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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●寝子暦1370年・現在の寝子電スタジアム(1)●
【寝子電スタジアム:グラウンド】
入場ゲートを抜け、通路からグラウンドに出た彼らの目の前には、荒涼とした風景が広がっていた。
夢宮 瑠奈
は、きょろきょろとその荒れ果てたスタジアムの中を見回し、ぽかんと呟く。
「ふぇっ……? ここ、ほんとに寝子電スタジアムなのかな?」
瑠奈はここでお仕事をしたこともあるから、施設の内部はよく分かっているつもりだったけど、彼女の記憶とは全然、様子が違っていた。
グラウンドのメインはサッカーコート、その周囲を陸上競技のトラックが取り囲んでいる……という構造こそ変わらないものの、地面はあちこち掘り返されて、露出した土が剥き出し。ゴールラインにある筈のサッカーゴールはそれぞれ、ひしゃげておかしな位置に倒れている。
スタンドの観客席もあちこちが壊れて崩れ落ち、周囲の夜間照明もまともに立っている物は1つもない。まるで廃墟となった遺跡──古代の闘技場の成れの果てのようだ。
「…………あれっ?」
スタジアムのその光景に、瑠奈は微かな違和感を覚える。
何かがヘンだ。何かがおかしい。
けれども、その違和感の正体が分からない。
そんなふうに瑠奈が戸惑っているうちに、
李 小麗
がタタッと無人のグラウンドに走り出た。そしてスタジアム一杯に響く、大きな声でこう叫ぶ。
「クローネェ! 約束通り、三羽烏を連れてきてあげたのだ!」
小麗に負けじと大きな声で、
後木 真央
も一緒に叫ぶ。
「ヒルズもニヒルもハッチもここにいるのだ!」
「3匹とも無事なのだ!」
「こっちはちゃんと約束を守ったのだ〜!」
「だからそっちも早く、捕まえた人質を解放するのだ!」
「「なのだなのだ!」」
「うるっさいわねぇ毎度毎度、んもぉ〜」
すると気怠げな女の声が聞こえ、ちょうどピッチを挟んだ反対側、向こうの選手入場口の方からあの女が姿を現した。全裸に濡羽色の羽根マフラーのみの、人型クローネ。相変わらずTPOをわきまえない格好だ。
そしてそのクローネの後ろから、6人の人影が続いて姿を現した。
飛吹 蓮太郎
や
浅沼 柳司
たちが、それを見るなり叫ぶ。
「若菜ちゃん、それに皆!」
「若菜、無事やったんか……!」
十文字 若菜
、それに
雨寺 凛
、
小山内 海
、
握 利平
、
御剣 刀
、
アダム・スメルディン
らの捕虜たちだ。
(……ん? これで全員か?)
口々に人質の名を呼び、再会を喜ぶ救出組の後ろで、
志波 武道
が訝しげに眉をひそめる。九夜山で捕らわれたメンバーは、確かもっといた筈。見れば、そのクローネの近くにもう2人、
大天使 天吏
と
獅子島 市子
が、神妙な顔で控えているのが見えたけど、それでも少し数が合わない。
「……陽太くんとか、何人かいないな? 一体どこに……」
「えぇ〜? あぁ〜ハイハイ、あのコたちなら、死んじゃったわぁ〜ん」
「「……!!?」」
続くクローネの説明に、武道や瑠奈たちの顔が蒼白になる。
呉井 陽太
と
桜庭 円
、それに
セルゲイ・ボスコフ
の3人は、ろっこん暴走に巻き込まれて死亡したのだと言う。クローネは詳しい説明を省いたが、テオとののこの踏み絵を踏ませる、ある儀式の際の出来事だったそうだ。
「そんな……! それに、『踏み絵』!?
2人の事を踏ませるなんて……!」
捕虜の中に父親の姿を探していた、
恵御納 夏朝
も絶句する。
(陽太くん達が……死んだ!?)
