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黒い羽の宝石泥棒
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「……ん?」
『どうしたぃ? カラス発見?』
携帯通話で地上にいる瓢と連絡を取りながら上空を見回っていた柳司は、美しい軌道を描く三つのラジコンを見つけた。また瓢も、地上にいる杏子達に気付く。
『あぁ、操縦してんのは寝子校の生徒だねぇ。ちょっと話聞いてくるよぃ』
その間、ラジコンを目で追う柳司。艶めく塗装が、時折日光に反射するのを眺めながらぽつりと呟く。
「こうして空飛んでるときって、何か知らんけど、俺もキラキラしているものすっごい気になるんよなぁ。ビー玉とか」
『それって、ろっこん発動中は頭の中も鳥になってるってことじゃないかぃ?』
「む」
未だ謎の多いろっこん。瓢のからかうような言葉も安易に否定ができず、柳司は溜息を吐く。
「…俺自身、皆の物を盗らんように気をつけんとな…カラス捕まえに行った俺が、物盗って捕まるとか洒落にもならんもんなぁ」
『……! へへ~ぇ?』
ワンテンポ遅れて発せられた瓢の、ひときわ邪な笑みを含んだ返事は、風の音に掻き消され柳司の耳には聞こえなかった。
「最近のラジコンにはな、GPSすらも搭載されているのだ。高性能なものではないからSDに位置情報を記憶させるだけだが、携帯で情報を取り込んでねこったーで共有することはできる」
「杏子ちゃんすごい!(ちょっと恐いけど……!)」
「なぁに任せろ、私の志望は航空兵だったんだ…腕の見せ所だな」
帽子の下で気迫満ちる眼に、微かな憂いの影を落とす杏子。規定身長に満ちないがために果たせなかった切願を、目の前の操縦技術に込める。
「軍曹サン、助けておくれ~」
そこへ、どこか弱々しく歩み寄って来た瓢。
「む? なんだ貴様は」
「あそこに翼の生えたもれいびがいるだろう? アレがカラスを操って、あっしのお宝を奪っていって……よよよ~」
そう言ってよろよろと泣き入る仕草をする。
「な、なんだってー!?」
「……」
彼の演技じみた言動を真に受けて驚愕する真央の隣で、エヴァは口元を扇子で覆いながらじとりと瓢を見やる。
『そっちで何話しとるん? 音遠くて聞こえへんわ!』
既に携帯電話を顔から離している瓢に、柳司の声は届かない。
「フン…まさかそんな輩がいたとはな。いいだろう…応戦する! 戦闘態勢に移行だ。容赦はせんッ!!」
標的を変えた杏子は眼を一層光らせ、小さな戦闘機達を彼に向かわせた。
上空で、柳司はすぐにその変化に気付く。
「おいっ、どうなってんねん骨削! って切れとるし! うぉぉーー!!」
いつの間にか通話は切れており、柳司はしばらく3台のラジコンに翻弄された。
・・・
「あ、あの、本当にごめんなさいであります!」
鬼軍曹モードから一転、ぺこぺこと謝罪する杏子に苦笑いし、柳司は彼女がかぶる帽子の上にぽんと手を乗せた。
「ごっつい殺気やったなぁ……ま、気にせんでえぇよ。全部あの骨削のせいや! 無事にカラス捕まえたら、お茶でも行こや」
当の瓢は、空中戦が行われている最中に大笑いしながらあっという間に逃げていったらしい。
「ある意味カラスより迷惑だったわね。さぁ、気を取り直してまずは情報収集よ。日が沈む頃にはカラスもねぐらに帰るでしょうし、そこで群れを見かけたら追いかけるのもいいかもね」
「日が沈んだら俺もう飛べへんわ。そうなったら一緒に走るで」
「がんばるであります!」
「真央ちゃんも! おーっ!」
エヴァ、真央、杏子、そして柳司。
体力の高いメンバーが集まった事もあり、彼等の聞き込みは迅速且つ広範囲に及び、その有益な情報は逐次ねこったーにアップされていった。
***
GPS付き携帯電話をカラスに奪わせる所までは、順調だった。
高尾 日菜
と
屋敷野 梢
、そして彼女達の作戦に乗った
七音 侑
と
マウル・赤城・スティック
はタブレットPCに表示された場所へ向かったのだが――
「そんなぁ……千切られてる」
