ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
--------------
(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
ねーちゃんの夢すごいな!
あははは。うん、ねーちゃんの夢応援してる!
すごい結果だなぁ。面白いや。
うん、俺こういう占いも楽しくて好きだ。
かいしゃくは難しそうだけど。
じゃあ、ええと・・・あ、じゃあねーちゃんに支払いとしてこれやるな!
ガチャガチャしてあたったんだけど、虎猫のキーホルダー!
これやるよ!
支払いはとーぜんだから気にしなくても大丈夫だからな!
やってもらうだけじゃあ、ばらんすが悪いって俺のばーちゃんも言ってたし!
じゃあな、ねーちゃん!
今日はあ、有難う!
なにしろ本を片手にした初心者だからねぇ。興味半分位が丁度良いんじゃないかなぁって思うよっ。(大きく頷いて)
将来の夢は──うん、お父様の会社の再興のお手伝いかなっ(えへんと胸を張って)
寝子島カードはねぇ、引き辛いけれどもお気に入りではあるんだよ。
きれいなカードで「頑張れ」とだけ出た時とかに、「とりあえず、じゃあ、目先どうすればいいんだ!」って時に引くと、色んなアドバイスをしてくれるんだよ。
それじゃあ、少し引いてみようか。
(試しに三枚)
うん、3枚まとめるとこんな感じ。
『今から千年後の未来!
寝子島の医学は発展し、寿命が延びた世界でそれでもヒーローの邪魔をする悪者は絶えなかった!
戦え!戦うんだ、寝子島ヒーロー!
未来は正義を背負う君の猫の手に掛かっている!!』
『悪者は身近な所から!それでも戦い続けるその手には黄金の鰹節!』
『ライバルはサンマさん!? 迷い、それでも戦う君にヒロインからの祝福が!!』
戦隊モノのカードが3枚出たよ!道は悪路でも、頑張れば何とかなるんじゃないかな! 多分……!!(曖昧な単語を力強く)
ん~、練習させてもらっている身だから、何もいらない──って言うところなんだけれども……
占い師さんはもちろんのこと、実は占い屋さんでも同じで、本当は練習でも対価をもらうってきまりがあるんだよ~…(これは秘密と小声で)
だから、無かったら全然良いんだけれども、もし良かったら、飴玉一つやガム一枚とか、道で拾った綺麗な石とか、もう「いらない」ってものでも、何でも大丈夫だからあると無いよりずっと嬉しいかなっ。
外のつちのこの里を一粒、こちらに持ってきてもらえるだけでも大丈夫だよっ。(「それでも良いだなんて、へんな感じだよね」と小さく笑いながら)
(うんうん頷きながら聞いている)
変なカードもつかえるんだな。へー(わくわくそわそわ
ま、まぁ、みてもいいぜっ。
おう!わかった。約束するぜ!
占いはおねーさんには悪いけど、きょうみはんぶんってやつだし!そこら辺は大丈夫だぜ!
(そわそわしながら話を聴いている)
・・・どんな職業にも向いてるってのは嬉しいな。ただガチガチの奴はあわない感じだな!
いい結果ぽくて良かったー!
Σ(ちょっとびっくりしつつ)
そ、そっか。明るいか。・・・ちょっとほっとした。
ありがと。それなら良かった・・・。
俺の将来は、わからないんだな!でもきっとその通りだよな。
俺もまだはっきりわかってないんだからさ。
まだまだ俺には将来も職業も遠い事だけど、いつかちゃんと俺がやりたい事、なりたいもの、ちゃんとみつけられたらいいなって思う。
そういえば、おねーさんも夢とかあるの?
有難うな!
おねーさん。
ええとこれって何か払った方がいいのか?
うんっ!改めてよろしくお願いしますっ(ぺこりとおじぎ)
ヘンなカードの方はねぇ。丁度、将来とかについて占った時に「じゃあ、当面何すればいいんだよ!」って場合のアドバイスに使えるんだよ~。本当にちょっとヘンだけど息抜きになるよ。最近、両方使う事もあるから見ていくかな?
