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黒い羽の宝石泥棒
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新たな品を奪った泥棒カラスを追って、
ヨハン・プレストン
は薄暗い路地からビルの角を曲がり、空を睨んだ。
(…よりにもよってあれを盗まれるとはな)
羽ばたく黒い鳥を目に捉えたヨハンは懐からエアガンを取り出し、瞬時に照準を合わせる。
パァンッ!
乾く音が弾けた直後、空中のカラスがよろめく。しかしカラスはすぐに体勢を立て直し、そのまま飛び去った。その様子を見て、ヨハンは怪訝に眉をしかめる。
(堪えただと…?)
「今の音は……!?」
発砲音を聞いて来たのは、
柏田 貴弘
。鋭利な雰囲気を纏うヨハンとの遭遇に少し驚きながらも、背を向けて飛んで行くカラスを見て、状況を把握する。
「先輩も、何かやられたんですね」
「……」
ヨハンは口にはしないが、否定しない様子を見ると貴弘の推察は正しいと判断できた。
そこへ、
黒依 アリーセ
と
東中居 陽二
も遅れて駆け付けてくる。
「あのカラス、また人の物を……。いったい何のために……」
陽二は小さく溜息を吐くと、後ろにいるアリーセを心配そうに見た。
「君、大丈夫かい?」
重ねた両手を胸に当てながら深く俯いているアリーセを、貴弘も気遣う。
「ママに…ママに貰った、大切なお守りが…」
普段は力強い歌を奏でる彼女の声が、今はか細く震えていた。
そんな彼女の肩を優しく叩き、陽二は励ます。
「大丈夫だ。必ず取り返そう」
「俺も協力するよ。いろんな人が被害に遭ってるみたいだし。さて、どこから攻めていこうか……?」
カラス相手の宝石奪還ゲーム。目の前に起こった事件の攻略法を考え始めた貴弘は、不敵な笑みを浮かべる。
アリーセも心強い仲間を得たことで気を持ち直し、静かに頷いた。
「…カラスも、お守りをずっと咥えてるワケにいかないわよね。どこか…、例えばねぐらに置きに行くはずだから…」
手を口元に当てながら考察したアリーセは、ヨハンに向いて尋ねた。
「あの…さっきのカラス、どっちに飛んで行きましたか?」
「……」
ヨハンは、口で答える代わりに目線を西の空にやった。そして彼等に背を向けて、歩み出す。
「…待って! よければ、あなたも一緒に…」
アリーセの引き止めを流し、ヨハンはその場を去って行った。
「…なんだか、不思議な人ね」
陽二は携帯端末を取り出すと、常用している短文投稿サイトに目を付ける。
「ねこったーにも情報が上がり始めてるみたいだ」
画面に並ぶ被害報告の数々。奪われた品にざっと目を通す陽二。
「真珠、アメジスト、…子供のイヤリング、サンマさんストラップ、鍵、記念品のコイン…?」
高価値のものから玩具や日用品まで。光り物である事以外に一貫性の無い品々に陽二は小首を傾げた。
「宝石言葉とか、その石の象徴してる意味からカラスの目的を割り出せるかと思ったが……これじゃあな」
「へぇ。そういうの詳しいのかい?」
「あっ……はは、多少な」
秘密にしている占い師のバイト柄が出てしまった陽二は、貴弘に尋ねられると口元を軽く押さえた。
「まずは聞き込みをしようと思います。ねこったーの情報も合わせて、地図にでも書こうかしら」
「ちょうど俺の携帯に地図アプリが入ってるから、これにチェックしていこう。商店街や駅の近くは被害が多くて当然だが、もしそれ以外のなんの変哲も無い場所で被害が多い場所とかあったら、そこら辺が怪しいんじゃないか?」
「お、ねこったーでは[#おのれカラス]ってハッシュタグがついてるんだ。一発で情報が絞り込めて助かるね」
陽二と貴弘に、アリーセは頷く。
「私達も地図が完成したら、そのタグを付けてアップしましょう」
かくして三人は『被害のあった場所』と『泥棒カラスが飛んで行った方向』を記した地図を制作するため、まずは街中へ聞き込みに向かった。
***
「む!」
見晴らしの良い学校の屋上から、
浅沼 柳司
はキラリと光るものをくわえて飛ぶカラスを目に捉えた。
「見っけたでぇ!」
あぐらを解いて立ち上がり、自ら吹いた口笛の音を太陽の下に響き渡らせる。
そうして発動する彼のろっこん『有翼人』。背に生えた鳥の翼を広げ、用意しておいた網を片手に彼は飛び立った。
「人の物盗っていきよるとは、脚癖の悪いカラスやなぁ。この網で捕まえたるわ!」
翼で大胆に風を切り、追いかける。だが近付いて網を投げようとした時、突如下の木から10匹程のカラスが飛び出して来た。
「なんや、仲間かいな!? くっ、あっちいけぇや!」