旧市街から西、寝子高校近郊で携帯電話を見つけたものの、囮として付けたブレスレットだけが奪われた状態であった。
「カメラも盗んでいった後でしたからねー。さすがのカラスも疲れてたのかもしれません」
消沈する日菜を慰める梢に乗じ、マウルと侑も意気込んだ。
「一筋縄じゃいかないってことだな。今度は俺達も捜索に同行するぜ!」
「そうだに! みんなの大切な物を取り返すんだ!」
「うん……そうだよね……! 大切な大切な宝物だもの!」
「これ以上被害が広がらないように、俺達が何とかしよう」
「うにうに、とりあえずウチはろっこん使って木の上色々捜索しようかなー」
「うぇーい、おっつかれさーん。お悩み?」
新たな策を考えている所に、予備のカメラを手にした
久那詞 寛和
がひょっこり現れた。
「さて、と。まぁなんだ。俺を狙ったのが運の尽きってことで」
寛和は自らのろっこん『ファストパパラッチ』で、奪われたカメラと、その周囲にある物の念写を提案したのだ。
「これでカメラ探せば巣の場所特定なんぞ朝飯前なのだよー」
「久那詞くんすごい!」
「ついでに皆から盗ってった物ぜーんぶ交番行きさぁ。皆は物が返ってくる、俺は謝礼もらえる、大勝利ってね。 くっくっく、カラ公め、餌食って帰ってきたら光物ぜーんぶ消えてたとか卒倒もんだぜ?」
「念写って集中するものですよね……あんな雑念たっぷりでちゃんとできるんでしょーか」
目を細くする梢にくすりと微笑み、日菜は携帯電話の砂を落としてねこったーを開く。
マウルや侑もねこったーの情報を元に意見を交わし合う間、梢は静かにその場から去った。
「私達も、検索しやすいように「#おのれカラス」ってタグをつけておこう。ね、梢ちゃ……あれ? 梢ちゃんがどこかに行っちゃった」
隠れた梢はろっこん『胡蝶の夢』で蝶に姿を変え、空からカラスの追跡を試みるのだった。
(了解です日菜ちゃん。巣の位置が特定できたら私もねこったーに場所情報をアップしますね!)
***
放課後の化学部活動をしていた
八神 修
は、携帯端末の振動に気付き、それを白衣のポケットから取り出した。
「メールか……野々から?」
内容を読み進めていくごとに表情が真剣なものとなる。概要を理解すると、少しの間、考える。
(きっと皆は追跡や探索を始めているだろう…俺にできることは…)
そして修は部室の棚から救急箱と色ガラス棒を取り出した。ののこのメールには『俺は理事長と合流する。何か分かったら連絡を頼む』と返信し、自転車置き場に向かった。
ちょうど、その時。
――ブロロロロ……
大型バイクの音が校舎に近付いてくるのが聞こえた。
「この音は……」
修は、今乗ろうとしていた自転車から手を放して校舎前に向かう。すると案の定、
桜栄 あずさ
理事長が到着したところだった。
「理事長! ちょうど良かった。野々から聞いたんです。お手伝い、いいですか?」
修が持った救急箱を見た理事長は、すぐに彼の意図を受け取る。
「あら本当? とっても助かるわ~。正直どうしようか困ってたのよねぇ」
数刻前にカラスとの対峙で傷を負った猫は、買ったばかりの柔らかいショールに包まれて理事長に抱かれていた。
まずは校内に入り、手頃なスペースを確保する二人。
猫の傷を消毒し、化膿止めと痛み止めをスプレーして包帯を巻く。修はその一連の動作を、器用な手付きでこなしていく。
「怖かっただろう……もう大丈夫だぞ」
一通りの手当てを終えると、修は猫をそっと抱きしめて撫でた。
それで安心したのか、強張り気味だった猫の身体が、少しずつほぐれていく。
やがて猫は彼の肩に前足を乗せ、頬を舐め始めた。
「お、おい…?」
戸惑う修に構わず、猫は懐っこくじゃれてくる。
「お礼のつもりか? …治るまで俺の部屋にくるか?」
普段は冷静沈着な修だが、猫の温かく柔らかい感触に、思わず微笑が零れる。
「殺人毛玉とは、このことか…」
いつの間にかやって来ていた
御剣 刀
の声と、にまにました理事長の視線に気付き、ハッと我に帰る修。
「御剣!? いつのまに……」
「桜栄理事長と猫の様子を確認しに来たんだが、無事のようだな」
「あ、あぁ。怪我も、さっき手当したところだ」