将来の職業と将来か~。1つだけお約束してもらえると嬉しいんだよっ。
ここで──もし、「えー、何かイメージしていたのと違う~」とか「もっと明るい未来が良かった~っ」とか希望に適わないものが出たら、その占い内容は『直ぐに忘れてしまう事!!』
まだ小学三年生の未来なら、目指しているだけで明るいんだよっ。
目指しているだけで、諦めないだけで望みどおりの自分になれちゃうんだよっ。
だからこれは、約束ねっ(満面の笑顔を相手に向けて)
まずは、どんな職業が向いているか……むむむ……(いつも通りなのに無駄に気合を込めて)
──うん、やっぱり若いからどんな職業にでも可能性が向いているねぇ。
保父さんにも、ベンチャー企業にも向いているようなマルチ加減があるから、目指せば好きな職業に就けるよ。
ただ……法や権力にギチギチしたものがあるのは避けた方が無難だね。確かに未来的には職業には就けるかもしれないけれども……向いてない(小声でポツリと)
やりたい職業に就ければやる気だけで突っ切れるくらいに元気で溢れるから、将来的にも明るいんだけれども、試しに一つ引いてみるねっ。
……うん、今まで気にした事もなかったのに、占いたくなるような大きな事柄があってここに来たけれども……それでも、由貴くんの過去も未来も明るいよ。
ただ、将来だけはきちんと「分からない」って出ているよ。先が見えない運も大きく左右するし、可能性がたくさんある証だね(「運命の輪」というカードを指し示して)
望みがあるなら、一つ目標を定める事。
それと、本人凄く輝いて見えて、周りからも、夢を目指すって点では成長したら凄いんじゃないかって思われるけれども……
ひとって全員がそうであるように、
『目標を持つと、夢って凄く重たくて投げ出したくなるときがある』って出ているけれども──でも、それさえ乗り越えれば、月並みだけれども、はっきり出ているよ。
【将来、つらい事を乗り越えれば、目標にした職業には必ずなれる】って。
大人になる事が辛いのは当たり前な事だから、その職業になれる事を将来の一区切りで見た場合だねっ。
ここでいいんだよな。
改めてよろしくな!
ええと、カード選べばいいのか?
んじゃ、こっちのきれーなカードで!
そっちも気になるけど...
で、占ってもらいたいのは、将来について!
まだまだわかんないけど、俺ってどういう職業とか向いてんだろう?
あとすごく、ばくぜんとしてるけど、俺の将来って意味でも占ってもらいたいな!
(いえ、お気になさらず!お身体大事に!!)
大学行かないとまずグループ単位のものは引き継げませんからねぇ……経理的な面においてはお父様に同乗いたします(「あぁ」と微笑って)
今回の件に関しては、祖父母の方のお二人は絶対的な味方です。寝子島におられる限り、ずっと守っていただけます。遺言状は……カードにも、実は「言わなくてもやってくれそうだな」とは出ていて……(小さく微笑んで)
す、少しでもお役に立てたなら嬉しいですっ!!(カチコチ)
アイテムは是非頂きます!むしろ頂きました!!
(他の方に譲る気がないため、いっそ作ってしまった:https://rakkami.com/item/detail/1013)
この度は占わせていただいて、本当に有難うございました……!
(深く深く御礼をして、お見送りをして。
それから、小走りに改築の方へ)
(体調不良で返信が遅れてしまい申し訳ありません!)
(真剣な表情で話を聞いて、ふぅー、と息を吐いて)
そっかぁ……そっかぁ……。
なんだろう、父のその本音に笑いがこみ上げてくる……。
思った以上に大学受験放棄は効いていたんだねぇ。
その上で祖父母に頼ってもいい、と。
ただの甘えかなって思ってたんだけど、もう少し頼ってみよう、かな。
まずは私がこれからもずっと寝子島にいたいって意思を伝えることからだね。
遺言状の件も了解。
おじいちゃんなら皆まで言わなくてもやってくれそう。
自力で戻ってくる、か。
グループで働く他の人達の事を考えてしまって、「思い切ったこと」をしづらかったんだけど
私がいなくても……いないほうが安定するなら私も安心した。
目的の為に手段を選ばなければ、大切なものがどんどん手に入る――なるほど、うん。
(噛みしめるように茉菜さんの言葉を繰り返して)
ありがとう、勇気と元気が出たよ!
