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終焉狂想曲 NO.222
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翠玉の瞳を周囲に巡らせる。蹴飛ばした上に噛み付いていた掛け布団を隅に押しのけ、
後木 真央
は大穴空いたはずの腹を汗ばんだ掌で探る。
「……夢?」
身体のどこにも傷はない。
息を零せば、小さな笑みも零れて落ちた。目覚めたことを確かめたくて、寝惚け眼を両手で擦る。もう一度、笑う。
「……なんて極上の夢なのだ」
何でもないこの朝が、何でもないフツウの今が、ここに居られる今こそが、真央にとっては極上の夢。
■
目が、覚めた。
見開いた目に映るのは、深夜の闇に包まれた自室。カーテン越しの月光が冷たい光を床に這わせている。
ひどく疲れ果てた身体を起き上がらせる。身体の線に沿うて流れ落ちる波打つ髪を掴み、背中に追いやる。
汗に濡れて肌に貼り付く寝巻き代わりのロングTシャツの己が身を見下ろす。恐ろしい夢に震えていた胸が、安堵の息に上下する。
「……私、」
乾いた唇から洩れた声に、
城山 水樹
はもう一度、吐息を零す。
「生きてる……」
悪夢から逃れるように、己の生存を確かめるように、己が身を抱きしめる。そうして、くすり、笑う。
「美人ってのは往生際悪いんだから、ね」
■
暗闇に目を見開く。天井は夜の闇に占められて暗い。朝の光は未だ遠い。汗に冷たく濡れた額に手をやる。両手で顔を覆う。
――なァ、俺?
耳元に、夢に聞いた己自身の声を聞いた気がして、
冴木 竜司
は目覚めたばかりの瞳を歪める。歯を食いしばる。
あの声を振り払うように起き上がる。
時計を見る。針が示しているのは朝の五時。いつもより遅い起床に苦く笑う。遅く起きたというのに、身体はまるで全力疾走の後のように疲れ果てている。
(……胸糞悪い悪夢だった)
ただの夢だ、と深い息を吐き出す。
(大丈夫)
世界は今日もフツウだ。
大切な愛しい彼女達とも今日もまた会える。
「おっぱいおっぱい」
元気の出る呪文を口ずさみ、竜司は晴れ渡る青空の如く明るく爽やかに笑って見せる。
心の奥底に潜む黒い感情には気づかぬ振りをして。
■
勢いよく起き上がろうとしてベッドから転がり落ちた。
床に転がったまま、
楢木 春彦
は視線を周囲に巡らせる。いつもの寮の自室、いつもの静かな朝。カーテンの隙間から流れ込むのは、朝方の白い光。
同室の友人の気持ちよさそうな寝息さえ耳にして、
「なんだよ、」
一瞬、泣き出しそうに笑う。
「夢、……かよ……?」
床にうつ伏せる。
「ったくビビらせんなよ」
低く、呟く。はぁっ、と大きな息を吐いて起き上がった顔にはもう、いつもの明るい表情が戻っている。跳ねるように立ち上がり、カーテンを引き開ける。今日も秋空が眩しい。いい天気になりそうだ。
(あんなコトがマジでねーよーに頑張らねーとな)
朝の光と空気を胸に吸い込み、寝起きの頭をがりがり掻いて伸びをする。
今日も今日で、フツウの一日が始まる。
■
白い朝の光に、
小山内 海
は空色の瞳を瞬く。カーテンの隙間の窓の外にはフツウの青空。赤い光も、恐いナニカも、跡形もない。
もう一度、瞬く。いつも通りのフツウの世界に目覚めたことを確かめるように、睡魔と自身のぬくもりの残るシーツの中に身体を丸める。
(夢、だったんだ)
やっぱり、と思う半面、ただの夢にしては、とも思う。やけに鮮明だった。現れたナニカも、喉を焼いた黒煙の苦さも、抱きしめられた腕の強さも、首筋に感じた刀の唇の熱も、獣のように噛みつかれた痛みも。
シーツを掴む。自分の身体を抱きしめる。
(千歳ちゃんは刀くんに何を言ったんだろう)
夢の中に聞いた千歳の言葉を思い出す。さっきも言ったわよね、確かにそう言っていた。
ただの夢なのだから、気にしてもしょうがないのかもしれない。
(でも、)
もしも千歳が自分にも言えなかったことを刀に言っていたのなら。
(でも、)
そっと首筋を押さえる。あの日、あの場所で刀につけられた、印。
(でも、……)
■
布団を跳ね除け身体を起こす。乱れた息を整えようと胸を押さえ、
橘 千歳
は未だ朝の光が遠い室内を見回す。時計を確かめる。起きるには早い時間。
幾度か深呼吸をする。寝乱れた黒髪が肩を滑り落ちる。
もちろん、世界は終わっていない。
(刀君は、……寝てるわね、きっと)
横倒しに身体を倒す。夢の残滓の漂う瞼をきつく閉ざす。そういえば、今日の昼、寝子電の車内で刀からあんまりひどい言葉を向けられた。思わずこちらが激昂してしまうくらいに、ひどい言葉。
