ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
--------------
(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
りらっくすーりらっくすー(緊張しながらも追従するように言葉を口にして)
(こくこくと頷きながら話を聞いて)
……ああ、良かった。もし「本がどこにあるのか」という質問でしたら、「分かりません!」と即答せざるを得ない所だったのですが、それでしたら……
それでも不思議なお話ですね。完全に終了したものを忘れるのは普通でも、大切だった気がするのに思い出せないのは気になりますよね。
(へんなカードときれいなカードを眺めてしばし悩んで)
最近こちらの、へんなカードを使うのを躊躇うんです。大体寝子島をモチーフにした精神論なので、使い勝手が難しくって……(呟きながらきれいな方のカードを取って)
思い出すべきか、忘れたままでも問題ないか、ですね。
えっと……
思い出そうとした際には……きっかけは極めて身近なところで見つかる、というか、もうどこか先輩の目の周りや、意識に入る範囲に既にある可能性が高いです。
ただ、思い出すには時間が掛かりそうと出ていますね……頭の中や、のど元まで出ている「あと少し」のもやもや感が消えずに、明確に思い出すには相当だもだと苦しい思いをしそうです。
忘れたままの場合には……本の存在は忘れようとしているのにもかかわらず、結構ふとした瞬間にその本が存在した事を思い出してしまいそうです。よりにもよって、別の本を読んでいる最中とかに、ふと。
ただ、結果としては、忘れる方向で意識を向けるなら、それはそれで時の流れ、とカードに出ているので、本の存在を忘れてしまう事は、決して悪い訳ではないようです。
→
どもどもー、改めてよろしくお願いしますね、茉菜
ふふ、そげん緊張せんでください。リラックスリラックスー(お茶と飴をうけとり、のんきに言いながら)
えーっとそうですね、僕が占って欲しいもののことなんですが
僕は本を読むことが好きなんやけど、一度読んだものは内容をなんとなく覚えとるのでもう一度読み返すということをあまりしないんですよ
やけん、本を無くしてもあんまり気にならないというか、無くなったことにも気づかないなんてことが多々ありまして
ところが最近ちょっと不思議な体験をして、その時にとある本の記憶を1冊無くしてしまったみたいなんですよ
本の装丁は友人のおかげでなんとなく思い出すことができたっちゃけど、肝心の本の内容やタイトルが全く思い出せないんです
忘れたままでもよか気はするんですが、なんとなく僕にとって大切なものだったような気もして気になってしまって…
買い戻すことができれば…とは思うとですけど、タイトルも思い出せない状態で…
覚えとることは「僕が物心ついてはじめて読んだ本」「白い薔薇が表紙」…だったような気がするということだけなんです
僕は、あの本のことを思い出すべきなんでしょうか?
このまま忘れたままでも問題ないでしょうか?
茉菜の占いでわかる範囲のことでよかですので、何かアドバイスお願いします(ぺこり)
お待たせしました、こちらへどうぞっ!
(緊張でかちこちしながら、向かいのクッションへ倉前さんをご案内して)
飴とお茶もありますので、こちらも……!
(ずずいっと、お茶入り紙コップと飴を差し出しつつ)
向こうで、失せ物らしいと耳にしたのですが、実は自分失せ物があんまり得意ではなく、自分が捜しているものも見つけられない状態だったりして……
お役に立てるかどうか全く分かりませんが、「当たるも八卦当たらぬも八卦」メンタルでお願いできればと思われます……っ!(平に頭を下げて)
うん、ジニーさんと瑞麗さんのお父様は、今の時点では、本当にお互いの事が思考にも視界にも入っていないんだよ。
特に、瑞麗さんのお父様。本当にジニーさんの事目にも入っていないよね。
やり取りをするのは(カードを引いて)うん、今の時点ではどういう経緯になるのかは良く分からないかな(だめうらない屋)
でも、瑞麗さんのお父様がジニーさんの事を再評価する機会が出来上がるのは確かだよ。
そこではっきりと『やるなら徹底的にやれ。それさえ出来なければ、改めての用は無い』に繋がると思うし、そこで瑞麗さんが連れ戻されちゃう可能性も無くはない。
一番のネックはやっぱり瑞麗さんの年齢なんだよね。これが20歳とかだったら、状況は大きく変化出来ただろうと思うと、やっぱりまだ若いっていうのは辛いよね……
……いつでも、子供のいう事に、家人は耳を傾けてはくれないし、
聞いてもらえる環境になった時には、もう手遅れという事もある。
瑞麗さんはまだ、まだ大丈夫だよっ。だから、瑞麗さんの言う通り諦めちゃ駄目だと思うんだよ。長期戦だと思って、今からお父様が『具体的に何をやっていて、何が悪くて、何が嫌か』を伝えられる知識があると良いってカードに出ているよ。
自分? 私は……残された時間にどれだけの事が出来るだろうかとだけ思っている…かな?
