ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
キーカードは、
【蓮太郎さんの見る夢を、もう見る都度見る都度、ノートに書き起こして詳細に自己分析する事】
見ている夢の原因探求を諦めない。
どうしてこの夢を見るようになったのか、過去に何か多大なストレスが掛かったらしい事はカードに出ているのですが、それがきっかけであっても、どんなに辛くても投げ出したり断念したりしてはいけないと出ています。
それこそ夢の中の女性が何か一言でも声を上げた言葉を聞けたらそれを繰り返してメモに取っていけば、確実に一歩前進するんです。
……後は、片方の「夢なのか前世の記憶なのか分からないモノをどう向き合うべきか」は答えが出てしまいましたが……(汗)
一応、「夢と向き合うか」「奥様や夢のことを忘れるべきか」について触れさせて頂きますねっ。
(また、カードをくるくると回して、2方向に分かれるようにカードを広げていく)
……ああ、うん……(出た結果に軽く頭を抱えて)
夢の中身と向き合うには、かなり疲れてしまうみたい。分析はとても精神的にも辛くって、途中で投げ出しかねないという旨のカードが出ていますね。
ただ、最終結果に「庇護」を表すカードが出て来ているので、それこそ常世の国の奥様が「気合が足りません!」とばかりに、せっついてこられる可能性はありますね……!!(笑)
もう片方の「忘れる」なのですが……
これが夢と奥様を忘れるきっかけになっても、心に傷を負ったままの為、忘れたところで新しい恋愛ごとを楽しむ事もできずに、上手く忘れられても割り切れずに、時折思い出してしまっては頭を抱えてもんどりうつような状態ですかね……。
誰かに声を掛けて口説いてもらうまで、蓮太郎さんからは恋愛系のアプローチは一切出来なさそうという……結果になりました──
もう、これは──どちらが宜しいかは苦難の道ですね……(悩みつつも慄いている)