ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
うん、ジニーさんと瑞麗さんのお父様は、今の時点では、本当にお互いの事が思考にも視界にも入っていないんだよ。
特に、瑞麗さんのお父様。本当にジニーさんの事目にも入っていないよね。
やり取りをするのは(カードを引いて)うん、今の時点ではどういう経緯になるのかは良く分からないかな(だめうらない屋)
でも、瑞麗さんのお父様がジニーさんの事を再評価する機会が出来上がるのは確かだよ。
そこではっきりと『やるなら徹底的にやれ。それさえ出来なければ、改めての用は無い』に繋がると思うし、そこで瑞麗さんが連れ戻されちゃう可能性も無くはない。
一番のネックはやっぱり瑞麗さんの年齢なんだよね。これが20歳とかだったら、状況は大きく変化出来ただろうと思うと、やっぱりまだ若いっていうのは辛いよね……
……いつでも、子供のいう事に、家人は耳を傾けてはくれないし、
聞いてもらえる環境になった時には、もう手遅れという事もある。
瑞麗さんはまだ、まだ大丈夫だよっ。だから、瑞麗さんの言う通り諦めちゃ駄目だと思うんだよ。長期戦だと思って、今からお父様が『具体的に何をやっていて、何が悪くて、何が嫌か』を伝えられる知識があると良いってカードに出ているよ。
自分? 私は……残された時間にどれだけの事が出来るだろうかとだけ思っている…かな?
お父様の会社は軌道に乗り始めているから、余計に……こほんっ。(咳払いを一つして)
瑞麗さんは、今はひたすら我慢っ。
ふぁいっおーーっ!
(そう応援しつつ、出入り口までお見送り)