おじいちゃんたちにしっかりと自分の意志を伝えて、それで頼ってみる。
まずはそれからだね。
進むべき道が見えてきた気がする。うん。
本当にありがとう。
話を聞いてくれたのも嬉しかったし、占いとアドバイスも凄い助かりました。
あっ、そうだ。
(小さめの紙袋を取り出して)
これ、よかったらお礼にもらってくれないかな?
手作りだからクオリティはそんなに高くないんだけど……お礼の気持として。
(可愛らしい手作りのポーチやバッグ、ビーズアクセサリやレジンアクセサリなどを取り出して)
興味のあるものがなかったら、誰かお友達にでもプレゼントして……!
「も、もう少しお父様に優しい方法を考えていければ…」と思ったので……
それで……(引いたカードの一枚を見ながら)
うん、会長である祖母の方と祖父の方にもっと頼っても良いと出ていますね。
お二人とも、紅林さんの気持ちを一番理解して、汲んで下さっている方なので、
(カードを3分岐に分けて展開して)
ああ、えっと……赤の他人から言うには、何とも少し言い難いのですが……。
グループはやりかねない事だらけですから……強制結婚の可能性を含む、全ての事情をお話した上で、未来への抑止として、
「紅林柳霞には、グループを継がせない。自分の宝である寝子島のステラ・マリスの土地と店を渡す」
と言う旨を『祖父母様の亡くなった後の言葉【遺言書】に書いてもらう』のが良いと出ています。
直接は言い出しづらいので、「自分は一生寝子島に残りたい」等から始めて、向こうから言い出してくれるのが良いですね。
祖父母の方は紅林さんの事を本当に思って下さっているので、それだけじゃなく、ご存命の間からも、紅林さんの為のアプローチをしてくれると出ています。
隠し事無く、……好きな方がいる、というのも隠さずに……心から相談すれば、絶対力になってくれます。
(カードを見つめてしばし)
…あ、やはりグループの会長となると、器も年の功も違いますね。私なんかじゃ「どのような方法」かは分からないけれども、正直に全て話せば【絶対に助けてくれる】と出ています。
──紅林さんのお父様が、その気になれば私を力づくで連れ帰られかねないのでしたら、紅林さんも自力で寝子島に帰って来てしまいましょう。
大丈夫です、
『グループの次期跡継ぎ候補が、家帰りたさに「窓から飛び降りた」「家具をダイナミックに壊してストレス発散」』
──……閉じ込められていても、この位は出来ます。
グループのトップになりたい人は一人では無いでしょうし…こんな事実が3回位発生すれば、グループの方から紅林さんの存在の方をお断りされると思います。
…お父様の面目は丸つぶれでしょうが、──この際、チャンスと思って徹底的に潰せば、今後の寝子島ライフの邪魔されません。
……「大切な」何かを得るためには、「普通」程度の存在は潰したって仕方ありません。
大丈夫です。
紅林さんさえ、目的の為に手段を選ばなければ、大切なものがどんどん手に入ります。
(まるで自分に出た結果の様に嬉しそうに、後半特にブラックな内容を満面の笑顔で語って)
(お話をじっと耳を澄ませて聞いて)
分かり、やすかったです。こういうお話を分かりやすく聞いてしまって良いのかと……思うくらいには、分かりやすかった、です。
……なんでしょう、私も身につまされる思いがするのに、もうすっかり忘れてしまって……若ボケですかね……
(しみじみと、間の抜けた事を言いつつ、何か自分で深く考え込むようにしてから)
…それでは、全体像と合わせて(カードを引いて)
えっと……根子島にいる内は、紅林さんは大丈夫です。カードに徹底して出ていますね。「何故か」はこれからとして……
もう、立場的には紅林さんにとっては、その生まれは運命的なもので、決められた立場では「あった」のですが……
──会社全体のグループとしては、若干の不利益よりも、
「社長にするなら、会長の趣味で経営を始めたお店まで継いだ『曰くつき』の紅林さんよりも、もっと『クリーン』な存在がいい」──と出ていて……(汗)グループの営業利益についてはそんなに気にしなくて良さそうです(汗)
お父様も、紅林さんの行動力に大学の時に、本当に痛い目を見たので、もうそれを踏まえて苛立ちやら何やらを含めて『我が家安泰でありたい。しかし紅林さんは、出来れば駒としては使いたくない』と言うのが本音でありそう。
