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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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辺りに散らばった本、本、本。
その中に埋もれるようにして腰を下ろし、
壬生 由貴奈
は何やら作成中だ。
「……うん、完成かなぁ」
作り上げた物を軽く掲げてみせれば、翼獣のミケが不思議そうにそれを覗き込む。
由貴奈はひょいと、それをミケの鼻先から遠ざけた。
「ミケ、危ないよぉ。これ、この先に進むための武器だからねぇ」
由貴奈の手の中に光るは、財布から出てきた硬貨に地下で拾った鏡の欠片を括り付けた物。
先から使っている即席の武器と同じく、固定にはテープを用いている。
「何が起こるかわかんないから、できるだけの準備はしておきたいしねぇ」
「そう、ですよね……この扉の向こうに、何があるか。覚悟を、しておかないと……」
こくり、小さく喉を鳴らすのは
勅使河原 悠
だ。
先に耳に届いた
テオ
のメッセージを鑑みても、この先に何かしらの危険が待っていることは確かだろう。
悠は、難しい顔をして壁にもたれている
津止 孝道
先生の方をそっと見遣った。
(私は……先生を守りたい。怖いけど、でも、皆で無事に帰りたい)
心が決まっていてもなお震える手を、きゅっと握る。
そんな悠の心境を察してか、翼獣のレオが、そっとその身を悠の身体へと擦り寄せた。
「ありがとう、レオ……」
伝わる温もりに、仄かに目元を和らげ、相棒の頭を撫でる悠。
その様子にふっと口元を緩めて、
サキリ・デイジーカッター
が口を開く。
「皆、準備はできたかな? 背筋にビリビリ来る危険な気配を感じるけど……」
いつまでもここに籠ってもいられないしね、と、サキリはいっそ不敵に笑った。
頷いて、けれど
来島 アカリ
の唇からは、細い息が漏れる。
「むー……この先、一体何があるんだろうな」
考えると、ちょっと怖い。けれど。
「寝子島に帰るためには進むしかない、よな」
自分に言い聞かせるように音を紡ぐアカリの背を、彼と行動を共にする翼獣が突いた。
いいことを言うじゃないか、とでも言わんばかりの、生意気ながら親愛の情が感じられる反応だったが、
「ってうわ、押すなっつってんだろ!?」
突然に背中をぐぐいとされたアカリの方はこの反応である。致し方ない。
だけど、アカリにだって翼獣の伝えんとしていることはちゃんとわかるのだ。だから。
「……そういや、俺もお前に名前つけてやんなきゃな?」
口をついたのは、照れ混じりの、けれど優しい言葉。
意を察した翼獣が、早くしろとばかりに振り返ったアカリの腹に頭を当てた。
「わかった、わかったって! ……そうだな、『ライ』とかどうだ?」
お前なんか雷みたいな目してるし、と、アカリは翼獣の金の眼を覗き込む。
「で、俺がアカリだから、光――ライトのライ、とかな。お前はそれでいいか?」
問われて、翼獣改めライはアカリの瞳を見つめ返すと、くるる、と満足げに鳴いた。
「津止先生」
ふわりと場の空気が柔らかくなる中、強いてしゃんとした声を出したのは
仙藤 紫
だ。
「地下では先生に、動かないことも役割だと私は言いました」
「……ああ」
しかつめらしい表情を崩さずに、津止先生が短く応じる。
ほんの僅かだけ動いた眉の向こう、痛みの色が覗くのを紫は見た。
「先生はその通りに動いてくれましたね。ですが……そのことで、胸を痛めているのではと」
今度は、津止先生は言葉を返さない。それは、肯定と殆ど同義だった。
(私だって、戦闘向きのもれいびじゃない。それに、他に、戦うためのスキルもないものね……)
戦場においては、自分も津止先生も限りなく『ひと』に近い存在だ。
紫は、そのことを痛いほどに認識している。だからこそ、守るために言葉を紡ぐ。
「先生の気持ちはわかるつもりです。それでも、耐えてください。何があっても」
少しだけ空白の時間が生まれて――それでも津止先生は、小さく、しかし確かに頷いた。
その反応に幾らか安堵して、けれど紫は、胸の内をピリリと引き締める。
(この先に待つ『何か』が先生の心の隙を突くことも、もしかしたらあるかもしれない)
ならば、紫がやるべきことは。
(私にできることは限られてる。だけど、自分の力の許す限り、先生を守りたい)
例え自分が傷付こうともと、それが紫の誓いだった。