お父様の会社は軌道に乗り始めているから、余計に……こほんっ。(咳払いを一つして)
瑞麗さんは、今はひたすら我慢っ。
ふぁいっおーーっ!
(そう応援しつつ、出入り口までお見送り)
(占いの結果を真剣に聞き)
……あいやー。茉菜、叔叔知ってる?お友達?それなら安心。叔叔のおともだち、わるいひといない。そんなに
……よくわかった。悪い結果がでてもへこたれない。ちゃんと受け止める。未来を変えるのはるいり、だから諦めない
ぱーぱは悪いひと、でも悪いことしてる自覚ない。そうかもしれない……
るいりに隠れて悪いことする?いけない、それだめ!それじゃ意味ない!
……るいりのうち、確かにお金持ち。お屋敷広い。お庭も広い。虎も飼ってる。お金たくさん、だからぱーぱがお仕事やめても困らない、はず。
るいりが大人になればちゃんと話聞いてくれる……?
(寝子島カードの内容を神妙な面持ちで吟味し、開かれたカードを指さし)
るいりならこっち選ぶ。ぱーぱがくれる鰹節より、自分で見つけたお魚がいい。
なにもしないで鰹節を待ってるだけの人生なんていや。たとそれが道に落ちてたのでも、自分ががんばって見つけたお魚ならとてもおいしい。
多分きっとそういうこと。
ぱーぱと叔叔、仲良くむり?(哀しそうに目を潤ませ)
るいり、二人が好きだから……喧嘩したまま、さみしい
近いうちに会う?(きょとん)ぱーぱ、寝子島くる?それとも叔叔が上海にいく?
……叔叔はやさしい。でもよわい。だから悪いひとになりきれない、近くで見ててよくわかる
そんな叔叔をぱーぱが嫌うのもちょっとわかる。ぱーぱは甘くて弱い人がきらいだから。
るいりが架け橋になる?
そうすれば叔叔とぱーぱ仲直りできる?
るいり、まだ小さい。でもぱーぱと叔叔の事真剣に考えてる。二人に仲直りしてほしい気持ちはホンモノ、その為にできることならなんでもする。
ぱーぱのところへ戻ったら元の暮らしに逆戻り、それはいや。だから今は寝子島にいる、いろんなものを見てさわって勉強する
るいり、立派なオトナになる。人の痛みがわかる優しくて強い大人になって、叔叔とぱーぱを説得する。
十年後か二十年後か、もっとかかるかもしれない
でも絶対あきらめない
ふたりともるいりの大事な家族……失いたくない、から
謝謝、茉菜(ぺこりと頭をさげ)
ここに来てよかった。
るいり、ほんとは不安だった。でも茉菜と会って占ってもらって、なんだか大丈夫そうな気がしてきた。
るいり、茉菜みたいに優しいひとになりたい
茉菜がそうじゃないってゆっても、るいりから見た茉菜は、るいりの痛みをわかってくれた人だから…
(花が綻ぶように気恥ずかしげに微笑んで)
それと、ジニーさんとお父様がどうすれば仲が良く出来るか、だねっ。(こちらの方が楽かなと思っていた為、出た結果に頭を抱えて)
ん~、……お互いに仲良くしようとする歩み寄りの気配が全く見えないよ…! むしろお互いを全く見ていないよ……!(泣)
もう、相手の存在自体が思案する度にストレスが発生して、現状はこの停滞感に、ついストレス感じながらも進展が全く無い状態。
ただ、近い内に出会う機会が発生して……お父様から見たジニーさんが、手を汚しきっていない…というか、
『やるなら徹底的にやれ。それさえ出来なければ、改めての用は無い』
という、スパーンと因縁をそのものを切り捨ててしまいそうだとカードには出ているよ~っ。
アドバイスのカードには、『溢れる愛』……でも、これはお二人とも持っていらっしゃらないから、瑞麗さんが、必死に二人の架け橋になって差し上げる必要が絶対に必要不可欠となるよ。
……どちらも、ピンで見るにはそんなに難しくはないんだけれども、
一番のネックは、どちらの悩みでも瑞麗さんの存在が重要だと出ているのに、お父様のところへ戻ったら、また幽閉されてしまうかも知れない……ところじゃないかな、と思ってみたよ。
一番のネックは瑞麗さんの年齢と、それまでに溜め続けられる情熱!
