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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:
91
・現在の寝子電スタジアム(2)●
【寝子電スタジアム:グラウンド】
入場ゲートを抜け、通路からグラウンドに出た彼らの目の前には、荒涼とした風景が広がっていた。
夢宮 瑠奈
は、きょろきょろとその荒れ果てたスタジアムの中を見回し、ぽかんと呟く。
「ふぇっ……? ここ、ほんとに寝子電スタジアムなのかな?」
瑠奈はここでお仕事をしたこともあるから、施設の内部はよく分かっているつもりだったけど、彼女の記憶とは全然、様子が違っていた。
グラウンドのメインはサッカーコート、その周囲を陸上競技のトラックが取り囲んでいる……という構造こそ変わらないものの、地面はあちこち掘り返されて、露出した土が剥き出し。ゴールラインにある筈のサッカーゴールはそれぞれ、ひしゃげておかしな位置に倒れている。
スタンドの観客席もあちこちが壊れて崩れ落ち、周囲の夜間照明もまともに立っている物は1つもない。まるで廃墟となった遺跡──古代の闘技場の成れの果てのようだ。
「…………あれっ?」
スタジアムのその光景に、瑠奈は微かな違和感を覚える。
何かがヘンだ。何かがおかしい。
・・・・ ・・・・・・・・・・
(この球場はそもそも、どうして壊れているの?)
けれども、その違和感の正体が分からない。
そんなふうに瑠奈が戸惑っているうちに、
李 小麗
がタタッと無人のグラウンドに走り出た。そしてスタジアム一杯に響く、大きな声でこう叫ぶ。
「クローネェ! 約束通り、三羽烏を連れてきてあげたのだ!」
小麗に負けじと大きな声で、
後木 真央
も一緒に叫ぶ。
「ヒルズもニヒルもハッチもここにいるのだ!」
「3匹とも無事なのだ!」
「こっちはちゃんと約束を守ったのだ〜!」
「だからそっちも早く、捕まえた人質を解放するのだ!」
「「なのだなのだ!」」
「うるっさいわねぇ毎度毎度、んもぉ〜」
そこで入場口からクローネと捕虜の6名が姿を現し、人質交換の交渉が始まる。クローネの指示に従って、小麗たちはサッカーコートのサイドライン上に並び、三羽烏の3匹もそこに立たせる。
「クローネ! 言われた通りにしたのだ、これでいいのか?」
そしてピッチを挟んだ反対側のサイドラインには、
十文字 若菜
、
雨寺 凛
、
小山内 海
、
握 利平
、
御剣 刀
、
アダム・スメルディン
の捕虜6名が無言で並ぶ。
「そう、それで私が合図したら、せーのでお互いの人質を歩かせるのよ〜。
反対側のラインに辿り着いたら、それで人質交換は無事成立。
ど〜ぉ? とってもカンタンな方法でしょ〜?
それじゃハイ、交換開始〜!」
「「ウッヒャ〜〜〜〜〜イィ! クローネ様ぁ〜!!」」
合図と共に、ヒルズとニヒルとハッチの3匹が喜び勇んで駆け出し、ピッチを横断する。
同時に、向こうの捕虜6名もサイドラインを踏み越え、こちらに向かって歩き始めた。けれど、どこか彼らの様子がおかしい。全員、先ほどからひと言も言葉を発さないし、親友や恋人の姿を見ても、笑顔すら見せない。それにどことなく、目が怪しく輝いているような。
そして三羽烏の3匹が、羽根と尻尾をバタバタさせて、ピッチ中央のエリアに差し掛かる。
同時に、反対側からやって来た
アダム・スメルディン
も、そのセンターサークルの中に足を踏み入れる。
アダムと3匹が擦れ違う、そのほんの数秒前──
「皆、ループ現象だ!!」
志波 武道
と
壬生 由貴奈
の2人が、全力で救出メンバーに向かって怒鳴った。
「俺達はもう、何十回もこの出来事を体験してる……っ!」
「これが91周目のループみたいだよぉ、うちら!」
武道がスマホの周回表示を、そして由貴奈が自分の手帳を開いて見せる。そのページにびっしり入った、数十本の縦線。由貴奈もまた武道と同じように、ループのたびに1本ずつ線を書き加えていたのだった。書いた覚えは全く無いけど、記憶がリセットされても物品に加えた変化は残る──この記録がループの確かな証拠だ。
「そいでもって、アリーセちゃんっ!」
続いて由貴奈が、
黒依 アリーセ
の方を振り向き、
「アリーセちゃんも、自分のメモ帳を見てほしいんだよぉ、
うちらの中では一番詳細な記録を付けてるっぽい!」
言われてハッと目を見開き、アリーセがトートバッグから作詞用のメモ帳を取り出す。開けばそこにやはり、細かく記されている状況メモ。こんなものを書いた記憶はないけれど、その筆跡は確かに自分のもの。
「これって……!」
過去の自分が未来の自分に宛てた、メッセージだ。
同時に、これから起こる出来事の一部がしるされた、一種の預言書でもある。
要点が分かりやすくまとめられたそのメモに素早く視線を走らせ、アリーセはこれから何が起きるのかを理解する。
クローネの裏切りと操られている捕虜たち、そして三羽烏の死亡。
「もう時間が無い……お願い、壬生さん、日暮さん、春山さん!