変わらず首をすり寄せてくる猫に耐えつつ、羞恥から努めて冷淡に振舞う修を一瞥した後、刀は理事長に尋ねた。
「今回の件、聞いてもいいですか。何故カラスは猫に傷を負わせたのでしょう」
元々鋭い目付きの刀だが、今日はいつにも増して真剣さが宿っている。
「んー? 猫とカラスはしょっちゅう喧嘩してるらしいから、珍しいことではないと思うけど。あの泥棒カラスは、ちょっと凶暴だったわよねぇ。みんな、大丈夫かしら……」
「……」
理事長の返答を聞くと、刀は会釈をして外へ歩み出した。振り向き様、修に声をかける。
「八神、その猫を頼むよ」
「あ、あぁ」
普段から表情の乏しい刀だが、今日はどこか張り詰めたような調子であることを察する修。
「御剣も何か盗まれたのだろうか。人の思いがこもった物ばかり盗まれているらしいし」
外へ出て行く彼を見送った後、修は呟いた。
「おかしな話ねぇ。それってただの、被害者達の思い込みじゃなぁい?」
「その可能性もありますが……。理事長が盗られたブレスレットは、思い入れはないんですか?」
「んー? あぁアレねぇ。前の仕事してる時に、知り合った子からもらったやつ。相当あたしにお熱だったみたいでねぇ。年下で、真面目で純朴そうな~」
と言いながら、修の近くへと歩み寄る理事長。
「そう、ちょうど……アナタみたいな感じの」
「なっ……!?」
ふっと向けられた理事長の妖艶な流し目に、思わず緊張してしまう修。一方理事長は、そんな期待通りの反応を見て満足すると、けろっと態度を変えて笑った。
「あははは! 冗談よ、じょ~だん!」
「……生徒をからかうものではないです、理事長」
一瞬でも動揺した自分を戒めるよう、修はコホンと咳払いをするのだった。
***
人気のない並木道を進む刀は、木の裏にいる人物の気配に、ふと足を止めた。木の影から覗くのは、見覚えのある緑のコート。
「――
草薙 龍八
」
鋭利な声で名を呼ばれた龍八は、木に背を預けたまま喉の奥で笑う。
「クク、そんなに敵意を剥き出しにしなくても良いじゃないか」
「お前が普段からろくでもない事ばかりしているからだ」
「ハッ! 頭に花を咲かせて生きてる奴等には解らんだろうさ」
「……今回は何を仕出かすつもりだ」
「俺は賭けに出る。カラスと猫の対立……テオと例のカラスを彷彿とさせる…」
「!」
龍八の言葉を聞き、僅かに目を見開く刀。
「……カラスが猫に対し、そこまで攻撃的になる理由…それが猫の姿をしたらっかみ『テオ』を意識しての事だとしたら。今回の事件にテオを敵視している存在が関わっている可能性がある…」
「ほう…もしやあんたも、あれを探すのか。…もれいびの様子を見てるらしい、妙なカラスを。クク、おそらくお前とは正反対の目的だろうがな」
龍八の言葉に、刀はしばし考えた。
「だが、追うものは同じか。……ならば草薙。手を組まないか?」
「なに?」
「カラスを見付けるまで……だ。情報のやり取りは件のカラスを見付けた際に、腕にバンダナを巻く事で知らせる」
「ククク……面白い」
「カラスは野々にも襲いかかった…つまり、野々が現れたら反応があるはず。俺はカラスが奪った宝石の置き場所を見つけて野々と合流し、カラスが現れるのを待とう」
刀が自分の方針を明かすと、龍八も少しの間の後に答えた。
「俺は寝子島町役場の情報を調べてみる。ゴミ捨て場の対策でカラスの生息状況を調査している場合が多い…。カラスが増えた時期がもし今年の4月なら、キナ臭くなる…」
小さく頷いた刀は、調査のため足を進めた。
「――健闘を祈る」
そう短く告げる刀に、龍八はニヤリと口端を釣り上げる。
「あんたはせいぜい、他の連中に気が付かれないよう注意するんだな」
「当たり前だ……余計な世話を焼くな」
「…ククク」
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月02日
参加申し込みの期限
2013年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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