こんな感じで、出たよ~っ。今回はどこでも瑞麗さんの助力が必要そうなのに、御年のせいで戻ったらまた捕まっちゃう可能性があるのだろうなと思うと、子供っていうハンデは大きいんだろうなって思ってしまったよ……。
こんなに一生懸命なのに、それが年齢のせいで届かないだなんて切なさ過ぎるね……
(PL:遅くなりましたっ。大変お待たせして申し訳ありません…!)
(お話を聞きながら、少し俯きつつ。ジニーさんの名前に)
ジニーさんには大変お世話になりました。占いの代価にと、父の会社に関連したお仕事の事を…少し……
(何か思うところでもあるのか、非常に言葉言いよどみながら)
(首を振って振り切りながら、改めて相手のお話を聞いて)
……どうやったら、お父様にお仕事を止めてもらえるか、ジニーさんとお父様がどうすれば仲が良く出来るかだね。
(一拍置いて)
瑞麗さんは小さいのに、凄く優しい願い事が出来るんだね。
でも、だからこそ、今占いだけで悪い結果が出たとしても、それは一つの可能性として捉えてもらえたらって思うんだよ。
タロットでは難しい10年後にはまた状況が変わっているかもしれないからね。(柔らかく微笑んで)
まずは、お父様にお仕事止めてもらえるかと、その方法だね。
(カードを開いて)
まず、瑞麗さんのお父様は、ご本人では「悪い事をしている気が全く無い」と言うところだね。
これ位、ビジネスでは当たり前の事だと思っているから、恐らく説得は難しいとカードには出ているよ。
瑞麗さんは、お父様にとって庇護対象だから、お話は優しく聞いてくれるけれども、
そうしたら、恐らく瑞麗さんの見えないところで、悪いお仕事を始めるというカードが出たから、より一層むつかしいかも。
ただ、実家ではお父様はあらかたお金は稼ぎ切って金銭面に『もう働かなくても良い位』の余裕があるがあるから、説得は全く無駄と言う訳ではないみたい。
必要なのは、瑞麗さんの年齢と「何とか説得しよう」という強い意志。この2つとカードでは出ているよっ。
(ふと、寝子島カードを引っ張って何枚かめくって)
『落ちていた新鮮なお魚と、人からもらった鰹節粉。どちらがより自分にとって「今本当に食べたい」ものを考えると吉!』
これがひとに伝える内容だと思うと、もう…… orz
↑
(大変申し訳ありませんっ、諸事情により1~2日お返事が遅くなる可能性がございます……!
お待ちして頂いて下さっているのに、本当に申し訳御座いません……!(平謝り))
にーはお。
るいりが占ってほしいこと……ぱーぱ、お父さんのこと。
るいりのぱーぱは上海にいる。
黒社会の幹部、悪いことしてたくさんお金を稼いだ。そのお金で大きなお屋敷や車を買った。
るいりはそんなぱーぱがいやで、ボディガードのひとに手伝ってもらって上海から逃げてきた。
ぱーぱはるいりの事心配して、上海にいる間中お屋敷から出さなかった。閉じ込めてた。
幹部の娘とばれたら襲撃されたり誘拐されるから、るいりの世界はお屋敷とお庭だけ。
お外で遊んだこともなかった。
おともだちもいなかった。
るいり、ぱーぱに悪いことしてほしくない。やめてほしい。
でもるいりがゆってもぱーぱは聞いてくれない。
るいりもぱーぱのお金でぜいたくに暮らしてきた……から(哀しそうに俯き)
ぱーぱがお仕事のせいで悪く言われるのもるいりと遊んでくれないのも哀しい。
お仕事のせいであぶない目にあうのいや。
寝子島は楽しい。
叔叔や小姐、じーじにばーば、おともだちもみんなやさしくしてくれる。
でもいつまでも逃げてちゃだめ。
ぱーぱとちゃんと向き合わなきゃ。せかいにたったふたりきりの家族だから……
ぱーぱは叔叔の腹違いのお兄さん。ぱーぱは前妻の子。叔叔はシーサイド九龍に住んでるジニー・劉。
ぱーぱと叔叔は仲悪い、寝子島にくるまで叔叔はるいりの存在も知らなかった。
でもるいり、ふたりに仲直りしてほしい
叔叔はほんとはやさしいひと。ぱーぱは怖くて悪い人……でも、るいりの大事な家族。
るいりの大事な人たちが喧嘩してる、仲悪いまま、そんなのいや。
仲良くにこにこしてほしい。
まなにはどうやったらぱーぱがお仕事やめてくれるか聞きたい
粘り強く説得するか、それともゼツエンするか……それとも辞めさせるのはむり??
