……………。
…………………ありがとうございます…………。
（ぐっと俯いて、微かに震える声）
……そう、ですね…………。
…………数少ない、……大切な、友人なので………………悲しませないように、頑張ろうと思います………。


（細く長く息を吐いた）
………今日は、占って頂き………ありがとうございました。
……お話できて、良かったです……。
（深々と頭を下げて、退出。扉を閉める前に、もう一度小さく会釈をした）

(お話を伺って)
…もし、その友人の方にお話し辛い内容でしたら、知人の方でも大丈夫だと思うんです。
ご友人の方だからこそ話し辛い事もあるかも知れませんし……。
もしかしたらご友人の方だからこそお話し辛い内容もあるかも知れませんし……。

(相手の様子に)
そ、そんなに思いつめなくても大丈夫です！大丈夫ですっ！！(あわあわ)
──浅葱さんには、人からの信用があります。それは確かです。

だから、それだけでも自信を持ってもらえたらと思うんです。
そうしないと、浅葱さんを思ってくださっている皆様が悲しむと思うんです……っ！(うろたえつつも、必死に力説)

（じっと床を見つめながら、時折微かに視線を上げて、維都月さんの話を聞いている）

……………………きっかけ…………。
（目線が揺れて、何かを思い出そうとするような。静かに思考するような）

…………うううう。
（常にループしている思考を読まれたようで、微かにうめき声を上げ）

………気楽に………、相談に…………。
…………………そう、でしょうか……………
……………そうだと、いいんですが……………。

（何かを言おうとしたのか、微かに口元を歪めて、また口をつぐんだ）

…………楽しい、と…思えること…………………新しい、趣味、ですか………。
（膝の上で、しきりにスラックスの生地を引っ掻く指先に目を落とす）
……そう、ですね…。…………何か、探して見たいです……
………………。…………たくさん、では、ないと………思いますけど。
……ゆ、友人にも……聞いてみたいと、思います…………。

………………楽しい。…………楽しい………（ぶつぶつと）

（友人、について）
…………特定……と、いう……つもりでは、なかったんですが…
………………その、あまり……友人と、言える人が、………いないので。
……ええと、やっぱり、今はその人しか言えないような………（ぐるぐる）

心のきっかけは、【楽しいと思える事】──浅葱さんが自分にとって「これなら自分も楽しめるかも知れない」という趣味を見つけて、そこで活動して人と少しずつコミュニケーションを取っていけば、爆発的にというのは難しくても、少しずつでも、着実にそれが自信に繋がると出ていますね。

でも、お話を聞いて下さる方というのが、浅葱さんが気づかないだけで、周りには沢山おられるから、ご自分でそういう場所を探すのが難しくても、そういった人のつてで教えてもらったり、連れて行ってもらえたりすれば大丈夫だと思います……！

浅葱さんは、他の方からの信頼がもの凄くある方なので、きっと大丈夫です。想像以上にお話を聞いて下さる方がいて、助けて下さる方もいて……これだけでも、十分自信に繋がると思うんですっ。

今時点だけでは「無理」と思える事柄でも、
「楽しい」と思える事を、少しずつやっていけば自信に繋がると出ていますっ。カードで言うところの「運勢」というのも、近い未来は上向きに意欲が湧くかもしれないとでていますから……すぐではないけれども、今の自分より、全体的にほんの少しずつ良い方向へ変えていけると出ています。きっと大丈夫です。


それから、えっと……お話にあられました、ご友人のことというのは、特定の方の事ですか…･･･？
全般でしたら答えはこれで恐らくあっていると思うのですが、個別の方でしたらまた変わるかも知れません。その場合は少しでもお話頂ければこの場で占わせて頂きますっ。どの結果もあくまで占いの領域を出ませんが……！(平に頭を下げつつ)

[PL:こちらこそ長くお待たせしてしまいまして、大変申し訳ございません……っ！]

こちらこそ、よろしくお願いします…！(相手の雰囲気に圧倒されるようにしながらも、じーっとお話を聞いて)

いいえっ、多分自信が無くなったのにはきっかけがあって……自信を持つのにもきっかけが必要だと思うんです。……自信を持つのって、凄く難しい事だと思うんです。(頷きながら)

えっと…(必死に本とにらめっこしながら)
自信については──本来浅葱さんはとてもしっかりなさっているにも関わらず、昔に、更に「『自分が外から見たらどう思えるか』、もう人の役に立っているか以前に『自分の存在があるだけで、回りにストレスを与えているんじゃないか』」等を思って、それがループして、自信のなさが更に悪化してしまっているような状態ですね。