その行動力で無理に紅林さんを据えても、本人がが望まなければ、グループ潰されかねないと思ってる。……それだけ、大学受験放り出されたのが衝撃的だったんでしょうね……(汗)
紅林さんの結婚に関しても、恐らくお見合いになるだろうけれども、
今までの行動から、紅林さんが会社の立場を思い悩んでいると思われておられないから、お見合い相手にも『「興味無いです」の一言を言って、会社に泥を塗りかねない』と思ってしまうくらいに、紅林さんに良い方向に、お父様には嫌われていて……(汗)
もう、紅林さんの婚姻についても、お父様にとっては手詰まりの最終手段になりそう。他に手段があるなら、きっと飛びつくかと思われます。
ただ、一番の問題は祖父の方と、祖母の方のどちらかがお亡くなりになられて、一気にバランスが崩れた時ですね。
もっと、良案がありそうなのに、慌てるあまりに、うっかり自分の跡継ぎにしたい人との婚姻をお父様が進め兼ねなかったり等、手を打たないと波乱がありそうです。
これも、相手の男性に「天国から会社を見守っていてください」と笑顔の初対面で脅しつければ立ち消えしますが、
(しばらく黙ったあと、ゆっくり口を開いて)
長くなっちゃってごめんね。
……どうしたらいいのかなぁ。
父との関係とか、会社との関係とか、私はどうしたらいいのかなぁって思って。
このまま祖父の庇護下でずっとっていうのもどうなのかなぁとか……色々悩んじゃって。
もちろん、最後に判断しないといけないのは私自身。
でも、今はすごく視界が狭まっちゃっている感じがするの。
だから、将来への道を選び取るための、視界を広げて欲しくて相談に来ました。
……上手く伝わったかな。
ごめんね、順序立てて話せていないかもしれない。
支離滅裂でわからないかもしれない。
わからない部分は、遠慮なく聞いて!
(飲み物を飲んで息をついて)
祖父母がうまく手を回してくれたのか、こっちに来てからは実家の干渉は殆ど無くて……まあ節目には帰ったりしたけれど、無理に跡継ぎの話とかはされなくなっていたよ。
私は凄く生き返った気がした。
好きなことをして、自分で何をするか決めて過ごして……。
進学した友達とたまに会うと、もっと勉強したかったなぁって思うこともあるけど、
勉強はどこにいたって、何歳でもできるしね。
あ、従弟はもういじめてないよ。
従弟がやっぱり祖父母の計らいで寝子島に来た時に、ああこの子も同じだったのかなぁってちょっと思ったりもした。
……でも、普段は忘れているけど、たまに思い出すというか……
『これは特別に猶予が与えられているだけなんだ』って自覚はあったんだよ。
跡継ぎ問題が解決したわけでもないし、父が諦めたとも思えないから。
いつか、父が選んだ人と結婚させられるんじゃないかなとは思ってた。
(ちょっと言葉を切って、そして少し恥ずかしそうに)
……けど、私には寝子島を離れたくない理由ができたの。
父の跡を継ぎたくない……というか、父の決めた相手とは結婚したくない理由ができたの。
私が跡継ぎとして挫折してもいつか婿をとってその人を、その人との子どもを跡継ぎにって父が考えてるって聞いたけど、絶対嫌だって思うの。
……。
…………私、寝子島で好きな人ができたんだ。
私なんかには勿体無いくらい、とってもとっても素敵な人。
まだ付き合っているわけでもなければ将来の約束なんてもちろんしてないけど、
……好きなの。
(頬を染めて俯いて)
でもね、絶対に父は許してくれないんじゃないかって思う。
祖父の顔を立てているのかわからないけど、今は何もしてこない。
でも祖父は海外に行っていることが多いから、父がその気になれば私を力づくで連れ帰るくらいできると思う。
私は、私が好きなあの人には、うちのことで余計な迷惑かけたくない。
でも、私は父に抗う決定的な力を持っていない。
それに……跡継ぎ問題がこじれたり、私が跡を継がなかったことで、会社に、グループに尽くしてくれている人たちに不利益な自体にはしたくないと思ってるの。
でもでも、私は…………(言葉に詰まって)
あれもこれも欲しいってねだっている子どもみたいなことは判ってるんだ。
片方を立てると片方は立たない、それも頭では判ってる。
私が我慢すればいいって思ったこともあるけど……。
(茉菜さんかわいいなぁと思いながらニコニコしている)
そうかーなるほどー。
じゃあ、ちょっとがんばって話してみる。
あ、頑張るのは上手く伝わるように話すことで、話したくないのを無理に話すことじゃないから安心してね!