過去の私が書いたこの指示を、今は信じて!」
3人に矢継ぎ早に対応を指示するアリーセ、
その向こうで観客席に座っていたクローネが立ち上がり、奴隷に向かって命令を下した。
「さっ、それじゃアダムちゃん。
ヒルズとニヒルとハッチを始末しちゃいなさ〜い♪」
「な、何か何度もこれしてる気がするのだ!?」
『!!? ピギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?』
ピッチ中央でアダムを中心に不可視の炎が巻き起こり、瞬時に3匹を焼き尽くす──寸前、高熱で揺らめくその大気の渦中から、2羽の鳥たちが飛び出した。
『チュ、チュチュチュチュチュン!』
1羽はハチドリのハッチ。高速でその翼を羽ばたかせ、アダムの能力範囲から一気に離脱するエメラルドグリーンの小鳥を振り仰ぎ、
「ム……!?」
とアダムが反対側のサイドラインを振り返る。そこに横たわっているのは
春山 小枝
と、その頭に手を当てている
日暮 ねむる
の姿。ねむるが【In to the Sleep Act2】で彼女を眠らせ、その小枝が前回自覚したろっこん【ちいさきもののゆめ】で、咄嗟に己の意識をハッチに乗り移らせたのだ。以前動物園の事件で、経験済みの手である。
『チュ、チュチュッチュン!(わーー、危ない所だったよー!)』
そしてもう1羽、孔雀のヒルズは脚を引っ張られて、炎の外に引き摺り出されていた。由貴奈がヒルズの足に括り付けていた、あの500円硬貨。【ヘンドリック・モーメント】の進化能力であの硬貨を操り、強引にヒルズを助け出したのだ。
「ヒルズの裏切り対策だったんだけど、
まさかこんな使い方をするなんてねぇ……」
「クローネ、あんたは本当に最低のクズ野郎だよぉ」
ただしヒルズの方は、即死こそ免れたものの、1回アダムの炎に晒されて重傷の状態。また、ペンギンのニヒルは誰にも助ける手立てが無く、やはり前回のループ同様ここで焼死している。
「ゴメぇン、アリーセちゃん! ヒルズの対応がちょっと遅れた!」
「いえ、私の指示がもっと早ければ……
えっ? 青龍寺さん、それに後木さん!?」
今度はサイドラインから脇目も振らずに飛び出した、
青龍寺 琴理
と
後木 真央
の2人の姿を見て、アリーセが驚きの声を上げた。琴理が叫ぶ。
「ヒルズを助けに行くわ。何度怪我をしても行動は同じ、
私はヒルズを治療するだけよ」
「真央ちゃんも一緒に助けるのだ! 三羽烏は超嫌だったけど、
クローネが変わったら悪事をしなさそうだったのだ。
変わる機会あってもいいと思うのだ〜!」
「おい、待つんだ2人とも! 幾ら何でも無防備すぎる!?」
獅子目 悠月
の静止もやはり振り切り、グラウンドのど真ん中に倒れているヒルズに向かって、一心に駆けていく琴理と真央。ちょうどこの頃観客席の方では、優木遥斗の攻撃を十文字若菜が結界で斥けており、助けに来た筈の人質が全員洗脳で操られていることが判明する。
人質交換の場から、一転して戦場になったピッチを見下ろし、向こうで大笑いしているクローネ。
ぎり……と歯噛みしながら激変した状況を頭に叩き込み、獅子目もまた決断を下す。
「仕方ない。俺達も前に出よう、黒依」
「獅子目さん?」
「治癒を担っている能力者や怪我人、
力の無いものをろっこんを使って守るのが、この俺の役目だ。
ヒルズはともかく、青龍寺と後木の2人をあのまま放ってはおけない」
本当は獅子目もアリーセも、なるべく後ろの方に位置取り、必要以上の消耗は避けるつもりだった。しかし状況がそれを許さず、彼ら2人もまた苛烈な戦場の中に飛び込んでいく──。
人質交換の交渉決裂。三羽烏の2羽、孔雀のヒルズ&ハチドリのハッチは91ループ目で生存。
ペンギンのニヒルは今ループでも死亡。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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