「もう!」
刀の胸を打つように、布団を叩く。変な夢を見てしまったのはきっと刀のせいだ。
(夢の中でも勝手なんだから)
夢に現れた刀に唇を尖らせる。白い頬にほんの僅か、朱が差す。
(まぁ、ちょっと格好良かったけど……)
思ってしまってから、千歳は胸に生まれる羞恥にも似た熱を振り払うように勢いよく起き上がる。髪をまとめ、背筋を伸ばす。
考え込んでなんていないで、朝練に持っていくお弁当でも作ろう。
■
瞼を開けば、見慣れた天井があった。
「あっ、夢?」
零れた己の声の間抜けさに、
御剣 刀
は身を起こす。
「……また夢かよ!」
頭を掻き毟る勢いで叫んで、叫んだ途端に夢の中での己の所業を思い出す。ふたりの少女のうなじを、その熱やその匂いをまざまざと思い出す。思わず両手で顔を覆う。
「危ねえ」
(あのまま俺は何をするつもりだったんだ)
とりあえず押し倒すつもりだった。
そうしてそのまま、
(そのまま……)
その先を想像すればするほど、覆った顔が赤くなる。それと同時、
(でも、夢から覚めたしな)
起きてしまったことを残念がっている自分も確かに居ることに気付いて、慌てて頭を振る。妄想を振り払い、布団から出る。
(朝錬の準備しよう)
盛大に息を吐き出す。
いつものフツウを始めるべく、立ち上がる。
■
「夢、だったのか?」
自身の部屋の自身の布団に身を起こし、
風雲児 轟
は首を傾げた。身体に傷は無い。窓の外に赤い光も化物の影も見えない。不穏な物音も聞こえない。それでも、終焉と対峙した時の気持ちは強く心に残っている。
寝起きの気怠さなど知らぬ体で跳ねるように立ち上がり、適当に身形を整え寮の外に出る。いつもと変わらぬ眩しい朝に照らし出された道を駆け出す。崩れた建物もない。泣き叫ぶ人々も、傷付いて倒れた人々も居ない。
街を駆け抜け、寝子島大橋の前に辿り着く。悪夢そのものの姿した敵の影もかたちもないことに、轟はようやく安堵する。
けれど、ろっこんが絡めば。
(あれも現実に起こっても不思議じゃない)
本土に続く橋のたもとで、きつく拳を握り締める。
(……その時のために、もっと強くならなきゃな!)
決意を新たにする轟の背後、静かな足音。
振り返れば、亜麻色の髪に朝の風を遊ばせ、
八神 修
がスマホを片手に歩いて来ている。
「八神」
「風雲児」
誰かに電話を掛けようとしていた手を止め、修はどこか安心したような笑みを浮かべる。
「どうかしたのか」
「いや」
訝しむ轟に、緩く首を横に振る。大橋から先に広がる鮮やかな海の青に眩しげな瞳を向ける。
「なんでもない」
くすり、笑う。
「今日も平和で良い日だよ」
■
「……ん」
三夜 暗
は目を覚ます。
いつものように起き上がって、いつものように目を擦って、水から上がった犬のように頭を振る。伸ばしっ放しの天然パーマの黒髪を指先で掻いて、しばらくいつもの自分の部屋を眺める。
何事もなかったかのような、いつもの世界。
「……ふ、ふふ」
思わず含み笑いが零れる。
間違いない。己は知らぬ間に世界の修復を上手く終えている。
(やはり俺の思った通り)
隣の布団で平和に寝こける下の兄弟たちのひとりが寝返りを打つ。兄弟の寝顔を見下ろし、暗は緩む頬を引き締める。それでも笑みは納まらない。
(間違いない、俺は神だった)
朝ごはんができたと母の声がする。夢の中に居た兄弟たちが目を覚ます。まさか昨日の夜、自分たちが一度消滅したとは夢にも思わずに。
朝の身支度を済ませ、家族揃って朝の食卓に座っても、暗の喜びと興奮は冷めない。気味悪そうな家族のまなざしも、今日は微笑ましい。
今日はとても優しい気分だ。
だって自分はこの新世界の神なのだから。
(どうせお前達には理解できぬ事なのだからな)
朝食を美味しく食べつつ、暗はこの身に宿る特別な力が巻き起こした世界の終焉を思い出す。
(本当に大変だったんだからな)
夢に見せかけた現実であったに違いない、あの終末の世界――
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担当ゲームマスター
阿瀬春
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月06日
参加申し込みの期限
2015年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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