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寝子島少年科学団の、寒い夏
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【寝子島少年科学団!】
山道の途中に、ぽっこりと現れた山小屋。あたりには、特に激しい雪と風が、びょうびょうと渦を巻いておりました。
毒島 虹子
が、思い切ってその中へと飛び込むと。
「……あら。台風の目、のようなものかしら?」
目の前には、何とも形容しがたい、イビツな形の謎の機械。相変わらず底冷えする冷気が漂ってはいるものの、あれだけ吹き荒れていた風雪が、ここだけは、ぽっかりと穴が開いたように止んでいます。
「ふむふむ。これは……」
虹子は機械へと近づくと、しげしげとそれを観察します。
謎のボタン。謎のレバー。謎のメーターに謎のメモリに。見たこともない、一見して何に使うのかも全く分からない、謎だらけの機械です。
けれど虹子は、しばしそれを眺めた後に、
「電磁冷凍か、あるいは放射冷却を利用した、過冷却装置……というところかしら?」
あっさりと、その機能を見破ってしまいました。
「なるほど、これが、この吹雪の元凶かな」
「……あら」
振り返れば、ぱっぱっ、と防寒着に張り付いた雪を払いつつ、
旅鴉 月詠
がやってきたところです。
「うふふ、遅いお着きですわねぇ~? あなたもこの吹雪を止めるために、わざわざご苦労なさって、雪山をお登りに?」
「まあね。それで……さっき、電磁冷凍、とか何とか言ってたよね。君、止め方が分かるのかな?」
機械へ近づき、奇妙なそれをまじまじと見つめながら、月詠が尋ねると。
どうやら、持っている知識と、この状況とを照らし合わせて、一定の答えを導き出しているらしい虹子。勝ち誇ったような良い笑顔で、ぐっと胸を張ります。
「うふふふ、そうですわねぇ。電磁冷凍とは、つまり、電子レンジのように分子を運動させているということで……」
何だか、センモンヨーゴが色々と飛び出しますが、ここではカツアイするとしまして。
「……であるので、これを反転させてやれば良いのですわ。というわけで、ほらほら、さっそく試してみましょうよ! いえ、大丈夫ですわよ? だって、例え失敗したとしても、あたり一面、電子レンジみたいに高温に包まれてしまうだけですもの! ほらほら、早く早く!」
「……ひとまずやめておいたほうが、無難みたいだね」
ここぞとばかり、いぢわリズムを発揮する虹子に、そっけなく月詠は言います。確かに、こんなすごい吹雪を巻き起こしてしまうような機械ですから。素人がヘタにいじって、もっとひどいことになってしまってはたまりません。
代わりに彼女は、山小屋をついと指差します。
「私が思うに、あの中に、これを作った人間がいるんじゃないかな。そちらを調べてみてからでも、遅くは無いと思うんだけど」
「もう、詰まらないですわねぇ……でも、確かに、そちらにも興味はありますわね」
言うなり、虹子は小走りに、小屋の入り口へと向かいます。
月詠は、と言いますと。
「とりあえず、これは封印しておこうか……一時的に、他の皆が登ってくる間くらいは、止めておけるはずだ」
愛用のスケッチブックと鉛筆を取り出すと、そこへ何やら、さらさらさらりと描きつけ、機械へ触れさせると。
びゅううううん! 彼女のろっこんにより、機械は、あっという間に絵の中に吸い込まれてしまいました。何て便利!
