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黒い羽の宝石泥棒
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日は傾き、太陽の白い光が橙色へと変わり、影を長く伸ばす。
星ヶ丘エリアの北。天宵川の手前にある雑木林の一角に、カラスの群れは飛び込んで行った。多くの人々が情報を共有するねこったーでも、有志達による分析の甲斐あり、既にその位置が特定されていた。
「家がある!」
「お屋敷――と呼ぶには小さめですね」
ろっこんによる変身効果も解けた頃。カラスを直接追ってきた
風雲児 轟
と
風鳥院 鷲羽
は、雑木林の中にひっそりと佇む、洋風の外観を持った二階建てのコテージを発見した。
「ここが奴等のアジトだな……!」
「僕には鴉さんの言葉は解りません。でも彼らの心を汲めるように彼らと真摯に向き合いたいです」
「あぁ。何事も円満解決に越したことはない!」
心強い轟の同意を得たものの、鷲羽は周囲に漂うカラス達の殺気が強まっていることを感じていた。
「鴉さん達は攻撃してくるかもしれません。嘴や爪が彼らの剣というなら……僕も剣で応戦します」
「剣を交わして解ることもある――ってやつか」
頷く鷲羽は、竹刀と番傘を二刀流の型で構えた。傘は、広げて盾代わりにもできる。撲滅が目的ではないため、カラスの攻撃を受け流すのが主体となるだろう。
「……他の皆もきっともうすぐ来る。よぉしッ! 盗まれた物を取り返すぞ!」
「はいっ!」
高尾 日菜
と
久那詞 寛和
、
マウル・赤城・スティック
達も続いて到着した。
「あっ、ちょっ、くそっ! 見張りとか聞いてねぇぞ!」
「かなり警戒してるようだな……!」
寛和とマウルの言う通り、コテージの周りにはカラスが集まり宙を旋回していた。
「このままじゃ近付けない……そうだ!」
日菜はスケッチブックを取り出し、さらさらと鷲の絵を描いていく。
「猛禽類はカラスの天敵! 鷲のルーくんにたくさんのカラスが攻撃を仕掛けてくるはず!」
そして手を叩き絵に触れると、ろっこん『とりのおうさま』が発動。一羽の白頭鷲『ルーくん』が召喚された。
日菜の予想通り、突如出現したその存在感に、周囲のカラス達の注意が集まる。
「小屋の近くを飛び回って! できるだけ多くのカラスを引きつけるの!」
懸命な主の声を聞き入れたルーくんは、大きく羽ばたいて黒い鳥達を誘導し始めた。
するとマウルが歯を見せて笑い、腕を鳴らす。
「ならば俺は、ルーくんを護衛する!」
そう言って息を整えた後、マウルはブーメランを宙へ放った。大きな円を描く空中武器はそれだけでも効果を見せる。それに加えて彼のろっこん『救いの手』により、右手が生えたブーメランは更にカラスを驚かせ、翻弄した。
「森の中にいる鳥を捕まえるアボリジナルの狩猟法、たっぷりと教えてやるぜ!」
その時、コテージの二階の窓が開いている事に気付いた
七音 侑
は、自ら提案する。
「日菜ちゃん達がカラスを引きつけてくれてるその間に、窓から入って宝物を探すに! エアホッパーがあれば楽勝だに♪」
侑は全身のコンディションを整えながら、宝物を盗まれてしまった友人達の事を思い浮かべる。
(みんなが悲しい顔してたらウチまで悲しくなるしそんなんじゃ毎日が楽しくなくなるもん。ウチだって大切な宝物あるからその気持ちわかる。だからウチはがんばるに、みんなに笑ってほしいから)
心の内で決意を固め、スニーカーのつま先で、地面を2回叩く。
「エアホッパーは自分のためだけに使う力じゃないんだにっ!」
そう宣言し、敢然として侑は空中に跳躍した。
すると、まだ木の枝に潜んでいたカラスが数匹、飛び出してくる。
「うににに!? こ、これでもくらうにっ!」
侑は咄嗟に持っていたお菓子を投げて気を逸らすが、宙を滑るカラスは近くに来ると意外に素早く、エアホッパー中のバランスを崩されかねなかった。
(これじゃちょっと手こずるかもだけど……ウチは負けないに!)
