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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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伸びる枝を、意のままに動く手製の武器で断ち切って。
翼獣ミケの上、
壬生 由貴奈
はその首をことりと傾けた。
「何だか、また動きが鈍くなったような……?」
広大な、けれど逃げ場のない温室の中を、煙はじわじわと満たそうとしている。
巨大樹を根元から燃やす炎は寄生クローネに確かすぎるダメージを与えているが、
「どうも、それだけじゃない気がするな……っと!」
迫る蔓を避けながら、翼獣ミーシャの背に乗る
ロベルト・エメリヤノフ
が由貴奈の言葉に応じた。
ついでのように、鮮やかに蔓と枝を絡み合わせるロベルト。
ギチ、とこすれ合った植物が嫌な音を立てた。
「どっちにしたって、あいつを倒さなきゃ進めない、よな」
ライには無理させちまうけど、と、相棒に零して僅か眉を下げるのは
来島 アカリ
だ。
けれど翼獣ライは、これくらい何でもないとばかりに曲芸飛行を披露してみせた。
思わず、くすりと笑みを漏らすアカリ。
「……そっか、じゃあ頼むな」
任せろ、とライが胸を張るのを、戦線に復帰した
卯木 衛
は微笑ましく見遣る。
その腕には、括り付けたシーツの甘い色が閃いていた。
「カイくん。細かい攻撃からは俺が守るから、安心して飛んでくれ」
もう先のような目には遭うまいと防護した腕を構えて、衛は翼獣カイの背を撫でた。
蓄積したダメージに、そして、一行の知らぬことだが異空間のクローネの心境も反映して。
温室に踏み入った時と比べればかなり弱体化を進めている寄生クローネを、
「今が攻め時、か……」
地上で鉈を振るう
新田 亮
が漏らした通りに、一行は衰えぬ勢いで着実に追い詰めていく。
「あ、アアあ、あア……!」
寄生クローネが、意味を成さない叫びを吐き散らしながら身を捩らせた。
それが危険な前兆だと、真っ先に気付いたのは
仙藤 紫
。
(一見ワンパターンに見える事柄も、よく観察すれば細部では異なったりするものよ……)
と、寄生クローネの行動パターンを具に観察していた紫である。
故に彼女は、それが自分達にとって望ましくないナニカが起こる先触れだと見て留めたのだ。
「皆、気を付けて! 何か来る!」
津止 孝道
先生の前に庇い立って、紫が叫ぶ。
「っ、相手はクローネだ! ろっこん暴走の羽根が来るかもしれない!」
早口に
八神 修
が言い、一行はそれぞれに緊張の色を走らせながら身構えた。
「ア、ああアあアアあアあ!!!」
かくして、温室に漆黒の羽根の雨が降る。
「やれ。こりゃ壮観だねぇ」
にやにやと、
骨削 瓢
が笑った。
瓢の道楽を余所に、ある者は回避に努め、ある者は手にした道具で防御に当たる。
元より、相手がクローネということで、彼女の羽根を警戒していた者は多い。
犬杜 一閃を背に守る
恵御納 夏朝
も、
「一閃さん、下がって!」
と、荷物を盾にして襲い来る羽根を受け止めた。
翼獣達と共にある
屋敷野 梢
もまた、しゃがみ込んで幼いぷーちゃんを腕に抱く。
身を低くして羽根の雨に備えながら、この温もりを手放してなるものかと。
(クローネの変わった姿も、今の状況も怖いけど……)
恐怖に口の中を噛んで、けれど
勅使河原 悠
は竦みそうになる足で紫の横に並んだ。
己の身を盾にしてでも、津止先生を守り切ろうという心意気だ。
(怖がって何も出来ないままじゃ、きっと、後悔するから……!)
そうして悠は、めいっぱい両手を広げてみせた。きゅうと目を瞑る。
紫もまた、その隣にしゃんとして立っていた。
次のターゲットに定められた2人の元へと、黒い羽根が矢のように迫る。
「っぶねぇ!」
叫びながら、
楢木 春彦
は、咄嗟に左耳へと手を伸ばした。
(出来るだけ大きく、硬く……!)
ピアスが二度撫でられれば、春彦だけに見える空気の足場が悠達の前に生まれ出でる。
足場に弾かれ、力なく地に落ちるクローネの羽根。
「良かっ……」
「春彦君、後ろ!」
安堵する間もなく、髪の毛が粘土細工に引っ張られる。
呉井 陽太
が声を張る。
仲間を守らんとそちらに意識を向けるうちに、枝がしなりながら春彦の間近に迫っていた。
叩き落とされるようにして、春彦の身体が、翼獣リブの背中から滑る。
「危ない!」
悲鳴じみた叫びを
椿 美咲紀
が上げるも、春彦の身体は成す術もなく落下していく。
その身が、地面に叩き付けられる。リブが、急ぎ春彦の傍らに舞い降りた。
「く、そ……下手打った、な……」
リブが懸命に春彦の顔を舐める中、
御剣 刀
は、刃引き刀を手に、頭の中に撃鉄を落とす。
(これ以上勝手はさせられない……一気に仕掛ける!)
ガチン! と脳内に響く音は、ろっこん発動の合図だ。
「狙うのはクローネの首だけ……後は置いていく!」
半ば凍り付いたようにスローモーションになる世界の中を、刀は真っ直ぐに駆けた。
「ここはお前の世界なんだよな……悪い、今回は俺達が侵入者だ」
のろのろと伸びる枝や蔓を、難なく避けて走る刀。
空気を足場にし、大地を踏み蹴るようにして駆け上がる。
「だが、一閃の調子が悪いのはこの世界のせいだよな?」
寄生クローネは応じない。女の首元に狙いを付けて、刀は刃引き刀を振り被った。
「だからこの世界は壊させてもらう。恨むなら恨め」
俺の自己満足だと振るった刃引き刀が、渾身の力を以って叩き込まれる。
樹に埋め込まれている為に、頭を首から下と切り離すという芸当こそ叶わないが、
「ひ、ギャああアあアアああア……ッ!」
寄生クローネは、耳がおかしくなりそうなほどの苦悶の声を上げた。
そんな中で、瞳を煌々と光らせるのは
サキリ・デイジーカッター
だ。
「チャンス到来、かな。僕も――全力で行こう」
それこそ狂ったように枝が躍る中、瞬間移動を絶え間なく繰り返しながらサキリは寄生クローネに迫る。
それでも、枝が生む風圧が、サキリの頬に血を走らせ、衣服越し、肌に細い傷を生んだ。
「手強いね、流石は狂ってもクローネだ……」
身体中の血液が、記憶の中に眠っていた温度を帯びていく。
昔の感覚が戻るようだと、サキリは赤の眼差しと、2本のナイフを光らせた。
赤い輝きを纏った刃の権化の如くに、舞い狂うようにして幾らもの斬撃を閃かせるサキリ。
「この感覚……裏社会にいた頃を思い出すぜ」
身体中の力を振り絞った、畳み掛けるような攻撃が巨大樹の幹をあまりにも深く抉る。
長く長く尾を引きながらも掠れ消えていく悲鳴が、戦いの終結を一行に告げた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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