お話の通り、確かに浅葱さんは「周りにここまで干渉していいのか」等の自信の無さからくる不安や、混乱で、決断を戸惑ってしまったり、そのままお話が流れてしまう事もあったりしていて。
ただ──周りの方は「明るく」とまでは行かなくても、そこまで落ち込む理由はないのだから、少し気楽になってもいいし「必要だったら相談にも乗る」という方が、浅葱さんの周りにはたくさんいらっしゃいます。
これはカードからしか見えないのですが…これから先、浅葱さんからの精神的には、少しずつ自信が持てるように、心が上向きになる傾向が出ているので、自信をつけるには、これからがチャンスです…！(ぐっ)

→

（うっそりとした顔で入ってきて、クッションの上に背中を丸めて座った）
……………す、すみません………………
…………………よろしくお願いします………………。
（緊張にか、居心地悪そうに頭を下げて）

………ええと。
……………こんなこと、言うのは、………情けない、とは……………思っているんですが…………。

………………………僕は、酷く、…………弱虫なので…………。
…………………あらゆることを怖がって、そのせいで………
……色々なことで、失敗ばかり、しています……………。
…………その、多くは、人付き合いに関連して…………ですけど………。

………………………………………………
（しばらく、何か言おうと考えて、口を開くことなくため息だけを吐いた）

……………………それに………………今の…………………その、友人のこと、も。
………………僕はいつか、裏切るかもしれない、ので…………。
……………それも……………交友関係が狭い、…………ひとつの理由では、ある………んですが……。

…………………………………上手く言えなくて、すみません…………。
…………僕は、こんな僕に…………………どうしたら、ちゃんと…………向き合えるんでしょうか………
（ぐ、、と俯き、消え入りそうな声で）
………………………向き合える、日が、来るんでしょうか………………

（しばらく沈黙すると、大きく息を吐いて、僅かに顔を上げた）
…………………本当に……上手く言えなくて、すみません。
……いや。
…………………たぶん、本当に、僕がしっかり自信を持てばいい、話……………ですよね……。
………すみません、本当に………

(少し落ちつ置いた様子で深呼吸してみる。過去に他の方からもらった桜の香呂に静かにつければ、ふわりと僅かに甘い香気にほっと一息しつつ）
あ、宜しければ反対側のクッションにお座りになってください。
だ、大丈夫ですっ！　自分も緊張しています！！(緊張極まりない事態に……)

ううん、申し訳ない訳ないよっ。むしろ、こちらこそ悪い結果が出なくて良かったと思っているんだよ。
──もし、私の中にもう一人いるとなったら、きっと一つしかない体の取り合いで、間違いなく凄惨な奪い合いをしていると思うんだよ。そう考えると、もう一人にも「フツウの日々」をって思える夏朝さんは、やっぱりとても強くて優しいと思うんだ。

うんっ、きっと交換日記は良いと思うっ。(嬉しそうに笑って)
その日にあった事を書いておけば、夏夜さんとも少しでも思い出が共有できると思うんだっ。

こちらこそ、来て頂いて本当に良かったんだよっ。嬉しかった。(恥ずかしそうに笑顔で告げて)
……うんっ、ま、またね…っ！(言い慣れない「またね」という言葉を何とか口に出して微笑んで。
深く頭を下げて、丁重にお見送りをして)

（「人格共存あるいは統合」を目指した場合の結果について）
そっか…やっぱり、選ぶ時が来るんだね。

希望も何もなくなってしまう…誰にも評価されない孤独な選択、か…
どちらを選んでも、夏夜ちゃんはいなくなっちゃうし…
…確かに、そうだね。（少し寂しそうに、悲しそうに）

今の僕には酷な選択かもしれない…
それでも…『乗り越えた』後、新しい目線で人生を見られるのなら
きっと意味のない選択ではない…ううん、意味ない選択になんかしない。
その場合は…新しい目線を生かして、生きてみせるよ。


（珍しく一気に話したので、ふぅ、と息をついて…）

正直…どの方向にも悪い結果は出てなくて、安心してる。
占ってくれた人の前でこんな事言うのも申し訳ないけど
どちらかに大きな災いがーって結果もありえるんじゃないかなって、少し怖くもあったから…
…うん、悪い結果でなくて良かった。

どちらを選んでも、辛い…確かに、そうかもしれない。
でも…元々、そう簡単に何とかできる事じゃないだろうとは思ってたし
『叶う』可能性があるのなら…一時期辛くたって、頑張れるよ。