カラス達の動きを読み切れず、ルーくんに指示を出していた日菜が小さく悲鳴を上げる。
「いけない、囲まれちゃう……!」
「任せろ!」
マウルが一歩踏み出し、新たにブーメランを投げる。ブーメランはルーくんに襲い掛かるカラスの脇を擦り抜け、そこから生えた右手はルーくんそのものをすくい上げ、カラスの群れから脱出させた。あまりに予測不可能な光景に、流石のカラス達も唖然として標的を見送る。
一旦ルーくんが退いた所を補うため、寛和がカメラを構えて眩いフラッシュを焚き、カラス達の目を撹乱する。
「食らえ必撮! 久那詞フラッシュ!」
パシャ! パシャ! パシャ!
「ありがとう、みんな…!」
(私もこの隙に蝶になって窓から……と思いましたけど、あの気が立ってるカラス達の中に蝶のサイズで浮いてたら、私、啄まれて終わっちゃうかも……)
侑と同じく空を飛べるろっこんを発動しようとした
屋敷野 梢
の脳裏に、そんな未来が浮かぶ。命の危険に思わず身震いした梢は留まり、コテージの入り口を指差した。
「わ、私は中から向かってみます!」
「うん、よろしくね、梢ちゃん!」
日菜の返事を聞きながら、梢はカラス達をかいくぐり、半開きになっていたコテージの扉を開けた、その時。
「邪魔だどけぇぇぇぇ!!」
自転車で全力疾走した
空里花・J・見条
が、コテージに向かってきた。
「ひゃあっ!?」
梢はその勢いに思わず竦み上がるが、空里花の自転車は彼女にぶつかる寸前、急ブレーキをかけて止まった。
砂埃が収まる前に自転車から降り、コテージに突入していく空里花。
「い、今のは……人間サイズでも死んじゃうかと思いました……」
すると遅れてののこ達一行も追い付いて来た。そうして気を取り直し、梢はコテージの中へと足を踏み入れた。
***
数刻前、まだカラスが帰ってきていない頃。最初の調査場所が近場だったため一足先にコテージの中へ潜入することができた
桜庭 円
と
望月 神無
、
御巫 時子
は、家具も何も無いリビングの一角に、書斎へ通じる扉を見つけた。
中には転がった椅子と机と本棚。僅かに荒らされたような形跡がある。人はいないが、埃の厚さを見ると、数週間前までは普通に使われていたようである。
「宝石の本ばっかり。宝石商、鑑定士、それともただのコレクター?」
本棚を軽く物色しながら、円はかつてここに住んでいた人物を予想する。
「プシッ」
「あ、ごめんにゃーくん。埃っぽかったね」
カラスの気配が無いので頭に乗せていたが、くしゃみをしたので再び胸に抱き戻した。
「あの…神無さん、円さん。こちらに、日記が落ちています…」
時子が机の影に、まるで投げ捨てられたような位置にあった冊子を発見する。
「お、手掛かりになりそーじゃん。読もうぜ」
「勝手に読んでしまって、大丈夫でしょうか…?」
「読まれたくないなら、誰にも見つからないように隠しておくはず!」
そう言う円に同意し、神無は時子から日記を受け取り、開いた。
「……日は、わりと最近だな」
――4月13日――
念願のオニキスを手に入れたこの日、窓際にカラスがやってきた。
私はオニキスのような漆黒を纏う彼を気に入り、手なずけることにした。
名前は、そうだな。オニキスの中文字を取って、ニッキーだ!
更にこの名にあやかり、彼と戯れた時は日記を付けてみることにしようぞ。ハッハッハ!
――――――――
「……これ書いたのたぶん、調子のいいオッサンだな」
日記の主のセンスにしらけながらも、次のページをめくる神無。
――4月16日――
ニッキーは賢い。なんと宝石の目利きができるのだ。
C級からA級のサファイヤを並べると、必ずA級を指す!
それだけではない。
ランクや種類を無差別に並べても、私が特に気に入っている物を指す!
おぉニッキーよ、お前とは実に馬が合うな!
――――――――
――4月24日――
以前、カジノで負かした奴らが今になって逆恨みをしてきた。
「貴様はイカサマを使った」だと?
違う。私が勝てたのは全て、幸運を呼ぶ宝石達の加護だ!
しかし賭け事とはいえ、多くの人間から大金をせしめたのは事実。
その報復を受ける時が来たのやもしれぬ。
宝石は人間の欲を集めるがゆえに美しく、そして恐ろしいものだ。
欲にまみれた私と同じ末路を辿ってくれるなよ、ニッキー。
フフフ、もうすぐ奴らがこの部屋に来る頃だろう。
お前の黒い羽は不吉の象徴ではない。闇の中でも生き抜く幸運をもたらす希望だ!
