のプレートのある場所までつかつかと歩み寄った。
「踏み絵か……なんだ、こんなもの!」
「!! クローネ様!」
身を挺して主を庇った天吏の頭と肩に、ゴッと鈍い音を立ててプレートが当たる。円がクローネめがけて思いっ切り、踏み絵をぶん投げたのだ。
そしてぶち切れた円が、そのクローネに向かって力一杯怒鳴る。
「テオは、情が無いわけじゃない! ツンデレで本音で話さないだけだよ!
それにボクは、別に忠義立ててるわけじゃない! 友達だから、やってるんだ!
クローネだって本音で話さないじゃん!」
「友達ぃ〜? アッハハ、あの猫と? あんたソレ、本気で言ってるの〜?」
肉の盾となって血を流し、蹲る天吏には一瞥もくれずに、クローネは大笑い。そして円が起こしたこの騒ぎに、呉井を含むその場の全員の注意が、一瞬逸れる──
その隙を、
セルゲイ・ボスコフ
は見逃さなかった。
「僥倖、戦力が分断された今こそ好機──散華の刻」
眼鏡を外し、柔和な表情を一変させたセルゲイが、観客席にいる ののこ目掛けて走り出す。
「この脆き世界に混沌を拡がらせん為
我が務め、今ぞ完遂の刻」
神殺しの目的を、今ここで果たすために。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
34
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!