さあさあと。静かに降りしきる雨の音が、柔らかく耳朶を打ち。
無色透明のカーテンに遮られた世界は、まるで全ての色を、さらりと押し流されてしまったかのよう。
見上げれば、空だって、白と灰のまだら模様。
(……でも。どうしてでしょう……?)
身を寄せたのは、見知らぬ軒下。目に付いた手頃な屋根をちょっぴり拝借、雨露を凌ぐ
御巫 時子。
少し濡れてしまった前髪を、手櫛でそっと撫で付けて。
(今日は、不思議と。こんな空も……嫌じゃない)
肩に乗り、ぶるると身体を震わせて、雫を弾いた小鳥さん。しんとして冷えた空気に、時子の頬へと羽を摺り寄せ、ちち、と小さく鳴いて。
くすぐったそうに、時子は目を細めます。
夜になったら、きっと、この雨も上がるでしょう。
空が晴れたら、きっと、綺麗な星が流れるでしょう。
そんな光景を、胸に思い描いて。優しい雨音に、耳を傾けながら。
時子は、ふわり。微笑むのです。
墨谷幽です、よろしくお願いいたします~。
今回は、御巫 時子さんにガイドへご出演いただきました。ありがとうございました!
なお上のガイドはイメージですので、もしご参加いただける場合は、ご自由にアクションをかけていただいて構いませんので!
このシナリオの概要
今回は、雨宿りをしながら、さてどうやって時間を潰そうか? といったシナリオになります。
突然の雨に降られたあなたは、手近な軒先の下で雨宿り。空模様を見るに、しばらくは止みそうにありません。
身動き取れず、仕方なく物思いに耽るのも良し。たまたま居合わせた誰かと、他愛の無いおしゃべりに興じるも良し。
少しばかり冷えた肌を、親しい人と寄り添って温めるも良し。
『雨』をテーマに、思い思いの過ごし方をしてみてください。
アクションでできること
主に、日常的なワンシーンを描くシナリオになります。
その上で、下記の中からシチュエーションを一つお選びいただき、かけたいアクションをお書きください。
【1】寝子島高校南校舎玄関前
授業も終わって帰り際、雨に降られて立ち往生。といったシチュエーション。
寝子高生の方で、学校に絡んだアクションをかけたいという方はこちらへ。
【2】旧市街のとあるバス停
ちょっとした屋根のついたバス停。数人が座れる長椅子と、近くには各種自動販売機などがあります。
時刻表を確認すると、次のバスがやってくるまでには、随分と時間があるようです。
【3】寝子島神社
拝殿の屋根の下には、座って雨を凌げるスペースがあります。
神主さんなどはたまたま留守にしているようで、皆さん以外に人の気配はありません。
【4】その他
何か良いシチュエーションなど思いつかれましたら、寝子島の中に限りご自由に指定していただいても構いません。
あまり突拍子の無いもので無い限りは、対応させていただきます。
アクションには、
・雨に降られての心情
(雨は好き、憂鬱、イヤではない、など)
・雨宿りしながら、どうやって過ごす?
(考え事をしながら止むのを待つ、ひたすらおしゃべり、あえて雨粒を浴びてみる、など)
・特に掘り下げたい設定等
といったあたりをお書きいただけましたら。
その他
●参加条件
特にありません。どなたでもご参加いただけます。
●舞台
上記に記した場所が舞台となります。時間は昼間~夕方くらい。しとしとと雨が降っています。
ちなみに今回は雨宿りがメインですので、頻繁に場所を移動するようなアクションは反映されにくいかもしれません。
●NPC
○野々 ののこ
【1】に登場。雨が降っても元気!
誰かが通りがかったら、おしゃべりに花を咲かせるあまり、帰るのを忘れてしまいそう。
○胡乱路 秘子
【2】に登場。今日はオフの日だそうです。
話しかければ応対してくれますが、あまり突っ込んだ質問などには、んふふっとはぐらかされてしまうかも。
○青木 慎之介
【3】に登場。お気に入りのクロスバイクを乗り回していたところで雨に降られ、マイガッ!
神社の境内に避難しつつ、ヒマを持て余しています。
●備考や注意点など
※上記に明記されていないNPC、及び今回のシナリオには参加していないPCに関するアクションは基本的に採用できかねますので、申し訳ありませんが、あらかじめご了承くださいませ。
以上になりますー。今回は、しっとり日常シナリオでいきたいと思っております。
それでは、ご参加をお待ちしております~!