だから…２つの結果を踏まえた上で
『それぞれを保ちながら、心身ともに分離する』願いを
叶える事を目指して頑張ってみようと思う。
…もちろん、場合によっては「人格共存あるいは統合」に切り替える必要があるから
それも視野に入れて・選択肢から外さずに、ね。


占ってもらえて…本当に良かったよ。
…今まで寝子島の誰にも言えずに、一人で考えて迷ってたからね。

…まぁ、僕や夏夜ちゃんの行動次第では
夏夜ちゃんの存在を知る人がもっと増えるかもだけど…
僕だけでなく夏夜ちゃんの事も覚えていてもらえるなら、それもありかなって。


…それじゃ、僕はそろそろおいとましようかな。
維都月さんの占いを待ってる人もいるから、ね。（少し、外の方向を見て）

占ってくれて、本当にありがとう。
ここで維都月さんと会えて、話せて…占ってもらえて、嬉しかったよ。
他の人達との出会いもあったし…来て良かった。
それじゃ…また、ね。

正直…今が圧倒的なチャンスだっていうのは、僕も思ってた。
でも…皆や寝子島を危機に陥れてでも叶えたいか？って言われると…。

…強い優しさ、か。
それをおっことさないように頑張らないとだね…
ありがとう。


（占う様子を、真剣な眼差しで見て…
　維都月さんの言葉を聞き終わってから、再び話し始める）

（『それぞれを保ちながら、心身ともに分離する』場合の結果について）
悪い結果は出てなくて、誰かが邪魔してくる事はない…
…この結果を聞いて、少しほっとしたよ。

そうだよね…不可思議な力で「心も体も一度に」分離できるんじゃないなら
別の体の用意手段も、心の引き出し方・移し方も必要だよね…
結構ハードル高いなぁ。…覚悟はしてたから、いいんだけどね。

幸せな結婚をして、幸せに過ごして、出産…
大分長くかかるかもしれないんだね。
高校卒業までにはって思ってたけど、難しそうか…
でも…叶うのなら、長くかかってもいいかもしれない。

それに…さっき言ってた内、「身体の入手手段」に関しては
それが最も自然な・普通な・僕にできる満たし方、かもしれない。
「心の引き出し方・移し方」も、他の方法よりはやりやすいかもだし。

…そうだね。
最初に存在を知れたのも、最初に会えたのも、神魂効果だし
また会える機会、あるといいな…

交換日記！それは思いつかなかった…！
良い考えだと思うから…帰りにさっそく買って、始めてみる事にするね。
（猫な手帳を取り出し、真剣にメモしつつ）

（猫手帳をしまいながら）
…うん。
夏夜ちゃんがいなければ、今の僕はいなかったと思うし
僕にとって、夏夜ちゃんは大事な…友達？姉妹？みたいな存在でもあるから
…夏夜ちゃんにもいつか「フツウの日々」を過ごしてほしいんだ。

「人格共存あるいは統合」を目指した場合……は、

──いつか、自分で分離で統合のどちらかを選ぶ時が来るよ。
でも、それが如何に社会的に正しい選択だとしても、こちらを選んだら希望も何もなくなってしまう。それは正しいけれども今の夏朝さんには酷で、誰にも評価すらもされない、とても孤独な選択。

ただ、それによって『乗り越えた』として、夏朝さんと夏夜さんの間には、新しい目線で人生を見られるようになるとは出ているよ。

こんな感じで出ているよっ！状況は、どれも悪くないから、あとは夏朝さん次第になるかな……。
これは、どれも……辛いよ、ね……(俯きつつぽつりと呟いて)

(話を伺って)
普通の事態じゃない、けれども……そんな切実な願いを、フツウの為に諦める事が出来るのは、凄いことだと思うんだ。
神様がいて、それでも『今は不在で人の手に能力だけがある』これは、人にとって、普通から掛け離れた事態も起こし得る、圧倒的なチャンスだと思うんだよ。

──だから、それを難しい場合には諦める事ができるなら、皆の為に諦められるのは物凄く英断だと思う。とても強い優しさだと思うんだ。

(躊躇いなく手に取ったのは綺麗な方のカード。最近やっとカードの特徴を掴んできたらしい)

最初は……夏夜さんと夏朝さんが二人で…(言葉を止め切らせながら)
『夏朝さんと夏夜さんが、それぞれを保ちながら、心身ともに分離する』うん──悪い結果は出ていないんだよ。その行動に誰かが邪魔してくる事は無い。

……ただ、問題点はやっぱり『夏夜さんの身体をどこで手にするか』あるいはどうやって、『夏朝さんの中から、夏夜さんを引き出して移すか』この２点に尽きるみたいだね……。

