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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:91・現在の寝子電スタジアム(3)●
【サッカーコート:サイドライン付近】
人質交換の場に現れた捕虜6名は、全員が洗脳されて敵側に回っていた。
助けに来たはずの当の仲間に攻撃される、そんな卑劣な罠と、今しがたクローネが三羽烏に行った仕打ちに、我慢できずに
李 小麗
と
恵御納 夏朝
の2人が、ピッチに走り出て怒鳴る。
「クローネェ! 人質交換は嘘だったのかー!」
「ののこちゃん、テオ君、アカースさん……ごめんなさい。
僕はもう……あの駄女鴉を赦せない!」
「主に反する者皆殺し……慈悲深き元素へ還元(カエ)れ」
そこに、耳慣れぬアラビア語の声。ハッと小麗と夏朝がそちらを向けば、無造作な歩みですぐ側まで来ている、革ジャケット姿の男。
アダム・スメルディン
──不可視の炎でたった今、ニヒルを葬り去ったばかりのあの男だ。
「う……!」
炎の能力者。夏朝の使うねこシールが容易く焼かれてしまう、最悪の相性の相手だ。しかも能力が暴走して強力になっている。小麗と2人でじり……と後退りする夏朝、
「おっと、お前の相手はこの俺だろ!」
パパンッ! 突然アダムの髭面に綺麗なワンツーが入り、「!!?」とその場で彼がよろめいた。
「えっ……!?」
突然目の前に出現した、もう1人の長身の男の背中を見つめ、夏朝と小麗が目を丸くする。急な瞬間移動とフットワークで、ふわりと宙に浮きかけたフェルトハットをまた目深に被り直し、
ホルス・フォモナンデス
がニヤリと2人に笑う。
「安心しな……大人の面倒は大人がしっかり、見てやるよ」
「 huh! 痛いじゃないか……!」
顔を歪めてこちらに向き直ったアダムが、3人を焼き尽くそうとその掌をかざす。
「おっとこの能力は攻撃だけじゃなくてな、回避にも使えるんでねぇ!」
すかさずホルスは、ろっこん【SpatiuConductorBox】の転移能力を再度発動させて、ゴウと燃え盛る芝生から遠く離れた場所へと飛ぶ。彼と共に安全圏に逃れた夏朝と小麗の2人は、その側で目をぱちくり。ホルスの能力は、半径1メートル以内の対象であれば、自分と一緒にテレポートさせることも出来るのだ。我に返って口々に礼を言う2人に、ホルスは片眉を上げて、ひらひら手を振る。
「言ったろ? 大人の面倒はちゃんと、大人が見てやるって。
だからこの騒動、ガキはガキたちでガキの面倒を見ろよ、いいな!」
そう言ってホルスは、2人の尻を叩いてピッチの反対側へとダッシュさせ、自身はアダムの方へと向き直る。そして色の無い炎でたちまち黒焦げになっていく向こうの芝生を見て、やれやれと大袈裟にその肩を竦めた。
「しかし殺伐としてやがるなぁ……
いいだろう、体力が持つ限り付き合ってやろう。
ただし、手はぬかねぇからな?」
【サッカーコート:ペナルティエリア付近】
交渉の決裂直後に、
飛吹 蓮太郎
もまたピッチの中に飛び出していた。
「やっぱりクローネは人質にあれよこれよと……
それに僕ら、もう90回もここでループしてるなんて!」
「けど挫けん! だって世界一のイケメンだから!」
バックォオオンンン!!
