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黒い羽の宝石泥棒
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「ぬぅ…情報によるとキラキラしたものも盗まれてしまうらしいが」
李 小麗
はカラスの噂を聞き、囮作戦を思い付いた者の一人なのだが。
「どうしてこういう時に限ってしゃおりーはそういう物を持ってないのだろうか…」
パンダのリュックの背負いベルトを握り、若干消沈しながら道をとぼとぼ歩いていると、ランドセルを背負った子供達が道脇に駆け寄って行くのが見えた。その先には、カプセルが詰まった直方体の機械。ガチャガチャ、ガチャポン等と呼ばれるものだ。
「……おぉ、このガチャガチャはキラキラするものが当たるタイプなのだ」
並ぶ台のうち一つに目を付けた小麗は、リュックの中から財布を取り出す。
「これをやってキラキラするものをゲットしてカラスを誘き寄せて、追跡していってみるのだ」
そうと決まれば、と100円を投入。レバー回すと中のカプセルが連動して踊る。
ガチャガチャ☆
「……なんだこれは」
おなかを押すと『ぶぎゅんっ』と鳴くおもちゃが出て来た。何度か鳴らし、そのおもちゃとしばし見つめ合う。
「すまないが、お前じゃないのだ」
気を取り直して、もう一度。
ガチャガチャ☆
「……な、なんだこれは」
薄手のレースが付いた三角の布――もとい、パンツが入っていた。
「きぃ! お前でもないのだ!」
勢い余って放り投げられたそれは、通り掛かりの通行人――
七草 八兵衛
の頭にかぶさる。
降ってきた布をつまみ上げ、眠そうな表情を変えずに、しばしぼーっと見つめる八兵衛。
「…………君の?」
「違うのだっ!」
聞けば八兵衛も泥棒カラスの被害に遭った一人のようだった。
「いや~、100円落としちゃってね、100円……10円とかなら諦めてたんだけどさ、100円だもんなぁ…」
「100円なら今ちょうどしゃおりーが持っているのだ」
財布の中の百円玉を一枚差し出す小麗。一方、八兵衛は両手をポケットに入れたまま動こうとはしない。
「人様のものを取る気はないよ……でもカラスに100円は、猫に小判と同じ」
「?? この島の猫はごはんじゃなくて、こばんを食べるのか?」
「カラスも100円を食べる訳じゃないと思うけど……」
よく噛み合わない会話を交わしていると、小麗が財布を今一度確認し始めた。
「ぬぅ、よく見たらこれが最後の一枚だったのだ! よし、今度こそ…!!」
ガチャガチャ☆
出てきたのは、海老フライの玩具のキーホルダー。
「……。もういい、金具の所をチカチカさせてみるのだ…」
海老フライを揺らしながら、キーホルダーのチェーン部分を日光に当てる小麗。
その間、八兵衛は携帯端末でねこったーのページを開く。
「皆棲家探しに頑張ってるみたいだね……でも俺は一人でこっそりがんばろうかな。皆と違って理由しょぼいし」
「しょぼくないのだ。お金は大事なのだ」
「あはは、美味しそうな海老フライがあるね、にゃーくん」
そこへ、子猫のにゃーくんを抱いた
桜庭 円
がやってきた。にゃーくんは普段は頭の上に乗せているのだが、今回は危険そうだという判断で、円の腕の中にいる。そしてにゃーくんの視線は、小麗が先程入手した海老フライに行っている。
「君もカラスを追ってる人?」
八兵衛の問いに少しの間考えた後、円は首を横に振った。
「それはとりあえず皆に任せようかなと。僕はカラスに困ってる猫さん達を探しに、星ヶ丘に行こうとしてたところ」
「にゃーーー」
その時、にゃーくんの身の毛が立ったことに気付いた円は、周囲に警戒した。
にゃーくんの向く方へ足を進めた先に、カラスと猫が睨み合っていた。まだどちらも怪我は無いようだが、張り詰めた空気が漂う。
「また喧嘩してる……」
「カラスめ、こっちを見るのだ!」
八兵衛の横で、小麗はカラスを引き付けようとキーホルダーを揺らす。
円は持参した弾弓(ぱちんこ)に石を装着し、狙いを定め威嚇射撃をした。
ぱちんっ!