時間も物凄く掛かる。ただ、可能性として、出された一例では、
何かこの上なく、非常に気持ちの悪いお話かも知れないけれども、
『夏朝さんが幸せな結婚をなさって、幸せになって、お母様になった時位の時間が過ぎた時。来たお子さんはきっと夏夜さんになるかも知れない』──その位の、長い時間が必要で、
夏夜さんの体は夏朝さんが作って、体と心をそれで夏朝さん一人の人から切り離す方法はそれしかないんじゃないかなとカードを見ながら思ったんだ。

──でも、神魂効果ででまた会える機会もあるかもしれない。それとも、夏夜さんがどこまで何を望んでいるのか、交換日記をつけるといいかも知れないね。
それに今、夏朝さんの影響で、夏夜さんがいるとしたら……少なくとも今は、夏夜さんがいること自体がが、夏朝さんにとって、とても大事な事だと思うから……。

（一度、深く深呼吸してから…話し始める）


僕は…春から桜花寮で暮らして、寝子高に通って…
もれいびである事以外は、フツウの高校生だと…思ってた。

けど…神魂絡みとか色々あって、気付いたんだ。
僕の中に、僕とは別の人格…
『冷徹な僕』がいる、って。

前後して
『中学時代前半の出来事だけが殆ど思い出せない』事にも気付いて…
未だに思い出せない部分の方が多いから、確実にとはいえないけれど
この時期の出来事が原因で生まれた人格なのかもしれない、とは思ってる。


神魂の影響？を利用して
１回だけ『冷徹な僕』と会う事ができた時…
冷たそうだったけど、話はできたし
「寝子島の皆に酷い事する気は元から無い」って言ってたし
『夏夜（かや）』ちゃんって名前も聞けた。

最近…頭を打ったりした拍子に、記憶が数時間単位で無くなる時があって
毎回じゃないけれど…『夏夜ちゃん』が出てる時があったみたい。
でも、出てる間に大事を起こした事はなかったようだし…

…極端に悪い存在・フツウを壊そうとする存在ではない、と思う。


…色々あって決めたんだ。
過去を全部思い出して…
過去と、『夏夜ちゃん』と向き合うって。

でも…僕は甘いのかもしれない。

『夏夜ちゃん』と確実に向き合う為に、
悪い事しそうなら、僕が止められるように。
そして…できれば、共にフツウの日々を歩む為に…

『僕と夏夜ちゃんを、それぞれを保ちながら、心身ともに分離する』
そんな「願い」を…叶えられるなら叶えたいと思うようになった。

ただ、無理矢理叶える事で
寝子島のフツウが壊れたり、皆に害が及んだりするなら…叶えず諦めるつもりでいる。
平穏や、皆の方が…大事だから。


…長くなってごめんね。
ここからが本題。

僕が占ってほしいのは
２つの未来。

『僕・夏朝と、別人格・夏夜ちゃんを
　それぞれを保ちながら、心身ともに「２人に」分離する』…
共にフツウの未来を歩む為に、フツウでない願いの成就を目指した場合。

もう１つ…分離する願いを諦め、フツウの解決方法…
過去を思い出し、別人格と向き合い
「人格共存あるいは統合」を目指した場合。


フツウから大分かけ離れた内容で申し訳ないけれど…
占ってもらったら、どんな結果がでるのか知りたいし
それに関する維都月さんの助言や意見も、できれば聞きたいな…って思う。

意にそぐわない結果でも、構わない。
だから…お願い、します。（深くお辞儀）

良かった、待ちくたびれたとかなっちゃったらどうしようかなと思ったよっ(嬉しそうに笑って)

(両手を胸元で軽く組みつつ)
うんっ、こんな時「ああ、やっていて良かった」って思うんだよ。
お話出来る機会が出来て、本当に嬉しいっ。(嬉しさが募るのか絶えない笑顔)

うん、お話伺うよ。
(改まった様子で。言葉少なに真摯な表情で相手に向き合って)

ありがとう。
順番来るまでの間は皆とお話し？できたから、
そんなに待った気はしないなぁ…
（少し緊張しつつ、維都月さんの反対側のクッションにそっと座り）

僕も…維都月さんとお話しできて、嬉しいな。
（少し微笑み）

そうだね、占ってほしい事を説明しないと…
…大分長くなるし、内容的に占える事かどうかもわからないけど…聞いてほしい。
（元の表情に戻り…真剣な眼差しで維都月さんを見て、話し始めようとする）


（※具体的な事情説明・占ってほしい事については夕方以降に書き込む予定です）

恵御納さん、お待たせしたんだよ～っ！
どうぞ座ってくださいなんだよっ！
(反対側のクッションを指し示して)

