混沌の中で、フツウを楽しむ(シーズン1)
天から落ちてきた神さま
“らっかみ”の
ののこ は、
フツウの女子高生として寝子島高校に通いはじめる。
寝子高生や島の人々とともに、寝子島での楽しく豊かな時間を過ごした。
もれいび は、
“灰色猫のらっかみ” の
テオ とともにフツウを守る日々を送る。
時には天界に行って、ののこの母
ままこ に会ったり、
世界を揺るがすとも言われる白魂石を守ったり。
そんな彼らの前に立ちはだかるのは、フェニックスの父を持つ敵
“カラスのらっかみ” クローネ だ。
乙女なクローネは「いちごワールド」を作るため、謎の牛
ミル の力を使って暴れに暴れた。
ミルが封印されていた鈴島からは、
星幽塔(せいゆうとう)と呼ばれる浮遊塔が現れるが、
塔の住人
ほしびと は寝子島に来るとフツウの姿に変わるため、かろうじてフツウは守られていた。
そうして1年が過ぎ、もれいびは激闘の末にクローネを打倒。クローネは炎に消えた。
過去の記憶と未来の予言(シーズン2)
ののこは高校2年生。たくさんの友だちと青春を謳歌していた。
そこに現れたのは、
“白猫のらっかみ” の
ミラ。
未来を予知するミラは、時の特異点を発見してもれいびに危機を伝えていく。
やがて、クローネのボスがオオカミの姿をした
絶神(たちがみ)だと判明する。
寝子暦元年に寝子島に落ちてきたという伝説の
“元祖らっかみ” がののこであり、
その時、ののこだけでなくもう一人落ちてきたのが
絶神 だ。
ののこの影から生まれた、もう一人のののこ。――彼女の暗黒面とも言える存在、それが絶神なのだ。
月に封印されていた絶神だが、僅かな綻びから脱出。寝子島に襲来する。
月、鈴島、そして星幽塔もからんだ大規模な戦闘は熾烈を極めたが、もれいびたちが撃破!
絶神の力は失われ、本来の姿であるののこに戻っていった。
霊界とのつながり、そして神魂と未来の行方は……(シーズン3)
高校3年生、髪ものびたののこは友だちと寝子島の人々に囲まれて元気いっぱい。
またまた天から落ちてきたのは、
“ののこの父” ととおである。
ととおの落下によって寝子島は
霊界とつながってしまった。
四次元的にそびえ立つ寝子島電鉄・霊界線の
花緑青(はなろくしょう)駅を中心に、
魔行列車に乗って往来するのは幽霊、妖怪、付喪神といった
あやかし たち。
その影響か、寝子島に新たな危機。
新入生の
黒白 滴(あいろしずく)は、負の感情の集合体「どろでろろ」を使役し世界を滅ぼそうとした。
みんなは魂を賭けたバトルをしてどろでろろを退け、寝子島も、滴の心も救ったのだった。
こうして無事に卒業式を迎えた、ののこと仲間たち。
楽しい学校生活を送るという願いを叶えたその時、ののこはばらまいた神魂を取り戻し天界に帰った。
ところが、みんなのこれから(未来)を表す未来樹が枯れていることに気がついたののこ。
なんと、もう一度おっこちてきてしまった!
再び寝子島にやってきたののこは、猫をなでなですることで生まれるパワーを使って、
さらに自分とテオの神魂を、神さまである自分の身をも捧げて、未来樹を復活させることに成功した。
ののこは寝子島のみんなからの呼びかけに応える形で、ふつうのひととして寝子島で暮らすことになる。
テオもまたふつうの猫として、寝子島でのんびり過ごすことだろう。
未来樹とののこが復活したこの日は、世界中の猫がぴょんと跳びはね『ねこぴょんの日』と言われている。
時の流れと世界線、さまざまなものが交差する時代(オーバータイム)
ねこぴょんの日からは、寝子島から神魂がほぼほぼなくなった。
フシギ現象やろっこんもほとんどなくなったようだが、そのかわりに未来は広がっていく。
――寝子島の物語は、終わらない!