腕や網を振り回して応戦するも、数が多い。
泥棒カラスが高度を落とし、並ぶ建物の陰に姿をくらました頃、まとわりついていた小カラス達も散っていった。逃がした泥棒カラスに舌打ちをする柳司。
「チッ! あかんかったか……小賢しいやっちゃ。……ん?」
九夜山の木の上で、何か小さい光がチカチカと、眩しいほどにちらついていた。
下降してその光の発信源に近づいてみると、そこには木の枝に腰掛けた
骨削 瓢
がひらひらと手を振っていた。小さな鏡で日の光を反射させ、柳司を呼んだようだ。
「見たよ見てたよぅ。惜しかったねぇ」
瓢のどこか賎しげな態度に、ろっこんの変身を解いた柳司はじとりと目を細める。
「なんやお前に言われても労られてる気ぃせんわ。それよりこんな山ん中で何しとん」
「こうして寝小島全体を見渡して、主犯カラスを探してるんだよぃ」
双眼鏡を目に当て、にっと歯を見せて笑う瓢。
「しかしさっきの様子を見ると、奴さん結構な規模のカラス率いてるじゃないかい…」
「せやな…厄介極まりないで。俺一人じゃ厳しいかもしれん」
柳司に気付かれぬよう、瓢は双眼鏡で隠した眼に、企みの色を浮かばせる。
(主犯カラスを手なずけて小物カラスという兵力を手に入れる! アレをモノにできれば悪戯に幅が利くだろうよ)
「お前もカラス捕まえるんが目的なら、空からカラスの向かう方向を伝えるわ」
「そいつぁ非常に助かるってもんだねぇ。そうと決まればあの主犯カラスとっ捕まえて飼いなぁらす!」
「は? 飼うんか?」
「あいやこっちの話さぁ。んじゃ、頼むぜぃ!」
「妙なヤツやなぁお前」
始終へらへらしている瓢を呆れるように睨み、連携の為に携帯番号を教え合った柳司は再び口笛を吹いて空へと羽ばたいた。
***
放課後の旧市街。
屋敷野 梢
は親友の
高尾 日菜
の姿を見つけ、大きく手を振った。
「日菜ちゃーん!」
「あっ……梢ちゃん……」
普段ならば声をかければ互いに駆け寄る二人だが、日菜は恐縮するようにその場に俯く。
「どーしました? どこか具合でも……?」
ともすれば泣き出してしまいそうな日菜を心配し、彼女の柔らかい髪を撫でる梢。すると日菜は、小さく口を開いた。
「ごめんね……梢ちゃんとお揃いのブレスレット、カラスに盗られちゃった……」
「……!」
数刻前に見失ってしまった泥棒カラスに、乞うように祈る日菜。
「お願い、私のブレスレット…大切な親友の証を、返して!」
そしてその目尻からは、堪えていた涙が一粒、零れた。
その時、近くの公園から男子の叫びが響く。
「俺のカァメラァァァァ!」
カラスがとまっている木の枝の下で、
久那詞 寛和
が踊るように跳ねていた。
「こんのッ……鳥めぇァ! 返せ! 返しなさい! 今すぐに! ほら! 今なら許すから! パンくずもつけちゃう!」
寛和の餌付けに見向きもせず、泥棒カラスは彼から奪ったデジタルカメラをどのように運ぼうか模索しているようだった。
「くそっ、歩いて寄ってきて意外と可愛いなーとか思ってたらこれかよ! 温厚な久那詞くんもこれにはブチギレだよ!」
懸命に喚いて体力を消耗しかけている寛和に駆け寄った日菜と梢は、たった今羽を広げたカラスにあっと声を上げる。
「と、飛んじゃう!」
「私が木に登って……って、一足遅かったですか……!」
遠ざかっていく愛用のカメラを泣く泣く見送りながら、膝を折ってへとりとしゃがみ込む寛和。
「くっそー……結局持ってかれた……」
「結構大きいカラスでしたねー。でも、怪我してました……足の付け根の辺り」
「えっ? 全身真っ黒だから気付かなかった……」
日菜は梢の観察眼に改めて驚き、一方寛和は溜息を吐く。
「つーかなんだよ、カメラ持ってくって。でかいのに。いくら最近のは軽量化されてるっつってもさぁ……」
「相当タフな子みたいですね」
その会話を聞いた日菜は、ぱっと思い付いた。
「ねぇ! GPS付き携帯をカラスに差し出すのはどうかな! カメラが持てるなら、携帯も持てるはず!」
自分の携帯電話とタブレットPCを取り出し、二人に見せる日菜。
「携帯を持って行ってくれたら、こっちのタブレットPCを使って、落とした携帯を探すサービスで位置を特定できるよ。圏外だったら使えないし、使えても誤差が出てきちゃうけど、大体の位置はわかるはず…!」
「なーるほど? やるねぇ」
「いいですね! じゃあ……」
すると梢は、自分が身に付けていたブレスレットを外し、日菜に差し出した。
「梢ちゃん…?」
「日菜ちゃんのブレスレットといい、久那詞君のカメラといい、泥棒カラスは人の大切そうなものばかり狙っているように感じます。……それに、あのブレスレットは、二人が持ってないとダメです。1つじゃダメだから……日菜ちゃん、私のやつを囮に使って下さい!」