「……志波先輩。大丈夫だよ」
怒りと絶望で目の前が真っ白になる武道、その彼の袖を引いて、瑠奈が素早くささやく。
「死んでもループするって、テオが言ってたから。ここはそういう世界だから。
だから呉井先輩も円ちゃんも、みんなたぶん、まだきっと……」
「ああ……そう、そうだな。アリガト、瑠奈ちゃん」
瑠奈の言葉で少しだけ冷静さを取り戻し、武道は強張った笑みを無理やり浮かべる。
(そう、血が上ったら思うつぼだ。
今はループ世界での生存の可能性を信じて……)
血が出そうになるくらい、拳を固く握って武道は耐える。そんな先輩の様子を隣りで見守りながら、瑠奈もまた自分に出来ることが何かないか、必死に思いを巡らせる。
(誰も死なないように、それがあたしの理想なの。
でもこの時点で死んでる人は、後からだとどうにもできない……。
考えなきゃ。どうしたら助けを間に合わせることができるの?)
「あっ……と、そうだ」
そこで思い出したように、武道がごそごそとポケットの中を探った。
「スマホをチェックしておかなきゃ。念の為、な」
怒りのあまり、危うく確認を忘れる所だった。さっきスタジアムに入る前に『ループ:1』と打ち込んでおいたから、当然同じ表示のはず。
けれども、画面を覗き込んだ武道は呆然と目を見開き、「馬鹿な……」とスマホを取り落とす。
「えっ、えっ? 志波先輩!?」
慌ててスマホを拾い上げる瑠奈、そして彼女もやはり、その画面を目にしてしまうのだった。
スマホに入力されていた数字は、
『ループ:89』
【寝子電スタジアム:サッカーコート】
一方、人質交換の取引は、すでにグラウンド内で始まっていた。クローネの指示に従って、
李 小麗
たちはサッカーコートのサイドライン上に並び、三羽烏の3匹もそこに立たせる。
「クローネ! 言われた通りにしたのだ、これでいいのか?」
そしてピッチを挟んだ反対側のサイドラインには、
十文字 若菜
、
雨寺 凛
、
小山内 海
、
握 利平
、
御剣 刀
、
アダム・スメルディン
の捕虜6名が無言で並ぶ。
「そう、それで私が合図したら、せーのでお互いの人質を歩かせるのよ〜。
反対側のラインに辿り着いたら、それで人質交換は無事成立。
ど〜ぉ? とってもカンタンな方法でしょ〜?」
交換が成立するまでは、人質以外の者はピッチ内に足を踏み入れてはならないという条件。もっとも、クローネは向こうのサイドライン際にもおらず、遠く離れた観客席から高みの見物を決め込んでいる。何か茶々を入れてくる気配は無さそうだし、提示したルールも公平だと思えた。
「分かった。その条件で良いだろう」
仲間に確認を取った後、
獅子目 悠月
が代表してそう答え、人質交換が始まった。
「それじゃハイ、交換開始〜!」
「「ウッヒャ〜〜〜〜〜イィ! クローネ様ぁ〜!!」」
合図と共に、ヒルズとニヒルとハッチの3匹が喜び勇んで駆け出し、ピッチを横断する。
同時に、向こうの捕虜6名もサイドラインを踏み越え、こちらに向かって歩き始めた。
「凛さん!!」
「利平ちゃん、これで助かったのだ良かったのだ!」
黒依 アリーセ
や
後木 真央
も、ほっとした顔で彼らに呼び掛ける……けれど、どこか様子がおかしい。向こうの捕虜たちは全員、先ほどからひと言も言葉を発さないし、親友や恋人の姿を見ても、笑顔すら見せない。それに目がどことなく、怪しく輝いているような。
「おかしいわ……凛さんたち、クローネに何かされてるんじゃ?」
「またクローネの罠かもしれないのだ、
でもそんなことは百も承知なのだ真央ちゃん何があっても驚かないのだ!」
一方、
日暮 ねむる