もひとつ、叔叔とぱーぱが仲直りする方法があれば教えてほしい。
るいりにできることならなんでもする。
よろしくお願い(ぺこり)
ついお話が長くなってしまうんですよね。伝えたい事が多すぎて……深呼吸~!!
けほっ、けほっ!!(むせた)
き、気のせいです!気のせいです! 少なくとも、もう一回言う程のことじゃありませんっ!!(発言を打ち消すように言いながら)
──!! つ、つまりそれは──蓮太郎さんは『ロリコン』だ、と言い触れて回っても良いという事ですね!(目をキラッキラさせて)
(囁きに、少し幸せそうにして)
ほんの、ほんの少しでもお役に立つ手伝いが出来たのでしたら嬉しいです。(深々と頭を下げて)
あ、はいっ! 特に決まりも無いので、お茶もお菓子もありますし、気にせず是非のんびりなさっていってください!
(嬉しそうに【改築】の方へお見送りをして)
いやいや、大丈夫大丈夫!
「統合」とか「特定の条件」とか、あまり聞きなれない言葉だったから…
要するに、小さい条件を果たしていくうちに、心に大きな安寧をもたらすかもしれない、というわけだな
占いって不思議なパワー?だけじゃなく、
口も必要だもんなあ、茉菜ちゃんは確かにおしゃべり好きそうだ
けどその分の息抜きも必要だよなー、はい、深呼吸深呼吸ぅー!
明るい未来があると言ってくれるのに、大袈裟に悲しんでるわけにいかねえだろ?
…えっ、今何て言った?いやむしろ何か言いかけてなかった?ねえ?
【目をキラキラ輝かせながらサムズアップ】
もー照れ屋さんだなぁーもー♪
…まあ、今やってたら営業妨害になっちゃうからねえ、次のお客さんも待ってるし
今度、『お暇な時に』『良い場所』で『ふたりっきり』になった時にしよっか♪
【『』の言葉を意味深に強調しながら満面の笑みを浮かべる】
……本当にありがとう
おかげで本気で自信がつけられそうだよ【と囁いた後、元の声量に戻って】
あ、ちなみに待ち合いのとこ、もう一度覗いていってもいいかな?
ああっ、済みません!沢山お話したくて息切れを起こしました!(→つけ忘れ)
カードを置いているのって、『全体の傾向、光景』と『今の自分の状況』の2つに分かれるのを予測している事があるらしいで、す……。(必死に本を見比べながら)
前者の場合は、「変え辛い大きな流れ」という大項目で、今の自分の状況の「頑張れば直せる小項目」となりますね。
この場合ですと、
「統合」は「発生した夢を見るっていう異常な事態を、纏め上げて元の健常な状態へ戻す丁度良い機会」
「特定の条件」は……【蓮太郎さんの見る夢を、もう見る都度見る都度、ノートに書き起こして詳細に自己分析する事】話は繋がっていたのに、じ、自分が息切れしたせいで……!orz
はいっ、悪い未来を狙っていたら多分それは呪詛とか何かって言うんじゃないかなと思いますっ!(かっ!)
向き合うのにポジティブであられるのは凄い…!流石は、蓮太郎さん……!
カッコいいでs…!!(言い掛けて)
うひゃあ!抱きついちゃ駄目です!頭を撫でるのもだめですっ!!
照れますから!恥ずかしいですからっ!(大騒ぎ)
夢の中で彼女が最後に発した言葉は、恨みなのか、赦しなのか…あるいは別の言葉なのか…
それはやっぱり、自分で確認するしかないんだよね…
「統合」…? 「特定の条件」…?
……ええと、つまり、自分の心を安定した方がいいってことかな?
うーん…頭の回転が良い、のかな…? イケメンだったらまだいいんだけども…
……やっぱり、夢の話、する時にドン引きされたのかな……?