さらば、我が友、ニッキー。
――――――――
日記はそこで終わっていた。主がどうなったのかは判らないが、部屋が若干荒れているのは、彼を恨んでいた輩によるものだと推測できる。
「最後の日記の日と、盗難事件が始まった日付けと、かなり一致するみたい」
ねこったーを開いて情報を確認する円。
「……じゃあこのニッキーってのはやっぱ、泥棒カラスの事か」
神無の言葉に頷き、時子は憐れみを込めてもう一度日記を見つめた。
「これを見る限り、とても可愛がられていたんだと思います…。泥棒カラスのニッキーさんは…いなくなってしまった主さんに戻ってきて欲しくて、それで…主さんが好きだった宝石を集めていたのでしょうか…?」
「それに宝石の目利きができるっていうのはすごいね。このカラス……もれいびなんじゃないかな?」
円の予想に乗じ、神無はしばし考える。
「だとしたら……気になるのは『私が時に気に入っている物を指す』ってとこか。今回盗まれたのも、皆が特に大切にしているような宝石だし。そういうのを察知するろっこん持っていたかも……」
その時、複数のカラスの鳴き声が徐々に大きくなっていくことに気付く円。
「外が騒がしいね。カラスが戻ってきたかな。それときっと、他の皆も来てる」
***
エヴァ・ブランシェ
、
小倉 杏子
、
浅沼 柳司
、
後木 真央
の四人は、一階に宝物が無い事を確認すると、蔓延るのカラス達を追い出して二階への活路を開く役目を買って出た。
「聞き込みでだいぶ走り回ったでありますが、まだまだ元気でありますね、エヴァ殿!」
「フフ。今回はつい、体力に任せて行動してしまったけど。帰ったらひとっ風呂浴びたい所だわ。……あなたも小柄なのによく付いて来れたわね」
「戦場ではスタミナが無いと生き残れないのでありますよ~」
ほわほわと言いながら、戦闘機モデルのラジコンを1台取り出す杏子。その隣では、エヴァがしなやかな腕さばきで再び『見敵必殺』の扇を広げる。
「さ、もう一仕事ね」
「あぁ……閉じられたこの場所で、地獄のような戦争をしようじゃないか……」
帽子の鍔とメガホンを持ち鬼軍曹モードになった杏子の凶悪な笑みに、軽く寒気を覚える柳司。
「よ、よし。俺も、撹乱すんのにイヤーカフスも使ったろ。こっち来てから、買った大事なもんやけど…泥棒カラス捕まえるためやったらしゃあないからな!」
指の間にイヤーカフスをしっかりと挟み、拳をカラスに打ち込む。当てはしないものの、イヤーカフスに気を取られた状態で殴りの寸止めを喰らわせるだけで、カラスは充分に動きを鈍らせた。
「えっとえっと、真央ちゃん何ができるかなっ」
勇敢にカラスと戦う三人部屋の奥で、キョロキョロ狼狽える真央。
「あ、そーだっ、人目の集中、真央ちゃん得意っ! 任せてっ! 『にゃにゃにゃがおー!!』」
元気に叫んで手を丸めた真央の目の前に、ろっこんで三毛猫の『がおー』が召喚される。
「がおー、一緒にカラスめがけて吶喊するよ、おー!」
ガンガンガン!
スプーンと大鍋を派手に振り回し、叩いて鳴らし、三毛猫と共に突撃。その無茶苦茶な勢いに本能的に気圧されたのか、部屋のカラスが一気に入り口へと追いやられる。
「うおぉ……やるやないか」
「成功した? 成功した? 真央ちゃん少しは役に立った? やったーい!」
カンカンカン!
今度は鍋を軽快に叩きながら、ぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ真央だった。
一方、コテージの入り口で、これ以上のカラスの侵入を阻止していた
東中居 陽二
と
黒依 アリーセ
、
柏田 貴弘
。
ガンガンガン!
「?」
コテージの中から金属音が聞こえたかと思うと、無数のカラスが入り口から飛び出して来る。
「うわっ!?」
「吃驚した……中の皆が頑張っているみたいだな」
入り口を開けてカラスを逃す陽二と貴弘の後ろで、アリーセはフライパンを盾に身を守っていた。
「……君、そのフライパン装備は、いったい……?」
「あ……何も無いよりは良いと思って……自室にあったのを持って来たわ。攻撃よりも、防御に役立ちそうよ、ほら」
貴弘の視線に気付いたアリーセは、僅かに慌てながらも真面目に語る。
そして陽二は、入り口の周りに適当な私物を置き、地面に両手を着いた。ろっこん『俺の聖域』により、結界が張られる。
「これでカラスはもう入らせないぞ。あとは、中の人達が上手くやってくれる事を祈ろう……!」
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イルミネート
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月02日
参加申し込みの期限
2013年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月09日 11時00分
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