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<納涼ボランティア>寝子島ホタルを守る会からのお願い
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九夜山を源とする猫又川は、関東近辺でも屈指の綺麗な川として知られている。これは地元の住民たちや公共団体による清掃活動の賜物である。しかし今夏は少し事情が変わっていた。毎年ホタル狩りに訪れる見物客が、今年は固有種発見のニュースが飛び込んで、例年の倍以上に膨れ上がった。しかも残念なことに、マナーの悪い人たちが増えてしまった。これでは地元の細々とした活動だけでは追いつかない。猫又川の美しいという評判が覆ろうとしていた。
そんな猫又川の危機を救わんと立ち上がったのが、寝子島ホタルを守る会によって結成された、本日のボランティア勢であった。
「ほんまにホタルのいるとこは涼しいんですかねー」
集合場所から猫又川へと移動中、
浅沼 柳司
が半信半疑といった面持ちで言った。
「ホタル楽しみ〜でもその前にお掃除しないとね!」
柳司と一緒にボランティアへ参加した
十文字 若菜
。2人は現在、友達以上恋人未満といった距離感。デートという名目で一生に行動するのは気恥ずかしいところもあったのか、こうしてボランティアに精を出そうとしている。
「そういや俺、ホタル見たことないなー」
「私もたくさん光ってるのはあまり見たことないかも」
闇夜の川辺にホタルたちが光り舞っている光景は、さぞロマンティックだろう。その景色がいつまでも見られるように、今日は猫又川をとことん掃除すると決意する若菜。
千鳥 雅人
と
御剣 刀
も、ホタルたちの住み良い環境づくりに協力するためやって来た。
「まだお昼前なのにー」
歩いているだけで汗をかきぐったりモードな雅人。アホ毛もしおれた花のようにだらり垂れている。
「こまめに水分取っておけよ。ほら、これ持ってきたから」
雅人に誘われ参加した刀が鞄からスポーツドリンクを取り出す。長袖に長ズボン、深めの帽子も被って暑さ対策は万全だ。
「わーありがと!」
心なしかアホ毛がしゃんと元気になる。
「しかし光る虫って不思議だよな」
スポーツドリンクに口をつけながら刀。対する雅人は実家の神社周辺が自然豊かなためホタルには馴染んでいた。
「たっくさん光っててすごい綺麗なんだよー! 寝子島のもきっと綺麗だろうなー」
「へーそいつは楽しみだ」
「まずは掃除をきちんとやって川を綺麗にしてからだねー」
「だな」
午前の猫又川にまだ行楽客の姿はない。見物は夜だから、昼を過ぎた頃からちらほら現れるという。
「それでは人が増える前にできるだけゴミ拾いをお願いしましゅ」
守る会の一礼で猫又川周辺の掃除は始まった。
ジャバジャバジャバ、と誰よりも早く川へ突入したのは、
「ゴミ拾い誰よりもいっぱい拾うのだ!」
やる気満点の
後木 真央
。陸上部Tシャツに学校制定ジャージズボン、麦わら帽子を被り首にはタオルとこちらも万全の態勢だ。
「ホタルたちのためにも頑張るのだ!」
しぶきを上げながらゴミを探し始めるも、その実、虫が苦手。ホタル自体にあまり愛着はない。
「光っていないと黒っぽいただの虫だからー……夜は遠くから見るのだ」
さっそく岩の間に挟まっている空き缶を見つけトングで拾い袋へ入れる。
「月詠ちゃんやっほーなのだ♪」
真央に続いて川に入り、黙々とゴミを拾い始める
旅鴉 月詠
に挨拶。
「もしかしてノートにしまっているのだ?」
ろっこん「絵空事」を使ってゴミを収拾しているのではと作業を覗き込む。
「ご覧の通り、今日は手ぶらで来たよ」
守る会から受け取ったゴミ袋片手に、せっせと川面へ手を伸ばす月詠。猫又川の無色透明なせせらぎは、月詠の手を優しく過ぎながら表面の熱を冷ましてくれる。
「近場にこんな自然の溢れる場所があるというのは誇らしいことだな」
しかし彼女の指先が拾い上げたものは、プラスチック容器の入ったビニール袋。
(だからこそ、一刻も早くこいつらを一掃せねば)
後日人工物のない猫又川を心ゆくまでデッサンするためにも。今日一日は芸術のことは置いて、環境保護に勤しもうと決めている。
(これも一つの、芸術家のたしなみだ)
「お、あそこにいるのは……」
意外な人物に目が留まる真央。川際で今まさに川に入ろうとしているのは
梅戸 有留
と、彼に誘われて参加した
御巫 時子
だった。
「きゃ……冷たい……」
素足に浸る川の水に小さく悲鳴をあげる時子。
「石とか空き缶で足を切らないように注意だね」
「ですね……」