カラスの付近に石が当たり、カラスが一瞬羽ばたく。
「これ以上猫をいじめるつもりなら、次は当てる!」
そう言って、次の石弾をカラスへと向ける円。
するとカラスは後ろに数回跳ね、あっさりとその場から飛び立った。
「やったのだ! 撃退成功なのだ!」
「……あのカラス、軽く追って観察してみようかな。……自転車ないしはしりか~めんどくさいけどしょうがないか~」
そう言って八兵衛はマイペースに、カラスが飛ぶ方向へ走り出した。
その背を見送りながら、円は呟く。
「光物を盗むカラスは大き目らしいから……あれは泥棒カラスとは違うみたいだけど」
「もう行ってしまったのだ」
「……泥棒カラス。普通のカラスじゃないとすれば、神魂とかが絡んでるかも。もしかして、カラスがもれいびに?」
「にゃーっ」
円がカラスを追い払う間、彼女の足元にいたにゃーくんは喧嘩から解放された猫に擦り寄った。
「にゃーくんの知り合いかな? 無事に会えて良かった!」
「ぬぬ?」
助けた猫が円と戯れる横で、小麗は更に、建物の陰から5~6匹の猫が出てくるのを見つけた。目線を合わせるようにしゃがみ、首を傾げる。
「お前達もこばんを食べるのか?」
「にゃあん?」
すると猫達は、人が追いつける程度の速さで同じ方向へと走り出した。それに続き、にゃーくんも彼等を追う。
「あっ、にゃーくん……? どこかに案内してくれるのかなー?」
「行ってみるのだ!」
***
「カラスさんを追いかける人たちを見かけて、何かあったのだと思いました…」
「巷でカラスが綺麗なものを盗んでるって情報は聞いてたが、まさかうちの姉ちゃんまで被害が及ぶなんてな」
星ヶ丘駅付近でカラスを探して歩くのは、
御巫 時子
と
望月 神無
。
「お姉さまは、何を持っていかれてしまったのですか…?」
「どうやら義兄から貰ったブレスレットのようだ。兄貴は気にしてねぇっていってたけど、姉ちゃんが気にしてるみたいでな」
無愛想な表情をしつつも、姉を心配する神無の気持ちを察した時子は穏やかに微笑む。
「お姉さま思いなのですね…」
「……しかたなく、だよ。……あ」
若干の照れを隠した神無が視線をずらしたその先。木の枝に普通のカラスが止まっているのを発見した。
「カラスさん、見つけました…」
すると時子は一歩前に進み、己のろっこん『鳥の囀り』で語りかけた。
(あなたたちの周りで何があったんですか…? 皆さん怒っておられるみたいです…)
『……』
時子の声は聞こえているようだが、カラスは答えず、そっぽを向いてしまった。
「……何か言ってるか?」
神無の問いに、少し悲しそうに首を横に振る時子。
「生意気なカラスだな。俺のろっこんも試してみるか」
そう言うと神無は、持っていた板チョコをかじり、地面に置いた。そして時子の手を引き、一旦近くの物陰に隠れて待機する。
彼女のろっこん『ショコラーデ・ゲフュール』は、自分がかじったチョコを対象者が食べると発動できる力。
カラスは警戒を顕わにしながらもやがて地上に降り、チョコを啄み始めた。
「よし……!」
ろっこんでカラスに安心の感情を抱かせるため、強く念じ始める神無。
「今だ御巫。もう一度やってみてくれ」
神無の合図に、頷く時子。
(皆さんの、大切な想いの詰まった物を集めて何をするつもりなのですか…?)
『……』
(カラスさんたちが悪く言われるのは辛いんです…。だから理由を知りたいんです…)
時子の優しい願いと、不思議と安心を誘うチョコの脂質に、カラスは口悪くも返事をした。
『……カッ! ニンゲンなんか知ったこっちゃねぇが、アニッキーの命令なんだよ』
(アニッキー…?)
『兄貴のニッキー。最近調子のいいリーダー格さ。宝物はアニッキーが集めてる』
(もしかして何かを探しているとか…。他のカラスさんに協力してもらうほど見つけたい物が…? それとも込められた思いの中に誰かを探しているのでしょうか?)
『オイラは知らねぇな』
(では、お願いします…リーダーさんの場所まで案内してもらえますか…?)