うわぁ、同じクラスの人とお話出来るの嬉しいなぁ。えへへ……っ。
(笑顔と同時に緩んだ顔をしっかり戻して)
今日はどうしたんだろう？　何かあったのかなっ？

(深々と頭を下げてお見送りしながら)

……大人になるって本当にむずかしいんだな……(ぽつりと今まで考えもしなかった様子で言葉を呟いて、改めて深々とお辞儀をして)

っと（引き止められてポケットに手を突っ込んだまま振り向き）
……たはは、最後通牒つきつけられるまでねばれって、カワイイ顔して酷なことゆーな嬢ちゃん
んー。いや、ハズレてるとも言い切れねー。当たってるから、さ。もう笑うしかねーわけよ（苦笑いしつつ人さし指で頬を搔き）
……ありがとうよ、気遣ってくれて。その気持ちだけでじゅーぶんさ。
離婚した時点で縁を切られたも同然だけど、あいつの口からはっきりもう顔見るのもうんざりだって言われねー限りはまだ希望持っててもいいのかな……なんてよ。

じゃあな。
アンタいい占い師になるよ

あ……！(何か思い至った様子で)待ってください！
ご兄弟のところの基本がそこまで外れているなら、【奥様のところも外れている】可能性があります！

あるんです、大半がが当たっていると、もう頭抱えるしかないんですが、時間を置かずに占っているので、片方の根底が大きく外れているとしたら、奥様との復縁の状況も外れている可能性があるんです！

だから……諦めないでくださいっ！
占いは万能じゃありません、奥様から「もう終わった事(完結した)事だから」と実際に言われるまで諦めないでくださいっ！

諦めずに、大切なものは占いだけで捨てちゃ絶対に駄目です！　相手の意思の確認の為にも言うだけならタダです！！
(占いの根底をちゃぶ台返しするように、大変な事を言いながら慌てて相手を引き留めて)

……そっ、か。あはは、こりゃーしゃれになんねーのがでちまったな
心のどっかで諦めてるってのは否定できねーな……自分でもやっぱだめだってなげやりな気持ちになってんのかも。
あんな別れ方しといて今更より戻そうなんざ虫が良すぎる。
俺はあいつが悩んでたのにも気付いてやれなかった。最低の亭主だ。自分だけめでてー勘違いして、舞い上がって……家族みんなで暮らせるのが嬉しくて。
兄貴も持ってねーモン漸くに手に入れたってさ。
……けど占いでそう出ちまったんじゃしょうがねえ。未練がねーって言や嘘になっけど……
相手にその気がねーのにしつこくすんのもかっこ悪ィ。あっちだってまだ若ェ、恋だって……これからするだろうし
新しい恋、か。ぴんとこねーけど……そうだな、出会いを求めてみんのもアリかもな。

あいつが俺に憧れてる？まさか、ありえねー！だってあいつはガキの頃からなんでもできたんだぜ？勉強も運動も……かないっこねー。俺に才能なんて……（暗い影を宿して目を伏せる）
けどまあ……フリーダムに生きてんのは確かだな。したいことにしたいことして、何にも縛られず好きな時に食って寝て。
……妬んでるのはこっちだよ。アイツは俺の大事なモンずっとかっさらってきたんだ、ガキの頃から。別に欲しくもねーくせによ（小声で吐き捨ててから道化じみて軽薄な笑みを貼り付け）
生産性がねーってのは当たってんな。今でも度々金せびりにいくし。
普通か……言うのは簡単だけど実践すんのはむずかしーぜ。アイツよか劣ってんのが俺のフツーだったから。
普通に働くってのもぴんとこねーんだよな……うちは作家やら何やらクリエイティブな仕事に就いてるのが多いけど、そっちの才能はてんでねーし。
俺もこのトシでヤクザの使いっパシリはキツいからなんかバイトさがそうかなって思ってんだけど
……家族を幸せにするってむずかしいよな。
親父はホント尊敬するよ、実の子もそうじゃねーのも分け隔てなく愛情注いで育て上げて。
俺だってそうしてきたし、そうしたかったんだ（独白じみた口調で呟く）
対等であろうとする努力か……いい事言うな嬢ちゃん。
そうだな、逃げてたってはじまんねーよな。ガチでぶつかんなきゃよ。その結果当たって砕けんのも望むところだ
船頭……漁師に転職しろって思し召しか？参考にするぜ！
んじゃ、あんがとーな
（維都月さんにウィンク、元気に礼を言って去っていく）