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【天然スケートリンク】
さてさて。
合流したりはぐれたり、気づけば連なって歩いていたり。真っ白な雪化粧を施された九夜山を、えっちらおっちらと登ってゆく面々。
御剣 刀
と
逆巻 天野
の二人は、列を成して登っていく集団の、先頭を歩いておりました。
「……さっみーーー!? おい誰だよ、夏服重ね着して大丈夫だ、問題ない。きりっ! とか言ってたやつ!」
「君だよねそれ、他の誰でもない君だよね。あ、服なら貸さないよ?」
何かを訴えかけるような刀の視線に、天野はにっこり笑って、ばっさり。
刀は、がちがちと噛み合わない歯の根を鳴らしながら、真正面から吹き付ける風雪を、目を細めて忌々しげに睨みつつ、
「くそ。こんなことなら面倒くさがらず、仕舞い込んだ冬服を引っ張り出してくるんだった……そういや、後木はどこいったんだ?」
「彼女なら、結構前から姿が見えないよ。基本的には一本道だし、他の子のサポートをしてるグループもいたから、はぐれても問題は無いと思うけど……っと、そこ滑るよ、気をつけて」
「おわあ!?」
ずるるっ、と足を滑らせかけた刀の腕を、天野は掴まえて引っ張ります。
「悪い、サンキュー逆巻……ん?」
「……これは、危ないな。気づいて良かった、君が滑ったおかげだね?」
足元を踏みしめた拍子に、何かに気づいた二人。急いで背後を振り返ると、おーい! と声を上げて、後続の皆に呼びかけます。
「……天は、我々を見放した!!」
なんて、オーバーアクションで言ってみたのは、
鈴野 海斗
でした。雪山を舞台にした有名な映画の、有名なセリフ。一度言ってみたかったんだそうです。
「縁起でもない……で、凍った池だって?」
「そうみたいです、先頭のほうから連絡が……っくしゅんっ」
一行の歩みが一時止まったのを機に、
八神 修
は、
雪乃宮 心花
へ、カップに注いだ暖かいコーヒーを渡してやります。一言お礼を述べてそれをすする心花でしたが、再び、くしゅん! 身体の弱い彼女、何だか不穏な雲行きです。
「そらあ難儀だなぁ……この人数で、どかどか踏み込んだら、危なかったべ」
「ああ、本当にな。ザイルを張って、慎重に渡る必要があるな……恵御納、確か持ってきてたよな、出してくれるか?」
こくりと頷き、
恵御納 夏朝
はリュックをごそごそ。痛い出費を伴った今回の雪山登山ですが、こうしてその準備が無駄にならず、役に立ってくれるのは、夏朝も少なからず嬉しかったりします。
「はい、これ……でも、誰かが向こうに渡してこなきゃいけないよね?」
心配そうな夏朝に、海斗が笑顔で申し出ます。
「そんなら、オラと八神さんで行ってくるべ。なあに、オラ、雪山には慣れてるからな。任せるっちゃよ!」
「そうだな……二人は、ここでザイルを支えていてくれ」
太い樹の幹にザイルの一端を巻きつけ、ぎゅっと縛り上げると、海斗はカラビナをかしゃんと装着。手馴れた手付きは、まさに雪山のプロと言った感じで、実に頼もしいのでした。
「二人とも、気をつけてね……?」
心花と夏朝、それに立ち往生する仲間たちに見守られて、二人はそろり、そろりと、凍った池を忍び足で進みます。
しばしの後。
ピンと張ったザイルをしっかりと掴み、一行は、池をおそるおそるに渡っていきます。
凍りついた池を前に、先ほどまでは、すべれそうだな……とか、スケートできそう! なんて楽しそうに言っていた、
榊 彩斗
に
六月一日宮 檸檬
でしたが。
「お、置いてかないでくださいっすよー、榊センパイ!」
「……ま、まて、ほずみや……お前、案外重いんだから……」
檸檬は、つるつるな氷に足元がおぼつかず、がっしりと彩斗の腰にしがみついておりました。
「で、でも、後輩だからな……頑張って、支えるぞ……」
「大丈夫かー、あやとー? ……っととと!」
二人の前に立つ
呉井 陽太
が、振り返って声をかけますが、もつれ合って今にも倒れこみそうな様子に、慌てて手を伸ばします。
つるつる、つるりと足を滑らせ、あわや大転倒……というところで、何とか窮地を脱した三人。池の中央で、揃ってほっと、安堵のため息。
と。ふいに、陽太はひくひくと鼻を動かし、
「どこからともなく漂う、これは……レモンの香り? どうして、レモンの香りがするのん?」
「はは、汗かいたっすから……爽やかでしょ?」
何を隠そう、檸檬くんのろっこんはと言えば、かいた汗をレモンの香りに変えてしまうという、実にフレッシュで爽やかなものだったりするのです。
「うーん、良い香り。そうかぁ、キミ、レモンでできてたのかぁ」
なんてボケながら、思わずくんくんと、その香りを堪能していましたら。
何だか、対抗意識を燃やしたらしい彩斗くん。
「……おれだって……柚子風呂入ったら、フレッシュなかおりになるし。よーた、後で、いっしょにお風呂はいるぞ……」
「あ、いいねぃー。檸檬くんも、一緒にどう?」
と、更にむっとした様子の彩斗を陽太がなだめたりしているうちに、三人はいつの間にやら、池の向こう岸にたどり着いていました。
「あらあらまぁまぁ。皆様、大変ですわねぇ~?」
すいーっ、すいーっ。先ほどの彩斗や檸檬の言葉の通りに、氷の上を、スケート靴ですいすいと華麗に滑っていくのは、
毒島 虹子
です。
おっかなびっくりに渡っていく一行を尻目に、どこか気品を感じさせる佇まいの彼女は、くるくる回ったり、びしっと止まってはポーズをつけてみたり。なかなかに達者な滑りで、様になっておりました。
「うふふ、皆様、良いお顔ですわよ~」
なんて、困ったり苦労している人を、安全圏から眺めているのが趣味……という、ちょっぴりいぢわるな虹子ちゃんなのですが。
そんな様子を見ていた、ザイルに掴まりながらつるつる氷と格闘中の、天野と刀。
「……うーん。転ばせてあげたい」
「まぁまぁ、やめてあげなさいな」
ちらりとつぶやいた天野を、刀はなだめます。
彼は、ここに来る途中、虹子の姿を見かけていたりしたのです。連なる一行の横を、人一倍頑張って、ざくざくとすごい勢いで登っていく、その姿を。
どうやら、余裕の自分を見せつけるためだったようですが、そのための下準備にも余念が無いらしい虹子が、刀は何だか微笑ましかったりするのでした。
そんな虹子ちゃん、すいすいとあっという間に池を横切ると、ひとつ満足したのか、皆に先行して先へ進みます。
池のほとりからいくらも行かないうちに、
「……あらあら。どうやら、私が一番乗りのようですわねぇ?」
傾斜が徐々に緩やかになり、山道の向こうが見えてきたところで。虹子は、それを発見しました。
降り積もった雪で三角屋根を白く染めた、簡素な山小屋。そしてその手前に、でん! と置かれている、奇妙でキテレツな機械を。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月28日
参加申し込みの期限
2014年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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