this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島少年科学団の、寒い夏
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
【雪解けの前に】
「へぇ……そうかい」
ぎぎぎぎぎ。
ブキミに軋んだ扉のイヤな音に、小屋の中の面々が、そちらを見てみれば。
「あんたらの、そんなガキみたいな道楽のせいで。あたしは、雪に埋もれて死にかけたってわけかい……?」
ゆらり。現れたのは、怖いお顔でこめかみをぴくつかせている、
桜崎 巴
と、
「いやぁ、やっと着いたか。お、みんな無事だったみたいだな、良かった良かった」
「あっ……お爺ちゃんたち、こんにちは」
あわや遭難、という人々を救助しサポートに回っていた、
日暮 ねむる
。それに、白衣のお爺ちゃん三人へ咲くような笑顔を浮かべてみせる、
遠野 まほろ
でした。
三人は結局、雪の中で大いに迷った末、先ほど吹雪が一時途切れたのを見て、ようやくここへたどり着いたのでした。
巴は、のしのしと大股に少年科学団へ近寄ると、たまたま目が合ったコペルニクスさんの白衣の襟を、ぐわしっ! と掴み上げます。
「おわわわ、なっ何をするんじゃー!?」
「あたしはねぇ、あんたらのハタ迷惑な発明のおかげで、遭難しかけたんだよ! この、真夏の九夜山でね!」
「い、いやしかし、お主、いくらなんでもその薄着じゃ、遭難もするっちゅうもんじゃ……」
「やかましい!」
と、まぁ確かに。ほとんど着の身着のまま、いかにも寒そうな雪山へ無謀な突撃を敢行した巴さんにも、いくらか落ち度はあったりするのかもしれませんけれど。
ともかく、巴はぐいーっと襟を持ち上げ、コペルニクス爺ちゃんに顔を近づけると、
「お、おお。良く見りゃお主も、その切れ長の目がクールでそそるっちゅうか……」
「へぇ、なんだい、雪の中に頭突っ込んで、しばらく反省したいって?」
「ごめんなさい」
元気なお爺さんも、巴の剣幕の前には、たじたじです。
「お、お爺ちゃんに乱暴なことしちゃ、だめ……!」
まほろが横から割り込み、お爺ちゃんの首元にきゅっと抱きついてかばうと、コペルニクスさんは、おおっ♪ なんて嬉しそうな声。お爺ちゃんお婆ちゃん子で、お年寄りは大好きなまほろちゃん。そのきらきらとした純な瞳には、巴もいささか毒気を抜かれた様子。
「やれやれ……仕方が無いね」
ぽりぽりと頭をかきながら、
「で……その機械。もっと出力を抑えたやつは、作れないのかい? ほう、そうかい。無理かい。じゃあ、ヒドイ目に合った、あたしの丸損というわけかい……」
「ま、まて待て待ちなさい、話せば分かる、分かり合えるはずじゃー!」
「だ、だめー!!」
襟首を引っつかんで、まだ融けていない外の雪へと、お爺ちゃんズを頭から突っ込もうとする巴を、まほろが必死に止めたりなんだり。
「ははは、まあ、程ほどにしておいてあげなよー? ……ふわぁ」
要救助者へのサポートのため、右に左にと頑張っていたねむるが、さすがに疲れが出てきたのか、あくびを噛み殺しながらも苦笑いしたり。
何の因果か、夏の雪山に集まった面々の笑いが満ちて、山小屋の中は最後まで、実に賑やかなのでした。
「まぁ、ナンじゃな。これも何かのエンっちゅうやつじゃろ。気が向いたら、またいつでも来るとええ」
「うむ。かわええ女の子は、特に大歓迎じゃ!」
「……ぶつぶつ。次は、あれをああして、こうして……あんな発明を……ぶつぶつぶつ」
と。三人三様に、見送って? くれる、寝子島少年科学団。仲良しお爺ちゃん三人組に見送られ、夏の雪山登山を無事に成し遂げた彼らは、ようやく下山を始めます。
小屋の外へ出れば、空はすっかり晴れ模様。積もった雪はまだまだ分厚く残ってはおりましたが、降り注ぐキツイ陽光が、やがてそれらを綺麗に溶かしてしまうでしょう。
「おーっ、晴れた晴れた!」
「良かったー、ほっとしちゃった。……お肌、荒れちゃったかなぁ」
うーんっ! と、めいっぱいに伸びをする
浅沼 柳司
。その横で、自分の手の甲を眺めてぽつり、つぶやいた
十文字 若菜
を、
弓弦原 譲
が、まぶしそうに見つめています。