身に染みるような梢の心遣いに、日菜は笑みを零す。
「ありがとう…! 絶対に、絶対に取り返す、ね…!」
決意を新たにしながら、両手でそのブレスレットを受け取った日菜は、早速それを携帯のストラップ部分に付けて、簡単には取れないことを確認する。
「女の子達の友情がここに……なんでこんな時にカメラがないかねぇもー! ていうかカメラ持ってないと落ち着かないって……俺、コーラだけじゃなくカメラも無いと生きてけないかも。うぅっし! ちょっち家帰って予備のカメラ取ってくるわぁ!」
カメラを奪われて明らかに動揺した寛和を見送り、日菜と梢は再びカラスが来るのを虎視眈々と待つのだった。
***
一方、寝子島シーサイドの一角。数匹のカラスと対峙する、
エヴァ・ブランシェ
。カラスを睨みながら扇子を振り、ろっこん『タービュランス』で追い払おうとするものの、身に付けて間もないこの力。それに元々風の中で過ごすカラス相手では、滑空の軌道を逸らす程度しかできなかった。
(どうしたものかしら)
彼等の狙いは、もう片方の手に握られているブローチであることは分かっている。
「カァァ!」
「ッ!?」
一匹が背後から向かってきた。一瞬の油断からブローチを手放してしまい、すかさず前方のカラスがそれを奪う。
「くっ」
目的は果たしたと言わんばかりに、カラス達は飛び立っていく。去り際に落とされたフンを、最小限の動きで回避するエヴァ。
「やられたわね……え?」
唇を軽く噛んでいると、少し離れた場所から、奇妙な格好をした少女が駆けて来るのを発見した。
通学用ヘルメット+冬用ジャージ上下+競泳用ゴーグル+マスク+軍手+大鍋を装備したその少女は、エヴァに気付くと大きく手を振った。
「もしかしてエヴァちゃんもカラス退治? 真央ちゃん協力するよ!」
そんな不審者ルックで登場したのは、
後木 真央
だった。
「……すごい恰好で来たわね、あなた」
「だ、だってカラスに引っかかれると大惨事って真央ちゃん聞いたもん」
なるほど、と一応納得するエヴァ。すると、真央と一緒にいた
小倉 杏子
が敬礼ポーズを取る。
「私も、お兄ちゃんに貰った大切なドックタグが盗まれたので取り返しにいくであります!」
「何かいい手はあるかしら」
エヴァの求めに、真央は元気に答えた。
「えっとねー、光り物で気を引いて捕まえるのが良いんじゃないかな♪」
「一つの手ね。何か持ってきた?」
「えーとえーと、これっ!」
「……スプーン3本?」
「学食から勝手に借りてきちゃった! ……眼鏡ないしファスナーはプラスチックだし…他の光り物思いつかなかったんだもん~」
どこか空回りしがちの真央だが、本人は至って真面目にやっていることは見て取れる。
「そう、ね…光を当てれば反射するのは変わらないし」
「私はラジコンを家から持ってきたであります。カラス対策には目玉模様のシールを…これはジェットエンジンでも使われているアイディアなんでありますよ?」
戦闘機モデルのラジコン3台を取り出しながら、豆知識を披露する杏子。
「さてさて…まったく悪戯カラスさん、メッ! でありますよー?」
先程のカラスが飛んだ方角を向きながら、いつものほわほわとした様子で帽子を被り、そしてメガホンを持つ。
「……ッ!?」
真央が突然、本能的に身の毛がよだつ感覚に襲われる。
「…さぁ、闘争の時間だ」
杏子が、鬼軍曹モードとのだ。そんな彼女に真央は怯えるが、エヴァは毅然として髪を掻き上げる。
「えぇ。ここまでコケにされて黙って引き下がるわけにもいかないからね」
バッと開かれたエヴァの扇子には、『見敵必殺』と書かれていた。それを見た杏子は、残虐な笑みに口元を歪める。
「ほう……いい言葉だな、エヴァよ。見敵必殺! 見敵必殺(サーチアンドデストロイ)だ!」
くわっ! と目を見開いてそう叫んだ彼女は帽子の鍔を摘み、ラジコンに向けたメガホンで命令した。
「さぁ行け役立たず共! カラスよ、この私に挑んだことを後悔させてやるぞ!」
ろっこん『玩具の兵隊』により、3台の小さな戦闘機は離陸し、カラスの追跡を開始したのだった。
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月02日
参加申し込みの期限
2013年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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