順序良くとかわかりやすくとか話せないかもしれないから、わかりづらかったら言ってね。
(考えるようにしながらゆっくりと語りだす)
……あのね、私の実家は本土の……鎌倉にあるんだけど、貿易関係の会社をやっていて、
今は祖父がグループの会長なの。
父はその長男で、今は社長職についてるよ。
父と母はお見合いというか……親同士の利害の一致ですすめられた結婚で、
でも母はそんな父を愛せると思って嫁いできたみたい。
でもお嬢様育ちの母は仕事のことしか頭にないような父にしだいに不満が募っていったんだろうね、
構ってもらえないのが寂しかったのかなぁ……私が物心つく頃には
父がたまに自宅に帰ってくると必ずと言っていいほど母と喧嘩をしていたの。
ヒステリーを起こした母に当たられる事もあったよ。
父には弟がいて、息子がひとりいるの。
今高2で、夏休み前に寝子高に転校してきたんだけどね。
父は、私が生まれた時、男じゃないからがっかりしたみたいで、でも数年の後に弟に男の子が生まれたわけで、
跡継ぎの座を甥っ子に取られるんじゃないか、自分が社長の座につけないのではないかって焦ったのかもしれない。
私は従弟には絶対負けるなって呪いのように言われ続けて育ったの。
小さい時はねー、従弟にいたずらしたりしてずいぶんいじめちゃったかな(苦笑)
まあ、なんていうか、今話したような大人の事情がわかったのはここ数年のうちなんだけどね。
私も、高校までは親の言うままに進んだし、勉強も習い事も頑張ったし、
大人の理想像みたいなのを無意識に演じて動いてたんだ。
その頃にはもう祖父は父に社長を譲って会長職になって、寝子島に移り住んで、
祖母とステラ・マリスを始めてたの。二人の夢を叶えた形でね。
営業は不定期だったりだけど。
小さい頃からよく私も遊びに来てたんだけど……大学受験前にね、なんだろう、全部虚しくなっちゃって。
そんな私の気持ちにをわかってくれたのは祖父母だけで……。
大学受験したふりして全部すっぽかしちゃったの。
祖父母が自分達は海外を回って仕入れをしたいから、私が希望すればお店を任せたいって言ってくれたから。
で、高校卒業して、ステラ・マリスを継いだんだ。
よろしくお願いしますっ(慌てて恥ずかしそうに頭を下げて)
……こんなに可愛い女性がいるだなんて、神はやはり2物を余裕で与えているんだよ……!!(相手に聞こえない程度に、思いっきり天を呪いながら)
ん?(お話を聞いてから)
はいっ、多い方が──ああ、だんぼーるはうすに防音設備があれば……っ!!(さめざめ)
えっと……っ、多ければいいのは確かなのですが、なくても何とかなりますっ。
その代わりに、ちょっといつも以上に回答がアバウトになってしまうのですが、それは引いた人間が分からないだけで、カード自体は正しい事を指し示している事が圧倒的に多いんです。情報が少ないと同じカードなのに的外れな事を言っちゃうだけで……まあ、いつもの事なんですけれども(汗)
もし、どんなにアバウトでも、必要に応じて分からなかったらカードの基本的な意味をお伝えしてお尋ねしながら占いを進めると言う手もありかなと思ったのですが、どうでしょうかっ?
こちらも、もちろん無くても大丈夫ですっ! でもやはりアバウトに…!(以下ループ)
お好みの方法でっ、どうぞ!(ドキドキしながら)
(移動してきて)
改めて、よろしくねー!(にこにこ)
占ってもらいたい内容なんだけどー……んー、その前に質問なんだけどさ、
占ってもらいたい内容や関わってくる人についての情報って、
多ければ多いほどいい……って感じなのかな?
