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<鈴島海賊の秘宝III>海へ
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●プロローグ
昏い星ヶ丘マリーナを、おう、おう、と、嘆きに似た音を立て、風が吹きぬける。
なにかを予感させるような、生ぬるく湿った風だ。
まなこをしっかり開けていても現(うつつ)の世界から引きはがされそうになる。
桟橋に立つと、二隻の古めかしい船のシルエットが赤い月を背に黒く浮かび上がっているのが見える。
老貴婦人のような佇まいの二本マストの帆船は紅梟号。その隣の一回り小さいのがリ・ボーン号。ともに、砂に覆われた赤い寝子島――おそらくこの世ではない場所――から持ち帰った特別な船だ。
サキリ・デイジーカッター
は平穏な日常に退屈していた。
「この船に乗るのに力試しが必要かい?」
きっかけは偶然川辺で拾った波模様の金貨だった。どこか異国めいた形状の古びたそれが気にかかり、色々と調査した結果、彼はこの場に居合わせることに成功した。正直苦労したよ、と口の中で呟く。
「この金貨を拾ったのも運命かもしれない。どうか僕も冒険に同行させて欲しい」
この旅の引率者とも言うべき
坂内 梨香
は無言で腕を振るった。サキリは飛んで来たものを咄嗟に抜いたナイフで打ち落とす。流れるような自然な動きだった。軽い金属音を立ててヘアピンが落ちた。
「歓迎するわ」
差し出された梨香の手をサキリは握り返した。
「梨香くんも今回は一緒に行けるんだねぇ、ミイラのご先祖様は大丈夫かな? ま、何とかなるか」
にっかりと陽気な笑みを浮かべて、
晴海 飛鳥
が梨香の背中をバンバンと叩く。
「そういえば梨香くんはいつの間に御先祖様に身体を返してもらったの?」
「いつの間にか、ね」
その陰に円の後押しがあったこと
を、梨香はうすうす気づいている。
「コウは今は紅梟号で棺の中。彼女の最終的な望みは夫の傍で眠りたいってことだから、もし宝の島に辿り着いたらそれは叶えてあげたいわね」
「そうかー。いやー、それにしてもいよいよだね、緊張する? 高揚する?」
「そうね。緊張するし高揚するわ。ずっとこの日を待っていたんだもの」
「そうだよねぇ。ま、しっかりやろうね、ここまで来て失敗じゃぁこっちが幽霊になるくらい悔やんでも悔やみきれないしね」
「もちろんよ」
そうこうするうち星ヶ丘マリーナには冒険に惹かれた多くの者が集まってきた。人々は二手に分かれ、リンコという謎の女性の笑顔に見送られて船へと乗り込む。
サキリが紅梟号に乗り込むと
伊藤 佳奈
に声を掛けられた。
「伝説の宝の島、どんな所だろ? わくわくするね」
「そうだな、個人的にはスリルと危険のある冒険を所望するよ」
「心強いねぇ。そうだ、写真、撮らせてもらっていい?」
「かまわないが……」
「ありがとう。全員の写真を撮ってるんだ。早くみんなの顔を覚えたくって」
佳奈はにっこりとほほ笑むと携帯を向けた。撮った写真を見、本人を見、「サキリ君サキリ君……」と英単語でも覚えるかのように何度も自分に言い聞かせる。佳奈はいざという時ろっこんを使いやすくするためにみんなの顔を覚えようとしているのだった。
その間にサキリの方も佳奈のことを観察した。どうやらすこしは腕に覚えがありそうだ。
彼女のほかにもそんな者が少なからずいる。
<乗船者リスト:紅梟号>
朝鳥 さゆる
伊藤 佳奈
後木 真央
エヴァ・ブランシェ
尾鎌 蛇那伊
小山内 海
音海 なぎさ
神薙 焔
北原 みゆき
弘明寺 能美子
逆巻 天野
サキリ・デイジーカッター
桜庭 円
薄野 九月
龍目 豪
椿 美咲紀
十朱 此方
握 利平
ブリジット・アーチャー
マウル・赤城・スティック
御巫 時子
御剣 刀
八神 修
李 小麗
<乗船者リスト:リ・ボーン号>
坂内 梨香
恵御納 夏朝
鬼崎 あやめ
鬼崎 未月
晴海 飛鳥
双葉 仄
骨削 瓢
「……悪いけど私、戦闘とか冒険とかそういう技能ないから」
紅梟号の甲板で、風に乱れる髪を押さえながら、
弘明寺 能美子
はきっぱりと言った。
「機嫌悪いのか?」
御剣 刀
がストレートに聞いてくる。能美子は一瞬言葉に詰まるとそっぽを向いた。
「べ、別に不機嫌ってわけじゃないわよ。友達……と一緒に何かできるのは嬉しいし……って違う!」
「違う? じゃあ具合悪いのか?」
察しの良くない刀を
小山内 海
が小突く。
ブリジット・アーチャー
もチャーミングなウィンクをひとつ。
「ふふっ、能美子得意の照れ隠しよね?」
「な……っそういう訳じゃなくて、単に……そう、私のろっこんの力があれば宝の事とか海賊の事とか分かるかもしれないでしょ?!」
言い繕いながらは能美子は、夜の闇に感謝した。そばかす混じりの頬が淡く朱に染まっている気がする。けれどこの暗さならきっとばれない。ばれないと信じたい。
その傍では
桜庭 円
がリ・ボーン号に向かって叫んでいる。
「梨香せんぱーい。ボクはこっちに乗るけど無茶しないようにねー!」
梨香が軽く手を振って応える。
ちぎれ飛ぶ雲が闇を濃くする。
帆が風を孕み大きく膨らむ。
船は夜の海へと滑り出す。
船が行ってしまうと、星ヶ丘マリーナはひっそりとした静けさを取り戻した。まるで世界中の人間が自分を残して百年の眠りについてしまったかのように。リンコ・ヘミングウェイと名乗る彼女は片手で長い髪を掻きあげると、もう片方の手で携帯を取り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月20日
参加申し込みの期限
2015年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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