「それじゃあ、行こうか。それぞれに、決意も固まったように見えるしね」
冷静に場の空気を読み取って、サキリが言う。
その場に居合わせる全員が、しかと頷きを返した。
胸の内はそれぞれなれど、先に進むために定めた想いなら全員の心の中にある。
「……うん、じゃあ行くか」
応じて、幾らか固い声を漏らしたアカリの背を、急かすようにしてライが突く。
「ライ! だから押すなってー!」
アカリとライが戯れるその温もりを背に感じながら、サキリは『傲慢の温室』へと続く扉に手を掛けた。
異世界に響いたテオの声。
その言葉の意味するところを読み取って、
「ってことはつまり……ヤダ、クローネちゃんがピンチってこと!?」
と、
ミッシェル・ナイスゲイ
は己の青ヒゲよりも顔を青くして叫んだ。
「ちょっと待って、大変だわ~ん! 早く助けにいかなくっちゃ!」
「あ、あんまり騒がないでよ! クローネ様は強いんだから! 大丈夫なんだから!」
犬杜 初がミッシェルに噛みつくが、その声は隠しようもなく震えている。
肩の上、吸血ぬいぐるみのきゅーちゃんを撫でながら、
桜庭 円
は初の様子を見遣った。
(口にしたら怒られそうだけど、危なっかしいよね)
ここまでの道中を共にした初を、円は、どうにも根っからの悪人だとは思えずにいる。
(初ちゃんは本当はいい子な気がするし……ほっとけないよね)
円がそんなことを思う一方で、
大天使 天吏
もまた思案の底に沈んでいた。
(テオの声が聞こえたという事は……今ある世界の崩壊が近いのかもしれない)
ならばと、天吏は『その先』へと思考を巡らせる。
(クローネ様は、私達に対処するより自分の世界の修繕に取り組むかも)
とくれば、犬杜 一閃と初を手元に置いておくというのがその前提になり得るのではないか。
(だとしたら、私の役目は、彼らをクローネ様の手駒として残すこと)
彼ら自身がその道を選ぶように仕向けないとね、と、天吏は胸の内に微笑を零した。と、
「皆、これ見て!」
不意に声を上げたのは、金縁の絵を手に取っていた
ロベルト・エメリヤノフ
だ。
先ほどまで、温室のような場所が映っていた金縁の絵。
けれど今、キャンバスを満たしているのは、
「何ここ? こたつ? 襖? あれってテレビ?」
という具合の、不思議空間なのだった。
円が首を傾げる横で、ミッシェルの指がずずいっ! と絵に伸びる。
「そんなことよりあそこ! クローネちゃんだわん!」
「うーん。もしこの絵が、銀縁の絵と同じ仕組みだとしたら……」
空いている方の手を顎に宛がって、ロベルトが漏らした。
ミッシェルの青の双眸が、爛々と煌めく。
「つまり、この絵からクローネちゃんのところに行けるってことねん♪」
言うが早いか、ミッシェルは焦がれるようにして、僅かの躊躇もなしに絵に触れた。
その姿が、あっという間にかき消える。
「っ、待ちなさいよ、ういも行く!」
「あっ、初ちゃん!」
次いで、初が、そして円が絵の中にとび込んだ。
随分と静かになった『邂逅のギャラリー』の中、天吏がロベルトへと灰色の眼差しを遣る。
「私も行くわ。貴方はどうするの?」
「僕は……『傲慢の温室』に進むよ。ミーシャと一緒に」
そう、と呟くや、絵の中に吸い込まれるようにして溶け消える天吏の姿。
一つ息を吐いて、ロベルトは翼獣ミーシャの頭を撫でた。
くくると鳴いて、気持ち良さそうに目を細めるミーシャ。
その様子に口元を和らげた後で、ロベルトは茶色の双眸を、真っ直ぐに扉へと向けた。
「この扉の先が……『傲慢の温室』……」
こくん、知らないうちに喉が鳴る。
そんなロベルトへと、ミーシャと、もう一頭の翼獣――タナトスが身を寄せた。
「ああ……タナトスも、僕と一緒に来るかい?」
タナトスが、諾と答える代わりにロベルトの身体に頭を擦り寄せる。
ありがとう、とロベルトは淡く笑った。
「ね、ミーシャ。別の場所に行った皆は大丈夫かな……」
ミーシャは、ただじぃとしている。
恐らくは、ロベルトの問いに、今はまだ答えがないことを知っているから。
ならば――答えは、自らの足で見つけにいくしかない。
「とにかく……先に進もう!」
敢えて気丈に翼獣達へと笑ってみせて、ロベルトは扉に手を伸ばした。
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巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
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