「って、だっはあああああ!」
そのイケメンめがけて大地を抉る衝撃波が放たれ、蓮太郎は間一髪でこれを避ける。大砲の発射音と共に、ピッチ上を斜めに横断したその衝撃波は、反対側の観客席にぶち当たって、その区画をごっそり崩落させた。
「この攻撃……まさか、凛ちゃん!?」
雨寺 凛
だ。洗脳された凛がコーナーフラッグ付近に位置取り、そこから【サディスティック・フェイク・ショウ】の暴走ろっこんで、無差別にピッチ内を砲撃しているのだ。まるで固定砲台か戦車だ。
「誰も近づかせません」
すっかりハイライトが消え、何の感情も籠もっていないその目を見て、蓮太郎の心が鋭い痛みに襲われる。けれども、悲しみで足を止めているヒマは無かった。凛が再びその口、すなわち爆音と衝撃波を撃ち出す発射口を、こちらに向けたのだから。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「 受けなさい 」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「待って待って! 次のデートの約束ならお兄さん
喜んで受けちゃうけど、そういうのはちょっと勘弁!」
切り込むようにライン際を回り込んで凛の照準を外しながら、蓮太郎は素早く自分の黒ジャケットを脱ぐ。何故かその背には大きな穴が開いていて、一瞬あれっ?と思ったけれど、構わず蓮太郎はそのジャケットを投げ、凛の顔面に巻き付かせた。
「!!?」
ドッカアアアンンン!!
視界を遮られた凛の衝撃波が、まるで方角の違うオーロラビジョンに直撃し、砕けた液晶パネルが爆散する。よく見ると穴は1つだけではなく、スクリーンには他にも無数の破壊痕があった。
(!! そっか……今のジャケットの穴も)
蓮太郎はテオから聞いた、このループ世界の法則を思い出す。ループすると記憶は全てリセットされる。けれども周囲の物品の変化は、次のループにも持ち越される。きっと自分はここまでのループで、何十回も同じこの行動をしてきたのだ。だからジャケットにはすでに穴が開いているし、オーロラビジョンも幾度となく破壊を上書きされている。
自分たちがループしている、という確かな実感が湧き上がり、
(……いや待て。そもそも)
そこで蓮太郎の背中を、蛇が這うような悪寒が走り抜けた。
ゆっくりと周囲を見回す。あちこち掘り返され、荒れ果てたグラウンド。そこかしこで崩落の進んだ観客席。半ばで折れた夜間照明。ひしゃげて転がるサッカーゴール。古代の闘技場の成れの果てのように、すっかり荒涼とした廃墟と化したスタジアム。
彼もまた、冒頭の夢宮瑠奈と同じ疑問を持ったのだ。
(この球場はそもそも、どうしてこんなふうに壊れていたんだ?)
『あら、ウッフフ〜。どうやら何人かはそろそろ、
気付き始めた人がいるみたいねぇ〜』
そこで蓮太郎の疑問に答えるように、頭の中に聞こえてくるクローネの声。
振り向けば、部下の
大天使 天吏
や
獅子島 市子
を側に侍らせ、すっかりくつろぎきった様子の彼女が、観客席からニヤニヤとこちらを見下ろしていた。そしてとくに勿体ぶることもなく、あっさりとその事実を告げる。
・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・
『そう。この球場が壊れているのは、過去のあんた達が破壊したからよ。
仲間同士、ここで何十回も馬鹿馬鹿しい殺し合いをして、
そのたびに施設が破壊されて、挙句こんな廃墟になっちゃったってワケぇ〜』
『ど〜ぉ?
これでちゃんと実感できた?
自分達がもう、この世界で何十周もループを繰り返してるっていう事実が。
過去のあなた達が何をしても、このループからは抜け出せなかったっていう現実が』
時の牢獄。最悪にヤバい世界。
テオの言っていた忠告が、蓮太郎の脳裏によみがえる。
クローネが教える絶望が、蓮太郎の心を抉る。
(この球場がこんな廃墟になるまで、ループを繰り返しても……
僕達は、結局人質の皆を救えなかったのか?
これからしようとすることも、きっと過去の僕達がすでにしてきたことで……
全部無駄な行為だって言うのか?)
蓮太郎の心が再び、真っ黒な絶望感で塗り潰されていく。
【陸上競技場:トラック走路】
見つからないようにどこかに隠れて、考え事をしようとしていた
夢宮 瑠奈
は、洗脳&ちょっと中二も入った
握 利平
にあっさり見つかり、さっきからトラックの中を追われていた。
「ふぇえ!?」
「悪りぃな、女子供だろうと容赦はしねえぜ!
