柔らかな陽射しが差し込む穏やかな昼。
清んだ空気が周辺を満たしており
野生動物が時折、喉を潤しにやってくる。
ある少女は静かに語る。
「この泉には妖精達がすんでいるの。
貴方に姿が見えないだけで
ちゃんとここに存在しているのよ。」
*昼の雑談トピックです。
*独り言や探索にもどうぞ
…あら。人なつっこいのですわね。
(少し手を寄せれば触れられそうな距離を少し我慢しながら)
…ふふっ、可愛らしい。人慣れをしているに、やはりこの近くで飼われているのでしょうね。
ですが山の中ですのに、そのような小さな身体で外にいては猛禽類に狙われますわ。お気を付けなさいね。
(手をほんの少しうさぎに寄せて、
逃げ出されない程度に、その柔らかそうな毛並みにそっと触れて)
あら……?そうですわ、恐らくここでは私の方が不審者でしたわね。
(つぶらな瞳に思うところがあったのか、言葉は通じないが何となくその一部を察し)
私は、九夜山の迷子ですわ。道が分からない現実逃避にここで寛いでおりますの。
丁度、足を休めるところでこんなに美しく寛げる場所があって良かったですわ。
あなたのご主人さまは、ここにはおられるかしら?
道が分からない以上、日が暮れる前に道を聞かなくては……
もちろん、あなたが道を知っていれば、麓まで案内して頂けるのも浪漫ですわね。
(無理を前提の冗談を軽く口にしながら
いつしかうさぎの顔の横をぽふぽふと触れてみて)
(白兎の方はというと随分と人馴れしているのか
はたまた好奇心に溢れているのか
欠片も怯えた様子を見せず
茂みからひょこひょこと抜け出しては
差し出された手に顔を寄せ小さな鼻をひくつかせる。
暫くそうしていたかと思えばひょいと唐突に顔を上げ
無垢な瞳で少女を見上げた。
少女が動物の声を聞く力を有していたならば
「あなただあれ?ここでなにしてるの?」
と聞こえたかもしれない。)
(小さな木の葉の音がして。「他にも人が」と僅かに走った緊張からゆっくりと振り返ると、そこには可愛らしい大きめのリボンをつけた兎が一匹)
あら…とても可愛らしいですわね。
(座っていた膝を兎の方へ向けて)リボンが付いているということは、どこかの飼い兎でしょうか。
触りたいですけれども、何かでつるには与えられる物が、全くと言って良いほど持ち合わせていませんわね……
(極めて残念そうながらも、どうにも諦めきれないのか。
そっと兎の下の方へと、その場から茂みへ向かい片手を伸ばしてみて)
(かさり。
身体を休める少女の後方、青々とした草の茂みが小さく揺れる。
彼女がそちらへ視線を向けるならば
首元に赤のリボンを飾った白兎が
顔を覗かせていることに気がつくだろう。)
(ゆったりとした足取りで歩く。軽い散歩のつもりだったのが、気が付けば迷子なのはとうに諦めて。気の向くままに辺りを見渡しながら、気が付けば目の前には、広がりある空間の中央で、透明な泉が光を反射していた)
あら……木と山道と獣道しかないと思っておりましたら、こんなに眩しい所が。
素敵ですわね。歩くのも疲れましたし、少し一休み致しましょうか。
(そよぐ風を心地良く感じながら、ゆっくり濡れない程度に離れた泉の芝生に腰掛けて、大きく腕を上げて身体を伸ばして心地良さそうに伸びをして)
*リセット
ええ。
時間だけはそれなりにたっぷりあるからね…。
忙しい中会いにきてくれて有難う。
運が良ければまた会いましょう。
(去りゆく彼女をゆったりと見送って
その後ろ姿が見えなくなれば
そよぐ風に静かに揺らぐ水面へと視線を移し
眠るように瞳を閉じた)
……ま、考える時間はあるじゃろう。十分
さて、わらわはここでお暇するか……
また、機会があれば、のう
では、またのう(ゆっくりとこの場を去っていく)
…うん。私もそう思うわ。
何事もない、穏やかな日常が幸せで…。
…いや、私は我儘だからそれだけじゃ足りないかな…。