改めて川を目の前にすると、思っていたよりゴミが多くて驚く時子。キャンプでもしたのだろうか、川向こうには焚き火の跡に加え菓子袋やカンが散乱している。
「会のおじいさんたちがまかないきれなかった分を、今日私たちで全て綺麗にしましょう……!」
「うん!」
そんな2人の元へしぶきを弾きながら駆け寄る真央。
「有留ちゃんもボランティアに来てたのだ!?」
「後木さんも参加してたんだね」
「有留ちゃんって高額バイトオンリーなイメージだったのだ」
「そんなことないよー、僕は寝子島が元気になるお手伝いをするついでにお金をもらっているだけなんだから」
「しかし有留ちゃんもいるとなると……なんとなく修ちゃんの気配も感じるのだ」
「うん、いるよ。守る会の人たちと一緒に、ほら」
「やっぱりなのだ!」
有留の指差す先には設営された集会用テント。そこには寝子島ホタルを守る会の会員、というか、むしろ「彼らこそ守られるべき」とささやかれる寝子島の長寿たちがボランティア作業を見守っている。その中に
八神 修
もいた。
「猫又川近辺にホタルが生息することは聞いていましたが、ホタル狩りが評判になるほど多いとは知りませんでした」
自前のタブレットでネコジマホタル関連の記事を漁りながら、会長に取材する修。
「ホタルといえばゲンジとヘイケ……一体寝子島のホタルはどちらの系統なんです?」
「ほえ?」
足腰や口は達者だが、耳は少し遠いらしい。手を添え耳元に叫ぶ。
「ゲンジとヘイケ、どっちの系統ですか!?」
しゃっしゃっしゃと笑い出し、手をぶんぶん横に振る会長。
「さすがのわしも源平合戦には出ておらんよ。面白い冗談じゃのう飴ちゃんをあげましゅ」
「……ありがとうございます」
またタブレットをいじり、参考になりそうなものをピックアップしていく。
「取材力を鍛えてるやがみんでも、お年寄りには悪戦苦闘のようだね」
「新井か」
新井 すばる
。修とは
ミステリ研究会
の仲だが、今回は生物部として参加している。
「8月という時期を考えるとヘイケボタルになるんだけど、彼らは幼虫も川で過ごさない。川が必要となるとゲンジボタルなんだけど、それだとやはり時期が合わない」
「ふむ。固有種だから、という理由で片づければそれまでだが、この矛盾を解く根拠は欲しいとこだな」
「軽いミステリーだけど、餅は餅屋、生き物は生き物屋ってね」
「生物部の出番というわけか」
「そういうこと」
すばるの横に立つのは、生物部会計担当の
神野 美野梨
。
「涼しい地域であれば、8月から初秋にかけてゲンジボタルが観測されているようだわ」
「なるほど……すると寝子島の涼しい場所を選んで生息しているらしい、というどこぞの調査報告もあながち間違いではなさそうだね」
すばるの言葉に美野梨はうなずく。
「しかーし、どーもスッキリしません」
腕を組みしかめ面を作っているのは部長の
屋敷野 梢
だ。
「寝子島の中でそんなに気温差が出るものですかね。アスファルトジャングルの市街ならまだしも、山間なんてさほど変わらないでしょう。さらなる綿密な調査が必要だと思います!」
ここは生物部の腕の見せ所ですよ。じいさんばあさんが麦茶を啜っている横で、梢は高らかに宣言する。
「テーマは『ネコジマホタルの保全に向けた形態及び生態の調査』! 私は温度計で色々なポイントの温度を計測し、ついでに猫又川の水質も調べてみます」
「私はネコジマホタルの餌生物となり得る生き物の計数調査を担当します」
ファイルを抱えなおしながら美野梨が言えば、
「そいじゃボクはネコジマホタルを見つけてるのとあと記録係だね」
すばるも続く。
「それでは寝子島高校生物部、出陣です!」
梢の合図でテントを出て行く。
「やがみんも一緒にどうだい、探すのは多いほうが早いから」
「いや、俺は……」言葉に詰まる修。「調査が円滑に行えるよう、観光客のガイドを勤めさせてもらうよ」
「そうかい。んじゃあよろしくね」
「ああ。ネコジマホタル調査、頼んだぞ」
それぞれが役目を担って散り散りになる。
(虫に触るなど……)
真央と同じく、虫が苦手な修。ようやく見るくらいなら耐えられるようになったが、さすがに捕まえるのはハードルが高すぎた。ホタルはまだいいかもしれないが、クモやムカデとの遭遇も十分考えられる。想像するだけで悪寒が走り、別の意味で涼しくなった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月16日
参加申し込みの期限
2014年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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