見る都度見る都度、ノートに書き起こして詳細に自己分析する事……かあ、
つまり夢日記みたいなものかな、それなら楽しそうなんだけども…
分析とかそういったのって、やっぱり頭がすっごく使うんだろうなあ…
しかも、夢が相手だから、可能性が無限大というか…まあ、そこにロマンが感じられるんだけども
…やっぱり、忘れることは、絶対に出来ないんだ
実はさっき…ここに寄る前に、妻のこと、なんとなく思い出してたんだ
妻、この島の出身だったらしいから…余計に、そんなことが多い、かも…【苦笑いしつつ】
……つまりある日突然かわい子ちゃんに声かけられる可能性があるということか!
【と突然ガタッと立ちあがって、グッと両手を握りしめ】
どれも自分にとって良い未来を望んだから出来た可能性、なんだよね?
だから、どっちがいいのかっていう前に、どっちも喜んで突っ込んでやるとも!
とはいえ、「忘れる」というのはダメだって、分かったから…
今度は「夢を分析する」の、自分なりに頑張ってみる!
それが自分の為、夢の中の彼女の為、妻の為でもなるなら…
……茉菜ちゃん!
やっぱり抱きつきたくなったので、抱いてもよろしいでしょうか!
無理ならせめて頭なでなででもっ!
キーカードは、
【蓮太郎さんの見る夢を、もう見る都度見る都度、ノートに書き起こして詳細に自己分析する事】
見ている夢の原因探求を諦めない。
どうしてこの夢を見るようになったのか、過去に何か多大なストレスが掛かったらしい事はカードに出ているのですが、それがきっかけであっても、どんなに辛くても投げ出したり断念したりしてはいけないと出ています。
それこそ夢の中の女性が何か一言でも声を上げた言葉を聞けたらそれを繰り返してメモに取っていけば、確実に一歩前進するんです。
……後は、片方の「夢なのか前世の記憶なのか分からないモノをどう向き合うべきか」は答えが出てしまいましたが……(汗)
一応、「夢と向き合うか」「奥様や夢のことを忘れるべきか」について触れさせて頂きますねっ。
(また、カードをくるくると回して、2方向に分かれるようにカードを広げていく)
……ああ、うん……(出た結果に軽く頭を抱えて)
夢の中身と向き合うには、かなり疲れてしまうみたい。分析はとても精神的にも辛くって、途中で投げ出しかねないという旨のカードが出ていますね。
ただ、最終結果に「庇護」を表すカードが出て来ているので、それこそ常世の国の奥様が「気合が足りません!」とばかりに、せっついてこられる可能性はありますね……!!(笑)
もう片方の「忘れる」なのですが……
これが夢と奥様を忘れるきっかけになっても、心に傷を負ったままの為、忘れたところで新しい恋愛ごとを楽しむ事もできずに、上手く忘れられても割り切れずに、時折思い出してしまっては頭を抱えてもんどりうつような状態ですかね……。
誰かに声を掛けて口説いてもらうまで、蓮太郎さんからは恋愛系のアプローチは一切出来なさそうという……結果になりました──
もう、これは──どちらが宜しいかは苦難の道ですね……(悩みつつも慄いている)
ちょっとの範疇を超えている愛情!……夢、ですか。(戦慄しつつ、直ぐに安心して真顔で話を聞く態勢)
自分は全く詳しくないんですが……モチーフはギリシャ神話と日本神話のようですね。
でも、神話自体も全く同じではないけれども、錬太郎さんのご覧になる夢も、全く同じではなくて要所要所が違うところが気になるところです。
日本神話は恨み憎み合い上等なのですが、ギリシャ神話のオルフェウスの妻が、消えてしまう前に言った言葉にも、方向性が2種類あるんです。
「どうして振り向いてしまったのですか。私は貴方と貴方の音楽を聴き、再び地上に出る事をこんなにも楽しみにしていたのに」と、
「愛ゆえに振り返ってしまったのは、私を思ってくれた故のこと。貴方をどうして私が責める事が出来ましょう」と。
そのどちらの言葉を言ったのかさえ分かれば、気分も大分変わりますよね……。この辺りは当て物になってしまうのでカードでは分からないのですが……。
夢にまで映る、亡き奥様への葛藤とどう向き合い対処すべきか、ですね……少し、占いの旨がずれていたら指摘して下さい。
(カードを引き始めて)
まず現状だけでもと思って引いて見たのですが……
夢を見始めたのは、恐らく本当に「ここのところ」というくらい最近。全体像の現状に「統合」というカードが出ていますので、恐らく丁度今が『向き合う時に相応しいタイミング』だったから夢を見ている、という状態でしょうか。
蓮太郎さんも、心の表層では「これはもう何とかした方が良いのかも知れない」と思う傍らで深層意識では「そんな奥様の過去をもって、夢に依存までして自分ってやつは」と少し思っている気配。
現状の「統合」をもって、未来では『特定の条件をクリアすれば』穏やかで平穏な道が開けるとカードに出ています。
周りに相談するのもありと言えばありなのですが、周りの方は蓮太郎さんの事を『頼り甲斐があって、とても頭の回転も早い人』という認識のほうが強いので、もし相談してもちょこっとだけ引かれてしまう可能性が無くもありません。
最終的には、安定した流れを経て、『0→1位の勢いで、改めてか、それ以上に心がすっきりしてスタートが切れる』と出ています。
……ただ、そのかなり安定した未来予想図には、一つだけ障害があって……
だよねー【ハハハ、と笑いながら】
俺の愛情は、すっごくアツくて大きくて強いんだ!