その辺りは性格であろうな
割り切るのが楽な者もいれば苦手な者もおる
わらわは楽なだけでそなたが苦手なだけ
わらわもこのままで良い
わらわはそう言うのは経験しておる
だから何事もない日常が幸せじゃとて
わりわはそう思う
ええ。
自分自身を守る為にはそうするのが一番。
私は…うん。
「割り切れない」のではなくて
「割り切る気がない」だけね。
楽をしたくないと言えば嘘になるけど
そうすると何か、私にとって大切なものを取り零す気がする。
だから今のままでいいわ。
そうね…。
…私は普通とは言えない環境に身を置いていた期間が長かったし
そういうありふれたものを得られなかったの。
得ていたとしても、それに気がつくだけの余裕も
楽しむ余裕も余りなくてね。
だから余計に、かもしれないわね。
(青い瞳を僅かに伏せ、小さく苦笑する
わらわは割り切るが
わらわ達は事件を解決出来るが、根本を解決する事は出来ぬ
で、あるならば「そうである」と割り切るしかない
どうしようもない事はどうしようもない、とのう
そうでないと疲れてしまうとて
心身共にのう
ありふれた物こそ、得がたい物じゃ
そして失って初めて大切な物と解るとて
わらわがそうじゃったからのう
まぁ、わらわは人の死に関わる事で深くは言いたくはないが
前にも言ったがな
私は余り器用ではないからね…。
どうしようもない事と言うのは簡単だし
割り切ってしまえれば楽になるけど
それはただ楽なだけで、少し悲しい。
…そうね。そうかも。
私はただ大好きな人と一緒に
毎日楽しく遊んで暮らしたいだけだわ。
それではいけないと思っているだけでね。
わらわはそう言う物と割り切っておるがのう
口に出してかっこ悪い物ほど、本心で望んでいる物じゃとて……
男の人って不思議ねー…。
ヒーローにも色々あるとは思うけど
熱血的なものは苦手だわ…。
私もだわ。
下手に事件に関わると精神的に擦り切れるもの。
とはいえ完全に知らぬ存ぜぬを決め込むのも
それはそれで後味が悪いけど。
今やりたい事といったら本当に
のんびり平和に遊んで暮らしたいぐらいで…。
…口に出してみるとなんだかちょっと格好悪いわね、これ。
そう言う訳ではあらぬが、そう言う傾向があると言った所じゃ
全員が全員ではあらぬがな
……まぁ、わらわの場合は気が向いたらじゃろうな。事件に関わるとするならば
それ以外は……ただ日常をのんべんだらりと過ごせば良い、と思っておる
今は、やりたい事をやればそれで良いと思うぞよ
やりたい事をやれば、それが実績になるとて……
男の人全員がヒーロー願望持ちという訳ではないでしょうけどね。
というか、そうだったらちょっと困る…。
私も今は自分のやりたいことをやりたいわ。
事件に関わるのはまあ
内容とその時の気分次第といったところかしら。
実績については余り考えたことがないわね…。
実績を積むにしても、何の実績を積むべきかが定まらないし。
男はいくつになってもヒーロー願望があるでな
そう言う事件には喜んで首を突っ込むと思うぞよ
わららか?今は仕事や学業が忙しくて無理じゃな
そう言った事件に首を突っ込むよりはわらわのやりたい事をやりたいでのう
経験も大事じゃが実績も大事じゃよ
わらわは経験も積んでおるが実績もじゃな
今はそんな感じじゃ
その通りねー…。
とはいえ、なんでも楽しめる強靭な精神性の持ち主だとか
ヒーロー願望のある子ならいつ何に巻き込まれても
大丈夫なのだろうけど、私はどちらでもないし。
裸同然の恥ずかしい格好で
事件解決に奔走させられるようなことにでもなったら
お嫁に行けなくなりそうだわ…。
まぁ、不意打ちじゃな。巻き込まれるならば
こうなってしまった以上、いつなんときに巻き込まれるか解らぬ
自衛も出来ぬしな
巻き込まれてしまったのならば、何とかくぐり抜けるしか無いと思うぞよ