柔らかな陽射しが差し込む穏やかな昼。
清んだ空気が周辺を満たしており
野生動物が時折、喉を潤しにやってくる。
ある少女は静かに語る。
「この泉には妖精達がすんでいるの。
貴方に姿が見えないだけで
ちゃんとここに存在しているのよ。」
*昼の雑談トピックです。
*独り言や探索にもどうぞ
私もそうね。
知らない事があると、もっともっと知りたいって思うわ。
知らない方がいいこともあるって言われた事もあるけれど
知識は多いにこしたことがないし。
あらあら、エリオは甘えん坊さんね。
(嬉しそうにぎゅっと抱き返し)
今日から貴方は私の弟で
私は貴方のお姉さんね。
可愛い弟が増えて嬉しいわ。
煩悩が多くたっていいじゃない。
甘いお菓子は好き?
良かったら今度一緒にスイーツを食べに行きましょう?
そう。女の子。
お転婆で少し手を焼いてるわ。(苦笑)
今は何処かへ遊びに行っているみたいだけれど…。
そろそろ帰ってくる頃かしら。
まだ会ったことはないのね。
実は私もまだ会ったことがないの。
神様だから、会おうとしても
中々会うことは叶わないでしょうし
挨拶は機会があったらで問題ないと思うわ。
ほえー、そういうものなのか……。
僕はまだ自分の知らんもんがあるって聴いたら、わくわくするんやけどなー。
もっと知りたいって思うし。これ言うと大抵ただの怖いもの知らずやーって言われるけど。
兄弟とか多分おらんし、いたら素敵やなーって……。
……!ほんまに?冴来のことお姉ちゃんやって思ってええの?
えへへ、やったー(ぎゅっと抱きつこうと)めっちゃうれしー……♪(幸せそうに微笑み)
お小遣いは食べ物とかお菓子買ったりゲーセンで使ったり……あかん、煩悩多いことがバレてまう……。
うさぎさん、エミリーっていうんや。かわええ名前ー。女の子やろか。
エミリーも怪我してたんや……お互い元気になれてよかったわー。
今ここにおる?会ってみたいわー。あっ、でも多聞坊のこと怖がるやろか……。
ほぇ、クローネってこの島の有名なカラス?
僕ら秋にこの島来たばっかりやし、まだ会ったことあらへんと思うー(首を傾げるような動きをする多聞坊)
挨拶しに行った方がええんやろか。
人は臆病だからね…。
自分達の理解が及ばないものが存在していると思うと
もしかしたら酷い目にあわされるかもって
怖くなってしまうのかもね。
…お姉さんが欲しいの?
良かったら、私をそう思ってくれてもいいのよ。
お小遣いか…。
普段どんな事にお小遣いを使っているの?
私のお友達は白いうさぎさん。
エミリーって名前なの。
エミリーも出会った時は怪我をして、弱っていてね…。
最初は警戒されて噛み付かれたりで大変だったわ。
ふふ、ありがとう。二人ともよろしくね。
…多聞坊はクローネとも友達なのかしら…?
うー……もう慣れっこやけどねー。
人間って目に見えない物とか、自分の手に余る物は中々信じないもんなんやって。
そういうの信じて生きた方が楽しいのに。でも冴来が信じてくれるならそれでええわ。
えへへ(撫でられて嬉しそうに笑み)……お姉ちゃんおったらこんな感じなんやろか(ぽつりと呟き)
お寺によってもピンきりらしいんやけれどもねー。
まあ僕がこうしてここにいられるのも、じっちゃんのお陰やし……もうちょいお小遣い増やして欲しい気持ちはあるけど。
京都から付いて来てくれたんやで。小さい頃からずっと一緒ー。
冴来も動物のお友達おるんや。どんな子と友達なん?
実家にある武神の仏像から名前取って多聞坊って言うんやで。
最初会ったとき怪我してたから強くなれますようにって。じっちゃんが考えてくれたんやけど。
お陰でとっても元気ー。(ばささっと羽根を広げる)
もう冴来とも友達やって。ねー(エリオの声に呼応するようにカーと鳴く)
そう…。信じて貰えない事は悲しい事ね。
私は貴方の言うことを信じるわ。
誰がなんと言おうと貴方は立派な天狗さんよ。
(エリオさんの頭を優しく撫でようと)
そうなの?意外だわ…。
お坊さんのイメージとは確かに少し離れているけれど…。
まあ、お金があると色々と便利だしね。
(苦笑して
まあ、鴉とお友達だなんて素敵。
私にも動物の友達はいるけれど
鴉のお友達はまだいないの。
多聞坊というのね。
この子は私ともお友達になってくれるかしら。
はっ、考えたことなかったけど実はそうなのかもしれへん……あかん、僕人に言いまくっとる。
これからは控えな……って思ったけど、どうせ人に言うても信じてもらえへんしいつも通りでええかな(自己解決&ちょっと悲しい顔)
あとお坊さんって結構儲かるんやてー。坊主のくせに俗物や……。
えへへ、後押ししてもらえるだけでも十分やでー。言霊ってのもあるしー。
ほえ、魔法なん?確かにさっきの歌聴いたとき幸せな気持ちになれた気ぃする(ほわほわ)
カラス大好きやでー。頭ええし、かっこええし。
あっ、そうや。カラス好きなら紹介するわ。多聞坊ー(どこからともなく飛んでくる一羽のカラス)
僕の友達やで(肩に止まって大人しくしている)
ふふ。成る程。
普段はお坊さんか…。
…もしかして天狗だということは
人に知られてはいけないという決まりがあったりするのかしら。
ご利益だなんて、大層なものはないけれど…。そうね。
貴方の背を少しだけ後押しする力はあるかもしれないわ。
歌は好きよ。歌は一つの魔法だから。
あら、天狗さんは鴉が好きなのね。
私も鴉が好きよ。
あの子達って、とても頭がいいわよね。
うん。本当のお祖父ちゃんって訳やないけど。
じっちゃんも天狗やでー。凄いんやって。普段はお寺でお坊さんしてはるけどね。
わー妖精さんのお祈りめっちゃご利益ありそう……なむなむ(思わず拝んだ)
よーし、がんばるでー。
へっ……(一人ではないと聴いて思わずきょろきょろ)
うー?妖精さん姿見せるにも色々あるんやねー。難儀やなー。
霊感なら自信あるんやけどなー。
さすがに幽霊と妖精さんは同じってわけにはいかへんか……会いたかった……(しょぼん)
お歌好きなん?僕が好きなんは、かーらーすーなぜ鳴くのー♪ってやつやなー。
歌詞にカラスって出てきはるしー♪(にこにこ)
お爺さんがいるのね。
お爺さんも天狗さんなの?
