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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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悲鳴が止み、『傲慢の温室』に静寂が満ちた。
温室中の蔓がぐったりと力を失い、無造作にだらりと垂れ下がる。
「これは……」
知らず、
御剣 刀
はその唇から音を漏らした。
信じられない光景を目の当たりにして、
新田 亮
も目を瞠る。
「樹が……消えていく……?」
亮の言葉の通りだった。巨大樹が、端から幻のように溶け消えていく。
後には、燃え盛る炎も、たち込める煙も、身を焦がすような熱も残らなかった。
ただ、解放されたクローネの身体が、ふわりと地面の上に落ちただけ。と、その時。
「あれ? ここって……」
「テレビに映っていた場所、でしょうか……?」
巨大樹の痕跡が消えると同時に、温室に、行動を別にしていた面々の姿が現れた。
きゅーちゃんを肩に
桜庭 円
は目を丸くし、
御巫 時子
は不思議そうに辺りを見回す。
「って、ヤダ、クローネちゃん!?」
地に転がるクローネの姿を目に留めて、
ミッシェル・ナイスゲイ
が声を上げた。
クローネの元へと駆け寄るミッシェルを、犬杜 初が追う。
「初……!」
従妹の無事を確かめた犬杜 一閃が伸ばした手を、初は一瞥して振り切った。空を切る手に、
(一閃さん……初ちゃん……)
と、
恵御納 夏朝
は微かに眉を下げる。
一閃と初の様子をこちらは特に感情の色を覗かせずに確かめて、
大天使 天吏
も動き出した。
ノートを腕に抱き、引き続きメモを取りたいのだという体でクローネへと近づく天吏。
既にクローネの周りには幾人かが集まっており声を掛けるには至らなかったが、
(クローネ様、クローネ様。『金縁の絵』の中でのお話を覚えておいででしょうか――)
と、異空間での記憶が目の前の彼女に受け継がれているか、天吏は胸をどきどきとさせる。
多くの眼差しがそれぞれの感情の色を孕んで見守る中で、クローネが身じろぎをした。
「う……、……ああ、何よもう、めちゃくちゃ身体痛いんだけど……!」
文句を言いながらも身を起こして、クローネはその目に天吏の姿を見て留める。
その口元がほんの微かに笑んだのに、天吏は胸が高鳴るのを再び被った仮面の下に抑え込んだ。
「クローネ、正気に戻ったか……」
我を取り戻した彼女の様子に、ふっと微笑を零すは
八神 修
。
身震いするや常のカラスの姿へと変じたクローネの前に、
骨削 瓢
がしゃがみ込む。
「もれいび達にいいようにされるわ大事な庭も荒らされるわ……気分はどうかね?」
へらへらと差し出された挑発めいた言葉に、「最ッ悪に決まってるじゃない」とクローネは応じてみせた。
2頭の翼獣――リブと、まだ幼いぷーちゃんがじゃれ合うその傍ら。
「楢木君、これを……」
「ん、助かったぜ、屋敷野」
クローネの目が届かぬうちにと、
屋敷野 梢
は
楢木 春彦
へと預かり物を手渡した。
ベッドルームにあった日記と、謎の黒い欠片だ。
いずれも、春彦の心に引っ掛かっているものではあるが、
(クローネもいるし、今ここでこれの話をするのは拙いか……)
と、春彦は欠片を失くさぬように仕舞い、日記の方は小脇に抱える。
「そういや卯木とか、他の人も……寒くねーか? 必要なら俺の上着貸すぞ」
翼獣ライの頭を撫でながら、
来島 アカリ
が、ぶっきらぼうな口調に心配の色を覗かせて言った。
先に翼獣の救助に当たった面々は、衣服の幾らかを治療の為に使ってしまっているのだ。
その例に漏れずに薄着になっている
ロベルト・エメリヤノフ
が、
「僕は大丈夫。他の人にかけてやって」
と、優しく笑み零した。その傍らには、翼獣のミーシャとタナトス。
互いの無事を喜び身体を擦り付け合う2頭を横目に、春彦がにやりと口の端を上げた。
「卯木はともかく、俺や呉井は来島の上着は着れねぇしな。卯木はともかく」
「って、2回も言うな!」
頑張れとばかりに春彦に頭をぐりぐりと撫で回されて、むぅと唸る
卯木 衛
。
「……卯木にはちょっとでかいかもな」
「そろそろ怒るぞ!?」
アカリの言葉に衛がぎゃんと喚き、翼獣ムクの頭に手を乗せた
呉井 陽太
があははと笑う。
翼獣カイは、やれやれというような顔で相棒たる衛の顔を見つめていた。
和やかなその様子に、目元を和らげる
サキリ・デイジーカッター
。
「やれやれ、やっと再会を喜べるね。皆無事のようで何よりだ」
「だねぇ。お疲れ様だよぉ、さっきー」
翼獣ミケを存分になでなでもふもふしながら、
壬生 由貴奈
が応じた。
その隣で、こちらも翼獣のレオを伴った
勅使河原 悠
が、安堵の息を吐く。
「やっと勝利を実感できた、というところかしら?」
「はい……良かったです、本当に……」
艶やかな黒髪を撫でつけながら
仙藤 紫
が零した言葉に、しみじみと答えて頷く悠。そんな2人へと、
「勅使河原、仙藤」
むっつりとした表情のまま声を掛けたのは
津止 孝道
先生だ。
「生徒に、あのように守られるとは思わなかった。情けない話だが……感謝、している」
珍しく饒舌に喋った後で面映ゆげに視線を逸らすその様を前に、悠と紫は思わず顔を見合わせた。
「さあ! 怪我してる人は言ってくださいなのですよ!」
翼獣のルークとヨクを引き連れて、
椿 美咲紀
が明るい声を上げる。
温室にはいつの間にか、静寂の代わり、束の間の休息のあたたかさが溢れていた。
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巴めろ
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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