喰らえ! にぎりっぺ48の技の1つ……」
「そんなにあるのっ!?」
つい振り向いて突っ込んでしまったのがまずかった。大きく振りかぶって握が投げる豪速球、
「消える魔球!」
と言ってもただの【にぎりだま】、圧縮弾の全力投球だけど、空気で作った球だから実際見えない。当たれば爆圧で吹き飛ぶし、能力が暴走しているのでその威力もきっと桁違い。いきなり絶体絶命の瑠奈──!
「わわわっ、どうしたらーっ!?」
「伏せるんだ!」
背後から突然聞こえた声に従い、目をつむって瑠奈はその場にしゃがみ込む。同時にゴウッと彼女の髪を掠めて頭上を通過する烈風、
ドコオン!
その爆発音に瑠奈が目を開けると、向こうで握がもんどり打って倒れているのが見えた。
「大丈夫だったか?」
振り向くと、そこに立っていたのは、竹刀を構えた
優木 遥斗
の姿。彼がろっこん【風の籠手】で放った強風で、握のにぎりだまをそのまま押し返したのだ。
「見えない魔球だか何だか知らないが、
飛んでくるコースは分かってるんだ。
同じ軌道で押し返せば、そのまま本人に当たる」
そう言いながら優木が差し出した手を借り、瑠奈もぴょこんと立ち上がった。女の子と話すのが苦手な優木は、若干ぎこちない様子だったけど、瑠奈は気にせずお礼を言う。
「ありがとう、助けてくれて!」
「ん、ああ……ろっこんはただの道具だからな。
暴走しているからといってどうということはない。
冷静に対応すれば何とかなる」
「くっ……なかなかやるじゃねえか」
自爆した握が、そこでよろよろと立ち上がった。相応のダメージはあった筈、しかしなお不敵な笑みを浮かべて、握が瑠奈と優木の2人に言い放つ。
「おおっと! だが動かない方が身のためだぜ!
お前らはすでに俺の術中に嵌まっている……
こんなこともあろうかと、さっき、お前らの周囲に
にぎりだま機雷
を幾つも仕掛けておいたからなっ!」
「えええええっ? そ、そんなあ! ひどい!」
「言わなければバレなかったのに、何故ぺらぺらと言うんだ……」
握と瑠奈、素直な2人のやり取りに、1人だけ優木は呆れ顔。
とは言え、空中機雷。前回クローネにろっこんを暴走させられた時の効果の1つだけど、今の握はそれを、自らの能力として使いこなしている。見えない空気の爆弾に四方を囲まれ、再び絶体絶命の2人──!
「♪ 〜〜」
瑠奈が歌いながらウインクすると、彼女を中心に円状の風が巻き起こり、四方のにぎりだま機雷がふよふよと離れていった。
ちゅどどどどどどんっ!!
そのうちの幾つかはまた握に当たり、「ウギャーー!」と爆発に巻き込まれて、再び倒れるご本人。瑠奈がろっこん【風のいたずら】を使ったのだ。全身からぷすぷすとフレーバーの煙を上げながら立ち上がった握が、
「や、やるじゃねえか、お前ら……(よろよろ)」
「わわっ、握君ゴメン、大丈夫だった?(おろおろ)」
「どうやら同じ空気を扱う能力なら、風を操れる俺達の方に、
多少分があるようだな」
とあくまで冷静な優木だったけど、もれいびに怪我をさせたりするのは、彼もあまり本意ではない。周囲の空中機雷の脅威が排除されたと見るや、「今だ、逃げるぞ」と瑠奈の手を引きくるりと走り出した。後ろからは、何かぶつぶつ言ってる握の声。
「こうなったら仕方ねえ。俺の左腕に刻まれた4つの呪印。
どうやらコイツを使わなきゃなんねーみたいだな……
ってコラお前らどこ行く、最後までちゃんと聞いてけー!」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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