とはいえ。
「これは……そう長くは、持たないみたいだね」
機械をすっぽりと中へ納めた絵は、かたかたと震えながら、見れば、ぴしぱしと紙を凍らせていくのです。
山小屋の中は、この寒さの中にありながら、ガンガンに焚かれた暖房によって、程よく心地良い快適空間となっておりました。
壁の棚や床に所狭しと置かれた、大きさも様々の、良く分からない機械たちに囲まれながら。
そこでは、三人のご老人たちが、悠々と熱いコーヒーを啜ったりしています。
「おう、やっと救助がきおったわい。遅いぞお主ら!」
「まぁまぁ、そう言うな、アインシュタイン。悪いのは、ぜーんぶエジソンのやつなんじゃ」
「なにおう? ワシはなぁ、夏の寝子島の厳しい暑さに、イモムシのようにのたくっとるだろう、お前らのためを想ってだな……」
「やかましいわい、老いぼれが。ほれ見てみい、こんだけの若人どもに、迷惑をかけおって。いやぁ、すまなんだのう、お嬢ちゃんたち」
「だまっとれ、コペルニクス、このスケベジジイが。小娘に色目を使いおってからに」
「なにおう? ワシはなぁ……」
けんけんがくがく。怒涛のイキオイというやつです。
月詠の機転により、一時的に猛吹雪が止んだことで、はぐれていた人も無事に合流しつつ、次々にこの山小屋へと到着した登山者たち。彼らを出迎えたのは、白衣を着た、何だか元気なお爺ちゃんの三人組でした。
「おおっ、すっげー機械だ! これ、お爺さんたちが作ったっすか?」
「わあ、すごい……ひょっとして、この寒さも、おじいさんたちの作った機械が起こしてるの?」
あたりの謎の機械群に興味津々な、
六月一日宮 檸檬
や、
恵御納 夏朝
がそう尋ねると。
お爺さんたちは顔を見合わせ、にんまり、アヤシイ笑みを浮かべます。着込んだ白衣の襟をぴしりと正し、若者たちの前に立ちますと。
「ふっふっふ。その通り! 自己紹介しておこうかの、ワシは、アインシュタイン!」
「ワシは、コペルニクス!」
「そしてこのワシが、エジソンじゃ!」
「三人揃って!」
びしっ。
「「「その名も、寝子島少年科学団!!」」」
おーっ。ぱちぱちぱち。息の合ったポージングに、若者たちの拍手が鳴り響きます。
「……少年って?」
「野暮なツッコミはナシじゃ」
誰かが思わず漏らしたつぶやきですが、アインシュタインと名乗ったお爺さんが、即座にツッコミ。いつまでも少年の夢を忘れないように、という、どうやらこだわりの名前のようです。
何だか仲の良さそうな、きっとその名の通り、少年の頃からずっと友人同士なのだろうと思わせる三人組に、話を聞いてみますと。
やっぱりこの冷気や風雪は、彼らの作った機械、『電磁冷却砲』によるものだと言うのです。
「なるほど、放射冷却を利用した、大規模なクーラーというわけですね。すごい技術だ」
「ほお~ら、私の言った通りでしたでしょう? ねえねえ? うふふふ」
「おおお、お爺ちゃんたちすごいのだ……!」
そういった知識にも明るいのか、うんうんとうなずく
八神 修
に、得意げに胸を張る
毒島 虹子
。目をきらきらと輝かせる、
後木 真央
。
「面白そうなのだ混ぜてほしいのだ真央ちゃんはキュリー夫人になるのだ~!」
「おうおう、可愛いのうお嬢ちゃん。かまわんかまわん、混ざったらええ」
「コペルニクスのスケベジジイめ、オナゴと見るとすぐこれじゃ」
ひ孫くらい年の離れた真央ちゃんに、デレデレのコペルニクス爺ちゃん。アインシュタインさんは呆れ顔でツッコミを入れつつも、修に言います。
「うむ、まぁ、おぬしはなかなか見所がありそうじゃな。どうじゃ、今なら、我ら寝子島少年科学団の名誉会員に加えてやっても良いぞ?」
「それは光栄ですね。それじゃ、俺はメンデレーエフということで……」
なんて。寒さも忘れて、一行はしばし少年科学団と談笑し、楽しい一時を過ごすのでした。
……本来の目的は、さておき。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月28日
参加申し込みの期限
2014年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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