は、歩いてくる6人の中に、見知った風体の男を見付けて驚いていた。
「えっ、アダムさん!? どうしてこんな所に……!」
もつれた長髪に、ぼろぼろの革ジャケット。
アダム・スメルディン
──このねむるとは、ある因縁のある相手だ。そして、そのねむるの隣りに立っていた
ホルス・フォモナンデス
も、目深に被ったフェルトハット越しにアダムを見つけ、ニヤリと唇の端に笑みを浮かべた。
「ループ世界とやらに知らぬ間に巻きこまれたが……
まさか目当ての人物が、ここに捕まってるとはな。あの焔野郎め」
このホルスは、知る人ぞ知る元プロボクサーで、ねむるとは以前、
少しボクシングを教えたこともある仲
だ。ホルスの呟きに、もの問いたげな視線を向けるねむる……
「だが、何か変だぜ。あれが見えるか、坊主?」
そのホルスがピッチの中央を指差し、ねむるも慌てて視線を戻す。言われてみれば、確かに妙だ。ちょうどセンターサークルのあたり、その周辺の芝生が無残に円く焼け焦げている。まるで火事でもあったみたいに。
(何だ? 何であそこの芝生だけ、あんなに焼けている?)
三羽烏の3匹が、ウッヒャ〜イ!と羽根と尻尾をバタバタさせて、そのエリアに差し掛かる。
同時に、反対側からやって来たアダムも、そのセンターサークルの中に足を踏み入れる。
どくん。ねむるの心臓が早鐘を打つ。
思考よりも速く、左腕の火傷の痕が悲鳴のような警報を鳴らす。
アダム。火事の痕跡。疼く左腕。あの焔野郎──
そのアダム・ スメルディンと三羽烏の3匹が、センターサークル中央で擦れ違った瞬間。
観客席に座っていたクローネが立ち上がり、奴隷に向かって命令を下した。
「さっ、それじゃアダムちゃん。
ヒルズとニヒルとハッチを始末しちゃいなさ〜い♪」
「この慈悲深き聖なる元素へ、還元(カエ)れ……」
『『!!? ピギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?』』
アダムを中心に不可視の炎が巻き起こり、暴走の効果が加わった強力な業火が、瞬時に3匹を焼き尽くす。
「「クローネェェ!!」」
誰かの怒声と悲鳴がピッチ上を交錯する。怒りで立ち上がった
優木 遥斗
が、裂帛の叫びと共に竹刀を振り下ろす。ろっこん【風の籠手】で巻き起こった強風が、クローネ目掛けて一直線に放たれる。けれどもその強風は、観客席に届く遥か数十メートルも手前で四散し……
「クローネ様を守るのが私の役目……
誰の攻撃もクローネ様には通さない」
ろっこん【Bai sema】の暴走能力で、観客席の周りに防御結界を展開した
十文字 若菜
が、氷の女王の冷徹さで言い放つ。そのアダムや若菜に続いて、凛と海と握と御剣の4名も、明らかに正気を失った赤い目で、救出メンバーへの攻撃を開始した。
「アーーッハッハッハッハッ!」
人質交換の場から、一転して戦場になったピッチを見下ろし、クローネは大笑い。
「んもう、あんた達がちゃんとトドメを刺さないもんだから、
あの役立たずな連中を始末するのに、随分手間取っちゃったわ〜。
人質交換なんてうそ、嘘。
新しい手駒が沢山手に入ったんだもの、使えない道具は当然もう用済みよねぇ〜?
アハハハハハハ! アハハハハハハハ!」
人質交換の交渉決裂。捕虜6名全員が奴隷化され、操られていることが判明。
孔雀のヒルズ&ペンギンのニヒル&ハチドリのハッチ──全羽死亡。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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