ふふ。貴方がいい天狗さんになれますように
貴方が頑張れますようにって
お祈りしておくわね。
いいえ。私一人ではないわ。
私以外にも沢山いるのよ。
こうして姿を現せる子が少ないというだけでね。
ふふ。あの歌、私のお気に入りなの。
私、マザーグースには詳しいつもりだけれど
日本の童歌については
きっと貴方の方が詳しいわね。
うー……実は僕もどういう力なのか、わかっとらんのやー。
でも冴来の言うてはるのも当たりかもしれへん……気ぃする。
その内わかるようになるってじっちゃんが言うてはったし、きっとまだまだ修行が足りひんのやー(しょぼん)
(立派な天狗さんになれると言われて)
妖精さんにお墨付きもろたー。えへへ(嬉しそうに微笑み)
ほえー、一人で住んではるの?ここって妖精さん冴来しかおらんのやろかー(きょろきょろ)
まざーぐーす……外国の童歌やったんか。なんか綺麗で素敵な歌やね。
外国の歌知ってはるとか物知りやー。
神様と同じ力というと
遠くの出来事をその場にいながら
見たり聞いたりする力のことかしら。
まだ小さいのに偉いのね。
貴方なら、きっと立派な天狗さんになれるわ。
そう。私はここに住んでいるの。
さっきの歌はマザーグースよ。
外国にいる人の子ども達が好んで歌う歌…。
日本で言う童歌ね。
まだ一人前の天狗やないんやけどねー。
妖精さん、冴来って言わはるんやー。よろしゅー(ぺこり)
修行?んーと、神さんのいはる山の奥で瞑想したり滝に打たれたりやねー。あと山歩きも修行のうち。
そうして神さんと同じすっごい力身につけるんやで。結構地味やし瞑想とか眠くなるしで辛い……。
ここ来る前は断食もやったけど、これが一番辛かった……。空腹は僕の敵やー。
でもちゃんとやらんと悪い天狗になってしまうから頑張らなあかん。
冴来はこの泉に住んでる妖精さんなん?
そういえばさっき歌ってたのって、なんの歌なんやろー。妖精語の歌?(首こてん)
ふふ、有難う。
そう、貴方は天狗さんなのね。
私の名前は花風 冴来よ。宜しくね。
天狗さん、修行ってどんな事をするの?
お話を聞かせて下さいな。
……!スゴイ。この山、妖精さんもいはるんや(ぱあぁと表情が明るくなり)
さすが妖精さん、えらい綺麗な声してはるわー。
僕は鞍馬山から修行に来た天狗、烏丸エリオやでー。
妖精さんはお名前あるん?
あら…。
(エリオさんの姿に小さく驚き2、3度瞬きするも
直ぐに柔らかく微笑んで)
こんにちは、可愛らしいお客様。
私はこの泉に棲む妖精で、先程歌っていたのも私。
お客様は人間さんかしら?
あれ、聴こえなくなってもうたー。
(歌の聞こえた方へ歩き冴来さんを見つけ)
誰かおる。ごめんやすー(ひょっこり)
歌ってたのお姉さん?
…………(ジーッと見つめてから)お姉さん妖精さん?
The hawk, with his long claws♪
Pulled down the……?
(錫杖の音が耳に入り、歌を中断)
…綺麗な音…。
何の音だろう…?
(錫杖の音を規則正しく鳴らし歩いてくる)
ほえー、こんなとこあったんや。綺麗なとこやなー。
(ふと耳を澄まし)……誰か歌ってはるんやろか?
When I was a little girl♪
About seven years old♪
I hadn't got a petticoat♪
To keep me from the cold♪
So I went into Darlington♪
That pretty little town♪
And there I bought a petticoat♪
A cloak, and a gown♪
I went into the woods♪
And built me a kirk♪
And all the birds of the air♪
They helped me to work…♪
(泉の畔に座って澄んだ声でマザーグースを口ずさむ)
*リセット