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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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一行の姿が、次々と扉に吸い込まれて消えていく。
そんな中で、
大天使 天吏
に腕を掴まれた犬杜 一閃は、腕に刃物でも突き立てられたような顔をした。
「クローネ様の計画は、これ以上狂わせさせない……!」
「――いいわ、放してやりなさい。初にも、すぐに後を追い掛けさせるから」
大儀そうな声で、クローネが言う。
逡巡は一瞬のこと。言われるままに、天吏は手を離した。
「一閃さん……!」
まだ呆けたように天吏を見遣っている一閃を、
御巫 時子
の声が急かす。
2人の姿が、扉の向こう側へと消えた。辺りに満ちる静けさ。
それを確かめて、天吏はクローネへと畏まって向き直った。
「恐れながら、よろしかったのですか? 事情が変わった今、彼まで行かせてしまっては……」
「いいのよ。こっちには初がいるんだから、あれのことは後からどうとでもなるわ」
ご苦労サマ、と労わりの言葉を投げられて、天吏は深く頭を垂れた。
腕を組んで、
ミッシェル・ナイスゲイ
が怒りを露わにする。
「全く、なんてことなのかしら。クローネちゃんを出し抜くだなんて……」
「ちょっと、誰が出し抜かれたって?」
アラやだ、と口元を抑えるミッシェル。
息を吐いて、クローネは鈍色の空へと視線を逃がした。
「あーあ、面倒なことになったわねぇ。最ッ高に腹立たしいけど……ま、これで終わりってわけじゃないし」
――あのおっさんだって、本当に必要になれば丁重に迎えに行けばいいんだから。
「ああ、成る程成る程。この扉があれば、ちぃとばかし面倒を堪えさえすればそれも成る、と」
クローネの言葉に、したり顔で頷くのは
骨削 瓢
。
瓢はけろりと笑みを浮かべながら、猫撫で声でカラスの神へと囁き掛ける。
「そういうことなら、あの教師は逃がしたが、この扉を使わせて貰っても……」
「いいわけないでしょ。ちょっと、誰かこいつを扉の中に放り込んで頂戴」
お安い御用よん♪ と瓢を掴んだのはミッシェルだ。
不意に自分よりもガタイの良いオカマに捕えられて瓢は「ひっ!」と音を漏らしたが、
「ちょっと、あんまり暴れると……オ・シ・オ・キ・しちゃうわよん♪」
なんて、何故かもう物理的に痛い気がするウインク攻撃を食らっては堪らない。
渋々、本当に渋々という様子で扉の向こうに投げ込まれる瓢だった。
その様子を見送ったクローネが、くす、と音を漏らす。
「……ま、どっちにしたって、私以外にはこの扉は使いこなせないのよねぇ」
残念でした、と、クローネは既に元の世界へと帰還したはずの狂人へと声を投げた。
ひらり、漆黒の翼が振るわれる。
「ほら、あんた達も帰りなさい。……ふふ、また縁があったら会いましょうね」
天吏が、クローネに頭を下げて犬杜 初と共に扉の向こうへと消えた。
ミッシェルも、名残惜しげに手を振りながらもそれに倣う。
後に残ったのは――カラスの神と、1匹のコウモリ。
既に寝子島へと帰還した
桜庭 円
が連れ帰ったはずの、きゅーちゃんである。
「別に嬉しくもないけど、オカエリナサイ。あんたの、在るべき場所に」
呟いて、クローネは『世界を結ぶ扉』を閉じた。
どこにでも繋がっていながら、どこにも繋がっていないその扉を。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
第1話のガイド公開が3月21日、気づけば長い旅路となった当シリーズ。
ご縁を頂いた皆様、興味を持ってくださった皆様、
異世界での長ーい冒険にお付き合いいただきまして、改めまして、本当に感謝ばかりでございます。
ネタ出し当初は、実は、まさかこんなに規模の大きなシナリオになるとは想像もしておりませんでした。
当時の津止先生の設定欄がですね、もう本当に気になる謎を覗かせまくっていたものですから、
どんな秘密があるの!? なんてどきどきしてしまったのが当シリーズが生まれた切欠の一つだったり。
PC様方と縁深いクローネや津止先生だけではなく、翼獣達や犬杜従兄妹にも色々と働き掛けを頂きまして、
本当にもう、嬉しく有り難い限りでございます。
もしまたどこかで翼獣達や犬杜従兄妹に出会うことがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
また、津止先生達NPCが寝子島に帰れるか否かは皆様のアクションに完全にお任せでした。
なので、皆様のパワーが込められたアクションが手元に届きプロットを作成するまで、
私にも、彼らの行く末はまるでわかりませんでした。
皆様のアクションの力が物語を動かす音を、とても間近に聞いた心地です。
熱のこもった素敵なアクションの数々を、本当にありがとうございました。
頂いた熱を少しでもお返しできるようリアクション執筆に全力を尽くしたのは当然のことながら、
今回もまた、皆様に個別コメントもご用意させていただきました。
なお、『世界を結ぶ扉』の性質により、
基本的に、『異世界のものを寝子島に持ち帰ることはできない』ことご了承くださいませ。
ごく一部の例外は、個別コメントにてお伝えさせていただきます。
謎が解けたかまだわだかまるものがあるか、それぞれに思われることがあるかとは存じますが、
ともかくも、乙女チックな異世界の冒険はこれでとりあえずの終幕を迎えます。
ここまでお付き合いいただきましたことに、本当に、心からの感謝を。
またのご縁を、心より願っております。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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