猫ちゃんみたいに小さいと、押しつぶされちゃうだろうなあ…
仲介役なら、もうちょっと大きいのでなきゃ…たとえば、象とか?【首かしげ】
そうか……
【と胸を軽く押さえ、しばらく目を閉じていた後…】
……ここのところ、何度も繰り返しみる夢があるんだ
気づけば長い階段に下り、暗い道を渡り、魔王みたいに怖い人と会い、
僕の亡くなった妻とそっくりな顔をした女性の手を引いて階段を駆け上がり、
女性が何かを言ったと思って振りかえれば……
それが何度も、特にこの島に来てから、毎日のようにみるようになったような気がする
実はこれ、僕の後輩にも相談したことがあるんだけども、
それは自分の前世の記憶かもしれない、とか…
…でも、もしその夢が前世の記憶だとしたら、今になってどうしてそうなるんだろう?
どうして、その記憶しかないんだろう、って
…それは、僕に生きろという妻からのメッセージじゃないか、というのもあった
そして、妻は…妻の魂は、僕の中か、僕の子の中に宿ってる、と
……でも、どうしても、虚しく感じちゃうんだ
あの世にいる妻に会いたい、会って抱き合いたいって、今でも心のうちで思ってる
けど、大切な息子を放っておいてまで逝けるわけにはいけない
いっそ、妻や夢のことを忘れるべきだと思ったのだけれど…
そうなると、今度は、妻や夢の女性がなんだか可哀そうに思ってしまう
…まあ、要は、亡くなった妻のことを気にしてしまう自分を、どうにかしたいんだ
深く悩んでしまうと、妻がお化けになってクヨクヨするなって怒られるかもしれないし…【苦笑い】
そして、夢なのか前世の記憶なのか分からないモノをどう向き合うべきかを、占ってほしいんだ
…あはは、なんだかごめん
自分で言っておいてなんだけど、変なことばっかり言ってる…元からだけども…【ぼそり】
猫が圧死する!!(叫びながら)
夢と前世ですか……(しばし考えて)
難しいラインですよね。信じていると答えると、無信論なひとにいわれも無く叩かれて、信じていないと答えると、信じているひとの感覚を共有出来ない。
【悪魔の証明】と同じようなものかなと……。
例えば、人により「前世を信じているAという過去」と、並立する「前世を信じていないBという過去」から、
「どちらをとっても変わらない【Cという今現在】」という結末が考えられるので、
その辺りから、極めて個人的な感覚ですが、私としては【あるひとにはあるのだろう】と考えています。
記憶などは全く無いのですが、ある人がいてもおかしくは無いだろう、と。
あってもなくても、Cという今は変わらないのでしたら、信じているAも信じていないBの過去も、その人次第だなと思っている状態です。
ただ……私に前世があったなら、よっぽどの事をやらかしたのだろうなとは思っています……(遠い目)
ハハハハ……君はこれ以上、惚れる相手を増やす気なのかな?
猫ちゃんまで出てきちゃうと、仲介する前に、
君も猫ちゃんもまとめてぎゅっと抱きしめちゃうけど、いいのかな…?
【と先よりも声をひそめて、静かに笑いながら、クッションに座る】
……ところで、夢だの前世だのというのは、信じてる方かな?
お待たせしました、こちらですっ。
(クッションへご案内して)
それで……猫はどうしましょうか?
(どこまでも真顔で)
(深く一礼してお見送りして)
……お役に立てなかったかな……。
そういう時もあるって、むしろそういう時の方が9割方だって……分かっているけれども…、……
(俯きながら呟いて【改装】の方へ)