(苦笑して)
んっとね、どれだけ話したらいいのかってちょっとわからなくて……。
占ってもらいたいのは家族がらみの内容なんだけど、
情報が多い方がいいなら、ちゃんとまとめて話そうと思ってて。
ちょっと込み入ってる部分もあるからさ、うん……。
(ナニカ言おうと口を開けて。やっぱりやめて。
代わりに、申し訳なさそうに笑って)
…うん。ヨロシクな。(今度こそ振り向いて)
また。(肩越しに三つ編みふりふりしながらてくてく退出)
私的な主観では「だんぼーるはうすを一歩出た」時点で「帰った」です!
(暴挙も吃驚の発言をしながら手紙を読んで)
(にじむ目からぽたぽたと涙が出るのを、ぐわしっと袖で力強く拭って)
この結果を……尋ねてこられた相手にお伝えすれば良いんですね。……分かりました!任せて下さい!
『帰ってこない』なんて結果が出たら、カードごと燃やして引き直しますから!(カードごと証拠隠滅という何か大変な事を口走りながら)
……気をつけて、いってらっしゃい。いつまでも、お待ちしています。(封筒を片手に深くお辞儀をして)
いいっ!?イヤイヤイヤだから帰ってからだって!あっちょちょちょ待っ………。
(想定外の動きに不意をうたれてわたわた。完全に逃げるタイミングを逸して)
……………。
(気まずそうに明後日の方を見ながら、さっと手で視線を遮り。恐る恐る反応を待つ…)
不吉な気配がするので、封筒から不穏な気配を想像するものを、全て言ってみたのに外れた!!(無駄に衝撃)
……市子お姉さんの占い結果を…他の方に……?
やったことはありませんが……出来なくは、ないとは…思いますが……
(しばらく沈黙してから、うつむいて)
──はいっ、読んでから考えます!!
(大変な事を口にしつつ、相手をお見送り。改築へ向かう前にテーブルの上に置かれた封筒を、言われた事を聞きもせずに急ぎ開けて中を確認して)
~~~~~~~(想定以上の困惑ぶりに笑いを堪えてぷるぷるしつつ)
………ふー。イヤワリーワリーサスガにちーとっぱかし底意地悪すぎた。
(なんとなく卓上に目をやって。ちょっとだけ瞑目して。くすっと笑って)
ウン。えっとな。もーちょっとちゃんとゆーけど。
占って欲しいコトっつーのは紛れもねー「あたしにまつわる」コト。
だしンな深刻にならんでも…ソレこそ「ネタ」にするぐれーでちょーどいい。
ただ…結果はあたしじゃーなくて。ベツのニンゲンに伝えてやって欲しんだ。
チナミに相手ヒトリじゃねーし。まー詳しいコトは封筒のナカミ参照だけど。
いつかソイツらがココ訪ねて来たときにでもさ。
でもなんせマナはマジメだかんね。
いくらあたしが「ネタ歓迎!」…っつったトコロで背負い込んじまいそーだし。
だから…とりあえず今すぐは見ねーでくれ。…このあともお客居っしね。
まーなんだ。めんどくさかったら捨てるなりイモと一緒に焼くなりしてくんな。
(言うだけ言って。返事も待たずにどっこいしょと立ち上がり)
…………………(さっき部屋を見ていたのと同じ目つきでマナの顔をじろじろ)
あ、当たるわけがないよ…!当たる訳が……!orz
『人の命!? それでしたら、こんな所ではなく、今すぐ病院か警察へ……!!』
……なんて、そんなものを知らない市子お姉さんじゃありませんし、占いの序列が現代では極めて低い事も知らないはずがない。
そうですね……
○自分の占いはあくまでネタで、行動は全て市子お姉さんが決める。
……これは言うまでも無く……
○占いの過程も、占いの結果も占い場所はここで。
この場ではなく、市子お姉さんが帰ってからでしたら、占うのはお客様の間になります。
深刻な内容なのは重々承知しているのですが……今までの占いの『ふるおーぷん』的なものに基づいて、またお姉さんに来て頂いて、この場で口答でお伝えする形になります。
固有名詞はもちろん出さないようにしますので……!
──……封書に、封書でお返事するのは……今まで来てくださって占わせて頂いたお客様に申し訳がないのもあって……
意にそぐわないだろうな、というのは分かっています。
でも、それでもよければ、引き受けさせて頂きます、が……どうでしょう……?(不安に顔をいっぱいにしながら)