『カッ! アニッキーのアジトは秘密なんだ。行きたきゃ自分達で見つけるんだな!』
そこまで伝えると、カラスは羽を広げて飛び去って行く。
「くっ、効果が切れたか……」
念じる事に集中していた神無が、軽く息を乱す。
時子は先程の会話を反芻しながら、小さくなっていくカラスの姿を目で追う。
「…? ここから北の空に、カラスさんが集まっているようです…」
「何かありそうだな。行ってみようぜ」
***
泥棒カラスは、
空里花・J・見条
の缶バッジと
夢宮 瑠奈
のパワーストーンが置かれている公園の広場に目を付けた。と同時に、今回の獲物が複数あることと、付近にいる人間の数が多いことを認識し、周囲の小カラス達を動員していた。
「来たな…」
増えるカラスの気配に気を引き締める
邪衣 士
。そして
ユージーン・バーンズ
は皆に呼びかける。
「今回の目的は宝石がある場所の特定だ。撃退は視野に入れるな」
「ホントはすぐにでも懲らしめてやりてーが、今は我慢だな……」
「はい。無用な手出しはしないようにしましょう」
空里花は渋々と、
森 蓮
は快く頷き、瑠奈はののこにしっかりと寄り添う。
「カァーッ」
泥棒カラスが鳴くと、数匹のカラスが地面に向かった。
「間違いない、あいつが奪ったんだ!」
号令を掛けた泥棒カラスを見たユージーンは、懐中時計を盗られた時の事を思い出し、同時に追跡の体勢を取る。
地面に降り立ったカラス達は缶バッジやパワーストーンをそれぞれ一個ずつ咥えると、すぐにその場を飛び立った。
向かう方角は同じ。一箇所に持ち帰るのだろう。
「よし、追うぞ…うわっ!?」
「逃がさねぇー!!」
物陰から立ち上がった士のすぐ横を、空里花が自転車で駆け抜けた。脇目も振らずに全力で追う彼女に、しばし呆気に取られる一同。
「邪衣……大丈夫? 手当しようか」
軽く吹き飛ばされた士に、手を差し伸べる
逆巻 天野
。そうして起き上がった士は、服の砂を払いながら苦笑する。
「サンキュ…このくらい何でもない。それより、見失わないうちに…」
今度こそ走り出そうとした、その時。
「どんな理由があろうとも、願いを託した宝石を奪うなんて許せない!」
広場に突如現れた少年の、戦隊ヒーローの登場台詞を思わせる真っ直ぐな声が響く。
「な、なんだ…!?」
一同が思わず目を向けた先にいたのは、ろっこん『戦衣着装』で純白のヒーロースーツに身を包んだ
風雲児 轟
。そしてその隣には、顔を赤くしてこの状況に必死に耐えている
風鳥院 鷲羽
の姿も。
「人々の、希望の石を守るため! 『ザ・ストレイト』! ここに参上ッ!
(……ほら、あんたも! 打ち合わせ通りに!)」
「(うぅ、は、恥ずかしい……!)人々の…尊い意志を、守るためっ……!
風鳥院鷲羽! 参りますッ!」
緊張を押し切り、台詞と名乗りを上げた後に竹刀を構える鷲羽。その背中には、ろっこん『翼持つ剣』によって大きな翼が出現した。
「……あれは何だ」
「と……特撮?」
ユージーンは難問を出されたような表情で固まり、瑠奈は口元を押さえて目をぱちくりさせる。
「わーっ、すごい! カメラどこかなー!?」
目を輝かせたののこは、二人の演技に興奮しながらもキョロキョロと辺りを見回していた。
そんな彼等の様子を仮面の下から覗った轟は、鷲羽にサムアップして合図を送る。
(よし、誤魔化せてる! さぁ、このまま追うぞ!)
(あ、あの、うぅ、はいっ……!)
慣れない事をして言い繕う余裕もなく、鷲羽は顔を火照らせたまま、半ば逃げるように翼を羽ばたかせてカラスを追い始めた。
「わーっ、飛んだっ! すごい!」
「今の技術は素晴らしいですね……」
「あれなら見失わなくても済みそうだ……正直助かる」
そんな士の呟きに同意しながら、一同は駆け出した。
その最中、ののこがろっこんの光景を本気で特撮だと思い込んだことに安心する彼等を見て、天野はふと気になっていたことを思い出す。
(野々がもれいびや、ふつうじゃない存在を知ったら…どうなるんだ?)
もしテオがいたら聞いてみるつもりだったが、まだ一度も見ていない。今回の件、テオにとってはそれほど重要ではない事件なのだろうか――
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イルミネート
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月02日
参加申し込みの期限
2013年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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