大変に苦労した登りの行程と比べれば、ほのかにひんやり、ちょうど良く涼しい下り道。さくさくと、意気揚々、連なって下りていきますと。
「お帰り、みんなーっ!」
雪山に集まった子供たちを相手に、雪上サッカーを楽しんでいた
澪乃 澄佳
が、元気いっぱい、両手を振って皆を出迎えてくれました。
「あっ、檸檬くんも、お帰りっ! 山の上での用事は、もう済んだ?」
「ただいまっす、澄佳センパイ! はい、おかげさまで。無事に終わったっすよ」
あの雪中行軍での苦労や疲れも、無邪気な澄佳の笑顔の前では、吹っ飛んでしまうようで。
六月一日宮 檸檬
の胸には、じんわりと、暖かいものが広がるのです。
澄佳は、ぱんっ、と両手を合わせて鳴らすと、
「そうだ! みんな、せっかく集まったんだし。雪合戦しない? 暑い夏に、なしてか知らないけど、こんなに涼しいんだもの。楽しむべさ♪」
澄佳の誘いに、一行はそれぞれに顔を見合わせ、にっこりと笑みを浮かべます。
「そうだねぇ……このまんま帰ったんじゃ、苦労のし甲斐が無いってもんだ」
「まぁ、目的は無事に達したことだしね」
さっそく雪をすくい上げ、雪球をこしらえ始める
桜崎 巴
。
旅鴉 月詠
は、日の光に暖まってきたところで、再びろっこんで、華麗に夏着へ変身します。
「おーし、そんなら遊ぶべー!」
鈴野 海斗
の号令で、皆はそれぞれ適当なチームにバラけつつ。突発的大雪合戦大会の、始まりです!
開幕一番、飛んできた雪球を避けつつ、
御剣 刀
は、今日一日付き合ってくれた
逆巻 天野
に、
「っとと。今日はサンキューな、逆巻。次があったら、また頼むよ。報酬は、そうだなー。猫島軒のラーメンってことでどうだ?」
「なに、君に呼ばれるのなら、奢りはいらないよ。君が嫌いじゃないからね…………あ、チャーシューは抜きでよろしく」
「食うんかい!」
わあわあと、日常を忘れてはしゃぐ一行を尻目に、
毒島 虹子
は、
「あらあら、皆さん、まるで子供のようですわねぇ。うふふ……あら、あなた。何だかお顔が赤いですわよ?」
「……か、かぜ、ひいらみらいれすう……ふぁ、ふぁ、ふぁくちっ!」
くしゃみです。
異変の原因究明のため、気を張って頑張っていた
雪乃宮 心花
でしたが、ここへ来て気が緩んだか、体力の限界か、もうふらふらだったり。お大事にしてくださいね!
と、何はともあれ。
最後にひとしきり夏の雪山を楽しんだ後、この場はお開きとなったのでした。
夏に降りしきる白い雪、なんて。ここ寝子島では、もうあまり、珍しくも無くなりつつある現象だったりもするようですけれど。
雪山での数々のトラブルや難関、仲間たちと協力しあって乗り越えた苦労、そしてファンキーな少年科学団のお爺さんたちとの出会いは、もしかしたら、みんなのひと夏の思い出として、胸に残り続けるのかも知れません。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
みなさま、お疲れさまでした! 『寝子島少年科学団の、寒い夏』のリアクションをお届けいたします~。
今回は雪山ということもあってか、北国出身の方が多くいらっしゃいましたね。
私、墨谷も、北海道出身の北海道育ち、生粋の道産子であったりするのですが……そのわりに、寒さにはめっぽう弱かったりします。
雪国出身と言えど、必ずしも寒冷地仕様のカラダを与えてもらえるわけでは無いようでして……。
冬は毎年、ツライです。
寝子島少年科学団のお爺ちゃんたちは、またそのうち、何か別のトラブルを引っさげてお目にかかることになるかもしれません。
その際は、よろしくお付き合いくださいませ~。
それでは、今回は、ご参加ありがとうございました~!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしておりますっ。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島少年科学団の、寒い夏
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月28日
参加申し込みの期限
2014年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!