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寝子島高校
秋雨に濡れ
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【雨の降りはじめ】
それは、ほんの気まぐれ。
学校帰りにふらり、ゆらゆらとロープウェイに揺られて、九夜山の山頂へ。これから次第に秋めいていく美しい寝子島の情景を、そこから一望にしてみれば、どんなに気持ちが良いでしょうか。どんなに清々しい気分に浸れるでしょうか。
そんな風に思っての、ちょっとした遠出でしたけれど……天気というのもまた気まぐれ、移ろいやすいもの。
(……まいったなぁ)
さあさあと、静かに降りだした雨へ向かって、
猫島 寝太郎
はつぶやきます。
出掛けにも曇りがちだった空が、展望台前駅へと到着し、ロープウェイを降りる頃にはすっかりと、あいにくの雨模様。季節の変わり目に色褪せ始めた山の緑を、瞬く間に透明のカーテンが覆い隠し、眼下に広がる寝子島は、何だか色をなくした別世界のよう。
空を見れば、しばらく雨は上がりそうも無く。かといってこのまますぐに引き返してしまうのは、いかにも芸がありません。
(しばらく、待たせてもらおうかな)
寝太郎はしばし、展望台前駅の待合所にて、雨宿り。時間を潰してみることにしました。そうするうちに、気まぐれな空も、あるいは日の光を覗かせてくれるかも知れません。
とはいえ雨に降られる寝子島というのも、これはこれで、なかなかに風情を感じられるもの。どうせならそちらも眺めておこうと、外に併設されているベンチへと向かうと、
「お……やぁ、先客さん」
こげ茶色の縞模様。一匹のキジトラ猫がぼんやり、ベンチの上に丸くなりながら、雨空を見上げていました。
寝太郎は思わず、
「隣。いいかにゃー?」
ついつい、『にゃ語』でお伺い。自宅でも猫を飼っている彼は、時折そんな風に、にゃあにゃあと言ってしまうクセがありました。
はっとして周りを見回すと、幸い、同じように雨で足止めを食う客の姿は見えず。うっかり人前で漏らしてしまう『にゃ語』には、気をつけないと……と心に誓う寝太郎をよそに、キジトラ猫はちらり。こちらの様子を伺う風でもなく、一瞬目線を寄越したのみで、全く気にするそぶりはありません。
(どうやら、お許しはいただけたのかなぁ?)
自然と頬が緩むのを感じながら、ありがたくキジトラ君の隣に腰を下ろし、ほう、とひとつ息をついて。
改めて眺めるのは、しとどに濡れて横たわる、雨の寝子島。色の無いヴェールのような幕に閉ざされ、見通しは利かず、全景はぼんやりと滲んで見えました……けれど。
「……うん。たまにはこんなのも、悪くないにゃー」
応えるように、にゃおう、と一つ鳴いたキジトラ君。少し濡れてしまった肌の冷たさと、いつの間にやら寝太郎の腰のあたりに擦り寄るようにして丸くなり、のんびりと毛づくろいを始めた彼の、あたたかい体温。
(ふふ。人間相手に、無用心なことで)
そっと柔らかい毛に手を添えてみても、猫はひとつくすぐったそうな声を出したのみで、後はされるがまま。
しとしとと、細く優しい雨がそこら中を打つ音は、まるで山と空が、自分のために奏でてくれる音楽のようで。
「ふわ……」
そんな心地良さに身を委ね、気付けばキジトラ君と、揃ってあくび。
うつらうつらと、寝太郎は少しまどろみながら、しばしそうして、雨の寝子島を楽しむのです。
雨が上がれば、島はまた違った表情を見せてくれるでしょう……その時を、緩やかに、弾むような気持ちで待ちながら。
秋雨を降らせる雨雲は、寝子島全部をすっぽりと覆っているようです。
陸上部に所属する
後木 真央
。放課後になり、さあ部活だ! と張り切っていたところに、無情の雨。本日は室内練習へと切り替える旨が伝えられると、
「ついてないのだ~……」
びしょびしょに濡れたグラウンドを前に、がっくりと肩を落としました。室内練習は、好きでは無いのです。
やっぱり気持ちのいいお日さまの下、思いっきり土を蹴り、風のようにグラウンドを駆け抜ける……あの爽快感! が、味わえないのに加えて。階段を上り下りしながらの腿上げや、単調な校舎内の風景の中をひたすらに走り回るのは、いつも元気で活動的な真央には、どうにも息が詰まってしまいます。
そして何より、
「校内練習で真央ちゃん一番イヤなところはおネコさまに会えないことなのだ……うわーん、早く雨止めーっなのだ~!」
グラウンドにも時々姿を見せてくれる、寝子島特有の気さくな猫たちとの出会いが期待できないところにこそ、真央のがっかり感はウナギノボリなのでした。
まずは一階の階段下から三階まで、高く腿上げしながらの昇降、往復から。膝を胸にまで付けるくらいの勢いで、ぐ、ぐっと足を振り上げながら階段を登ります……これが本当に、キツイ!
腿上げが終わったら、部員たちでいくつかのグループを作り、校舎中を駆け巡りながらのちょっとした競争。その後もハードな筋トレが待っておりまして、真央ちゃんは息を弾ませながらも、本日のメニューを脳裏へ思い返し、げんなり。
それでも逃げ出してしまうことなく、せっせと室内練習に励むことができるのは、
「頑張れ頑張れ、頑張れ頑張れなのだ……あっ、ののちゃん!」
校内にあっても、出会いというものはあるからです。
例えば、ふいに廊下ですれ違う、帰り際の
野々 ののこ
。
「ののちゃんはもう帰りなのだ部活とか無いのだ?」
「うんっ。真央ちゃん、練習頑張ってねー、ファイトだよっ♪」
真央にも負けず劣らず元気な彼女の笑顔に出会えば、力が湧いてきます。
「頑張れ、頑張れ……あっ護ちゃーん! 今日は新聞部寄るのだー?」
あるいは、文化部仲間の
遠矢 護
との、何気ないやりとり。
「こんにちは、後木さん。うーん、どうしようかなって思ってるところです……雨って、憂鬱ですよね」
「そうなのだ、真央ちゃんもおネコさまに会えなくてがっくりなのだー」
お互いに浮かべた苦笑い、けれど不思議と、それだけで気が晴れたような気がしてきます。
「がんばれ、がんばれなのだ、はあふう。し、しんどいのだ……」
「おーっす真央ちゃん、今日も頑張ってんネー!」
それに、階段を降りてくる
志波 武道
の、気さくな笑顔も。
「武道ちゃんセンパイ、雨だから水泳部の練習お休みなのだー?」
「それもあるんだけど、今日は配達の手伝いがあってサー。お互い頑張ろうゼー、そんじゃお先ー☆」
下宿先の手伝いに帰るという武道先輩が足早に去っていくのを、手を振り振りしてお見送り。
そんな風にして、見知った顔とすれ違うたび。不思議とこのキツくて単調な練習にも、立ち向かおうという気力が漲ってきたりするのです。
「おネコさま成分足りないのだ脱走したいのだ~……けど、も、もう少し頑張るのだ負けないのだっ」
友人たちにパワーをもらいつつ。真央は自分を奮い立たせながら、練習に励みます。
雨雲はさあさあ、寝子島のあちこちに雫を垂らし、空を包み込んでいきます。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月26日
参加申し込みの期限
2014年12月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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