ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
--------------
(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
ちょっとの範疇を超えている愛情!……夢、ですか。(戦慄しつつ、直ぐに安心して真顔で話を聞く態勢)
自分は全く詳しくないんですが……モチーフはギリシャ神話と日本神話のようですね。
でも、神話自体も全く同じではないけれども、錬太郎さんのご覧になる夢も、全く同じではなくて要所要所が違うところが気になるところです。
日本神話は恨み憎み合い上等なのですが、ギリシャ神話のオルフェウスの妻が、消えてしまう前に言った言葉にも、方向性が2種類あるんです。
「どうして振り向いてしまったのですか。私は貴方と貴方の音楽を聴き、再び地上に出る事をこんなにも楽しみにしていたのに」と、
「愛ゆえに振り返ってしまったのは、私を思ってくれた故のこと。貴方をどうして私が責める事が出来ましょう」と。
そのどちらの言葉を言ったのかさえ分かれば、気分も大分変わりますよね……。この辺りは当て物になってしまうのでカードでは分からないのですが……。
夢にまで映る、亡き奥様への葛藤とどう向き合い対処すべきか、ですね……少し、占いの旨がずれていたら指摘して下さい。
(カードを引き始めて)
まず現状だけでもと思って引いて見たのですが……
夢を見始めたのは、恐らく本当に「ここのところ」というくらい最近。全体像の現状に「統合」というカードが出ていますので、恐らく丁度今が『向き合う時に相応しいタイミング』だったから夢を見ている、という状態でしょうか。
蓮太郎さんも、心の表層では「これはもう何とかした方が良いのかも知れない」と思う傍らで深層意識では「そんな奥様の過去をもって、夢に依存までして自分ってやつは」と少し思っている気配。
現状の「統合」をもって、未来では『特定の条件をクリアすれば』穏やかで平穏な道が開けるとカードに出ています。
周りに相談するのもありと言えばありなのですが、周りの方は蓮太郎さんの事を『頼り甲斐があって、とても頭の回転も早い人』という認識のほうが強いので、もし相談してもちょこっとだけ引かれてしまう可能性が無くもありません。
最終的には、安定した流れを経て、『0→1位の勢いで、改めてか、それ以上に心がすっきりしてスタートが切れる』と出ています。
……ただ、そのかなり安定した未来予想図には、一つだけ障害があって……